地球一周の船旅 Vol.2　初めての寄港地 ベトナム ダナン 2日目 世界遺産 ミーソン聖域

平成18年4月12日（水）ダナン港で今日のタクシー運転手さんと
　
　彼も英語は全く話せなかったが真面目さ、勤勉さはよく分かった。

平成18年4月12日（水）ミーソン聖域入場券

　ミーソン聖域は、ダナンから南へ約70キロのベトナム中部クアンナム省にある古代チャンパ王国の聖なる遺跡で1999年、ユネスコの世界遺産（世界文化遺産）に登録された。
　1960年からはじまったベトナム戦争で、中部地方は軍事基地があったため、激戦区となった。ここも多大な被害を受け、貴重な発掘品も爆撃で大部分が破損された。

平成18年4月12日（水）ミーソン聖域

　駐車場からミーソン聖域の入り口までカートで山道を5分程登って行く。
　カート乗り場ででハノイから来たという大学生と知り合って一緒に見学する事にした。自分より英語を話せたので何かと助かった。

平成18年4月12日（水）ミーソン聖域

　ミーソン聖域はサンスクリットによる正式名称をシュリーシャーナバドレーシュヴァラといい、チャンパ王国の宗教（ヒンドゥー教シヴァ派）の聖域であり、聖山マハーパルヴァタを望むクアンナム省ズイスエン県ミーソン圏谷にある。

平成18年4月12日（水）ミーソン聖域

　ミーソンにはレンガ作りのチャンパ塔など7世紀から13世紀にかけての遺構が残っているが、ベトナム戦争当時の爆撃によってかなり破壊されている。

平成18年4月12日（水）ミーソン聖域

　遺跡の近くを大河トゥーボン川が流れており、川の女神を祀る秋盆夫人祠とサンスクリット碑文がある。トゥーボン川の中流には王都チャキエウ遺跡があり、河口には近世に日本人町が栄えた港町ホイアンがある。

平成18年4月12日（水）ミーソン聖域

　チャンパ王国はサンスクリットによる正式名称をチャンパープラ / チャンパーナガラといい、シュリークシェートラ（ビルマ）、ドヴァーラヴァティー（タイ）、カーンボージャ（カンボジア）、シュリーヴィジャヤ（インドネシア）などと同じ東南アジアにおける中世インド化国家である。

平成18年4月12日（水）ミーソン聖域

　チャンパ王国は今日のベトナム中部沿海及び中部高原を支配した。その支配民族は不明であるが、遺跡からはサンスクリット碑文と共にマレー系（オーストロネシア語族西インドネシア語派）に属する古チャム語碑文が出土しており、チャンパ人（古チャム人）は現在のチャム族の祖先であると考えられる。

平成18年4月12日（水）ミーソン聖域

　ミーソンの現在の住民はモン・クメール系のベト族（キン族）であるが、本来はモン・クメール系のカトゥ族の勢力範囲であったことから、カトゥ族の祖先（古カトゥ人）もまた古チャム人と共にチャンパ王国の構成員であったと考えられる。

平成18年4月12日（水）ミーソン聖域

　建造物はグプタ様式や先アンコール期の影響が見られる。建造物にはセメントや漆喰などの接着剤を使った形跡が無く、チャンパ人の当時の技術力の高さを物語っている。チャム族の伝承によれば、チャンパの彫刻工人、建塔工人の多くは徴用労働者として動員された山岳民族である。周囲に住む山岳民族カトゥ族は現在でも有名な木彫職人を輩出している。　

平成18年4月12日（水）ミーソン聖域

　ミーソン聖域は、20世紀初頭にフランス人によって発見され、フランス極東学院のパルマンチェ、クレイらにより数次にわたり修復、補強がなされた。その一方、フランス領インドシナ統治時代に盗掘を受け、美術品の多くが失われた。また、ベトナム戦争で南ベトナム解放民族戦線アジト掃討のため、アメリカ空軍・B-52の爆撃を受け、大半の遺跡が破壊された。

