第43回海外放浪(韓国22) アジョッシ3人組の韓国視察・その4.KTXで釜山日帰りグルメ紀行

5:00
おはようございます。
韓国4日目です。
今日は、日帰りで釜山に行きます。
無料朝食のお粥を食べていきましょう。

6:10
村上部長と林元チーム長と合流しました。
ソウルの昔からの街並みを散策しながら鐘路3街駅へ向かいます。

こらぁ！
迫力のあるお姉さまですね。
不正乗車禁止のポスターです。
韓国でも不正乗車が問題になっているんですね。

①ソウルメトロ1号線‥1250ｳｫﾝ(115円)
鐘路3街.6:21→ソウル駅.6:28

6:38
ソウル駅です。
大きな吹き抜けの駅。
日本ではあまり見られない構造です。

韓国高速鉄道KTXの車両が並んでいます。
フランスのTGV技術を採用したので、車両もTGVとうりふたつですね。

私共が乗るKTX111列車.釜山行きです。
なかなかかっこいいですね。
では、乗りましょう。

②KTX111列車.釜山行
ソウル.7:00→釜山.9:45

フランスから輸入した車両の一般室(普通席)です。
座席が狭く、お見合い型固定席です。
KTX開通までは、豪華なセマウルが韓国鉄道の主役だったので、この車両は不評だったようです。

7:04
定刻7:00にソウル駅を発車しました。
しばらくは在来線を走ります。
京浜東北線と平行する東海道線に乗っているみたいです。

ソウル牛乳(コーヒー味)でも飲みますか‥

今日は鄭銀淑さんが書いた「釜山の人情食堂」双葉文庫.を参考にしながら釜山の街を巡りたいと思います。

ソウル牛乳‥850ｳｫﾝ(78円)

東大邸付近で戦車を搭載した貨物列車と並走しました。
隣に北朝鮮がある韓国ならではの光景です。
こりゃすげぇな。

高速軌道区間は、ばびゅんばびゅんと高速で走ります。
速いです。

9:55
釜山ソウルから440キロ。
所要時間2時間40分‥
釜山に着きました。

釜山地下鉄に乗って旧市街地の南浦に向かいます。

③釜山地下鉄1号線‥1200ｳｫﾝ(110円)
釜山駅.10:02→南浦.10:05

10:10
お腹すきましたね。
やって来たのは「ハルメカヤミルミョン」という食堂です。
釜山名物ミルミョンを食べていきましょう。

韓国の郷土料理‥ミルミョンです。
朝鮮戦争の避難民に人気のあった冷麺‥
冷麺の本来の材料であるジャガイモの澱粉が高騰し手に入れにくかった事から、米軍から救援物資として大量に供給されていた米国産の小麦粉を使って麺を作ったのがミルミョンの始まりと言われているそうです。
今日は暑いので、冷たい汁に辛味噌がのったミルミョンはさっぱりしてマシッソヨでした。

ミルミョン‥5000ｳｫﾝ(457円)。

10:35
お腹がふくれた所で街を散策しましょう。
まず、やって来たのは釜山タワーのある龍頭山公園です。
暑いです。

タワー代をケチる為、公園からの眺めで我慢します。
昔に比べて樹木が伸びて眺望は悪くなりました。
夜は夜景が綺麗です。

11:20
釜山と言ったらチャガルチ市場の界隈は外せませんね。
「焼き魚7000ｳｫﾝヤスイヤスイ！」と日本語での呼び込みの声を掛けられまくります。

場外の露店には色々な海産物が並んでいて、見ていて飽きません。

チャガルチ市場のメインビルです。

1階は生け簀のある海産物店が並び、そこで買った海産物は調理して貰って2階の提携食堂で食べる事ができます。
呼び込みが賑やかなので今日はスルーします。

海側から見たチャガルチ市場です。
カモメでしょうか。
斬新な造りで目を引きます。

チャガルチ市場の前にも刺身食堂がズラリと並んでいます。

少し離れた所にあるのは乾物市場です。
古い日本家屋が並ぶ風情ある通りでしたが、リニューアルされてかつての風情は見られなくなりました。

11:35
影島と旧市街(南浦洞)を結ぶ影島大橋です。
この橋には特徴があります。
それは‥

このように片側が開く跳開橋なんです。
日本統治下の1934年に開通しました。
この写真は先代の影島大橋です。

影島大橋のたもとはきれいな公園に整備されていました。
つい近年まで歩道部分は海で、狭い路地に焼き魚屋台が並んでいましたが、公園整備と共に閉め出されてしまったようです。

