2015/08/17 - 2015/08/28
83位(同エリア377件中)
K.Hさん
10日目。オスロ〜ベルゲン急行〜ミュールダール〜フロム山岳鉄道〜フロム〜クルーズ〜グドヴァンゲン〜バス〜ヴォス〜ベルゲン急行〜ベルゲン
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 5.0
- グルメ
- 4.0
- 交通
- 5.0
- 同行者
- 家族旅行
- 一人あたり費用
- 50万円 - 100万円
- 交通手段
- 鉄道 高速・路線バス 船 徒歩 飛行機
- 航空会社
- フィンランド航空
- 旅行の手配内容
- ツアー(添乗員同行なし)
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-
8月26日(水)雨時々晴れ
4:00に目覚ましをかける必要もなかったかもしれません。寝たり起きたりの繰り返しでした。白夜の国でもさすがにまだ窓の外は暗く、しとしと雨も落ちています。
僕たちは6:25オスロ発のフィヨルドツアーに行きます。オスロ中央駅に近いホテルですが、慣れない土地ですので、はやめはやめの行動を心がけて、5:20頃にチェックアウトしました。レセプションのお兄さんに、荷物を預けることをもう一度確認すると、小さな紙袋を3つ渡してくれました。「頼まれてた朝食BOXだよ。」「ありがとうございます。」僕たちはにこやかにそれを受け取り、まだ薄暗いオスロのカール・ヨハン通りに出ました。
昨日何度か通っているので、オスロ中央駅の仕組みは理解できています。僕たちが乗るベルゲン急行ヴォス行きは、まだようやく駅中央部の大きな出発案内掲示に表示されたばかりでした。なぜなら、オスロ中央駅は数分おきに出ている地下鉄の出発案内も掲示されているからです。オスロ中央駅 駅
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未来行きのようなエスカレーターに乗って3番線に着くと、ホームは肌寒く、まだ誰もいませんでした。
オスロ中央駅 駅
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僕たちは中央駅の出発案内掲示のあたりに戻り、ベンチに座りました。そこで、ホテルのお兄さんに手渡された朝食BOXの中身を見てみました。大きな大きなサンドイッチ2つと、ネーブルオレンジがまるまる1個入っていました。ありがたい。
6:05にホームに降りると、ベルゲン急行はすでに入線していました。僕たちの座席はすぐに見つけられました。ほぼ定刻の6:25にオスロを出ました。オスロ中央駅 駅
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僕たちはミュールダールを目指します。車内でいただいた朝食BOXのサンドイッチを一つ平らげました。一つでかなりお腹いっぱいだったので、一つは昼食に残しておくことにします。ミュールダールまでのベルゲン急行の車窓は絶景の連続です。湖の国ノルウェーの森をほとんどトンネルなしで走って行きます。「世界の車窓から」の企画はこれに乗ったテレビマンが始めたのではないかと思います。オスロから出発する場合は、左側車窓のほうがいい景色が多いと思いました。ただ、オスロからミュールダールまでのみ、指定席なのでそれは運次第ですが。
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ミュールダールが近くなると、それぞれの駅の標高が車内案内電光掲示に出るようになります。ミュールダールの手前の駅だったかな?最高1300m以上まで登りました。外気温は最低8℃まで下がりました。ここで活躍するのは、ユニクロのウルトラライトダウン。持ってきて大正解でした。耳も少し詰まりました。5時間の長旅は寝不足と尻痛で後半は苦痛にも感じましたが、刻々と変化する車窓の風景が心を癒してくれました。
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天気は次第に回復し、青空も見えてきました。ミュールダールに近づくと、風景には万年雪が目立ち始めました。
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さて、ミュールダール。快晴です。乗り換えは向かいのホームのようです。事前情報で、団体客シートと個人客シートが分かれているということが書かれていたので、駅のホームにいた係員らしき人に「どこらへんがグループシートでパーソナルシートなの?」と聞いてみたら、「3〜9で待つといいよ。確か、1、2と10、11は団体客だったと思う。」というようなことを言っていました。僕たちはベルゲン急行でたまたま前後の席になったAさんと一緒にホームに思いっきり白いペンキで3と書かれたところで待つことにしました。
ミュルダール駅 駅
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フロム山岳鉄道が入線してきました。おっと残念。3の前に止まったのは、reserved for the Queen Elisabeth と書かれていました。クイーンエリザベス号?とか思いながら、4の入り口から乗り込み、進行方向右側の窓開閉可能な4人席に座りました。これも事前情報でこの席が人気と書かれていたので、そうしました。予想通り後ろの方の番号から乗った人は、もう少し席が埋まってしまったため、こちらに席を探しにきていました。
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15分ほど遅れてフロム山岳鉄道が発車しました。右に左に絶景が続きます。しばらくすると右側の車窓にとんでもない景色が姿を見せました。ショースの滝です。そういえば、車掌の女性が直前に「窓閉めさせてもらうわよ。」とガチャンと手動の窓を閉めて行きました。ショースの滝の前で電車は停車しました。窓には滝のしぶきが音を立ててぶつかってきています。車内の乗客は押すな押すなと車外に飛び出します。僕たちもAさんと一緒に出てみることにしました。みんな荷物置きっぱなしで。
