第36部-180冊目　10/12<br /><br />皆様、シンチャオ。<br />オーヤシクタンでございます。<br /><br />昨年スマホを盗まれ、前回は体調を崩し、東南アジアにはやられっぱなしですが、それでも懲りずにタイ?マレーシア?シンガポール?カンボジア?ベトナムを9日間‥鉄道をメインに巡るダイナミックな旅(単にせせこましい旅)に行ってまいりました。<br />観光地には目もくれず、単にひたすら乗り物に揺られる旅です。<br />いつもながら拙い旅行記ですが、ご覧頂けたら幸いです。<br /><br />表紙写真‥サイゴンからハノイを31時間30分で結ぶ、ベトナム統一急行列車‥SE4。<br /><br />━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━<br />旅行期日‥2015年7月4日(月)～12日(火) 8泊9日<br />7月10日(日):第7日目:晴れ。<br />★急行SE4号列車.ハノイ行<br />→(車中泊)→<br />※終日列車移動<br /><br />★宿泊‥急行SE4号列車(ソフト寝台)。<br /><br />━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━<br />車内販売‥166000ﾄﾞﾝ(747円)<br /><br />※10000ﾄﾞﾝ=45円で計算しました。

第44回海外放浪/東南アジア鉄旅紀行・その10.〔ベトナム〕乗車時間2泊3日！急行SE4(サイゴン→ハノイ)乗車記〔後編〕

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2016/07/10 - 2016/07/11

2762位(同エリア20422件中)

オーヤシクタンさん

第36部-180冊目　10/12

皆様、シンチャオ。
オーヤシクタンでございます。

昨年スマホを盗まれ、前回は体調を崩し、東南アジアにはやられっぱなしですが、それでも懲りずにタイ?マレーシア?シンガポール?カンボジア?ベトナムを9日間‥鉄道をメインに巡るダイナミックな旅(単にせせこましい旅)に行ってまいりました。
観光地には目もくれず、単にひたすら乗り物に揺られる旅です。
いつもながら拙い旅行記ですが、ご覧頂けたら幸いです。

表紙写真‥サイゴンからハノイを31時間30分で結ぶ、ベトナム統一急行列車‥SE4。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
旅行期日‥2015年7月4日(月)～12日(火) 8泊9日
7月10日(日):第7日目:晴れ。
★急行SE4号列車.ハノイ行
→(車中泊)→
※終日列車移動

★宿泊‥急行SE4号列車(ソフト寝台)。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
車内販売‥166000ﾄﾞﾝ(747円)

※10000ﾄﾞﾝ=45円で計算しました。

エリア

ベトナム

同行者: 一人旅

一人あたり費用: 15万円 - 20万円

交通手段: 鉄道

5:05
サイゴンから7時間‥
Nha Trangに停車中です。
空が明るくなって来ました。
6:10
夜が明けました。
開いていた窓から、心地よい風が入ってきます。
青々とした大地の中を列車は快走しています。
向こうには海かな？
雄大な風景が車窓いっぱいに広がります。
6:25
トンネルに入ります。
トンネルをぬけると‥
海！です。
綺麗だな♪
こんなに間近を走ります。
見ていて飽きません。
ずっと、外を眺めていました。
あっ！
車内販売が来ましたよ。
アイスコーヒーを買いました。
濃厚なベトナムコーヒーです。

アイスコーヒー‥15000ﾄﾞﾝ(68円)
海を離れて、内陸部に入りました。
6:46
サイゴン(ホーチミン)を出発してから約9時間‥
Tuy Hoaと言う街辺りを走っています。
ハノイまで、まだ3/4あります。
先は長いぞ。
さすがに、ハノイまで乗る乗客は異国から来た物好き旅行者の私だけらしく、相部屋の乗客は途中で降りてゆきます。
昼寝で利用する短距離客も多く、寝ていても車掌が起こしてくれる‥ と言うより、毛布を剥がされて叩き起こされると言った表現の方が良いかも。
ベッドメイクも車掌の仕事です。
この列車の最上級クラス‥ソフト寝台。
2泊3日の私の城です。
朝食の車内販売が来ました。
何を売っているんだろう？

