2015/01/24 - 2015/01/25
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オーヤシクタンさん
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第12部-56冊目
プロローグ
「やられた…」
僕は駅のベンチに座りこんでしまった。
ここはタイ.ラオス国境、タイ側の街‥ノンカーイの駅。
旅も終わりに近い7日目の事である。
バンコクから急行列車に12時間揺られてやって来た。
事件は、列車がノンカーイ駅に着く時に起きた。
スマホがない!
車内で充電をしていて、そろそろノンカーイに着く頃なので、プラグを抜いて荷物をまとめていたら列車はノンカーイ駅に到着し、乗客がバタバタと降り始めた時だった。
ん? 今まで、ここにあったスマホはどこに…
ポケットにもカバンにもない。
顔が一瞬で青ざめた。
列車はノンカーイ駅に着いて他の乗客はすでに降り、僕一人が慌てふためいていた。
車掌が「ノンカーイに着いているよ」と教えてくれている。
そんな事はわかっている。
カバンを広げててもない。
座席の隙間や床なども見たがない。
そんな馬鹿な…
今さっきまで、ここにあったのだ。
それが何故ないのだ。
車内清掃のオバチャン達が作業を始めていた。
とりあえず、荷物を持ってホームに降りる。
落ち着け!落ち着くんだ… と自分に言い聞かせ、ベンチの上にカバンの中身を一つ一つ並べていく姿は、これから露店でも開くかのようにも見える。
やっぱりない…
再び車内へ。
しかし、ない物はなかった。
列車がノンカーイに着いてから30分ほどが過ぎていただろうか。
やられた…
乗客が降り始め、荷物をまとめているわずかの隙に盗まれたのだ。
…そうとしか考えられなかった。
実は旅の2日目に、ミャンマーのヤンゴン駅でデジカメをなくすと言う失態もやらかしてしまい、スマホで写真を撮り続けて来たのだ。
スマホを無くしたらブログに載せる写真が全て台無しになってしまう。
自分の中では細心の注意を払っているつもりでいたのだが、こんな事になってしまうなんて…
もう、自分が情けなくて、悔しくてたまらない。
デジカメにスマホ… ダブルパンチだ。
機械本体より撮り続けてきた写真データを一瞬にして失ってしまったショックが大きく、駅のベンチに座りこんでしまった。
駅のベンチにへたこれてしまった僕の姿を駅員や乗務員がたむろして心配そう見る。
だが、彼らにもどうする事もできない。
僕は「マイペンライ.クラップ」‥日本語に訳すと「大丈夫です」と言うのがやっとだった。
それから、どれくらいの時間が過ぎたのだろうか…
静かな駅のホームには、僕とトゥクトゥクのおじさんが一人。
もう、何もする気が起きない。
しかし、前に進むしかない。
おじさんに「国境までいくら?」と聞く。
おじさんは、客になりそうな僕をずっと待っていたのだ。
体を引きずってトゥクトゥクに乗り込み、国境に向かう…。
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皆様、こんにちは。
オーヤシクタンでございます。
第37回海外放浪…今回は、タイ~ミャンマー~ラオスを9日間で周りました。
プロローグで述べましたが、今回の旅の写真は表紙写真1枚だけになってしまいました。
写真は、過去の記録写真や合成写真をイメージとして掲載している事をご了承願います。
表紙写真‥台北桃園空港のチャイナエアラインの看板。
↑桃園空港でブログの下書きをして残った、たった1枚の写真です。
旅行期日‥2015年1月24日(土)~2月1日(月) 8泊9日
1月24日(土) 第1日目。晴れ
1月25日(日) 第2日目。晴れ
★京成アクセス特急
京成上野11:17→京成高砂→成田空港12:34
↓
★CI-101便.台北行
東京.成田14:35→台北.桃園17:45
↓
★CI-065便.バンコク行
台北.桃園21:55→バンコク.スワンナプーム24:45
↓
★バンコク市バス554番
スワンナプーム2:30→ドンムアン3:10
↓
★DD-4230便.ヤンゴン行
バンコク.ドンムアン6:30→ヤンゴン7:15
※京成スカイアクセス‥1240円。
※チャイナエアライン(成田⇔バンコク往復.ビジネスクラス)‥99560円。
※バンコク市バス554番(スワンナプーム→ドンムアン)‥34バーツ(125円)。
※ノックエアー(ドンムアン→ヤンゴン)‥2446バーツ(9042円)
※水‥7バーツ(25円)
