第36回海外旅/アジョッシ3人組の韓国視察・その2.仁川国際空港と蘇莱浦口魚市場視察。

7:10
朝のソウル駅です。
シロアムサウナで夜を明かしました。
ソウルは東京より夜が明けるのが遅いですね。

ソウル駅の地下(空港鉄道入口)にある、ウリ銀行両替所で両替します。
ここは、空港で両替するよりレートがよく、朝6時から営業しています。
100円が936ｳｫﾝ…
円が安くなっちゃいました。
トホホ…です。

韓国高速鉄道KTX.を視察します。
ソウル〜釜山を2時間30分で結び、木浦、麗水などの韓国各地も結びます。
今回は見るだけです。

仁寺洞近くにホテルがあるので、荷物を預けて、朝食です。
朝はサッパリしたのが食べたいですよね。
ソルロンタンの老舗…里門ソルロンタンに入りましょう。
この食堂は、なんと！ソウルの飲食店第1号で、開業から100年以上もの歴史を誇ります。
韓国の飲食店で100年と言ったら、それはすごいんですよ。
鐘閣の再開発により、今の店舗は2011年に移転した店舗です。
朝8時から営業しています。

ソルロンタンは漢字で雪濃湯と書くそうで、白いからその名がついたそうです。
牛骨や内蔵など脂分をきれいに取り除きながら24時間じっくり煮込んで作られます。

テーブル上のネギと塩を入れて、まずひと口。
「ん？味がない…」と思ったのですが、食べていくうちにまろやかな味が、口の中に広がってきて、スプーンを動かす手が止まらなくなりました。
そして、スープの中に、米飯と細麺が入っています。
キムチとカクテキも超美味です。
タッパに入れて持ち帰りたくなりました。

ソルロンタン‥7000W。

では、本題の視察を行いましょう。
まずは、韓国の空港リムジンバスを視察します。
韓国の都市間高速バス及び空港リムジンバスは、3列シートの優等バスと、4列シートの一般バスの2種類があります。
仁寺洞の、ホテル前から仁川空港まで、優等の高級リムジンバスを視察する事にします。

仁川空港高級リムジンバス.6005番。
仁寺洞アベンツリーホテル→仁川空港‥15000W

※写真は仁川空港で撮影したものです。

高級リムジンバスは、座席がゆったりとしています。
男性が横に二人並んで座っても、狭くなく、中央ひじ掛けの奪い合いもありません。
これを見ると、東京の狭い座席で3000円もする某リムジンバスも見習って欲しくなります。
運転士さんの接客も、昔に比べて良くなりました。

仁寺洞アベンツリーホテル→仁川空港まで、所要90分‥15000W。
一般リムジンバスだと10000W、空港鉄道一般列車だと3800Wなので、公共交通機関としては高い部類になります。

Z Z Z …
視察中なんですが、ゆったりとした座席で熟睡しています。
座席がメチャ倒れるのですが、後ろの座席のスペースがなくなるまで倒れる、日本ではありえない構造になっていました。

11:00
仁川国際空港を視察します。
展望デッキはあるかと思いきや…
ターミナルビルから離れた場所にある公園に行かねばならないそうです。

…てな訳で外に出てみました。
ウルトラマンに出てきそうな形の建物ですね。
最近の韓国は、未来的な建物を建てるのが得意なようです。

ここにプールを作ったら常磐ハワイアンセンターに…
遊園地を作ったらロッテワールドみたいな雰囲気の建物内部です。
実際には、空港鉄道や高速鉄道KTXの発着駅や、イベントホールになっています。
将来的には、空港周辺を巡るリニアカーの駅もここにできるようです。

リニアカーの運転シュミレーションが体験できます。
夢中になっているふたりのアジョッシ。
駅は通過するわ、スピードは出し過ぎるわ…　こんな人達に公共交通機関の運行や管理は任せられません。

仁川国際空港全景です。

手狭になった金浦空港に代わる新空港建設構想のもと、ソウルの西に位置する仁川の沖合にある永宗島と龍遊島の中間にあった干潟を埋め立てて造成され、新しいソウルの玄関口として2001年にオープンしました。
アジア最大級のハブ空港として、全世界53カ国173都市をつなぐ航空機が就航しており、2013年には国際空港評議会(ACI)の世界サービス評価の2部門で連続1位を達成しました。
日本の空港は負けていますね。

