カニを求めて西日本鉄船食旅・その6.津和野を散策して民宿みやけに泊ろう

15:17
朝、大阪発のフェリーで新門司に着き、山陽本線、山口線と普通列車を乗り継いで、島根県の津和野に到着しました。

今宵の宿は、津和野にあるんです。

津和野駅では、くぼた調製の駅弁の販売があります。
明日のお昼用に欲しかったのですが、私が津和野を出発する時間は、まだお店が開いていないそうなので断念。
あぁ、食べたかったな。

津和野駅のトイレは綺麗です。
全般的にJR西日本のトイレは綺麗ですね。

あっ！
蒸気機関車が展示されていますよ。

「D51形蒸気機関車194号機」
昭和14年3月25日、国鉄の前身である鉄道省大宮工場で落成されました。
東北・信越・高崎・八高線など東日本で活躍した後、山陽地区に転属され、昭和46年3月25日から昭和48年9月30日まで山口線で活躍しました。

後ろからも撮影しておこう。
カシャ。

運転席。
綺麗に手入れされていますね。

ボイラーの中。
へぇ、こうなっているんだ。

出発進行！
指差呼称をして機関士ごっこをする筆者。

いいオッサンがなにしてんだか‥

津和野には、駅前旅館/民宿が2軒あります。
こちらは、星旅館。
趣がある建物ですね。

15:40
そして、こちらは今宵の宿‥

「民宿みやけ」
なんでも、料理がすばらしく、4トラ.とのっち様の旅行記を見て、泊まりたいと思っていた宿なんです。
では、入りましょう。

私の城は、こごみ です。

んっ？
なんか、聞いたことあるような‥

あっ！
とのっち様がお泊りになられたお部屋だ。
こごみとは、山菜の名前とありますね。

お部屋は、落ち着いた和室。
津和野の伝統舞踊である'鷺舞'が額に飾られています。

[民宿みやけ]
四季の会席2食付きプラン。
和室1名1室‥8,250円
※じゃらんで予約しました。

こたつにテレビ‥
これが、あれば何もいらない。

こごみノート。
とのっち様が「何か書いたか」期待したけど、何も書いてなかった‥

部屋からの眺め。
のんびりした街がご覧頂け‥

右を見ると、日本のふるさと風景を思わせるような家屋が見えました。

洗面室。
手前は昔ながらの流し。
奥はお湯が出るように増設された洗面台です。

トイレ。
ウォッシュレットがついて綺麗です。
壁のタイルの形状を見ると、元は和式トイレだったみたい。

雪煙巻き上げる立派な蒸気機関車の写真がありました。
さすが、SLの街.津和野だけのことはある。

16:01
関東人民の私がここまで来て、何も見ないのは勿体ない‥
津和野の街を散策と思い、外に出ました。

津和野と言ったら、昔ながらの街並みが残っていることで有名です。
重要伝統的建造物群保存地区を散策します。

では、歩きましょう。

津和野町のマンホールは、町花.つわぶき・津和野藩の藩校.養老館の掘割を泳ぐ錦鯉と菖蒲・旧津和野町章を組み合わせたデザインとなっております。

「祇園丁通り」
大正時代に開通した、山口線津和野駅が近いことから、比較的新しい建物が多いそうです。

ここまでが、①祇園丁通りです。
ここは、江戸時代からの鍵状街路が残っており、左から斜めに②風呂屋丁通りが通って、奥は③本町通りへつながっています。

「お食事処.遊亀」
地元の川魚・山菜料理がお楽しめるお店です。
