鈍行列車の北日本旅・その5.川崎近海汽船.シルバークィーン乗船記(苫小牧～八戸)

21:20
釧路を早朝に出発し、本土最東端.納沙布岬を見て、道東を横断して苫小牧までやって来ました。
これから八戸行きのフェリーに乗ります。
駅近くのローソンで買い出しをして行きましょう。

21:30
歩いていたら、北海道のコンビニ「セイコーマート」を発見！
こちらも覗いてみました。
支払いにJR東日本のICカード‥Suicaが使えました。

苫小牧駅から苫小牧西フェリーターミナルまで4km少々あります。
暗い夜道をトボトボと歩いてフェリーターミナルへ向かいました。

22:20
苫小牧駅から50分ほど歩いて、フェリーターミナルに着きました。

これから乗る、川崎近海汽船の「シルバークィーン」です。

フェリーターミナル内は売店だけが営業していました。
北海道のお土産が一通り揃っています。

駆け足で巡った北海道から東北地方へフェリーで渡ることにしました。

シルバーフェリーの愛称で親しまれている川崎近海汽船(苫小牧?八戸)を利用します。
公式ホームページで予約したら10%引きになりました。

川崎近海汽船(苫小牧→八戸)‥2等4500円

22:55
さぁ、いよいよ乗船です。

乗船券のバーコードをピッとあてて乗船確認をします。

今夜の宿‥
一番安い、2等船室です。

大部屋雑魚寝ですが、ひとりひとりの区画にマットが敷かれています。
貸し毛布は350円。
区画の指定はなく、自由席(早い者勝ち)となっています。

※翌朝撮影。

2等船室の角っこを陣取り、今夜の寝床が完成しました。

毎度の事ですが、緊急時の備えは重要です。
先日、苫小牧沖で「さんふらわぁ.だいせつ」が火災炎上したばかりですからね。
よく読んでおきましょう。

本日、乗船するのは…
シルバークィーン(7005t)です。
川崎近海汽船の船舶としては古い部類です。

でもって、こちらは船内案内図です。
それでは、恒例の船内視察を始めます。

自販機コーナーです。
カップ麺(210円)やソフトドリンク類(130円〜)があるのですが、どういうわけか？‥ビールがありません。

案内所です。
ビールやアルコール類はここで売っていました。

大部屋の2等船室には、女性専用の船室もあります。

コインロッカーです。
大部屋の場合、貴重品はここに入れておけばとりあえず安心ですね。

冷水機(左)と給湯室(右)です。

洗面室です。
トイレに併設されています。

トイレです。
ウォシュレットはついていません。
そして、トイレ内にG〇RO処も配備されています。

船旅の友‥G〇RO袋はトイレ前に配備されています。

こちらはトラック運転手様のドライバールームです。

シルバークィーンは最近のフェリーにありがちな、吹き抜けのフロアはありません。
階段を上がって上階に行ってみましょう。

小さなラウンジ風のスペースがあります。
シルバークィーンはパブリックスペースが少ないですね。

こちらは船内設備の定番‥
ゲームコーナーです。

オートレストランと称する飲食ができる区画がありました。

オートレストラン‥
名前の通り、飲食物は全て自動販売機で販売されていました。

どんな物があるのか？
見てみると‥

チキンドリア
キーマカレー
スバゲティナポリタン
スバゲティミートソース
ジャンバラヤライス
豚焼肉丼
カツサンド
助六寿司
※上記は全て各550円。

焼豚おにぎり&からあげ
焼きおにぎり
フライドチキン&ポテト
フライドポテト
からあげチキン
直火焼炒飯
焼きそば
※上記は全て各420円。

専用レンジでセルフ調理します。
紙コップや紙皿、割り箸なども配備されていました。
ソフトドリンクの販売機はありますが、アルコール類の販売機はありません。

こちらは、上級船室の通路です。

最上級の特等クラスは浴室にトイレが配備されたツインルームになっています。
私の2等が正規運賃が5000円に対して特等は12500円。
今回はここから眺めるだけにします。

一番上の階に、大浴場がありました。
ひと風呂浴びることにしましょう。
これで船内視察を終了します。

※翌朝、人がいない時に撮影しました。

甲板に出てみました。
そろそろ出航の時間です。

23:59
出航時刻です。

グオォーン。
ハッチが閉じられ…

ゴゴゴゴォー
岸壁が離れていきます。

さらば、北海道！

苫小牧の街が小さくなっていきます。
青森県八戸まで7時間30分の船旅が始まりました。

9月4日午前3時、航海中の海上予測です。
Yahooの波情報で閲覧できます。
海上の青色は、波が0.5m以下を表しています。
今回は、揺れない快適な航海になりそうです。

シルバークィーンの基準航路が掲示してありました。

苫小牧.23:59
↓
恵山岬(北海道)2:54
↓
尻屋崎(青森県)4:13
↓
八戸.7:30

苫小牧→八戸‥航海距離.242キロを7時間30分で結びます。

夕食ですよ。
苫小牧のローソンで調達した食材を並べます。

彩未味噌ラーメン‥258円
→札幌の人気店‥麺屋 彩未.の味をマルちゃんがカップ麺にしました。
生姜の風味が広がるまろやかな味噌ラーメンを船内で頂きます。

いかマヨサラダ‥120円
つまみ3点セット(ソーセージ:肉だんご:シウマイ)‥108円
サラダたらば棒‥108円
海老マヨ&ツナ巻き‥298円
いろはす(ハスカップ)‥150円
缶ビール‥300円

1:00
案内所がクローズしました。

この時間以降、船内でアルコール類を購入する事はできません。
翌朝、案内所がオープンしても飲酒運転防止の観点からアルコール類は売ってもらえませんでした。

4:55
おはようございます。

朝日を見ようと甲板に出てみたのですが、あいにく雲が張りついてしまい見えませんでした。

果てしなくつづく海‥
シルバークィーンは20.7ノット(時速約38.3キロ)で航行しています。

※1ノット=1海里=1852メートルだそうです。

朝食です。
昨夜、セイコーマートで買った食材を並べます。

塩やきそば‥102円
焼きうどん‥105円
ミニクリームパン‥100円
オレンジジュース‥130円

7:10
八戸港に入港します。

八戸港内に入ると、船体を180度転回させてバックで進み始めました。

あちらは、川崎近海汽船の「シルバープリンセス」10536tです。
私が乗船しているシルバークィーンより大型の新しい船です。

シルバープリンセスの脇をバックしながら抜けていきます。

ず～と、後進しています。
どこまで行くのでしょうか？

どうやらあそこに接岸するようです。

接岸体制に入りました。
船体をゆっくりゆっくりと岸壁へよせていきます。
巨大な船体を巧みに操る姿はすごいですね。

7:27
八戸港に接岸しました。
パチパチパチ！〜。

7:35
タラップを降りて下船です。
ターミナルビルまでバスで移動しました。

8:10
楽しい船旅はアッと言う間に終わってしまいました。
八戸港フェリーターミナルから本八戸駅まで、路線バスで移動しましょう。

南部バス(八戸港→本八戸駅)‥300円

つづく。