12:00
仁川国際空港の視察を終えて、仁川市の松島新都心地区に向かいます。
やって来たのは、大韓航空直系のKAL リムジンバス。
ゆったりとした3列シートの優等バスです。
一般リムジンバスとの情報だったので、なんだかトクした気分になりました。

KALリムジンバス.6707B番。
仁川空港→ベニキプレミア松島ブリッジホテル‥7000W

仁川空港と仁川広域市松島新都心を結ぶ、仁川大橋を渡ります。
2005年に着工、2009年に完成した、総延長21.27キロ(橋梁部18.2キロ)もある、長い橋です。

仁川大橋の下を中国からの国際フェリーが通過します。

12:40
仁川の松島新都心地区にある、ベニキプレミア松島ブリッジホテル前で下車します。
周辺はまだ未開発で、建物がポツンポツンと建っていて、一昔前のお台場の雰囲気です。
ホテル前から仁川地下鉄1号線の仁川大入口駅1番出口がすぐ前です。

かつて軽便鉄道として、水原-仁川を結んでいた水仁線が一部区間、広域鉄道として生まれ変わりました。

仁川地下鉄1号線.仁川大入口から地下鉄に乗って、源仁斎(Woninjae)で、電鉄水仁線に乗り換えて、蘇莱浦口(ソレポグ)へ向かいます。

仁川地下鉄1号線･広域鉄道水仁線
仁川大入口→源仁斎→蘇莱浦口‥1250W.

13:30
蘇莱浦口(ソレポグ)に着きました。
街路樹の紅葉が綺麗です。

蘇莱浦口はソレポグと言います。
仁川市街地の南東15キロに位置する小さな漁港に、鮮魚や塩辛などを売る300軒以上の屋台店舗がビッシリと集まり、市場を形成しています。

ソウルからは、地下鉄4号線の終点‥オイドで電鉄水仁線に乗り換えて、2時間ほどの位置にあります。

在来市場の手前には、刺身や焼き貝を食べられる食堂が並んでおり、活魚や貝の水槽が店前にあります。

こちらは、焼き魚や海老の天ぷらが並んでいますね。
看板にに、ペッパンセンソングイ(焼魚定食)・セウティギム(海老天ぷら)と書いてあります。

こちらは、乾物を売っている店です。
1パック10000Wと書かれていますね。

蘇莱浦口魚市場の、昔からある在来市場を視察します。
これで2万ウォン！と、おばちゃんの威勢のいい声が場内に響きます。

蘇莱浦口の風物詩として、この通路にゴザを敷いて海産物を楽しむ人々の姿がたくさん見られたようですが、今日は誰もいませんね。
もしかしたら、禁止になってしまったのかな？

蘇莱浦口の風景です。
黄海にそそぐ河口にあり、時間帯によっては、潮がひくと一面が干潟になります。

デーン！…とワタリカニのオブジェです。

こちらは、蘇莱浦口の新しい総合魚市場です。
魚貝類の品質維持の為に海水浄化システムが具備された近代的な水産市場で、2011年にオープンしました。
こちらも視察してみましょう。

中の雰囲気は鮮魚店が並んでいて、釜山のチャガルチ市場に似ています。

ブリを探していたら、51番のお店の水槽に小ぶりのきれいなブリがいたので、ここでブリを買いました。
ブリ1匹30000W を25000Wにして頂きました。

韓国に来たら、タコは外せませんね。
10000W分購入しましょう。

この札を持って、2階の提携している食堂に向かいます。

この食堂ですね。
チョンラドコンフィネと言う食堂です。

食堂では、人数分の基本セット(野菜:付きだし)を頼みます。
まず、サンナクチ(タコの踊り食い)を肴に一杯始めましょう。
タコが皿の上でウニョウニョしています。
かわいそうだけど‥ゴメン！
いただきま〜す。

基本セット‥ひとり3000W。

来ました！
ブリの刺身です。
生牡蠣とオードブル、刺身サラダはサービスだそうです。

〆のメウンタンです。
刺身にしてもらったブリのアラで作ってもらいました。
生牡蠣も入れてグツグツ…
刺身だけでは飽きてしまうので、メウンタンの鍋でシャブシャブにしました。

メウンタン(小)‥10000W。

なんとか完食しました。
もぉ、食えません。

15:40
お腹も一杯になったし、そろそろソウルに戻らなくてはなりません。
蘇莱浦口から鐘路3街まで2時間ほどかかりますが、運賃はたったの1850W‥
韓国の公共交通機関の安さには脱帽です。

電鉄水仁線･仁川地下鉄1号線･ソウル地下鉄1号線
蘇莱浦口→源仁斎→富平→鐘路3街‥1850W.

