船中6泊！ほぼ日本一周クルーズ・その11.宇和島運輸「えひめ」乗船記 (八幡浜～別府)&特急ソニック号

9:48
「八幡浜フェリーターミナル」
愛媛県八幡浜から大分県別府と臼杵を結ぶフェリーの発着港です。
四国に上陸して4時間弱ですが、これから九州に渡ります。

「豊予海峡横断きっぷ」です。

このきっぷは‥
JR乗車券(松山→八幡浜)1,280円
JR特急自由席券:1,200円
宇和島運輸2等乗船券(八幡浜～別府)3,100円
→合計5,580円が5,000円と580円おトクになるきっぷなんです。

豊予海峡横断きっぷ‥5,000円

このきっぷのままでは、フェリーに乗れません。
乗船名簿ときっぷを窓口に提出すると‥

乗船券が頂けます。

乗船手続きを終えて桟橋に出てみると‥

あっ！
フェリーがこっちに向かって来ますよ。

ズームしてみましょう。

九四オレンジフェリーの八幡浜-臼杵航路に就航する「おれんじ九州」2,924tが入港するところです。

さて、私が乗船するのはコチラです。

宇和島運輸「えひめ」2,486t。
八幡浜-別府航路に平成13年7月に就航した宇和島運輸最古参のフェリーです。

= えひめ =
総トン数‥2,486t
全長‥116.5 m
幅‥16.0 m
船種‥フェリー
船籍‥日本 愛媛県八幡浜
所有者‥宇和島運輸(株)・鉄道建設運輸施設整備支援機構
運用者‥宇和島運輸(株)
建造所‥内海造船瀬戸田工場
就航‥2001年7月12日

9:58
では、乗船しましょう。

①宇和島運輸:えひめ.別府行
八幡浜.10:15～別府.13:00

私の利用する船室はコチラ‥

「2等船室」
船旅の基本とも言える、大部屋雑魚寝の船室です。
この船の2等は自由席となります。
早いもの勝ちなので、陣地を先に確保しておきましょう。

※画像は別府到着時に撮影したもので、実際には他の船客がいます。

救命胴衣着用方法。
これは重要です。
よく読んで理解しておきましょう。

10:08
出航7分前です。
甲板に出ましょう。

神聖なる出航の儀(単に眺めるだけ)に参列する筆者。

10:15
ホーサーがビットから外されました。

※ホーサー‥係留用ロープ
※ビット‥係留用鉄杭

レッコー
ゴゴゴゴォー

※レッコー‥出航の合図.レッツゴーの略。

後進で離岸。
沖合で180度回頭します。

回頭完了。
八幡浜～別府 89km/2時間50分の船旅が始まりました。

四国の滞在時間.わずか4時間15分。

四国よ。
さらばじゃ。

それでは、恒例の船内視察を始めましょう。
えひめの船客区画は2階から4階の3層です。

乗船すると2階Cデッキとなり、メインのエントランスが船客を迎え入れます。

「メインエントランスホール」
飲食できるスペースとなっております。

「自販機コーナー」
ソフトドリンク・カップコーヒー・アイスクリーム・たばこの販売機があります。

「売店」
懐かしい感じがする対面販売。
お土産・お弁当・雑誌・飲み物・アルコール類などを販売しています。
缶ビール300円～・本醸造冷酒550円・チューハイ200円～と言ったところでしょうか。
愛媛らしく、冷凍みかん200円もあるようです。

「案内所」
等級変更やお困りな点はコチラへ。

船旅の救世主‥G〇RO袋は案内所に配備されております。
航空機と同じハイグレードタイプです。

メインエントランスにはマッサージ椅子があり、運転や旅の疲れを癒すことができます。
15分200円です。

「ゲームコーナー」
こじんまりとしていますが、スロットとUFOキャッチャーがあります。

「トイレ」
ウォッシュレット付きで清潔なトイレです。

「多目的トイレ」
お身体が不自由なお客様に安心してご利用頂けます。

「ドライバー室」
我が国の物流を支えるトラック運転手様専用の客室です。
一般船客は入れません。

それでは、3階Bデッキに上がってみましょう。

3階Bデッキのエントランスです。
ベンチタイプの椅子が置かれています。

又、大部屋和室の2等船室は、2階Cデッキと3階Bデッキにあります。

「特等室・一等室」
この先は上級船客様専用のエリアです。
私のような下級船客は入室できません。

上級船室は下記のようになっているみたいです。
　↓　↓　↓
特等室‥大人9,020円(燃料油価格変動調整金100円込み)
(定員2-4名個室) ベッド・ソファーセット・トイレ・化粧台
※1人で特等客室をご利用される場合は船室貸切料6,250円を申し受けます。

一等室‥5,870円(燃料油価格変動調整金100円込み)
(定員4-8名相部屋) 枕・毛布・マット
※なるべく相部屋にならないように部屋を振り分けていますが、多客期など利用数が多い場合は、相部屋になることがあるそうです。