影島大橋はヨンドタリと呼ばれていました。
朝鮮戦争の時、肉親とはぐれた時には「迷ったらヨンドタリで会おう」と決めていた人が多く、橋の欄干には名前や出身地などが書かれた紙があちこちに貼られていたそうです。
過酷な避難生活の気持ちを少しでも和らげる為、避難民たちは占い師に声をかけるのが日常的な光景になり、ここは占い横丁となりました。
近年まで数軒並んでいた占い屋敷は公園整備と共に取り壊されていきます。
私は釜山に行くと、ここを通り、寂しくなっていくこの横丁を眺めていましたが、ついに最後の1軒も閉鎖されてしまいました。
最後の1軒にいた占いのおばあちゃんは2005年11月に撮影されたNHKの「世界てくてく街歩き」に出演されています。
おばあちゃんはどこへ行ってしまったのでしょうか‥

屋敷右の階段は、映画「友へチング」に登場しています。

影島大橋は東京のかちどき橋と同じく、交通量の増加から1966年以降は橋の開閉は行われなくなりました。
しかし、2007年から橋の復元工事が行われ、2013年11月に47年ぶりに橋が開閉するようになりました。
12時から橋の開閉が見られると、待っているのですが、橋が開閉する気配はまったくありません。
あれれ、おかしいな‥

ここに案内が書いてありました。

毎週土曜日・毎月最終週の水曜日の13:20～13:50‥と書いてありますが、そう言う事なのでしょうか？

待っていても開閉するわけがありません。
暑いです。

12:04
橋があがるのを見てみたかったのですが‥
残念でした。

地下鉄で南浦から凡一へ移動しましょう。

④釜山地下鉄1号線‥1200ｳｫﾝ(110円)
南浦.12:20→凡一.12:29

凡一駅7番出口から現代百貨店に沿った小道をいくと、線路を跨ぐ跨線橋があります。
この跨線橋は映画「友よ チング」に登場すクリムタリ(雲の橋)です。

クリムタリの脇にあるテッコギ(豚の屑肉)の店‥クリムタリチプにやって来たのですが‥

12:55
ありゃりゃ！
ここも閉まっている‥
13:00～と情報にはあったのですが、今回はうまくいきませんね。
炎天下の中、上司二人の冷たい視線が気になります。
なんとかしなくては‥

凡一の界隈は映画の撮影が行われ、映画館も多くありました。
凡一洞３大劇場と呼ばれ、1960～70年代の庶民の娯楽の殿堂だった寶林(ボリム)劇場です。
2007年に閉館し、今はスーパー.ボリムマートになっています。

釜山の名物料理‥デジクッパ(豚汁飯)の名店である「ハルメクッパ」が、この旧寶林劇場の左側の路地を入った所にあります。
本当はここにも寄りたいのですが、お昼は焼肉にしたいので、涙を飲んでスルーします。

旧寶林劇場前からタクシーに乗りました。
向かったのは‥

⑤一般タクシー3.4km‥4000ｳｫﾝ(366円)
凡一.13:08→豊年技士食堂.13:16

13:16
豊年技士食堂(プンニョンキサシクタン)です。
韓国ではタクシーやバスのドライバーさんの事を技士(キサ)と言います。
技士食堂とは主にタクシードライバーさんを相手にした食堂で、駐車場完備.美味しくて安い、そして一人でも気軽に入れるのが特徴です。
では、入りましょう。

※豊年技士食堂は、後になくなってしまいました。

メニューです。
ハングルのみです。

左から‥
テンジャンチゲ(韓国味噌汁)
スントゥブ(豆腐チゲ)
キムチチゲ(キムチチゲ)
ピビムパプ(ビビンバ)
‥各.6000ｳｫﾝ。

カルビタン(あばら肉のスープ)
トルソッビビムパプ(石焼ビビンバ)
‥各.6500ｳｫﾝ。

デジプルベク(味付豚焼肉定食)
‥7000ｳｫﾝ。

テグタン(すけそう鱈のスープ)
‥6500ｳｫﾝ

下の手書きメニュー
左から‥
カルチチョロム(太刀魚の辛煮付け)
トゥキカルビタン(特別あばら肉スープ)
ナクチポックム(タコの辛炒め)
‥各.6500ｳｫﾝ。

この店で一番高額かつ、看板メニューである、デジプルベク(味付豚焼肉定食)にしましょう。
ヨギョー(すいませーん)。

昼食です。

ジュ～ジュ～といい匂いが漂ってきました。
美味しそう。

デジプルベク(豚焼肉定食)‥7000ｳｫﾝ(640円)
味付け豚肉
もやしナムル
エゴマの醤油漬
パジョン
青唐辛子
ポテトサラダ
ライス
テンジャンチゲ
冷ワカメスープ
生野菜
ビール‥3000ｳｫﾝ(274円)
ソジュ‥3000ｳｫﾝ(274円)

