晩秋の岩手へお墓参りの旅・その1.東北新幹線はやぶさで行く墓参&民宿赤坂田

5:39
皆様、こんにちは。
今年も、お墓参りを兼ねて、いつも実家に帰ったかのようにお世話になってる、岩手県の民宿赤坂田へ挨拶に行く事にしました。

鶴見駅から旅は始まります。

京浜東北線で上野駅へ移動します。
もう、この時間だと座れませんでした。
立っていきましょう。

①京浜東北線:各停.大宮行
鶴見.5:40→上野.6:20
[乗]JR東日本:クハE233-1053

6:27
鶴見から40分。
上野駅です。
岩手県へ行く前に見ておきたいのはコチラ‥

石川啄木の歌碑。
ふるさとの 訛なつかし
停車場の 人ごみの中に
そを 聴きにいく。

ふるさと岩手を離れた啄木の心境をつづったものです。

今回は、富裕層向け高速鉄道。
新幹線に乗るザマスわよ。

行くぜ、東北。
奮発して、えきねっとトクだ値25で新幹線のキップを買っておきました。

えきねっと列車限定割引 トクだ値25。
東北新幹線はやぶさ1号(上野都区内→二戸)‥11,850円

私が乗るのは、東北新幹線･はやぶさ1号.新函館北斗行です。

いつもなら、盛岡行きのやまびこ号に乗るのだが、今回は新函館北斗行きのはやぶさ号。
終点が新函館北斗である事によって、大変な思いをする事を筆者はまだ知らない。

6:36
来ました！
前7両は、秋田新幹線こまち1号秋田行。
赤いE6系ですね。

ゴゴゴォー
後ろ10両が、東北/北海道新幹線はやぶさ1号.新函館北斗行です。
こちらは、緑色のE5系です。

ありゃりゃ。
ホーム目一杯に停車しているので、カメラに入りきりません。

②東北新幹線1B はやぶさ1号.新函館北斗行
上野.6:38→二戸.9:09
[乗]JR東日本:E523-32

てな訳で、二戸駅で撮影した画像で、ご了承願います。

1号車1E席。
着席して、寛ぐ筆者。

上着として着た雨具を洋服掛けに‥
この雨具が、新函館北斗へ旅することを、筆者はまだ知らない。

朝食にしましょう。
新幹線に相応しいサンドイッチとコーヒーにするザマスわよ。
～と、言っても30%引きサンドと31円激安コーヒーだけど‥

ミックスBOXサンド‥30%引き161円
(カツ/ツナ/玉子/ハムチーズ)
SG微糖コーヒー‥31円

6:48
荒川を渡ります。

東京都よ。
さらばじゃ。

7:46
ゴオォォー
はやぶさ1号は、福島を通過。
バビュンバビュンと走ります。
たぶん320km/hで、通過する駅名が見えません。
動体視力を鍛えなくては‥
さすが、速いね。