店内に小さな川が流れ鯉、やまめが泳いでいるそうです。

「津和野町日本遺産センター」
津和野百景図を軸に、津和野の歴史と魅力を伝える施設です。

↓津和野町日本遺産センター
http://tsuwano100.net/

なんと、入場無料です。
見学していきましょう。

館内は、コンシェルジュの方が案内してくれました。

これは、500年前から受け継がれた「鷺舞」の衣装(実物)です。
鷺舞は、雄雌2羽の鷺が向かい合って、大きく羽を広げ優雅に舞います。

鷺舞は、弥栄神社に伝わる古典芸能神事です。
鷺頭は約3kgもあり、鷺役者は頭を振るのが難しいとあります。
国の重要無形民俗文化財なんだそうです。

おっ！
風情ある通りですね。
ここは「本町通り」です。

本町通りは、旧山陰道沿いの町人地として発展。
嘉永の大火後の商家や、明治以降の酒屋などが立ち並び、往時の面影を残しています。

中央新報津和野支局。
洋風のレトロな建物です。
和風建築の多い津和野では、モダンに見えますね。

「津和野カトリック教会」
大正6年に建てられたゴシック風建築の教会です。

私、神聖なる信者？なので、表紙はコレにします。
アーメン。

本町通りの雰囲気と変わりました。

「殿町通り」を歩きます。
この辺りは、江戸時代、上級家東臣の居住地だったそうです。

地区内を流れる水路は、城下町形成と共に整備されました。
殿町通りの水路は、元々は役場のある西側だけにあったのですが、明治18年の国道整備にともない、通りの両側に水路が整備されました。

津和野のイメージ、鯉がいますね。
津和野では、江戸期から庭で鯉を飼う習慣があり、水路の鯉は、昭和9年に民俗学者宮本常一氏の提案によって、放流されたのがはじまりだそうです。

立派な門ですね。
明治初めに取り外され保存してあっ「家老大岡家の正門」を昭和50年に移築したもので、その時、周囲の土壁なども再現されました。
今は、津和野町役場の正門になっています。

「津和野町役場」
大正8年築の建物で、今も現役です。

「多胡家表門」
津和野藩の筆頭家老を務めた多胡氏。
今から166年前の嘉永6年(1853年)の建物だそうです。

保存地区を出て、山口線の鉄橋下を歩きます。

「弥栄神社」
もともと祇園社として平安時代の貞観年間(870年頃)に創建。
津和野の古典芸能神事'鷺舞'はこの神社で行われます。
右の大木は、津和野町指定文化財(天然記念物)である'弥栄神社の大欅'で昭和48年10月23日に指定されました。

16:35
日本五大稲荷のひとつ「太鼓谷稲荷神社」にやって来ました。
大きな一の鳥居を抜けると‥

その先にも、朱塗りの鳥居が続きます。

ハァハァハア‥
鳥居と階段がひたすら続いています。

まだまだ、続くよ。

ハァハァハア‥
いったい、どこまで続くんだ。

すげぇー！
永遠と鳥居が続いているよ。

16:43
一の鳥居から鳥居と階段が続くこと、8分。

ひときわ鮮やかな朱の「神門」が現れました。
中央の門は、新年や祭事以外には閉ざされており、左右の門から入ります。

神門から、津和野の町が眼下に広がります。

あっ、駐車場があるよ。
ここまで、車で入れるのね。

「元宮」
元々の本殿です。
参拝していきましょう。

旅の安全を祈願して‥
パンパン.礼。

祈る筆者。←(おいおい、カトリック信者だったよね)