14:21
豊年技士食堂からなだらかな坂道を下ると、釜山駅前のバス停に着きました。
ここから市内バスで太宗台に向かいましょう。

⑥釜山市内バス101番‥1200ｳｫﾝ(110円)
釜山駅.14:22→太宗台.14:50

釜山大橋を渡ります。
前に見えるのは午前中に行った影島大橋です。

14:55
影島の南端、太宗台(テジョンデ)に着きました。
奇岩絶壁・大海原・松林が成す観光名所です。
新羅第29代王である太宗が、ここの絶景に感激し、戦の訓練などを行い、三国統一の土台をつくりあげた事から太宗台と名づけられたそうです。
では、行ってみましょう。

太宗台は公園になっていて一周できる散策路があります。
夜の為にお腹をすかさなくてはなりません。
歩いてみましょう。

歩くのが嫌な方には公園内を循環するシャトルトレインがあります。

15:35
公園入口から歩くこと40分‥
展望台に着きました。

ここに母子像があります。
なぜここに母子像があるのか？
ここは断崖絶壁の上にあり、崖の下に身を投げて命を絶つ人が多い事から、1999年「母親の深い愛情を思い出せ」と言う意味で建てられたそうです。
家族主義の強い韓国ならではの自殺防止策で、以後、自殺は減ったそうです。

すばらしい眺めです。

正面の島はセンド。
又の名を小さなヤカン(チュジョンジャ)に似ていることからチュジョンジャ島とも言われています。
空気が澄んだ年に何日か、センドの左後方には、我が国日本の領土‥対馬(韓国名デマド)が見えます。
今日は見えませんね。
残念です。

展望台付近はご覧の通り断崖絶壁です。
船越英一郎さんが出て来そうなロケーションですね。

公園入口から展望台まで40分歩いたので、ここからシャトルトレインに乗ろうと思ったのですが‥
中国人団体客に占領されて満員です。
仕方ないですが、歩いて戻りましょう。

16:20
いい汗をかきました。
太宗台温泉で汗を流していきましょう。
今回は時間の都合でサウナ(風呂のみ)にしますが、ゆっくりしたい場合はチムチルバンもあります。
では、入りましょう。

太宗台温泉(サウナ)‥7000ｳｫﾝ(640円)

18:12
温泉で汗を流しサッパリした後は、市内バスに乗って今夜の晩餐会場である影島南港市場へ向かいます。
影島郵便局バス停で下車しました。

⑦釜山市内バス08番‥1200ｳｫﾝ(110円)
太宗台.17:52→影島郵便局.18:12

南港市場はこの奥にあります。
リヤカーが通り、道端で商売する人もチラホラ‥
観光客が来ない庶民感溢れる地域です。

18:20
南港市場にはいくつかの刺身店があります。
鄭銀淑さんの本で紹介されている「五六島刺身店(オリュクドフェチプ)」です。
観光地化されたチャガルチ市場よりも安く刺身を堪能できます。
ここに入りましょう。

メニューです。
ここもハングルのみです。

左から‥
ウロク(クロソイ)・クワンオ(平目)・アナグ(穴子？)・モドゥムフェ(盛り合わせ)
→特大70000ｳｫﾝ・大60000ｳｫﾝ・中50000ｳｫﾝ・小40000ｳｫﾝ。

ノンオ(スズキ)・ドゥム(鯛？)・トタリ(カレイ)
→特大80000ｳｫﾝ・大70000ｳｫﾝ・中60000ｳｫﾝ・小50000ｳｫﾝ。

右側‥
チョノ(コノシロ)
→特大70000ｳｫﾝ・大60000ｳｫﾝ・中50000ｳｫﾝ・小40000ｳｫﾝ

ジョウンスル(マッコリ？)‥3000ｳｫﾝ。
カシオカピ(樫の実酒)‥5000ｳｫﾝ。
テナムトンスル(竹筒酒)‥4000ｳｫﾝ。
ポップンジャ(野いちご酒)‥10000ｳｫﾝ。
ペクセジュ(百歳酒)‥8000ｳｫﾝ。
ソジュ(焼酎)‥3000ｳｫﾝ。
メクチュ(ビール)‥3000ｳｫﾝ。
ウムニョス(ソフトドリンク)‥1000ｳｫﾝ。

