第20部-94冊目<br /><br />皆様、こんにちは。<br />オーヤシクタンでございます。<br /><br />駅で貰った1枚のチラシを見て、横浜から北海道の根室まで鈍行列車を乗り継いで行く‥と言う過酷な旅に挑戦する事になりました。<br />昨年、岩手県の宮古から横浜までの鈍行旅でつらい思いをして、「もう、鈍行旅は卒業しないと‥」と思っていながらも、昔からの習性と言うのはそう簡単に変えられないものです。<br />雨が降る9月1日‥鈍行列車をひたすら乗り継いで北を目指しました。<br /><br />※表紙写真‥衝動買いしてしまった北海道&東日本パス.10290円。<br /><br />━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━<br />旅行期日‥2015年(H27)9月1日(火) ～7日(月) 6泊7日<br /><br />9月1日(火) 第1日目.雨<br /><br />①京浜東北線<br />鶴見4:32→上野5:08<br />↓<br />②普通521M.宇都宮行<br />上野5:10→宇都宮6:51<br />↓<br />③普通629M.黒磯行<br />宇都宮6:56→黒磯7:47<br />↓<br />④普通2127M.郡山行<br />黒磯7:54→郡山9:02<br />↓<br />⑤普通1133M.福島行<br />郡山.9:28→福島.10:14<br />↓<br />⑥快速3537M仙台シティラビット3号.仙台行<br />福島.11:00→仙台.12:16<br />↓<br />⑦普通2543M.小牛田行<br />仙台.12:45→小牛田.13:30<br />↓<br />⑧普通595M.一ノ関行<br />小牛田.13:46→一ノ関.14:32<br />↓<br />⑨普通1541M.盛岡行<br />一ノ関.14:43→盛岡.16:12<br />↓<br />⑩IGRいわて銀河鉄道:普通4537M.金田一温泉行<br />盛岡.16:22→二戸.17:30<br />↓<br />⑪IGRいわて銀河鉄道:普通2565M.八戸行<br />二戸.17:43→八戸.1822:<br />↓<br />⑫青い森鉄道:快速505M.青森行<br />八戸.18:33→青森.19:57<br /><br />移動距離‥717.8km<br /><br />※青森まちなか温泉(入浴&夕食)<br /><br />━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━<br />北海道&東日本フリーパス‥11290円<br />郡山駅売店‥432円<br />青森まちなか温泉‥1970円<br />ローソン青森新町口1丁目店‥612円

鈍行列車の北日本旅・その1.乗継11回！鈍行列車で、ひたすら北を目差す

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2015/09/01 - 2015/09/01

374位(同エリア1497件中)

エリア

青森市内(青森)

同行者: 一人旅

一人あたり費用: 5万円 - 10万円

交通手段: JRローカル

旅行の手配内容: 個別手配

駅で貰ったチラシを見て、衝動買いしてしまった「北海道&東日本パス」です。
7日間連続でJR北海道と東日本、IGRいわて銀河鉄道、青い森鉄道などの普通列車が乗り放題で、急行券を買えば急行列車にも乗れます。
これで10290円。
1日あたり1400円と超おトクです。
さて、どこまでいけるのか？…
調べたらひたすら乗り継いで2日間で北海道の根室まで行ける事が判明しました。
もう、いい年なので鈍行旅は卒業するつもりでいたのですが、再び火がついてしまいました。
今回も過酷な旅になりそうです。
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4:25
夜明け前の鶴見駅です。
長い列車の旅が始まります。
まずは、京浜東北線の始発電車で上野に向かいます。

第1走者
京浜東北線.大宮行
鶴見.4:31→上野.5:08
(21.8km/0:37)

鶴見駅駅
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5:10
東京から北の玄関と言ったら上野駅ですよね。
旅立ちの余韻に浸りたい所ですが、乗換時間が2分しかありません。
ダッシュで東北本線(宇都宮線)の始発電車に飛び乗りました。