お腹すきましたね。
頼んでみましょう。
7:05
朝食です。

「お粥」でした。
ほのかに塩味がきいていて、体にやさしい味がします。
アジアの朝だなぁ‥

粥‥25000ﾄﾞﾝ(113円)
8:40
Dieu Tri駅に停車中。
長時間走るので、給水がかかせません。
ゴロゴロしながらまったり‥
極楽.極楽～。
車掌さんが、昼食の注文をとりにきました。
どんな内容かわからないけど、注文してみました。
テーブルの上からいい匂いがします
相部屋の方がいない隙にちょっと失礼して‥
カシャッ！
ベトナムのさつま揚げと、串揚ボールがのったお弁当。
旨そうだなぁ。
11:45
昼食です。
おかずとライス、スープがひとつのプレートに収まっています。
なんだか、給食みたいですね。

鶏肉のカレー風味
ベトナム風コールスロー
ドクダミのスープ
ライス

昼食‥35000ﾄﾞﾝ(158円)
14:10
ベトナム中部の都市‥ダナンに到着しました。
ダナン駅は日本で言ったら、青森駅のように行き止まりの駅で、ここで、ハノイ行きもサイゴン行きも進行方向が変わります。
‥と言うことは、今まで最後部だったこちら側に機関車が連結される事になる訳ですね。

機関車入換の儀(単に眺めるだけ)に参列しましょう。
来ました！
ちょっと、かっこいいディーゼル機関車ですね。
ゆっくり近づいて‥
ガチャン！
けっこう、いい音がしました。
あれれ‥
電源車と業務車を引いて、行ってしまいました。
灼熱の太陽。
立っているだけで、フラフラしてきます。
暑いよぉ。
再び、来ました！
ハード寝台車を増結して、ゆっくり近づいて来ます。
ガッタン.ゴットン。
安全を確認して‥
ガッチャン！
増結作業完了です。

以上を持ちまして、機関車入換の儀をとどこおりなく終了いたします。
急行SE4 ハノイ行きです。

ダナンからいよいよ後半戦です。
ハノイまで約15時間かかります。
まだまだ、遠いですなぁ。
地図を見る

14:25
発車まで車掌さんはスマホに夢中です。
各車両に車掌は2名ずつ乗務しています。
‥と言う事は、1編成13両で26名の車掌が乗務している計算になります。
JRでは、ありえませんね。

ダナン駅駅
14:45
ダナンを出発すると景勝地‥ハイヴァン峠越えにかかります。
ここから、美しい車窓風景が目に入ります。
美しい景色を眺めようと、乗客のみなさんも個室から出てきました。
それを狙うかのように、車内販売がやって来ました。
列車は南シナ海を眺めながら、なだらかな勾配を登っています。
列車は右に左にカーブを繰りかえしながら、ゆっくりと進んでいきます。
15:00
いくつかのトンネルを抜け‥
このトンネルが鉄道のハイヴァン峠最高所のような感じがしました。

南北に長い国土を持つベトナムは、このハイヴァン峠が南北の境目で、気候、風土、人間の気質が変わると言われています。

ハイヴァン峠 & トンネル自然･景勝地
今度は、なだらかな勾配を下っています。
うん、絶景じゃ。
すばらしい！
15:30
峠越えは終盤です。

バイパスとして開通したハイヴァントンネルに続く道路が見えて来ました。
ハイヴァン峠は、海岸線に沿ってクネクネと狭いカーブが続く難所でありましたが、バイパスの開通により、ハイヴァン越えはトンネルで楽になったそうです。

テレビ番組「水曜どうでしょう」で、大泉洋さんがハイヴァン峠の旧道をカブで越えていました。
茹でタマゴの車内販売が来ました。
ベトナムで茹でタマゴと言ったら、食べてみたい物があります。
それは‥
15:48
はい、コレです。
このグロテスクなタマゴは、ホビロンと言う羽化寸前のタマゴで珍味だそうです。

