大連、連鎖街など旧日本の建物巡り

大連への航空便を予約しようとしたら、JAL直行便エコノミー往復が、20万円とのこと。どうも復路が夏休みの帰国ピークと重なったようです。
近場の大連に行くのに、北京乗換便も面倒なので、貯まっているマイルを使用することにしました。もちろんエコノミーは満席なので、ビジネスクラスです。
成田のビジネスラウンジで、カレーと味噌汁を食しました。

大連の宿泊場所は大学の留学生寮ですが、この大連賓館（旧ヤマトホテル）にも一時宿泊しました。

旧東本願寺の建物です。
何度か探していて見つからず、見た時は感動しました。
今回は、歴史に詳しい中国人に案内してもらいました。
現在は京劇団の建物です。
建物の前に劇団員らしき人が、中国楽器を操作していました。

こちらも旧日本時代の聖徳神社の建物です。
現在は、中山公園となり、これ以外の建物は残っていません。
雨なので、建物の庇の下で、お年寄りがカードゲームをしています。

この立派な建物は、日本時代の旧関東州庁です。
大連を含む遼東半島の先端は、1945年以前、旧満州国ではなく、日本の関東州でした。
このためその関東州を統治するために関東州庁があり、大連を起点として長春までの鉄道は、南満州鉄道株式会社が運営していました。
その後、旧満州国全体、及び朝鮮の一部の鉄道を運営していましたが、最後まで南満州鉄道株式会社の名前でした。
そして、関東州と南満州鉄道守備のために関東軍が置かれました。

昔の建物はエレベータが無いので、3階建て位まででその分横に広いですね。
現在は大連市人民政府の建物です。

散策の合間には、麺（中国では面と言います）を食べます。
気に入った猫婆重慶小面の店です。

汁無し猫婆面12元（約190円）です。
辛いが美味しいです。
ビール大瓶6元（95円）、胡瓜の辛い漬物8元（130円）でした。
ビールがどこも安くて嬉しいです。

日本時代の旧連鎖街です。
右の建物（アイスティ、ソフトクリームの店）は、元内田洋行の事務所でした。

三船敏郎の父の写真店が、2階にあったとのことです。
残念ながらこの一画は建て替えられています。

現在も、2階に結婚用写真のお店があるのが、嬉しいです。

元、連鎖街浴場があったとのことです。
この辺りは裏側なので、老朽化が目立ちます。

後ろの茶色の建物が、元映画館常盤座です。
青いバラックのような建物が、映画館前に建てられてしまっています。

こちらも、ちょうど子供達が遊んでいます。

旧連鎖街の建物は、２階から３階建てであることがわかります。

左側の工具店は、元、大正堂表具店だったそうです。

この通りは、昔はパン屋、食堂、カフェ、バーがあったとのことです。
今もレストラン街です。

旧連鎖街から大通りを南に超えると、元、三越百貨店があります。
現在は秋林女店です。

大連では、今でも路面電車が走っています。
10年ぶりに乗りましたが、今でも、どこまで乗っても１元（16円）でした。

旧満鉄（南満州鉄道）本社です。
本社は建物が３棟ありますが、ここは一番古くにできた本館です。
ロシアが建てたものです。

満鉄本社の中に陳列館があり、入館料50元（780円・・高い！）でした。
日本語の上手い中国女性が細かく説明してくれ、暑いので扇子も貸してくれました。
陳列室の説明板には、満鉄による搾取の記載もあり、そのあたりはサラッとした説明でした。
どこも撮影禁止で、本社内の廊下、ここだけは撮影できました。
ちなみに、高額のお土産を買うと、満鉄総裁室の机に座って写真を撮れるとのことでした。もちろん、撮りませんでした。

ここも旧日本人街です。
星海公園の近くの星海街ですが、実は、この自撮り写真を撮ったすぐ後で、中国空軍兵士に拘束されてしまいました。
刑事の尋問も含めて４時間拘束されましたが、無事、写真（旧日本家屋の）を削除することで、放免されました。
旧日本家屋の一部は、空軍官舎として居住されているので、撮影すると空軍施設撮影として拘束されるとのことです。どこにも、軍の施設であることの表示はありません。地元の中国人は知っているのでしょうね。
なお、この写真の後ろは空家（官舎でない）だったので大丈夫です。
南シナ海問題など、外交的に微妙なので、注意が必要です。
留学生仲間内では、髭が原因だろうとの意見もありました・・・？

大連市内の旧日本人街を、何日にも渡って調査撮影してきました。
ここも日本人が開いた星海公園の海水浴場です。
今では、高層の建物が多く建っているのがわかります。

帰国便のJALビジネスクラスの洋食です。
中国語留学を終えて、シャンパンで一人乾杯をしました。

滞在費（学費、寮費、食費等）は、6週間で二十万円ほどでした。
航空料金はマイレージ使用で無料です。