日本縦断② 沖縄から北海道へ・その5.〈祝〉新造船就航‥阪九フェリー‘いずみ’乗船記(泉大津～新門司)

16:25
南海本線.泉大津駅西口から16:30発で阪九フェリーの無料送迎バスがあります。
これに乗って港に向かいましょう。

16:45
泉大津港に着きました。

ジャーン！
平成27年1月22日に就航したばかりの、阪九フェリーの新造船‘いずみ’(15897t)です。
なんだか、ずんぐりしていますね。
これに乗る為に沖縄から関西に戻って来ました。

16:50
さあ、いよいよ乗船しますよ。
なんかホテルの入口みたいですね。
さすが新造船！
船の入口とは思えません。
立派です。

乗船すると吹き抜けのロビーがあります。
吹き抜けのロビーはフェリーの定番になりつつありますが、阪九フェリーいずみのロビーは中央にエレベーターが配置されゴージャスな雰囲気をかもし出し、まだ新しい船内は新築住宅の匂いが漂っています。

では、恒例の船内視察を始めましょう。

まず最初に、救命消防設備配置および脱出経路図です。
これは重要です。
よく読んでおきましょう。

フロントです。
上級船室利用のお客様はここでルームキーを受け取ります。
下級船室利用の私はスルーします。

売店です。
関西、九州のお土産品や阪九名物.焼きたてパンなどを販売しています。

マッサージチェアで体のコリをほぐしましょう。
15分間で200円です。

コインロッカーは100円です。
大部屋の場合、ここに荷物を入れておけばひとまず安心です。

船舶公衆電話です。

狭いですがゲームコーナーです。

小さなお子様が遊べるキッズルームです。

自販機コーナーです。
350mlの缶ビールは280円でした。
立ち飲みスペースが新たに設けられています。

船内レストランは広くてゆとりのあるつくりです。

瀬戸内海を見渡せるプロムナードです。

新造船にフォワードデッキ(前部展望室)が消えゆく今の時代、阪九フェリーでは‘いずみ’に展望ルームを新設しました。

展望ルームの眺めです。
操舵室の真下なので、眺めは最高です。

喫煙室です。
窓がないので息苦しい感じがしますね。

カップラーメン作りにはかかせない給湯室です。
カップメンは自販機コーナーで260円です。
冷水機もあります。

トイレもまだピカピカです。

男女別の更衣室です。
大部屋の場合は助かりますね。

大浴場です。
フェリー旅の醍醐味と言ったら、大海原を見ながらお風呂に入れることですよね。
‘いずみ’には他のフェリーにはあまり見かけないある風呂が新設されました。
さぁ、何でしょう？

こちらはシャワールームです。
大浴場が閉鎖される深夜帯でも利用可能です。

脱衣所は広くてゆとりがあります。

大浴場です。
瀬戸内海を望み、ジャグジー風呂もあります。
ボディソープとリンスインシャンプーが各カランにセットされていました。

※人がいない時に撮影しました。

こっ！これは…
露天風呂ではないですか。
なんと阪九フェリー‘いずみ’には他船にはあまり見られない露天風呂が設置されたのです。
すばらしいです。

※人がいない時に撮影しました。

こちらは、ロイヤル、スイートの上級クラスの通路です。
最上級船室‥ロイヤルは1名利用ネット割で29800円です。
私には高嶺の花なので、ここから眺めるだけにします。

では、私の城に向かいましょう。
63番は…この部屋ですね。

扉を開けると…
上下2段、各2名の区画が左右に4区画ずつ、計8区画あります。

※奥から扉に向かって撮影。

ここが私の城です。
2番目に安いクラス‥スタンダード洋室です。
階段式2段ベッドとなっています。
阪九フェリーとして初めて設けられたクラスです。
通常運賃.7500円のところ、お試しキャンペーンで1030円引きの6470円になり、更にインターネット割引も適用されて、なんと5100円！になりました。
阪九フェリー‥おトクです。