2番走者.普通521M宇都宮行
上野.5:10→宇都宮.6:57
(105.9km/1:47)

※写真は以前に撮影したものです。

上野駅駅
朝食です。

前日にローソン100ストアで20円引きのおにぎりを買っておきました。
6:04
東武鉄道と隣接する栗橋駅を発車。
日光への旅客を奪い合うライバル関係だった旧国鉄(JR)と東武ですが、今は栗橋駅でレールがつながり特急列車が相互乗り入れしています。
利根川を渡ります。
写真中央の線は、鉄橋のトラス部分です。
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6:57
宇都宮に着きました。
栃木県の県庁所在地で餃子が有名な街です。

宇都宮駅駅
第3走者です。
普通629M.黒磯行
宇都宮6:56→黒磯7:47
(53.8km/0:51)

通勤客で混んでいました。

首都圏で使われていた205系と言う通勤仕様の電車です。
同形式の電車はインドネシアのジャカルタでも活躍しています。
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7:50
黒磯に着きました。
この先の列車は2両編成なので、モタモタしていると座れなくなります。
急ぎましょう。

黒磯は那須連山の玄関口です。

黒磯駅駅
第4走者。
普通2127M.郡山行
黒磯7:54→郡山9:02
(62.9km/1:08)

ついに登場！
走るプレハブ‥701系電車です。
普通列車に使われていた急行型電車のお下がり車の代替や客車列車の機関車連結作業の省略化を目的にJRが予算を切り詰めて新製した電車です。
今や東北地方の鈍行と言ったらコレと言っても過言ではありません。

車内はこんな通勤電車仕様で、風景を眺めながらビールを飲むなんて許されない雰囲気が漂っています。
この小さな川が栃木.福島の県境です。
東北地方に入りましたよ。
でも、先はまだまだ長いです。
白河からお婆ちゃんが乗って来ました。
しかし、満席です。
「お婆ちゃんどうぞ…」
と席を譲ってドア前に立つとこんなボタンが‥
駅に着くと僕がボタンを押してドアを開けます。
そして、安全確認をしてドアを閉める。
なんだか面白いではないですか。
車掌になった気分です。
郡山までずっとやっていました。
「変なおじさん」に見られた事は間違いありません。
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9:28
郡山～郡山～
新幹線、東北本線、磐越西線、磐越東線、水郡線はお乗り換えです。
鶴見から5時間。
福島県の交通の要、郡山に到着です。

郡山駅駅
ひと昔前まで、郡山駅のプラットホームには売店や立食そば、駅弁の売り子さんもいたのですが、全滅してしまいました。
これも時代の流れなんですね。
改札口近くの売店に立ち寄ります。
郡山銘菓と言ったらコレですよ‥コレ！
またまた、買っちゃいました‥
三万石の「ままどおる」です。
甘くてしっとりとした風味がなんとも言えません。

ままどおる5個入‥432円。
第5走者。
普通1133M.福島行
郡山.9:28→福島.10:14
(46.1km/0:46)

この列車も混むのかなぁ‥と思っていたら、人が少なくなり、4両編成なので混雑していませんでした。
おっ！
今度はクロスシートがあるじゃないですか。
クロスシートがある車両ですが、今度は運転士の気分を味わおうと、最前席を陣取る事にしました。
出発進行！
雨の水滴がガラスについて眺望があまり良くありません。
ワイパー動かして欲しいなぁ。

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10:14
福島県の県庁所在地‥福島に到着しました。
次の列車まで少し時間があります。
ちょっと腹ごしらえに行きましょう。

福島駅駅
西口の改札を出て、階段を下り1階に出ると、立食そば屋さんがありました。
松月庵と言う店で、自家製の蕎麦を提供しており、ちゃんとした食事処と立食部門に別れています。
金ナシの私は迷う事なしに立食部門に入りました。
うわっ！デケェ…
ジャンボかき揚げそば.です。
普通盛用より大きい器一面にかき揚げ様が鎮座していますね。
蕎麦は細麺で汁は関東風ですが薄味のさっぱりした風味でした。

