2014/02/07 - 2014/02/11
875位(同エリア7371件中)
ちげさん
同業者のグループでベトナム旅行。
中華航空のビジネスクラスで台北経由でホーチミンへ3泊4日。ホーチミンではツアーで行く定番観光地、クチトンネル、ミトー、戦争博物館、ディナークルーズ等を観光しシェラトンに滞在。学生時代に毎日のようにニュースで見た、ベトナム戦争を今でも観光資源とせざるを得ないベトナムという国も悲惨だが、かつての戦争の悲惨な現場に来ると、楽しい気分になれなかった。
帰りは台北でストップオーバーして1泊のショートトリップ。
- 同行者
- その他
- 航空会社
- チャイナエアライン
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朝早く車で家を出て、成田空港に8時集合。ビジネスクラスなのでチェックインも早く終わり、ラウンジへ向かう。
成田空港第二ターミナルの中華航空ラウンジ入口 -
旧暦の正月から7日目だが、正月飾りがアチラコチラにある。
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ビジネスクラスのラウンジ。ファーストクラスは入口付近に別にある。
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ラウンジでの食べ物は、中華航空らしく、焼きそばや焼売もある。先ずは、ビールとツマミで乾杯。
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中華航空107便、9時35分台北行きエアバスのビジネスクラス。一般のビジネスクラスよりもやや椅子の間隔が短いが、快適。
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座席前には、大型モニターがあり、日本語にも切り替わる。
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機内食は、日本食、中華、洋食が選べる。日本食は写真のようなお弁当だったが、一部の料理が冷たかったり充分温めてなかったりで、大失敗だった。
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台北に到着すると、バンコクやホーチミン等への中華航空便に接続している。ホーチミン行きへは約1時間半あるので、中華航空のビジネスクラスのラウンジへ。
かなり混雑していて、席を探すのが大変だ。 -
中華高らしく、ラウンジ奥に麺コーナーがあり、好きな麺を注文して番号引換券をもらい、麺が食べられる。機内食でお腹はいっぱいだが、せっかくなので麺とビールをもらった。
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ゲートから見ると、台北は雨で寒そうだ。
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台北発14時20分発ホーチミン行き中華航空783便。ビジネスクラスは、日本からの便と大差ない。
機内食は、中華にした。 -
ホーチミン空港に着くとムッと熱気が押し寄せる。
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意外に近代的な空港だった。女性のガイドが迎えに来ていて
ここから大型バスでシェラトンホテルへ行く。 -
中心部の繁華街のドンコイ通りに面して便利なシェラトンホテル。やや古いが大型のホテルだ。
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フロント前のロビー。コーヒーショップもあり広い。
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一人には、充分広いキングベッドルーム。
内装はやや古い。 -
バスルームも広い。シャワーブースもある。
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入口から見たところ
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1515室の部屋から見たホーチミンの夕暮れ
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夕食はガイドの案内で、クリントン米国元大統領も行ったというベトナム料理店、Pho Coへ。
小さな庭を通り建物へ。 -
約10人のグループなので、大きな部屋を貸切にしてあった。
静かで落ち着いた店内。 -
中国や韓国にあるような、ライスクッキーのスープ
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小皿で料理が上品に運ばれてくる。
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葉の中には、ご飯が入っていた。
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全体に、中華的な味付けで食べやすかった。
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翌朝は、大型バスに乗り込み観光に出発。旧サイゴン郊外でベトコンが米軍とゲリラ戦を戦ったクチトンネルへ向かう。
バスやトラックなど大型車は、ほとんどがHYUNDAI、現代自動車製だという。社内の大型モニターはLGだった。