各ベッドに100円リターン式ロッカーが備えられているので、小物の貴重品はここに入れておけばひとまず安心です。

更に各ベッドに寝台灯とコンセントも装備されています。
スタンダードクラスは22:00に室内灯が消灯されますが、寝台灯があれば深夜に読者もできますね。
また、携帯電話やスマホの充電に電源はかかせません。

これで船内視察は終了です。

船内を歩きまくったら、小腹がすきましたね。
岸和田で買った、たこ焼きでおやつにしましょう。

17:30
定刻に泉大津港を出航しました。
北九州.新門司まで458キロ、12時間30分の船旅の始まりです。
さすが新造船！
振動やマストからの黒煙がありません。
環境にもやさしい船のようです。

瀬戸内海を23.5ノット(時速約43キロ)で航行します。
船の揺れは感じられません。
船酔いの心配はなさそうです。

船は西へ向けて航行するので、夕日鑑賞は難しいと思っていたのですが、新設された展望ルームのお陰で正面に美しい夕日を見ることができそうです。
日の右側に明石海峡大橋がうっすらと見えて来ました。

瀬戸内海の美しい夕日です。
心が癒されます。

18:27
昨年の日本縦断で乗船した、神戸〜高松を結ぶジャンボフェリー.こんぴら２(3639t)と反航しました。

風が恋を運ぶ♪
海を遠く渡り〜♪
ふたりを結ぶジャンボフェリー♪

…あの洗脳されそうなテーマソングが頭をよぎります。

明石海峡大橋が近づいて来ました。

18:32
明石海峡大橋を通過します。
いつ見てもデカイ橋です。

お風呂に入ってさっぱりしました。
さぁビール！ビール！

阪九フェリーの食堂は食べ放題でなく、とった料理の金額を払うカフェテリア方式なので、調子に乗って皿をとると高くついてしまいます。

刺身や焼魚、ハンバーグやシチューもあります。
何にしようかな…

19:40
夕食です。

鶏肉の唐揚げ南蛮風‥450円
冷奴(小)‥150円
ライス‥160円
生ビール‥570円

阪九フェリーはライスがおかわり自由なんです。
これはうれしいサービスです。

デザートは阪九名物‥パイシューです。
生クリームがたっぷり入ってとろける甘さです。
阪九フェリーではスイーツの他に船内で焼いたパンの販売も行っています。

パイシュー‥150円

20:50
瀬戸内海.高松沖を航行しています。
この後、21:30頃…
フル〇ン姿で露天風呂から瀬戸大橋通過を眺めました。
阪九フェリー‘いずみ’ならではの醍醐味です。
ちなみに私は露出症ではありませんので、あしからず…

一般的にフォワードデッキ(展望ルーム)は夜間、航行に支障をきたすので、前面窓はカーテン等で遮断されるのですが、阪九フェリーは室内を暗くすることによって夜間も展望を楽しめるようにしています。
但し、周囲も真っ暗なので何も見えません。

そろそろ寝ようと思います。
おやすみなさい。

4:55
おはようございます。
船は、北に山口宇部空港、西に北九州空港の沖合を順調に航行しております。
後、1時間で新門司港に入港します。

朝もやの中を航行しています。
正面は九州です。

日の出を拝もうとデッキに出てみたのですが、雲が多いですね。

阪九フェリーのライバル！
名門大洋フェリーのフェリーきたきゅうしゅう(9476t)が停泊しています。
あちらは大阪南港-新門司を結んでいます。

新門司港に入港しました。
前方のフェリーの前に接岸するようです。

後ろのフェリーは、新門司-徳島-東京を結ぶ東九オーシャンフェリー.おーしゃんうえすと(11522t)です。
東京港に出入港するただひとつのフェリーです。
さぁ、いよいよ接岸しますよ。

接岸中にボンヤリした日の出が見えました。

6:00
定刻に新門司に到着しました。
12時間30分の船旅は、あっと言う間に終わってしまいました。
もっと乗っていたいです。

6:05
九州に上陸しました。

門司駅経由で小倉駅まで無料送迎バスがあるので乗りましょう。
新門司港から小倉駅まで45分でした。

つづく。