8:00
東京から1時間22分。
あっという間に、宮城県仙台市。
広瀬川を渡ると‥

大きいカーブです。
17両編成の最後部にいるので、先頭のE6系こまち1号が見えますね。

♪ちゃ～んちゃらら、ちゃ～んちゃらら、ちゃららららら・・・・
間もなく、仙台です。

仙台在住の4トラベラーAkr氏が、この景色を眺めながら「あぁ、旅が終わっちゃうよ～」と、絶望感に浸りながら呟く声が聞こえてきそうです。

私は逆なんだな。
Akr様よ。
ゴメン。

ゴオォォー
岩手県を北上中。

あっ！
岩手山が見えて来ましたよ。

8:45
上野から2時間7分。
盛岡に到着しました。
いつも乗る、やまびこ49号だと3時間12分かかるから、はやぶさ号は速いねぇ。

あっ！
秋田新幹線E6系が在来線ホームに停まっていますよ。

盛岡を発車。
岩手県の名峰「岩手山」を眺めます。

盛岡以北はトンネルが多くなります。

いわて沼宮内-二戸にある、岩手一戸トンネルを走行中。
このトンネル、上越新幹線の大清水トンネル(22,221m)より長い、全長25,808mもあるんです。

9:13
上野から597.4km/2時間35分
トンネルをぬけたら、二戸だった。

もう、着いちゃった。
40年前では考えられぬ。

おっ！
北海道/東北新幹線 はやぶさ12号(新函館北斗→東京)が停車しましたよ。
とりあえず、カシャ。

二戸駅跨線橋からの眺め。
左から、東北新幹線・IGRいわて銀河鉄道線・JRバス東北車庫が並んでいるのが見えます。

JR東北本線から移管された、IGRいわて銀河鉄道に乗って、一戸に向かいましょう。

二戸→一戸は、1区間6.3kmなんですが、運賃は320円！
高いですが、仕方ありませんね。

￥IGRいわて銀河鉄道(二戸→一戸)320円

9:31
来ました！
IGRいわて銀河鉄道の車両は、JRから移籍した旧701系です。
では、乗りましょう。

③IGR:普通4524M.盛岡行
二戸.9:38→一戸.9:44
[乗]IGRいわて銀河鉄道:IGR7001-4

9:45
二戸から分。
一戸に着きました。
下車します。

一戸駅前。

一戸駅は旧東北本線の難所だった十三本木峠(中山峠)越えの為に、蒸気機関車を重連にする為に機関区があり、駅前は栄えていました。
しかし、今は寂しくなり閑散としています。

一戸駅には、世界的グラフィックデザイナーの(故)福田繁雄さんデザインの壁画があります。

では、歩きましょう。

一戸町の下水管マンホール蓋‥
川の流れに「水、きれいに。」の文字入りです。
下部に「一戸町」「下水道」とあります。

一戸町消防団 第2団第3部詰所と火の見やぐら。

街の暮らしを守る消防団。
私の伯父は一戸町消防団に所属し、叙勲を頂いたことがあるんです。

馬淵川を渡ります。
この川の水、冷たいんです。
子供の頃、川遊びをしたので、今でも覚えています。

10:00
一戸駅から歩いて約10分。
一戸町の商業の中心となりつつある、イコオショッピングセンターに着きました。

イコオには、一戸町の特産物を販売する産直センターがあります。
ここで売っているある物を買いに、今回も立ち寄りました。
あるかな？

あった！
無添加の田舎味噌。

父の実家で頂いた味噌汁の味に近く、美味しいのです。
購入していきましょう。

自家製無添加味噌‥580円。

一戸町ならではの、特産品を買いました。

みそ‥580円
三角揚げ‥140円
戸田久ひやむぎ‥110円
戸田久南部そば‥130円
南部せんべい‥120円
銘菓もやの山‥140円
銘菓くるみもなか‥140円

歓迎･ようこそ 一戸町へ。

駅にあった垂れ幕が別の場所に移動していました。
いえいえ、どういたしまして。
今年もやって来ましたよ。

駅前通りに出ました。
人がいません。

｢一守書店｣です。
昔からある本屋さんで、看板に懐かしい｢いなかっぺ大将｣が描かれています。

｢高見氏邸宅｣
大きなお屋敷で、昔は南部鉄器を作っていたそうです。

奥州街道(旧国道4号線)を歩きます。

昔はここが幹線道路だったので、交通量が多く、見通しが悪いこの直角カーブでは大型車がかち合うとすれ違いができない難所でありました。
後に、町を迂回する形でバイパスが開通したので、交通量もなく閑散としています。

｢萬代館｣
明治42年に人形芝居小屋として開館。
今は、北岩手に唯一現存する映画館です。

10:45
私事で恐縮ですが、私の父方のご先祖様が眠るお寺様です。
ご先祖様に挨拶をします。

「大吉屋」
駅前通りにある洋品店です。
一戸駅前通りで、長年に渡り一戸町のファッションを支えてきましたが‥

ついに、こちらも閉店することに‥
一戸駅前の灯がまたひとつ、消えようとしています。
ちょっと、寄っていきましょう。

これ全部で1,550円！

白ジャケット‥1000円
パーカー‥350円
靴下‥200円

しかし、私の失態によって、これが手元に来るまでに、もっとお金と時間がかかることを筆者はまだ知りません。

11:32
駅前食堂「奈良屋」です。
ごく一般的な大衆食堂ですが、百年の伝統を持ち、ざるそばや一戸産豚肉を使ったカツ丼やチャーシュー麺、一戸で最初の味噌ラーメンなど各種メニューを取り揃え、昔と変わらぬ味を守っています。
ここで、昼食にしましょう。

メニューです。
色々あって、迷うのですが‥
いつも、コチラで頂くのは決まっているんです。

まずはラーメン。
一戸町の松館精肉店から仕入れた、一戸産豚肉を使ったチャーシューがのっています。
なんと1杯‥400円！
増税後も変わらぬ値段。
醤油味の昔懐かしい味も変わりません。