一方、乗用車はほとんどがトヨタの小型車だという。わずかにBMWやベンツなど高級車も見た。 -
朝の出勤時間で、ものすごい数のオートバイが走っている。
メーカーにかかわらずオートバイはすべてホンダと言うらしい。
主要交差点には警官が立ち、交通違反を取り締まっているが、ガイドが言うには、警官に賄賂をあげて見逃してもらうのが普通とのこと。
共産主義の悪い面を感じる。町も20年前の中国のようで汚く遅れた感じ。 -
約1時間半でクチトンネルに到着。
テーマパークのようになっており、入り口から入ると、半地下の建物がたくさん建っており、その一つに連れていかれる。
ベトコンが、クチトンネルに潜み、米軍とたたかった様子を白黒映画で見て、説明を受けた。 -
かなりの距離をトンネルで結んだクチトンネルに、数万人の村人やベトコンが潜んで生活したとのこと。
トンネル入り口は、草で隠していた。 -
クチトンネルへの入り口。
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トンネル内は、狭く蒸し暑い、かがんだままの姿勢で歩くので、膝ががくがくになる。
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米軍向けの落とし穴。下から鉄製のやりがでていて、落ちたら死ぬだろう。
当時学生だった私は、新聞などで読んで知っていたが、実物を見ると、恐ろしさがわかる。 -
プロペラ上に回転する棒に、たくさんの金属製槍がついており、落ちたら死ぬようになっている。
ガイドの説明では、米軍は敵で悪者、ベトコンが正義で勇敢にたたかったという説明を繰り返し聞かされたが、私が考えるには、正義も悪もなく、互いに残虐に殺しあっていたと思う。 -
当時のベトコンを模した基地などが展示されている。
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米軍の破壊された実物の戦車が置いてあった。トンネルから爆弾を持って戦車が来るのを待ち、洗車の底に爆弾をつけて攻撃し、逃げたという。
数万人いたクチの人も、結局はほとんどが死んだという。
射撃場があり、ものすごい音を鳴らしながら観光客が銃を撃っていた。戦争の遺跡くらいしか観光の目玉がない国も哀れだが、嬉々として銃を撃つ観光客もどうかと思う。
学生時代にさんざんニュースで見ていたベトナムの戦場、重苦しい気持ちになり、早くここから出たかった。 -
バスに乗り、メコンデルタ南部のミトーに向かう。
途中、農村地帯を通り過ぎていく。 -
明るい空の農村地帯をバスは快走していく。
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メコンデルタの観光地ミトーに到着。
川沿いにレストランが並ぶ。 -
レストランで昼食。名物はエレファント・フィッシュだ。
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ベトナムでたくさん飲んだ、333ビール。
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エレファント・フィッシュのから揚げ。店員さんが取り分けてくれる。
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おなじみ、フォーも出てきた。
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食事の後は、船でメコン川にある島へ向かう。
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メコン川の下流デルタ地帯で、いくつかの島がある。
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グループで船に乗り込み出発
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メコン川の島を目指す。
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途中、たくさんの船と行きかう
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島に着くと、ガイドさんが、粗末な小屋のお茶屋に連れていく。
たくさんの中国人団体が座ってお茶を飲んでいた。
我々も座ってお茶をもらったが、要は蜂蜜業者の小屋で、ロイヤルゼリーを買わされるのだ。 -
座ってお茶を飲んでいると、ロイヤルゼリーを売りに来て、何やら買わないといけない雰囲気にさせられる。
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民芸品、ほとんどがガラクタのような物に見えたが、の店をかき分けて進むと、ガイドが、またまたお茶の店に連れていく。座っていると男女数人が表れて民謡を何曲歌い、お金を要求してきた。
なんとも、気が重くなる。
その後、小舟乗り場から小舟に乗り、ジャングル内を船でゆっくり移動した。 -
一番後ろは、我々ベトナム旅行中ずっとついていた女性ガイドさん。
共産国のガイドとして、言いうことが決まっているのか、ベトナム戦争で米国をはじめとする国々(日本も入っているか?たぶん)が、いかに悪くて、ベトナム人がいかに戦ったかということを繰り返し話し、閉口した。 -
うだる暑さの中、船に乗っている間、日本の家や会社から携帯に電話がじゃんじゃんかかってきて、東京は数十年ぶりの大雪でマヒ状態だという。