平成18年4月12日（水）ミーソン聖域

　ベトナム戦争後はポーランド文化財保護アトリエ (PKZ) のカジミエシュ・クヴィアトコフスキ、ベトナム文化情報省文化財修復公司のホアン・ダオ・キンらにより補強がなされ、石像の一部等がダナン市のチャム彫刻博物館に移送された。日本のトヨタ財団、アメリカのワールドモニュメントウォッチ財団による保護助成が行われ、現在はイタリア隊が調査を行っている。また、2005年3月には日本の国際協力機構の技術協力によりミーソン遺跡展示館が完成した。

平成18年4月12日（水）ダナン　タクシー運転手さんと

　ダナンに戻って遅い昼食を取る為レストランに連れて行って貰った。メニューを見ながら彼は遠慮して一番安い料理しか注文しないのである。気を遣っていると思ったのでこちらはいつになく割と高い料理を注文しながら高い料理の追加注文を強く勧めたが、これで十分だと表情をしてメニューをウェイトレスに返した。隣国の中国とは雲泥の差である。

平成18年4月12日（水）ダナン　ミーケビーチ

　約1kmほどのミーケビーチは、その美しさからUS版フォーブス誌が選ぶ「世界の綺麗なビーチ6選」に選ばれたほど。のどかで穏やかな雰囲気も魅力のひとつ。ビーチ沿いには、ホテルやレストラン、カフェが並び、夜になるとシーフードレストランもオープン。新鮮な魚介をその場で選んで調理してもらうことができる。ダナン中心部から車で5分程。

平成18年4月12日（水）ダナン　ミーケビーチ

　2005年、米・フォーブス誌はこのほど、世界の魅惑ベーチベスト6の一つとしてミーケビーチを選定した。ミーケビーチは、ダナン市の東側に位置し、ソンチャー半島からノンヌォックまで30キロ余り続く白砂の美しい海岸。
　この他にベスト6に選ばれたのは、ブラジルのバヒア、オーストラリアのボンディ、スペインのカステロ、ドミニカのラスミニタス、ハワイのワイレアの各ビーチ。

平成18年4月12日（水））ダナン　ミーケビーチ

　ビーチに立つと映画「地獄の黙示録」が甦った。
https://www.youtube.com/watch?v=q_06SxfNxXA
若き日のハリソン・フォードが出ています。

平成18年4月12日（水）ダナン　ミーケビーチ

平成18年4月12日（水）ダナン港すぐ近くの海水浴場の浜茶屋で

　ダナン港に戻ったらまだ3時過ぎだったので近くを歩いていたら海水浴場の浜茶屋があって、そこでピースボートのトパーズ号でいつもレセプションにいる女性パーサーと女性船員が食事をしながらくつろいでいた。通り過ぎようとしたら微笑んだので近づくとビールを一緒に飲もうと誘われた。彼女はギリシャ人でいつもレセプションにいる時はツンとしているが、この時はテンションが高く盛り上がっていた。

平成18年4月12日（水）ダナン港すぐ近くの海水浴場の浜茶屋で

　ハネムーンモードで撮る。航海中の体調不良が一気に良くなった。

平成18年4月12日（水）ダナン港すぐ近くの海水浴場の浜茶屋で

　ハネムーンモードで撮る。

平成18年4月12日（水）ダナン港すぐ近くの海水浴場の浜茶屋で

　こんなに楽しそうな、嬉しそうな表情の彼女だったのに、翌日、レセプションに行って話し掛けるといつものツンとした仕事モードの表情だったので少しがっかりした。昨日の記憶はないの？、と訊いたらニッコリしたのでほっとした。

平成18年4月12日（水）ダナン港すぐ近くの海水浴場で

　一緒にいたブルガリア人の船員で写真を撮りたいと言ったらビーチで、と云われて数枚撮ったが、さすがに一緒に肩を組んでの写真は撮れなかった。

平成18年4月13日（木）船上で
　
　翌日、彼女は憶えていてくれて恋人モードで撮った。
この時撮ってくれた年配の女性が撮り終えた後、彼女に何事か問い詰める感じだったので、彼女に何の話しか、と訊くと、何と彼女の母親で船内の美容室の美容師だった。娘に変な虫が付かないか心配していたようだ。そりゃあ心配するだろう、と思った。