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 15万円 - 20万円
- 交通手段
- 飛行機
- 航空会社
- チャイナエアライン ノック・エア
- 旅行の手配内容
- 個別手配
- 利用旅行会社
- 楽天トラベル
PR
-
成田空港のチャイナエアラインのラウンジは目立たない所にあった。
せっかくだから、飯でも食べていこう…
※イメージ。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
①
2015年(平成27年)1月24日
ついに旅立ちの日がやって来た。
この日の為に、ここひと月準備に追われる毎日だった。
準備万端で「さぁ出発!」‥と空港に向かう。
所が、電車の中で「あれ?ストーブ消したっけ?…」
頭の中で「いや消していないよな‥」と不安がよぎる。
ファンヒーターだったら、ほって置いても勝手に消えてくれるからいいのだが、よりによってヤカンがのった旧型のストーブ。
空焚きにでもなったら…
気になって仕方がない。
帰宅したら家が焼失…そんな事にでもなったら一生の不覚になりかねない。
幸い時間に余裕はある。
一旦、自宅へ戻った。
ストーブは消えていた…。
「しょっぱらから何をやってんだろう…」
思わず呟いてしまう。
これが、これからの旅の余興である事が、まだ知るよしもなく成田空港に向かった。
空港へ3000円もする某空港バスは高い。
900円で行ける格安バスもあるのだが、今回はバスに乗る気分にならないので、1030円の京成本線経由の特急電車で行くつもりでいた。
所が時間にロスが発生してしまったので、京成上野から京成電車に乗り、高砂と言う駅でアクセス線経由の特急に乗り換えた。
スカイライナーではなく、通勤電車の特急である。
運賃は1240円…それなりに速いが、途中駅でスカイライナーにぶち抜かれる…と言う演出があり、「スカイライナーは速いですよ!」と宣伝されている気がしてならなかった。
成田空港に着いたのは12:40。
なんとか2時間前に着いた。
米ドルに両替をしたが、11000円で90ドル。
円が安い。
数年前までは、我々旅行者にとっては円高と言う恩恵にあやかる事ができたが、今は逆風が吹いている。
「いつまで円安が続くのだろうか…」
そう呟きながらチェックインカウンターに向かった。 -
ラウンジでは何かを食べないと損した気分になる。
貧乏性の自分は、自宅から何も食べずにやって来た。
※イメージ
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
②
今回も、なけなしの金をはたいて、チャイナエアラインのビジネスクラスでバンコクに向かう。
成田~バンコク往復で、99560円。
楽天トラベルで手配した。
エコノミークラスだと54300円だったので、内容を吟味すれば、ビジネスクラスで10万円を切るのならお得ではないのだろうか。
チェックインを済ませて、出国審査を受け、足早にラウンジに向かった。
ラウンジはフカフカのソファーに軽食類、ビールや酒まであり、場所によってはシャワールームに仮眠室まである。
かつての僕は、ラウンジがどう言う所なのか知らなかった。
空港の硬いベンチに座り、空港内は高いから何も食べないでじっと待つ…
そんな旅を続けてきた。
「こう言う所があったのか」
経験した事のない異空間に驚きを隠せない自分がそこにいた。
それから年を重ね、ラウンジに入るのも当たり前になってきた。
しかし、生まれ持った貧乏性と言うのはそう簡単に変わるものではない。
並んでいる軽食を見ると、食べなきゃ勿体無い…と思ってしまうのだ。
今日も朝から何も食べないで来た。
チャイナエアラインのラウンジは目立たない所にあった。
中はそこそこ広いがシャワーはない。
静かな空間だった。
これも客層の違いなのか…ゲート前の待合室のようなざわめきがない。
なんかゆったりとした空気が流れているように感じられる。
そんな雰囲気の中で、並んでいる軽食を黙々と食べ、搭乗時間を待った。 -
最近はチャイナエアラインを利用する事が多くなった。
ビジネスクラスで99560円と、僕でもワンランク上の旅をさせてくれる。
※イメージ
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③
僕を乗せたチャイナエアライン101便は定刻14:45より15分ほど遅れて成田空港を出発した。
ビジネスクラスの乗客は、わずか4名。
この便にはファーストクラスもあった。
そちらを覗いてみると、1名だけ乗っているのが伺えた。
この方は、いくら払って乗っているのだろうか?