ショースの滝は叩きつける水の音で声も聞きづらく、どうも風向きが悪いようで、ちょっと外に出ただけでビチョビチョになりました。とにかくAさんと僕たちは逆光など気にせず交互に写真を撮りあい、急いで車内に戻りました。ショース滝 滝・河川・湖
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フロム山岳鉄道は、終点フロムに向けてどんどん下って行きます。1時間ほど絶景を眺めながら、Aさんと楽しくお話をしながらあっという間に予定時刻より7分ほど遅れてフロムに到着しました。Aさんはフロム泊なので短い時間でしたがここでお別れです。フロム鉄道駅を降りると右手にはあの世界豪華客船クイーンエリザベス号が停泊していました。なるほど。予約席の客はこれに乗り継ぐんだ。などと考えるヒマもなく、ノルウェー・ナットシェル・フィヨルドツアーの船が出る時刻です。僕たちは慌ててその手前のクルーザーに乗り込みました。
フロム駅 駅
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さて、今度は2時間ほどのフィヨルドクルーズです。奇跡的に空は晴れ渡っています。船の右手の手摺りが少々空いていたので、そこで眺めを楽しみながら、1時間程。お腹が空き、さらに寒くなってきました。室内のシートは某国団体客で占領されていましたが、構わず中のカウンターのようなところで、余った朝食のサンドイッチを食べました。
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時刻は15:15。予定時刻より15分ほどはやく到着しました。ここでバスに乗り換えます。僕たちは、はやめに降船できるよう、1Fのデッキに降りて待ちました。なぜか港では、ギターを弾きながら待っている人がいました。
グドヴァンゲン港 その他の交通機関
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下船すると、目の前にナットシェルバスの停留所があります。少しはやく到着したため、バスを待つことになりました。1台目のバスに乗れました。乗れない人は少し焦っていましたが、その後に引き続き2台目、3台目が来たようです。ヴォスに着いて分かったのですが、3台目はすごく空いていたようです。結局皆同じベルゲン急行に乗れるようです。
バスの車内はこれまでの疲れがドッと出て、眠くなりました。最初は滝のところで止まってくれたりするので写真を撮ったりしましたが、後半は景色も見てません。1時間ほどでヴォスに着きました。 -
ヴォスは雨でした。僕たちは駅構内のベンチで1時間ほど待ちました。喉が渇いたので、オレンジジュースと水を購入したのですが、60ノルウェークローネ!(850円!)北欧は物価が高いのですが、ノルウェーはさらに高い!
ヴォス駅 駅
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17:41。ベルゲン行きのベルゲン急行に乗りました。オスロからミュールダールまでは指定席だったのですが、これは自由席なので、空いている席を探す必要があります。とりあえず、乗ったら車両の空いている席に座りましたが、斜め前に座った2人の女性がけげんそうにこちらを見ていました。「そこは私たちの席じゃないかしら?」という感じで。思い切って「もしかしてここはあなたたちの席?」と聞いてみました。すると、「大丈夫よ。この席も空いてるみたいだから。気にしないで。」と言ったかどうか分かりませんが、「ごめんなさいね。僕たちもよくわかんなくて。」と言って席に戻りました。でも、車掌さんが検札に来て何も言ってなかったからたぶん大丈夫だったんだと思うんだけど。
19:15。定刻より17分ほど遅れてベルゲンに到着しました。ベルゲンは雨でした。もうちょっと元気があれば、歩いて10分ほどのフロイエン山ケーブルカーで山頂からの夜景を楽しみたかったのですが、雨もシトシト降っていたので、やめにします。ベルゲン駅 駅
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さて、この日の宿泊はグランド・テルミヌス。駅の東口を出たら目の前でした。1924年にできた老舗のようです。ロビーは木製で重厚感があり、レセプションのお姉さんは明るくにこやかで好印象でした。オスロから送った2つのスーツケースがちゃんと届いているか心配だったのですが、「あなたたちの荷物はここに預かってるわ。」とluggage roomへ案内してくれました。ものすごい安堵感で、一気に疲れが出てきました。この荷物送迎サービスは結果的に利用して本当に良かったと思います。ただ、荷物がこんなに10泊12日分もなければ、電車も船もバスも全て置くスペースはあります。寝てる間に盗まれたら…という人には荷物送迎サービスはオススメです。
グランド・テルミヌスの部屋は、これまで宿泊したどのホテルよりも雰囲気が好きでした。白で明るい部屋。湯船もシャワーカーテンもあります。北欧のホテルでは、シャンプー、コンディショナーがないのはもう仕方ないとして、便座も低く使いやすかったですし、何より清潔感がありました。駅からのアクセスは最高ですし、このホテルはまた泊まりたいホテルの一つになりました。テレビがつかなかったんだけど、どうしてかなぁ?まぁ、ついてもノルウェー語わかんないからいいんだけどね。
過ごしやすい部屋でますます安心したせいか、お腹もすいてきました。
重い腰を上げ、駅のキオスクのようなところでピザパンとデニッシュと水とオランジーナを買って、部屋に戻って食べて寝ました。Grand Hotel Terminus ホテル
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