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やがて、ジャングルからメコン川に出た。先に船を下りて後続を待っていると、ボートピープルのような哀れな姿に見えた。
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ミトーの観光も終わり、バスでホーチミンへ戻る。
運転手に、助手の少年、そして怖い女ガイドが前に乗っている。 -
1時間半ほどすると、ホーチミンの街が見えてきた。
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ホテルで少し休んだ後、今日の夕食はボンサイ号という船でのディナークルーズだ。
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客室の中央部は、料理がたくさん並び、バイキング形式での食事だ。
我々以外は、西洋人の客がほとんどだった。 -
ステーキやパスタ、中華などもあり、品数は豊富だ。
座席もきっちり指定席で、混雑感はなく、多くを占める西洋人は、日本人に比べるとゆったりしたふるまいで、バイキングでもゆったりした雰囲気。 -
ワインやビールも頼み、食べ物も多くあり、ごっきげんな気分になってきた。
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客室の後部は、ステージになっていて、食事が終わるとショーが始まった。
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ベトナムの民族衣装を着たキャストが、ステージや通路で演技を披露。
ガイドさんに聞くと、ベトナム人ではなくフィリピン人のダンサーだという。 -
民族的な催しが終わると、フィリピン人歌手が出てきて、バンド演奏とともに、ポップスのショーが始まった。
お客の西洋人たちのリクエストにこたえて、雰囲気が盛り上がった。 -
シェラトンホテルの裏側方向に、小さな日本人向けの店がある一帯がある。共産国のため、ホステスがいるような店は表向き禁止だが、非合法で日本人向けのカラオケがある。ベトナム人のガイドは非合法の店は案内してくれない。
代わりに、よくわからない日本人がホテルに登場し、彼について、真っ暗なエリアを行くと日本人向けカラオケクラブがあった。
帰りに日本式ラーメン屋に案内され、同じ人の経営とか、ラーメンを食べて帰った。 -
ラーメン屋のベトナム人の女の子が、「イエケー」と言っていた。何のことかわからなかったが、横浜系ラーメンの意味だった。
こってりしたスープのラーメンに、333ビール、何やら満足。
真っ暗で人も通らない道を恐る恐るホテルまで帰って行った。 -
シェラトンホテルの朝食。
普通のビュッフェ。 -
卵料理は、コックさんが作ってくれる。
洋食、中華と、一通りある。 -
アジアらしく、中華風のおかゆもある。
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今日は、ホーチミン市内観光。
まずは、戦争博物館に。 -
入り口に、戦闘機などが展示してるが、コンクリートの建物が主な展示場だ。
ベトナム戦争の悲惨な写真が、これでもかと、展示されていた。
ベトコン捕虜の少年の頭にピストルを突き付け射殺する有名な写真、捕虜を頭だけ出して袋づめし飛行機から次々と突き落とす写真、それぞれの写真のおびえた目が頭に残り、数日間うなされた。
ガイドは、相変わらず米国とその一派(たぶん日本も)が如何に残酷で、ベトナム人が勇敢に戦った説明を延々とする。しかし、当時のニュースや映画では、ベトコン側も電球に爆薬を仕掛け、買って家で電気をつけた瞬間爆発させたりと、お互いに殺し合いをしていたはずだ。
なにより、せっかく観光に来て、こんな残酷な戦争遺産ばかり見させられるのも、いやになる。 -
旧南べトナム大統領官邸。
最後にベトコンの戦車が入場し、陥落した有名な建物だ。
当然、ここも見学させられる。 -
大統領官邸の中。いかに贅沢三昧だったかと、ガイドが説明するが、耳に入らない。
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フランス植民地時代の教会
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食べ物から雑貨まで、何でもありの市場。
ガイドが、とにかくスリに気を付けるように言う。 -
こちらは雑貨のエリア。タイに比べると気が利いたものは少ない。
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今日のお昼は、海鮮料理の有名店Song ngu。
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いくつか部屋があり、静かで整然としている。
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貝のなべ料理
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魚介の炒め物
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なべ料理は、ウェイトレスさんがつきっきりで作ってくれる。
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午後は貴重な自由時間。ホテル屋上のプールで昼寝することに。
東南アジアの旅行といえば、半分はプールでまったりしたいのだが、戦争遺跡や雑踏を連れまわされ、少々辟易していた。
食事まで、ホテル2階にあるカジノでスロットマシンをして遊んだ。