実は僕もファーストクラスに一度だけ乗った事がある。
バンコクから台北に向かう時だった。
機内に入ると、一人一人独立したシートが並び、自分が体験した事のない異空間に迷い混んでしまった感じがした。
「なんだ?新型のビジネスクラスなのか?」とまわりをキョロキョロと見渡す。
CAさんに聞いてみると、「ビジネスクラスがオーバーブッキングしてしまったので、ファーストクラスにご案内させて頂きました」との事だった。
棚からぼた餅…で乗れたファーストクラス。
人間を40年以上やって来たが、僕はまだまだ自腹を切ってファーストクラスに乗れる身分ではない。
離陸後、すぐに機内食のサービスが始まった。
サーモンサラダ
テンダーロインステーキ.温野菜添え
パン
フルーツ3点盛り
抹茶プリン
ジャスミン茶
台湾ビール
食事が済んだら昼寝…
これからバンコクまで、食っちゃ寝、食っちゃ寝が続き、一眠りしたら、飛行機は台北に向けて降下を始めている所だった。 -
台北桃園空港で乗り継ぎ。
機内食を食べてお腹は空いていなかったが、牛肉麺や点心類の誘惑に負けてしまった。
※イメージ
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④
台北には定刻17:45‥桃園空港に到着した。
成田から台北までは約3時間。
ちょうど、成田~バンコクとの中間地点となる。
乗り継ぎ時間は4時間ほどあった。
ここでもラウンジが使えるのは助かる。
桃園空港第1ターミナルのチャイナエアラインのラウンジは、改装されたばかりでダーク調の高級感溢れるラウンジに生まれ変わっていた。
よせばいいのに、「ここは台湾だから…」と牛肉麺や点心類の誘惑に負けてしまい、ここでもお腹に物を詰めこんだ。
これで、お風呂に入ったら、自分がサムゲタンになってしまうのではないかと思ってしまうような気持ちになる。
ラウンジにトレーニングジムが欲しい。
そうすれば、お腹を空かせる事ができる。
そんな事を考えているのは僕だけだろう。
食ったら寝る。
体に不健康なのはわかっているが、仮眠室で横になった。ダイナスティーラウンジ (台湾桃園国際空港第1ターミナル) 空港ラウンジ
-
かつての台北桃園空港第1ターミナル、チャイナエアラインのラウンジ。
今は改装されてダーク調の高級感あるラウンジに生まれ変わった。
※イメージ -
チャイナエアラインのビジネスクラス。
僕にはちょっと贅沢…
※イメージ
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⑤
ラウンジで一眠りしたら、搭乗時間になった。
チャイナエアライン65便でバンコクに向かう。
3時間50分のフライトである。
短いフライトなので、飛行機が水平飛行になったと同時に、テーブルにクロスが掛けられ、機内食のサービスが始まった。
東京からバンコクまでの距離で、機内食が2回も出るなんて、欧米方面に行く長距離便並みのサービスではないか。
「これは得だな…」と思ってしまう。
シーザーサラダ。
チキンガーリックソース.パスタ添え。
パン。
フルーツの盛り合わせ。
薩摩芋のババロア。
シャンパン。
レモンティー。
金持ちを気取ってシャンパンを飲んでみた。
成田から食べ続けて来たので、身体のタンクはあまり減っていなかったが、根性気合いで完食。
もう、腹がはち切れそうだ。
何かやる事はないのか…
夜帯なので、飛行機の小さな窓からは何も見えない。
寝る事しかなさそうだ。
シートを倒すと、あれだけ寝て来たのに、再び夢の中へと入っていく…
機内アナウンスで目が覚めると、着陸の最終体制に入っていた。
シートを戻し、窓から外を覗くと、バンコクの夜景が目の前に広がっている。
予定よりも20分早く、スワンナプーム空港に着陸した。
成田から12時間かけて来たのだが、なんだかアッと言う間に着いてしまった…と言う感じだった。
しかし、これから悲劇が起きる。
ずっと食べ続けて来たせいなのか…
腹の具合が悪くなって来た。
身体は、腸内洗浄発令!…と脳に刺激を送っている。
そんな中、着陸したのはいいが、スポット待ちで飛行機は誘導路に停まったままでいた。
機長のアナウンスによると、10分ほど待機だと言う。
10分も…。
機内のトイレに行こうと思っていたら、他の乗客がトイレに行くのをCAさんが止めており、トイレに鍵をかけられてしまった。
身体の中を激震が走り、下半身に津波が一波二波と襲ってくる。
僕は姿勢を変えたりして必死に耐えているのだが、座席が広くて踏ん張りがきかない。