どれどれ‥
うん、鶏肉と茹でタマゴの合の子みたいで、ビールによく合いますなぁ。

ホビロン‥6000ﾄﾞﾝ(27円)
333ビール‥12000ﾄﾞﾝ(54円)
地図を見る

16:50
フエに到着しました。
さすが世界遺産の街ですね。
ここで、多くの乗客の入れ替わりがありました。

フエ駅駅
丸い菅笠がベトナムにいる事を実感させつくれます。
フォーン川を渡ります。

フエはベトナム最後の王朝、阮朝(1802?1945年)の都が置かれた街です。
見所がたくさんあるそうですが、残念ながら今回は素通りです。
ちょっと、昼寝中。
弁当の車内販売がやって来ましたよ。

別に夕食を注文してあるのですが、さっきの弁当.美味しそうだったので、買ってみましょう。
17:43
少な目に作ってもらいました。
このさつま揚げ、ビールのツマミにぴったりです。
ナンプラーの香りが食欲を増進させます。

弁当‥40000ﾄﾞﾝ(180円)
日が暮れてきました。
地図を見る

17:49
北緯17度線。
ベンハイ川を渡ります。

この川が、南北分裂時代‥南ベトナムと北ベトナムの軍事境界線だった所です。
車内放送で案内があったのでわかりました。
お年を召された方が、川をじっと見つめていたのが印象的でした。
夕食の配食が始まりました。
なんだか、病院みたい‥
18:03
夕食です。

豚のベトナム風角煮
ベトナム風コールスロー
ライス
ドクダミスープ

何もしなくても揺られていると、腹は減ります。
では、頂きま～す。

夕食‥35000ﾄﾞﾝ(158円)
夕暮れの風景。
心にジンときます。

※夕日モードで撮影。
18:25
今日は丸一日、列車に乗っていました。
日本では出来ない貴重な体験です。
ハノイまで残り11時間です。

やる事もないので寝ます。
早っ！
4:00
おはようございます。
Nam Dinh駅に停車中。
10分ほど遅れています。
ハノイまで残り90分です。
5:28
もうすぐ、終点ハノイです。
だんだん街の中へ入って来ました。
ハノイの古い街並みが車窓にひろがります。
下町を列車はゆっくりと走ります。
あぁ～
楽しい鉄旅が終わってしまう。
5:37
ハノイ駅に入線しました。
名残惜しいですが、下車します。
長旅を終えて、ホッと一息です。
地図を見る

5:45
ハノイに着きました。
ホーチミンから1730キロ。
31時間30分は思ったより、あっと言う間でしたね。

さて、今日はどうしようかな？

続きます。

ハノイ駅駅

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この旅行記へのコメント（4）

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とのっちさん 2016/09/15 22:28:53

世界じゅうを、僕の涙で埋め尽くして〜

オーヤシクタンさま

こんばんは。２泊３日の寝台列車の旅すばらしい！

私がついつい寝て見落としていたすばらしい風景ありがとうございます。ハイヴァン峠の風景はよく覚えています。きれいなものでした。私が通過したのは朝でしたが、同じような気候のようです。電線がジャマだなぁと私も思いましたが…（笑）

列車メシ、５年前と変わってないな〜と感じました。無理やり汁物を入れるのはベトナムの文化なのでしょうか？さすがに“ホビロン”は厳しいです。“フォートラ”をはじめてちゃんとしたものを食おうと思うようになったのは、みなさまのおかげです。

ちゃんとした記憶を思い出すため、自分の旅行記を見返したところ、表題のＤ１９Ｅ−９４２号機、私が５年前にハノイからダナンまで乗ったＳＥ１９を牽引した機関車でした。ＳＥの中では番号が大きいからか、途中でよく“罐替え”を行っていた気がします。ダナン→サイゴンはＴＮ３の“緑皮車”でした。ベトナム国鉄は等級による値段の差が少ないなと思ったのですが気のせいでしょうか？