ジャンボかき揚げそば‥400円。
福島駅西口の1階には土産物店やベーカリー、回転寿司、スーパーや温浴施設などがあります。
100円SHOPでお馴染みの、ダイソーがありました。
旅の途中で具合が悪くなっても安心。
コクミンドラッグもあります。
大きめの書店もありますね。
ちょっと覗いて行きましょう。
こんな本を買ってしまいました。

「週末香港.マカオでちょっとエキゾチック」

下川裕治.著朝日文庫。

アジア旅と言ったら下川裕治さんの本はかかせません。
今回は国内旅ですが、先日、香港に行ったばかりなので買ってみました。
旅の友です。
今回の旅に相応しい本をいくつか持って来ました。

「鈍行列車のアジア旅」
下川裕治.著双葉文庫。

アジア旅の大御所‥下川裕治さんがアジアの各国を鈍行列車で旅します。
今回のブログタイトルはここからパクらせて頂きました。
「世界最悪の鉄道旅行.ユーラシア横断2万キロ」
下川裕治.著新潮文庫。

またまた下川先生の作品です。
世界最悪の鉄道旅行…
「だったら行くなよ」と呟きたくなりますが、ロシアから中国、そして中東の国を鉄路のみで旅をする事が一筋縄ではいかなかった事が書かれています。
今回の旅が「日本最悪の鉄道旅行.北日本3400キロ」オーヤシクタン著と言うタイトルにならない旅になる事を祈るばかりです。

「超・貧乏旅」
田中良成.著扶桑社文庫。

貧乏旅をこよなく愛する旅行作家の田中良成さんが、青春18きっぷで東京から九州に向かい旅をしたり、1万円で伊豆大島3泊4日の旅、新婚旅行まで貧乏旅に徹する(奥様も貧乏旅が好きらしい)、金がなくても心を豊かにしてくれる一冊です。
彼の作品を読むとオーヤシクタンの旅が豪遊な旅に見えてくるから不思議です。
第6走者。
快速3537M仙台シティラビット3号.仙台行
福島.11:00→仙台.12:16
(79km/1:16)

福島から快速列車に乗ります。
クロスシートもある719系電車でした。
よかった…
快速列車は速いです。
新幹線よりは遅いですが…
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12:16
仙台に着きました。
牛タンでも食べて行きたい所ですが時間がありません。
今回は我慢します。

仙台駅 (JR) 駅
JR東日本の最新鋭気動車.HB-E210系が石巻に向けて出発してゆきました。
震災で大きな被害を受けて不通となっていた石巻線が全線運転再開と同時に東北本線と仙石線をつなぐ仙石東北ラインが開業。
電気方式が東北本線は交流、仙石線は直流、両線をつなぐ接続線は非電化の為、気動車であるHB-E210系が投入されました。
環境に優しいハイブリッド車両だそうです。
第7走者。
普通2543M.小牛田行
仙台.12:45→小牛田.13:30
(43.2km/0:45)

走るプレハブ.701系電車の再登場です。
1日あたり1400円で乗せて貰っている身分です。
ロングシートでも文句を言ってはいけません。
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13:30
小牛田に到着です。
鶴見から9時間が経過しました。
さて、次はどんな電車かな？

小牛田駅駅
第8走者。
普通595M.一ノ関行
小牛田.13:46→一ノ関.14:32
(50.2km/0:46)

はい、またまた通勤電車仕様の701系です。
今の東北地方は701系天国です。
間違っても車内で食べようと駅弁を買ってはいけません。
ロングシートなので体を捻らせて景色を眺めました。
水田が広がる単調な風景が続きます。
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14:32
一ノ関に着きました。
ここから岩手県です。
青森まであと5時間30分。
頑張ります。

一ノ関駅駅

第9走者。
普通1541M.盛岡行
一ノ関.14:43→盛岡.16:12
(50.1km/1:29)