ベトナムドンから米ドルや円の両替は制限があるが、いったんカジノで両替すれば、自由にドルや円に換えられる不思議。 -
最後の夕食は、フランス料理。
ベトナムはフランスの植民地だったとのことで、フランス料理がおいしい、ということになっているが、このコルドンブルーで食べたフランス料理は、昔の結婚式のような料理だった。 -
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4日目の朝、帰国の日。バスで空港に行き、中華航空にチェックイン。
ビジネスクラスから幸運にもファーストクラスにアップグレード。
出発までラウンジで過ごす。 -
最後の333ビールと、麺で軽く食べた。
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中華航空、台北行エアバスのファーストクラス。
ビジネスクラスだけでもゆったりしているが、ファーストクラスは異常にゆったりしている。 -
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食事は、普通のビジネスクラスの食事。
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3時間少々で台北の街が見えてきた。今日は台北で1泊し、明日日本へ帰る。
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三越の上の北京料理の店で夕食を食べ、足マッサージをしてホテルに帰った。
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ベトナムから来ると、いつもは賑やかな台北の街も、妙に静かに感じる。
雨が降り寒い。日本から持って行ったユニクロのダウンが役に立った。 -
ホーチミンのシェラトンより狭いが、インテリアなどはおしゃれなインペリアルホテル。
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翌朝、午前中は龍山寺などを観光。
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午後、台北空港から14:30発成田行き中華航空に。
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中華航空エアバスのビジネスクラス。
スカイチームである大韓航空のエリート会員だからか、私だけ一番前の席に案内された。 -
一番前は、足元がやたらと広い。
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このビジネスクラスの機内食も4回目となると飽きてくる。
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デザートを食べながら、今回のホーチミン旅行を思い出してみた。
発展するだろうといわれたベトナムが、なぜかパッとしない理由がわかったような気がした。物売りが多く、暗い街並み、戦争遺産の観光地、表と裏の混在。同じエリアならタイのほうが明るく見どころも多く楽しいと思う。
学生の頃、毎日ニュースや新聞で戦況を見ていた土地、戦況報道でベトナムの地名は随分と知っていた。大好きなジョージルーカスの映画アメリカングラフィティでさえ、第2作ではベトナム戦争に行き戦死したり行方不明になっていく。私の頭には当時の暗い印象が強すぎるのだろう。素直に観光するには、気が重い場所だった。 -
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この旅行記へのコメント (2)
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- しゅうさん 2015/02/19 17:58:10
- 楽しませていただきました。
- 3月に同じ方法でホーチミンへ行きます。
チャイナエアは2回目ですが、チャイナエアビジネスは初めてなので少し心配でした。特に成田のラウンジに朝なので食べ物等があるのか?(今回は家族全員で行くので朝食はラウンジでと思っていたので)あと、子供達はラウンジは初体験なので楽しみにしていると思います。
ホーチミンでは、フリーなので自分で観光は考えたいと思います。大変参考になりました。
- ちげさん からの返信 2015/02/20 13:53:19
- RE: 楽しませていただきました。
- こんにちは、ご訪問有難うございます。
チャイナエアのビジネスは、とてもコストパフォーマンスが高いですよね。
2013年夏にも同様にチャイナビジネスでバンコクに娘たちと旅行しましたので、よかったら参考に見てください。
成田のラウンジには、小さなカップに入った焼きそばやシュウマイなどがありました。食事には不足ですが、すぐに機内食が出ますので、食べ過ぎないほうが良いかもしれませんね。
気を付けて行ってらっしゃい、旅行記を楽しみにしています。
我が家は、3月にはソウルに行ってきます。
> 3月に同じ方法でホーチミンへ行きます。
> チャイナエアは2回目ですが、チャイナエアビジネスは初めてなので少し心配でした。特に成田のラウンジに朝なので食べ物等があるのか?(今回は家族全員で行くので朝食はラウンジでと思っていたので)あと、子供達はラウンジは初体験なので楽しみにしていると思います。
> ホーチミンでは、フリーなので自分で観光は考えたいと思います。大変参考になりました。
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