「新殿」
昭和44年に建立し、今はコチラが本殿となっています。

こちらも‥
パンパン.礼。

↓太鼓谷稲荷神社
http://taikodani.jp/publics/index/34/

では、下山しましょう。
鳥居が続く表参道を下ります。

上からみてもスゲェー！
朱塗りの鳥居が永遠と続きます。
ちなみに鳥居の数は約1000だそうです。

一の鳥居が見えてきました。

グオォォー
津和野駅を発車した、普通2552D.新山口行がディーゼル音を響かせて来ました。

重要伝統的建造物保存地区に戻りました。

次は、裏道を歩いてみましょう。
メインとなる本町通りの東側に沿った裏道「万町通り」です。
商家の土蔵が並び、江戸期から道幅を変えず今に至っております。

今度は本町通り西側の裏道「新丁通り」です。
こちらも、江戸時代からの道幅を変わっていません。
明治以降の旅館や飲食店が、今もその面影を残しています。

「魚町通り」
江戸期に魚棚があり、旅館も多くあったそうです。

「今市通り」
商家町の骨格をなす通りで、今でも初春には市がたつそうです。

「山根丁通り」
殿町通りと本町通りの境に位置する路地で、江戸時代は武家地と商家町を分けていました。

暗くなってきましたね。
夕暮れの魚町通り‥
街灯に灯された狭い路地は、昼とは違う風情がありますね。

17:26
民宿みやけに戻りました。

風呂は、17:00～22:00に入れます。
1ヶ所なので、交代制です。
温泉ではありません。

18:34
さぁ、待ちに待った夕食です。
とのっち様の情報によると、「じゃらん」の夕食評価で全員が「５」を付けるレベルの宿と聞きつけて、やって来たのだ。

ごちそうが、テーブルに並びましたよ。

瓶ビール‥650円

野菜山菜
(いんげん/たけのこ/ゼンマイ/山芋)

山の幸。
いいねぇ～
私、こう言うの、食べたかったんです。

里芋と豚肉の煮物。

筆者はこういうものに飢えているんです。
おふくろの味を思い出します。

刺身(鮪・鯛・ヒラマサ・カツオ)。

山の中の津和野ですが、日本海から30kmほどしか離れていないので、物流が発達した今、新鮮なお刺身が食べられるんです。

ここらで、地酒を頂きましょう。
女将さんに、オススメを聞いて出てきたのが‥
明治11年創業.地元津和野の古橋酒造'初陣'です。

竹筒にはいってくるなんて、粋だね。
値段を聞くのを忘れたが、ここでボったくられることはないだろう。
この仕事を見ればわかる。

古橋酒造 初陣‥650円

鯛湯引き
サザエ
青菜お浸し

おっ、これは地酒の肴にぴったりな料理ですね。
料理の進みぐあいと酒の頃合いを見て、女将さんが何気に料理を出してくれるんです。

大茄子の焼き物。
マヨネーズ風味、焼き立てアツアツで出てきました。
匂いが香ばしい。

鯛の兜煮。

料理はまだまだ続きます。
これは、贅沢な逸品だな。

粕汁鍋。
(白菜/とうふ/白菜/たら/春菊/豚肉/舞茸)

心も身体も温まる鍋物です。

米飯です。
筆者の撮影技術が低レベルで恐縮なのだが、米がキラキラと輝いているのだ。
良い米を使い、熟練した高度な炊飯技術とお見受けした。

もちろん、粕汁でおじやを作るよ。

いやぁ～
美味しかった。
とのっち様の言う通り、すばらしい！
大満足です。

米飯
柚子風味お吸い物
お茶

20:00
民宿なので、布団敷はセルフです。
では、寝ましょう。

6:30
おはようございます。
まだ、夜が明けていません。
西に来たことを実感します。

7:00
朝食は7時から頂けます。
クオリティー高い内容‥
お櫃のごはん、みんな食べちゃいました。

①目玉焼き
②温豆腐
③鮭塩焼き
④味付海苔
⑤切干大根
⑥金平牛蒡
⑦味付葉菜
⑧米飯
⑨味噌汁
⑩昆布佃煮+漬物二種
⑪果実(りんご/いちご/みかん)

7:30
部屋に戻ったら、明るくなっていました。

7:40
チェックアウトしました。
お世話になりました。

情報の通り、すばらしい民宿でした。
また、来たいです。

7:42
民宿みやけから徒歩2分、津和野駅です。

本編はここまで、でございます。
拙い旅行記をご覧頂きまして、誠にありがとうございました。

つづく。