身体は限界近くに達していた。
成田からバンコクまでの時間より、着陸してからドアがオープンするまでの時間がどんなに長く感じたことだろうか。
タラップが横付けされ、ドアがオープンすると、お腹をかかえてトイレへ猛ダッシュするのであった。
元々、そんなにお腹が丈夫ではないので、海外ではいつも腸内洗浄を強制的に強いられるのだが、まだ現地入りもしていないのに腹痛に見舞われるとは…
先が思いやられそうだった。 -
機内食が2回と、成田と台北のラウンジで、食っちゃ寝.食っちゃ寝.を繰り返す。
さすがに腹がきつくてたまらない。
※イメージ。 -
スワンナプーム空港からドンムアン空港まで、路線バス554番で向かう。
深夜でも運行しており、利用客は空港勤務者がほとんど。
深夜のバンコクを時速100キロでぶっ飛ばす。
※イメージ。
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⑥
スワンナプーム空港に着いた。
1万円をタイバーツに両替する。
2800バーツにしかならなかった。
1バーツが3.57円もする。
以前なら3000バーツ以上になったのだが…。
ここでも、円安を染々と痛感する。
空港は深夜だと言うのに賑わっていた。
中国圏各地からの夜便到着の集中している時間なのか、中国系の人種が多く、添乗員が持った旗を先頭にぞろぞろと歩く、おのぼりさんが多いように見える。
入国審査場は混んでいるようだったが、ビジネスクラス利用だと、入国審査も別室で受ける事ができて早く入国する事ができ、外で待機しているハイヤーに乗って、市内の5ツ星ホテルに向かった…
と書きたいが、贅沢旅はここまで。
この先は、ノックエアーと言うタイ航空出資のLCC でヤンゴンに向かう事になっていた。
バンコクでは、ドンムアン空港と言う、スワンナプーム空港が開港する前に使われていた空港がLCCターミナルとして使われおり、ノックエアーもドンムアン空港を拠点としていた。
昼間だと、スワンナプーム空港とドンムアン空港を行き来する無料シャトルバスがあるのだが、今は深夜2時。
こんな時間でも、本数が限られるが路線バスが動いているのはバンコクの凄い所だ。
空港ターミナルからスワンナプーム空港内を走る無料循環バスに乗り、スワンナプーム交通センターに行き、そこから554番の路線バスに乗って移動をする。
554番のバスは、いたって普通の路線バスで、荷物を置くスペースなどはなかった。
運賃は34バーツ(125円)。
2:30‥僕を乗せたバスは、深夜のバンコクを走る。
道が広く、車が少ない事もあるのか、バスは時速100キロでぶっ飛んで走る。
乗客の大半は空港勤務者であった。
その中に僕のような金ナシ旅行者が紛れていると言った感じがする。
40分ほど走るとドンムアン空港のネオンが見えて来た。
このバスは、空港バスではないからターミナルビルに横付けされる訳ではない。
ドンムアン空港の前は幹線道路になっており、その路上で降ろしてもらう。
時間は3:10‥深夜のドンムアン空港は、ターミナルで夜を明かそうとする人達でベンチはすでに占領されていた。
今夜は宿無し。
テナントの空きブースの隅に、新聞紙を敷いて横になった。
床がヒンヤリとして最初は気持ちよかったのだが、時間が経つにつれて身体が冷えてくる。
人の歩く足音が床をつたって大きく聞こえた。
この姿を見た人達は、僕が「ビジネスクラスでやって来た」と言っても、きっと信じてくれないだろう。
そんな中でも1時間ほど眠ったのだろうか。
人の出入りが増えてきたので、わずかな時間であったが、宿無し体験を終了し、テナント隅から撤収。
チェックインカウンターに向かった。 -
アジアの夜明けは清々しい。
※イメージ。
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⑦
早朝だと言うのに、ドンムアン空港のチェックインカウンターは大賑わいだった。
特にエアアジアのカウンターが凄い。
どこの窓口も列をなしている。
タイでもLCCは安い航空会社…と言うのが定着し‘飛行機は選ばれた人が乗る贅沢な乗り物'と言うイメージを塗り替えたのは凄い事だと思う。
僕も現地の移動はLCCに頼る事が多い。
LCCのお陰で短期間で数ヵ国まわれるようになったと言うのは過言ではない。
アジアでの、LCCの元祖と言ったら、エアアジアだろうか。