ラーメン‥400円

そして、次は、ざるそばです。
創業時から守る出汁から作られるそばつゆに二八そば
百年の伝統を守り続ける奈良屋の看板メニューです。
素朴な田舎そばを頂きましょう。

ざるそば‥500円

一戸駅前で、大正・昭和・平成・令和と百年以上、人々に愛され続けた奈良屋さん‥
この旅行記を執筆中、残念なことを知りました。

「令和2年3月末日をもって閉店」
エフエムいわて/一戸町 ふるさと元気隊 いちのへ ドッキドキFMの情報です。

えっ！
またまた、一戸駅前の灯がひとつ、消えてしまっていました。
コロナ騒ぎの影で、ひっそりと閉店した奈良屋さん。
非常に残念でなりません。
今まで、ありがとうございました。

※一戸町 ふるさと元気隊 いちのへ掲載の画像。
フォートラベル利用規約第７条該当の恐れで削除。

11:52
それでは、今宵の宿へ向かいましょう。
IGRいわて銀河鉄道で、好摩へ向かいます。

￥IGRいわて銀河鉄道(一戸→好摩)1,230円

かつて、東北本線の駅だった一戸駅‥
今は2～4両編成の電車しか停まらないので、ホームの立ち入りが規制されていました。

あの当時を知っていると、寂しさを感じますね。

昔は、この先にも三角屋根のホーム上屋があったんです。
ひとつだけ残された三角のフレームが当時の面影を残しています。

ちなみに、これが撤去される前のホーム上屋。
東北新幹線八戸延伸以前は、特急はつかり/みちのく/ゆうづる・急行八甲田/十和田.の583系・485系・24系25形・14系・12系の9～13両と言う長大編成がこのホーム目一杯に列車が停まりましたが、もう過去の話しです。
この写真、撮っておいて良かった。

※平成28年9月撮影。

11:55
電車が来ました。
昔、一戸駅に停まる普通列車は‥
旧型客車。
↓
レッドトレインと呼ばれた赤い50系客車。
↓
急行列車用のおさがり12系客車。
↓
今はJRから移籍したIGR7000系と青い森701系(共に旧JR701系)が停まります。

④IGR4526M:普通.盛岡行
一戸.11:56→好摩.12:35
[乗]IGRいわて銀河鉄道:IGR7001-102

IGRいわて銀河鉄道の車両は、JRから移籍した701系ですが、オールロングシートでなく、一部がクロスシートに改造された車両が活躍しています。

12:35
一戸から39分。
JR花輪線との分岐駅である、好摩で下車しました。

好摩駅の前には、きれいな三角形をした姫神山(1123m)が聳えています。

12:42
ショッピングプラザたますえ。
好摩駅の近くにあるスーパーです。
何があるか、覗いていきましょう。

おっ！
地酒がたくさん並んでいますね。
何か買っていきましょう。

12:56
好摩駅に戻りました。

IGRいわて銀河鉄道は、一戸→好摩43.2km=1,230円で、1kmあたり28.47円。
好摩→赤坂田は、30.0km=590円で、1kmあたり19.66円。
JRの方が安いね。

￥JR東日本(好摩→赤坂田)590円

13:03
好摩から花輪線のディーゼルカーに乗ります。

⑤普通1929D.大舘行
好摩.13:04→赤坂田.13:44
[乗]JR東日本:キハ112-152

お土産です。

横浜市民として、今回は、ありあけ横濱ハーバーを用意しました。
ありあけハーバーは昭和29年、横浜市鶴見区にあった有明製菓から販売されました。
しかし、有明製菓はバブル期の不動産投資に失敗し倒産。
その後、月餅やシウマイと並ぶ横浜土産の定番だった事から、元従業員や市民による復活運動の末、平成13年に新生.有明製菓を設立。
ありあけ横濱ハーバーとして、復活しました。
パッケージデザインは、船好きで有名なイラストレーターの(故)柳原良平先生の作品です。