黄色の枠内‥
サンナクチ(タコの踊り食い)
ヘサム(ナマコ)
→大30000ｳｫﾝ・小20000ｳｫﾝ。

執筆しながら調べて怪しい日本語訳を載せましたが、この時、お店でわかったのは、モドゥムフェ(刺身盛り合わせ)だけ‥
小さいので大丈夫でしょう。

チョギョ?。
(すいませ?ん)
モドゥムフェ(ソ)プッタケヨ?。
(小さい刺身盛り合わせお願いしま?す)
クリゴ.メクチュトゥビョンジュセヨ?。
(それとビール2本下さ～い)
‥拙い韓国語ですが、これでなんとか通じました。

テーブルにドカドカ！とおかずが並べられました。

左から‥
冷潮汁
白菜浅漬
ウズラ茹で卵
生野菜辛ソース和え
生野菜クリミードレッシング
生野菜胡瓜&人参
茹で卵タコ辛ソース和え
ホヤ貝刺身
茹で海老
鶏砂肝
サンナクチ
穴子の皮の煮凝り
枝豆
ポンテギ
寒天
青唐辛子&ニンニク
ピンデトック
茹でトウモロコシ
落花生
ふかし芋

これはまだ余興です。
まだまだ続きますよ。

①サンナクチ‥生きタコの踊り食いです。
口に入れると、吸盤が吸いついてきました。

②握り寿司‥韓国ではチョハプと言います。
お寿司大好き！頂きます。

③焼き魚‥鉄板にタップリの油を敷いて焼いたものです。

④サンマの塩焼き‥これは日本にもある塩焼きと同じです。

刺身を注文するだけで、これだけの料理が出てくるんです。
お腹が苦しくなって来ましたが、まだ、メインが出ていません‥

お待たせしました。
メインの刺身四種盛り合わせです。
豪快な盛り付けですね。

刺身はチョコチュジャン(刺身用コチュジャン)をつけて野菜に巻いて食べるのが韓国の食べ方です。

〆はメウンタン(アラの辛いスープ)です。
腹がはち切れそう‥
もぉ、食えません。

19:55
釜山で刺身を堪能しました。
タクシーで釜山駅に向かいましょう。

⑧一般タクシー3.3km‥4000ｳｫﾝ(274円)
南港市場.19:55→釜山駅.20:05

釜山駅前広場です。
夜8時だけどまだ明るいですね。
暑かったけど、良い天気に恵まれてラッキーでした。

20:05
釜山駅に戻って来ました。
名残惜しいけどソウルに戻らなくてはなりません。
では、入りましょう。

駅から釜山の夜景を眺めます。

20:30
さぁ、KTXに乗って帰りますよ。
我々が乗る5号車は‥
あっ ここですね。

⑨KTX176列車.幸信行
釜山.20:50→ソウル.23:37
特室差額‥11900ｳｫﾝ(1087円)。

ジャーン！
帰りは奮発して特室(グリーン車)です。

ゆったりした座席でソウルまで寝ていきましょう。

特室利用者はミネラルウォーターと新聞のセルフ無料サービスが受けられます。

23:37
釜山から2時間47分‥
爆睡していたらソウルに着きました。
これで韓国鉄道視察は終了です。
宿へ戻りましょう。

ソウル駅からタクシーに乗ろうと思ったのですが、金曜日の深夜であるこの時間はタクシー乗り場に行列ができていました。
地下鉄で帰りましょう。

⑩ソウルメトロ1号線‥1250ｳｫﾝ(115円)
ソウル駅.23:43→鐘路3街.23:50

24:00
宿のある鐘路3街に戻って来ました。
明朝はゆっくりしようと、夜食を食べていく事にしました。
チェーンの粉食屋‥キンパチョングに入りましょう。

私のミスで全州の本場ビビンバを食べる事ができなかったので、ビビンバにしました。
こちらは普段食べられる庶民的なビビンバです。
ボリュームたっぷりですね。
いただきまーす。

ビビンバ‥5500ｳｫﾝ(503円)
ビビンバ
味噌汁
タクアン
マカロニサラダ
ニラキムチ
白菜キムチ

24:30
長い一日でした。
日付が変わっての帰還です。
もう、寝ます‥

つづく。