ベトナム縦断いいですね。今度○outubeで見返そうと思います。旅好きにはたまらんです。「北斗星」乗る前に南平岸行きました。

アジア鉄旅まだまだ終わりませんよね？期待しています。

樋口了一さんの高校の後輩　とのっち

オーヤシクタンさんからの返信 2016/09/15 23:12:14

RE: 世界じゅうを、僕の涙で埋め尽くして〜

とのっち様、こんばんは。
オーヤシクタンでございます。

２泊３日の鉄旅は長いようで、思ったよりアッと言う間でした。
今回は比較的速いSEでしたが、40時間かけて走るTNにも乗って見たいですね。
昔は社会主義国を彷彿させる緑色の客車があったのですが、今は全て塗り替えられました。
鉄道ジャーナリストの桜井寛さんが書いた「アジア鉄道夢紀行」東京書籍・1998年発刊にベトナム統一鉄道が掲載されているのですが、その当時、SEクラスの列車は食事が無料であった事が書かれています。
今はさすがに無料ではなくなりましたね。
食堂車が連結されていなかったので、車掌に注文した食事は途中駅で積み込みをしているようでした。

さて、鉄旅はこれで終わりと思いきや‥
この後、おまけがあります。
とのっち様も体験したあの列車です。
あと、2話で完結です。
のろのろやっていて大変恐縮ですが、この後もお付き合い願います。
いつも、ご覧下さいまして誠にありがとうございます。

オーヤシクタン。

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BTSさん 2016/09/15 08:29:20

お疲れさまでした〜2泊3日の急行SE4の旅

オーヤシクタンさまへ

おはようございます。

羨ましい旅ですね〜
NHKのドキュメンタリー番組風で楽しく拝見させていただきました。

小生は歴史的なことは苦手ですが、旧北ベトナムと旧南ベトナムの国境となる
ベンハイ川を渡るときのご老人の複雑な心境が伝わって来ました〜
列車の旅は、乗客一人一人が人生ドラマの主演であり、それぞれの想いで乗って
いることでしょう。（小生も時々昔を想いながら乗ることがあります）

ベトナム国鉄の定時運転には驚きました〜アジア圏で10分の遅れは定時と同等
ですね〜素晴らしいです。
食堂車はありませんが車内販売は充実していますね。
価格がメチャ安く、使った金額が1000円以下には驚きです。
もし日本に置き換えたら5000〜10000円ほどでしょう。

風景は日本に似ているような…
特に海岸線は瀬戸内海を走る山陽本線や紀伊半島を走る紀勢本線の感じが
します。とても風光明媚な景色ですね〜

羽化寸前のタマゴ「ホビロン」は、おじさんはダメかな〜
ヒヨコの原型を見てしまうと可哀想で…食べる気にはならないと思います。

ホーチミンから1730km・31時間30分、無事にハノイに着きましたね〜
長旅お疲れさまでした。

BTS

オーヤシクタンさんからの返信 2016/09/15 21:09:53

RE: お疲れさまでした〜2泊3日の急行SE4の旅

BTS様、こんばんは。
オーヤシクタンでございます。

お陰様で、ベトナム統一鉄道を制覇しました。
列車に乗りっぱなしの２泊３日の旅。
思ったよりアッと言う間でした。
やっぱり寝台車はいいですね。
ゴロゴロできるし、楽です。
今回、タイ、マレーシア、ベトナムの三ヶ国の寝台列車に乗りましたが、どの列車も8000以内とリーズナブルです。
日本で残るのはサンライズ出雲と瀬戸だけになってしまいました。
ベトナムの鉄道は景色がよく、予約は12goと言う旅行社のサイトでネット予約ができるので、なかなかオススメです。
鉄旅はこれでおしまい‥
の、予定だしたが、この後、おまけがあります。
いつもご覧頂き、ありがとうございます。
アジア鉄旅は全12話です。
あと、2話お付き合い願います。

オーヤシクタン。

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