僕がこの航空会社の存在を知り、クアラルンプール駅にあるチケットセンターに行き、カウンターの待ち人数を知らせるモニターを見たら、100人以上である事がわかり、諦めて同じフロアのマレーシア航空のチケットセンターに行ったら閑古鳥が鳴いていた事を今でも忘れない。
一時は日本でもANAと提携したエアアジアジャパンを設立したが、提携解消によってエアジアは事実上の撤退となってしまった。
しかし、東南アジアの本家エアアジアは元気バリバリであり、それに危機を抱いてタイ国際航空が出資したLCCがノックエアーである。
エアアジアほどではないが、ノックエアーのカウンターも賑わっていて、窓口は行先別となっていた。
ヤンゴン行の窓口は、空いており、他方面の列の出来ている窓口を横目に、スムーズにチェックインをする事ができ、タイ入国から、わずか4時間で、パスポートにタイ出国のスタンプが押された。
ノックエアーの利用客は、予約番号のパスワードを入力すれば、空港内でwifeが無料でつながるようだった。
スマホで試してみると、簡単に接続ができたので、旅のブログの下書きをする。
結果的に、この時に下書きした表紙写真1枚が旅の唯一の写真となってしまった。
定刻より5分遅れて、ドンムアン空港のタラップから機体が離れた。
まだ、夜が明けておらず周りは暗い。
バンコクを6:30に出発すると、ヤンゴンには7:15に着いてしまう。
ただし、タイとミャンマーには30分の時差があるので、実質1時間15分かかる事になるのだが、距離的には近い。
しかし、軍事政権がミャンマーを支配していた時は、簡単に入国できる国ではなく、近くて遠い国であった。
僕は過去にミャンマーを3回訪れている…
と言っても、国境から5キロ以内しか入れないもので、10ドル払ってイミグレにパスポートを預けると言うものであった。
しかし、ミャンマーはテイン.セイン政権に代わり、民主化開放路線に舵が切られ、様相が一変した。
僕のような素人でも、ビザを取れば比較的簡単に入国できるようになったのだ。
夜が明けて来た。
すると、ミャンマーの赤茶けた大地が姿を現した。 -
LCCのシートは狭い。
数時間前に乗っていた飛行機とは別世界である事を実感する。
※イメージ。 -
ノックエアーはLCCだが、簡単な食べ物がサービスされる。
※イメージ
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⑧
当たり前の話しだが、ノックエアー機は、成田からバンコクまで乗って来た飛行機とは、全くの別世界だった。
空港のチェックインカウンターは空いていたが、搭乗するとなんと満席ではないか。
ミャンマーに遊びに行くタイ人団体客が大半を占めていた。
手軽に飛行機に乗れるようになった事と、近くて遠かった隣国に入れるようになった事が重なった事があるからだろう。
座席は狭く、足を伸ばすなんてもっての他。
座ったのは、一番後ろの席だったが、シートは倒れないようになっていて、圧迫感を感じる。
しかし、シートリクエストが可能な場合は、一番後ろの窓側の席を選ぶ事が多い。
なんか妙に落ち着くのだ。
ノックエアーは料金内でシートリクエストが可能だったのが幸いだった。
お腹が空いて来た。
タイ人団体客は、事前に注文してあるのか。
CAさんが機内食を慌ただしく配っていた。
機内にタイ料理の匂いが漂うと、空腹感は更に増していった。
LCCは経費を削る為に機内食はない。
しかし、CAさんは注文していない乗客に対して、紙袋を渡し始めた。
それは僕にも渡された。
中にはチョコケーキと水が入っていた。
空腹の僕にとって、それがどんなに美味しいものであった事か…
ノックエアーは、LCCでも他のLCCより細かいサービスを怠らない航空会社のような気がした。
やがて、街の上空を通過したな‥と思ったら、再び畑の上を飛び、着陸した。
そこがヤンゴン空港だった。
今のミャンマーの首都はネーピードだが、かつてはヤンゴンであった。
一国の首都だった空港にしては静かな空港だ。
初めての国は緊張する。
ミャンマーはどんな国なのか?
緊張感と期待感を胸に入国審査に向かった。
つづく。 -
タイ航空出資のLCC ノックエアー。
ノックとはタイ語で鳥を意味する。
機体先端のくちばしがなんとも言えない。
※イメージ。ヤンゴン国際空港 (RGN) 空港
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旅行記グループ 第12部.第37回海外放浪・タイ~ミャンマー~ラオス。
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