「ラウンジ」
特等室と1等利用の上級船客様だけが利用できるワンランク上の空間です。
操舵室の真下にあるので、前方の景色をお楽しみ頂けます。

※別府着時、ドアが開いていたのでハイエナのように撮影しました。

「甲板」です。
潮風を浴びながら、宇和海・豊後水道・豊予海峡の景色をお楽しみ頂けます。

「上級船客専用甲板」
こちらは、特等室と1等利用の上級船客様専用の甲板です。
一般甲板よりゆったりとしています。

最上階の4階Aデッキです。

「2等ラウンジ」
上級船室に見えますが、扱いは2等室。
全等級のお客様がご利用頂けます。

10:28
左舷からの眺め‥
宇和海に浮かぶ島々を眺めながら航行しています。

まだお昼前ですが、八幡浜の一六本舗で買った愛媛の銘菓でお三時にするザマス。

一六タルト‥129円
愛媛県産の柚子と、白双糖を加えたこしあんを、やわらかなスポンジで巻いた風味豊かな伝統のお菓子です。

一六名物しょうゆ餅‥97円
松山市大街道に生まれた一六本舗の名物は、松山名産の餅菓子。
ほのかな醤油と生姜の風味が広がるもっちりとしたしょうゆ餅です。

坊ちゃんだんご‥108円
福岡県の八女抹茶をふんだんに使用した抹茶餡、卵黄をたっぷり使った黄身餡、口あたりの柔らかい小豆餡で柔らかいお餅を包みました。

伊予柑マドレーヌ‥118円
愛媛名産伊予柑とバターを使用しふんわりと焼き上げたマドレーヌ。

11:07
八幡浜出航から52分。
右舷の眺め‥
佐多岬半島に沿って航行中。

やることもないし、寝るとしますか‥
横になって昼寝ができるのは船ならですね。

豊予海峡を抜け別府湾を航行しています。
波がないように見えますが、ウネリがあるので船は動揺しました。

12:23
九州が見えてきましたよ～

そして、大分県別府が近づいてきました。

神聖なる接岸の儀(単に眺めるだけ)に参列する筆者。

12:48
別府港に入港します。

あっ！
あれは‥

ズームしてみましょう。

大阪-別府航路に就航しているフェリーさんふらわあ「さんふらわあ あいぼり」9,245tですね。
大阪-別府 446kmを11時間50分で結びます。

接岸地点が至近距離に入りました。
湾内で左回りに回頭します。

おぉ～
「さんふらわあ あいぼり」が目の前に‥
カシャ.カシャ.カシャ！
無心になって撮影する筆者。

さて、大阪/別府航路には、2022年末から2023年前半にかけ、日本初のLNG燃料フェリーとなる新造船「さんふらわあ くれない」「さんふらわあ むらさき」が就航予定と、運航会社であるフェリーさんふらわあ(株)から発表がありました。
新造船就航と同時に「さんふわわあ あいぼり」は引退となります。
これは、乗っておかなくては‥

回頭完了。
後進で接岸体制に入りました。

あぁ、楽しい船旅が終わっちゃうよ～

ありゃ？
知らぬ間に、ホーサーがビットにつながれていました。

ちょっと斜めになっていますが‥
接岸完了のようです。
パチパチパチ‥

13:00
定刻より5分早く到着しました。
名残惜しいですが、下船しましょう。

「別府港宇和島運輸のりば」
九州に上陸しました。
建物前にはお客様を待つタクシーが待機しております。
しかし、私に‥

タクシーに乗る贅沢は許されず、隣りの「別府交通センター」に向かいます。

13:18
別府港から別府駅へバスで向かいましょう。

②大分交通:別府駅行
別府交通センター.13:18→別府駅.13:28

13:30
別府交通センターから10分。
別府駅に着きました。

駅前にユニークな銅像があります。
この銅像の人物は'油屋熊八'と言い、亀の井ホテルグループの基礎を築いたお方です。
私財を投げ打って別府の宣伝につくしたので「別府の父」と呼ばれています。

さて、今夜は別府温泉に泊まろうと言いたいのですが‥
今回の旅は、温泉にゆっくりと浸かることは許されません。
手湯で我慢しましょう。

別府駅にあるマルミヤストアで食料を調達しました。

さて、次はJR九州の特急列車に乗りましょう。

別府から小倉に向かいますよ。
JR九州の「九州ネット早特3」で特急券と乗車券を購入しておきました。

九州早特ネット3
乗車券(別府→小倉)‥1,240円
B特急指定席券‥1,210円
※合計‥2,450円

正規だと、運賃2,480円+特急指定席1,750=合計4,230円が1,780円おトクになりました。

キハ185形.特急形気動車。
国鉄が開発し、昭和61年から四国地区に投入された特急形気動車の一部の車両がJR九州に譲渡され、特急ゆふなどで活躍しています。
昭和62年.第27回ローレル賞受賞車両でもあります。

13:51
私が乗る列車が来ました。
白いソニック.885系ですね。

③特急3034M ソニック34号.博多行
別府.13:53→小倉.15:03
[乗]JR九州.クロハ884-11

お腹すきましたね。
大分県大分市南部にある吉野地区の郷土料理で、鶏飯があります。
先ほどまでいた、愛媛県産のいよかんチューハイと頂きましょう。

みやちゃんとりめし‥107円
愛媛県産いよかんチューハイ‥95円

デザートは‥
九州発.ご当地アイス「ミルクック」です。

佐賀県小城市の竹下製菓が製造販売する、食感が心地よい氷片入りのミルクセーキアイスで、とろ～り練乳ソースが入り、濃厚な味わいなんです。
ただし、早食いすると頭がキーンとするから注意しましょう。

ミルクック‥20%引‥130円

車内で寛ぐ筆者。

14:18
時速130km！
特急ソニックは日豊本線を快走します。

15:04
別府から、120.8km/1時間10分。
小倉に到着しました。

小倉駅に415系が停まっていますが、残念ながら今回は乗りません。
さて、日本縦断クルーズは後半に入り残り2泊となりました。

5泊目となる今夜、新門司出航となりますが‥
①東九オーシャンフェリー(新門司～徳島～東京)
②阪九フェリー大阪航路(新門司～泉大津)
③阪九フェリー神戸航路(新門司～神戸)
④名門大洋フェリー(新門司～大阪)
上記4航路の選択肢があります。
さぁ、どれに乗るのでしょう？

続きは次回です。
拙い旅行記をご覧下さいまして、誠にありがとうございました。

つづく。