18:10
宿に着きました。
鐘路3街にある、セファホステルと言う安宿の世話になります。
ここは、ソウルの常宿なんです。
なんだか我が家に帰って来た気分…

タニョワッスミダ～ (ただいま～)

今回はオンドル部屋の予約がとれました。
平日は1泊30000Wと安く、予約がとりにくくなっていたので、ラッキーです。
11/26から12/1まで4泊します。

セファホステル‥直接手配。
オンドルルーム(小)
11/27(木)30000ｳｫﾝ。
11/28･29･30(週末)35000ｳｫﾝ×3泊=105000ｳｫﾝ。
合計‥135000ｳｫﾝ。

セファホステルには会員制度があり、ランクによって3%～5%の割引があります。
私は5%引き会員なので、128250ｳｫﾝになりました。

安宿だけど、バス・トイレ完備しています。

休む暇もなく、晩餐会へと街に繰り出します。
鐘路3街駅6番出口の周辺には庶民的な食堂がたくさんあり、路地裏に入ると豚肉の焼肉屋さんが軒を連ねる一角があります。
今夜は豚焼肉に決定！
どこに入ろうかな…

前の写真の赤い看板の店に入ったと思いきや…隣りのコチャンチプと言う店に入っていました。
小さな建物に焼肉食堂が身を寄せあいながら入っています。

ソウル在住の小嶺氏(仮名)も加わり、アジョッシ4人体制になりました。
小嶺氏は私の兄貴的存在の方で、ソウルでいつも酒を酌み交わします。

クロム.ウリ アジョッシエ パルジョヌル ウィハヨ！
ゴンベ~！
(訳)
では、私たち おじさんの 発展の為に！
乾杯~！

サムギョプサル(豚三枚肉)にカルメギサル(豚ハラミ肉)をつまみながら酒が進みます。
肉も、うんめぇ！です。

コチャンチプ
サムギョプサル･2人前(11000ｳｫﾝ×2)
カルメギサル･2人前(11000ｳｫﾝ×2)
チョンハ日本酒･3本(4000ｳｫﾝ×3)
ソジュ焼酎･2本(3000ｳｫﾝ×2)
マッコリ･1本(3000ｳｫﾝ)
合計‥65000ｳｫﾝでした。

とりあえず、一次会を終えて店を出ると…
すごい賑わいです。
路上にも所狭しとテーブルが並び、
まわりはアジョッシだらけ！
ここは、アジョッシ天国なんです。
大半の客が男で、男祭り状態…
みんな、家族の為に労働で汗を流し、日頃の疲れを癒そうと、酒を酌み交わして盛り上がっているんですね。
こんな鐘路3街の雰囲気…
チョンネヨ！(いいですね)

日本では先にビールを飲んでから、料理なんですが‥
韓国では先に料理を食べながら、焼酎を飲み…それから、ホプと呼ばれるビアホールでビールを飲むそうです。
鐘路3街駅6番出口前にある、クルロプ50と言うビアホールで二次会です。

生ビールとモドゥムカムジャティギム(フライドポテトの盛り合わせ)です。
韓国では、ビールにはフライドチキンなんですが、もう、お腹一杯…
日本人の私らは、ビールはやっぱり先がいいですね。

クルロプ50
生ビール･500ml6杯(3000ｳｫﾝ×6)
クラウドビール1本(5000ｳｫﾝ)
フライドチキン(19000ｳｫﾝ)
フライドポテト盛り合わせ(17000ｳｫﾝ)
合計‥59000ｳｫﾝでした。

私は鐘路3街の安宿‥セファホステルの泊まるんですが、村上氏と林元氏は、近くのイビスアンバサダーホテル仁寺洞に泊まります。

イビスアンバサダーホテル仁寺洞
4トラベルで検索してHotels.comで予約。
ツインルーム1室‥11/27(木)11341円+11/28(金)12214円+税2355円=2泊合計.25910円でした。

新しいホテルなので、中はきれいです。
フカフカのベッドが並びます。

部屋にはバスタブはありませんが、シャワーブースとウォシュレットトイレがあります。
お風呂に入りたい場合は、大浴場があります。

私と林元氏は、過去に韓国で酒にやられて二日酔いになり、動けなくなった苦い思い出があります。
明日に備えて、二日酔い防止ドリンク(左)を飲んで寝る事にします。
アンニョンヒ チュムセヨ。(おやすみなさい)

つづく。