色が少し変わりましたが、又しても701系通勤電車です。
そろそろ背中が痛くなってきましたが耐えるしかありません。
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16:15
盛岡に到着です。
東北新幹線が盛岡以北開業時に在来線はJRからIGRいわて銀河鉄道に移管されました。
青春18きっぷではIGRに乗れませんが、北海道&東日本パスならIGRに乗る事ができます。
一旦、JRの改札を出てからIGRに乗り換えます。
乗り換え時間は10分しかありません。
急ぎましょう。

盛岡駅駅
第10走者。
IGRいわて銀河鉄道:普通4537M.金田一温泉行
盛岡.16:22→二戸.17:30
(70.8km/1:08)

IGRいわて銀河鉄道に乗り換えても、車両はJRから渡って来た701系通勤電車です。
JRから譲渡されたのか？
無理矢理買わされたのか？
どちらか気になる所です。
IGRの車両は701系でも片側がクロスシートに改造されていました。
JRの車両もせめてこのようにして頂きたいものです。
いわて沼宮内駅です。
この駅を見て格差を感じるのは私だけでしょうか？
風景が少し変わってきました。
東北本線の難所だった中山峠(三本木峠)を越えます。
昔は蒸気機関車を重連しなければ越えられなかった峠ですが、今は電車でスイスイです。
かつて峠越えの駅として栄えた一戸です。
私の御先祖様が眠っている街でもあります。
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17:30
二戸です。
ここで八戸行きに乗り換えです。
周りを見ると、同じ顔ぶれが青森に向けて移動しているようです。
考える事は皆同じなんですね。

二戸駅駅
第11走者。
IGRいわて銀河鉄道:普通2565M.八戸行
二戸.17:43→八戸.18:22
(37.1km/0:39)

この先、目時駅から青い森鉄道の管轄になるので、車両は青い森鉄道の旧701系電車です。
この車両も片側がクロスシートに改造されていました。
座っているだけなんですが、お腹がすいてきました。
買い置きしておいたオニギリを食べちゃいましょう。

17:54
岩手.青森の県境です。
ついに青森県に入りました。
左の人影はガラス越しに写ってしまったもので心霊写真ではありません。
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18:22
八戸に着きました。
もうすっかり日が暮れています。
青森まで、あと少しです。
頑張ります。

八戸駅駅
第12走者。
青い森鉄道:快速505M.青森行
八戸.18:33→青森.19:57
(96.9km/1:24)

やっと701系から解放されました。
JRのE721系をベースにした車両ですが、中古でなく新車のようです。
クロスシートがありました。
ロングシートにばかり座って来ると、こんな些細な事でも嬉しくなります。
車内のトイレはバリアフリー仕様になっていて清潔です。
ローカル列車とは思えませんね。
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19:57
着きましたぁ～。
青森です。
鶴見から717.8キロ。
15時間30分かかりました。

青森駅駅
これで来れば東京から3時間30分で来れます。
ちなみに新幹線で来ると17150円かかる所を1400円で来ちゃいました。
時は金なりです。
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青森駅から徒歩10分の所にある、青森まちなか温泉で汗と疲れを流していきましょう。

青森まちなか温泉‥420円。

青森まちなかおんせん温泉
21:00
温泉に入ってさっぱりしました。
併設の食堂で夕食にします。
青森と言ったらホタテですよね。

ホタテ刺身
ホタテフライ
ホタテ卵とじ貝殻鍋
松前漬
米飯
味噌汁
漬物

上記がセットになったホタテづくし定食にしました。
生ビールでささやかに乾杯です。

ホタテづくし定食‥1200円
生ビール‥350円
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これから乗る夜行列車に車内販売はないとの情報を得ました。
青森駅近くのローソンで酒を仕入れて行きましょう。
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21:39
青森駅に戻って来ました。
早朝から列車に揺られ続けてきましたが、これから夜行列車に乗って移動はまだまだ続きます。
続きはまた次回です。

つづく。

青森駅駅