そして、東京ばな奈を上野駅で購入しました。
東京ばな奈「見ぃつけたっ」 は、たっぷりのバナナカスタードをふんわりとしたスポンジ生地で包んだバナナ型の菓子です。

ありあけ横濱ハーバー8個入‥￥1,425
東京ばな奈12個入‥￥1,620

そして、酒‥
文政12年(1829年)創業、190年の歴史を持つ、八幡平市(旧西根町)の蔵元.鷲の尾で、岩手山の湧水で仕込まれた純米酒｢北窓三友｣を購入。

これ、私の従妹様(岩手県滝沢市在住)おススメのお酒なんです。

鷲の尾北窓三友(1.8L)‥2,673円

車窓に見えるのは、岩手の名峰｢岩手山｣2037mです。

そして、先には｢八幡平｣1614mが見えて来ました。
岩手山と八幡平は日本百名山であります。

ローカル線の車窓を堪能する筆者。

13:45
好摩から40分。
赤坂田に到着。

乗降客は私一人だけでした。

13:47
赤坂田駅から徒歩2分。
民宿赤坂田です。

ここに来ると、帰って来たと言う気分になります。

「民宿赤坂田」
実家のようにお世話になっている民宿です。

女将さん、ただいま～
帰って来ましたよ。

8畳のシンプルな和室。
自分の部屋に帰ったみたいで、落ち着きます。

[民宿赤坂田]
気兼ねなく過ごす2食付プラン。
和室8畳1名1室‥7,300円
※じゃらんで予約しました。

お部屋には液晶テレビがあります。
そして、石油ストーブ。
この季節は朝晩、寒くなるんです。

今まで、土地柄エアコンがなかったのですが、今年の猛暑をうけて、一部の客室にエアコンがつきました。

さすがに、赤坂田も今年の夏は暑かったようです。

部屋からの眺め。
この素朴な風景が目の前に広がっています。

赤坂田にお邪魔するのは、1年ぶりです。
早速、女将さんとお茶を頂きます。

おっ！
茶柱が立っていますよ。
こりゃ、いいことありそうだ。

緑茶

そして、アフタヌーンティータイムにするザマス。
女将さんとの会話が弾みます。

焼きいも
みかん
コーヒー

看板ネコ'チャム'
すっかり、たくましくなりましたね。

日が落ちて、暗くなってきました。
夕食の支度があるので、おしゃべりは一時中断です。

部屋に戻ると‥

あっ、ない！
やっちまいました。

①一戸で買った服、花輪線車内網棚に置き忘れが発覚！

JR東日本お問い合わせセンターに電話すると‥
大舘駅に保管しているとの事。
明日の花輪線で赤坂田駅に持って来てもらいたいのですが、忘れ物の輸送はできなく、大舘駅に取りに行かなくてはなりません。
赤坂田から大舘は77km離れており片道1時間45分もかかり、運賃が往復で3040円もするんです。
そんな訳で、明日、花輪線の有人駅.荒屋新町から着払いの申し込みをすることに決まりました。

やれやれと思った後‥
②雨具、東北新幹線はやぶさ1号車内服掛けに置き忘れたことに気づきました。

再度、JR東日本お問い合わせセンターに電話すると‥
②は新函館北斗が終点なので、JR北海道に問い合わせなくてはならないとの事。
はぁぁ、いつも乗るやまびこ号だったら、帰りに盛岡駅で受け取れたのに‥

電話番号を聞いて、新函館北斗駅に電話したらありました。
さすがに新函館北斗には行けないので、自宅のJR最寄り駅である鶴見駅で着払い申し込みをして届けてもらう事になりました。

同じ日に二件も忘れ物をするとは、さすがにへこみますね。
余計な仕事が増えてしまいました。

ひと風呂浴びましょう。
民宿赤坂田は、スキー宿なのでお風呂が広いんです。

いい湯だな♪

18:30
さて、夕食「宴」の時間です。
まずは、湯上りのビールを頂きましょう。

刺身(マグロ/タコ)
太巻き

瓶ビール‥時価

秋の味覚、きのこ‥
女将さんの手料理を頂きながら、酒が進みます。

きのこピリ辛炒め
枝豆
キムチ

ここらで、地酒を頂きましょう。
岩手県二戸の南部美人です。
一戸が仕入れた三角揚げに合うんです。
こりゃ、酒が進むな。

三角揚げ
南部美人

お隣秋田から届いたハタハタです。
赤坂田は岩手県ですが、分水嶺を越えて日本海側に位置しているので、秋田の文化も入って来るのです。

ハタハタ

徳利3本ほどで南部美人は飲み干しました。
続いて、新潟県南魚沼の青木酒造で醸造された、純米吟醸仕込みの梅酒‥
鶴齢の梅酒を頂きます。

そして、梅酒も飲み干してしまったので‥

同宿の方と女将さんと盛り上がってきました。
私が持って来たお酒‥
これ、開けちゃいちゃいましょう。

東北の酒は美味い！
一升瓶半分くらいを、飲んでしまいました。

さて、メインです。
牛肉を鉄板で焼いて頂きます。
これは、通常の夕食では出ない料理なんですが、わざわざ用意して頂きました。
女将さん、ありがとうございます。

そして、赤坂田の名物となりつつある、ホルモン焼き。
鹿角ホルモンを赤坂田流にアレンジしてある逸品です。

鹿角ホルモン

〆は天ぷらうどんです。
この他にも米飯があります。

もう、食えませ～ん。
ごちそうさまでした。

天ぷらうどん
赤かぶ漬け

22:00
よく食べて飲みました。
では、寝ましょう。

本編はここまでです。
拙い旅行記をご覧下さいまして、誠にありがとうございました。

つづく。