月例登山報告/奥多摩 大岳山・その2.御岳山御師集落の嶺雲荘 御岳YHに泊って大岳山へアタック

15:22
今宵の宿に着きました。
「御嶽ユースホステル」です。
嶺雲荘と言う宿坊が民営ユースホステルも運営しております。
今夜は、こちらのお世話になります。

ユースホステル‥
この言葉を懐かしいと思う方も多いと思います。

ユースホステルは、青少年少女の旅に安全かつ安価な宿泊場所を提供しようという主旨で始まった運動と、それにより生まれた宿泊施設です。
本来は青少年少女の為の施設ですが、利用に年齢制限はありません。
私のような中高年でも利用できるんです。

※以下、ユースホステルをYHと表記します。

こんにちは～

YH管理者のことを、ペアレントと言います。
御嶽YHのペアレントは、武蔵御岳神社の神職と御師でもある須崎さん夫婦です。
須崎さんは大変お人柄の良いお方で、御師(御祈祷師)として、宿坊(嶺雲荘)を営み、信者(講中)が参拝する際には祈祷をおこなったり、宿泊する信者をもてなす傍ら、YHの運営も行い、ホステラーへ格安安全な宿泊施設の提供を行っております。

ちなみに、ホステラーとはYHの利用者を意味します。

ユースホステルの料金です。

料金は、宿泊・夕食・朝食と分けられているので、自分のプランにあった宿泊ができ、会員2食付相部屋で5,050円と格安に泊まれるのが、YHの魅力なんです。
今のように、宿泊施設が多様化されていなかった時代、お金のない若者にとって、YHはなくてはならない宿泊施設でありました。

さて、私は近年、YHの利用が減ったもの、昔からYH会員なんです。
なので、会員料金が適用されました。
ちなみに、会員でなくても会員外料金で宿泊できます。

[御嶽YH]
会員2食付プラン
和室相部屋‥5,050円
※直接電話して予約しました。
→http://www.jyh.or.jp/info.php?jyhno=2606

こちらは、宿坊「嶺雲荘」の料金です。

嶺雲荘は、三百数十年の歴史を持つ歴史ある宿坊です。
食事の内容はYHとまったく異なり、季節の山の幸を使った料理だそうです。
こちらにも、泊まってみたいですね。

↓嶺雲荘
https://reiunsou.com/

館内はWi-Fiがつながります。

館内の自販機

ジュース類が140～170円です。
アルコール類はありませんね。
本来、YHは禁酒なので、それで置いていないのかな？

横笛の間。
YHは相部屋が基本です。
2段ベッドの客室が主流ですが、御岳YHは和室で宿坊の客室をYHとしても、運用しています。
この日の宿泊客は私ひとりでした。

液晶テレビと金庫があり、設備は旅館と変わりません。

私、ここに泊まるのは2度目なんです。
前に泊った平成18年2月は、ブラウン管のテレビでした。
ガチャガチャと回すチャンネルが懐かしいですね。

部屋からの眺めです。

ズームすると、わずかですが、下界の東京都が見えます。

水回り施設は供用です。
こちらは洗面台。

トイレ。
男女別で、昔はタイル張りの和式トイレでしたが、近年リフォームされました。
中はピカピカの明るいトイレで、ウォッシュレットもついています。

浴室。
こちらは、昔のままです。
温泉ではありませんが、広いお風呂に入れるのはうれしいですね。

いい湯でした。
アルコールの販売がなかったので、湯上りに、梅ソーダを飲みましょう。

紀州の梅ソーダ‥140円
ポテトチップスコンソメ‥98円

そして、昼寝。
酒を飲んでも、飲まなくても変わりません。

18:30
夕食です。
食事は配膳棚に用意されるので、自分で取りににいき、部屋で頂きます。
ユースだから禁酒かと思いきや、ビールありました。
では、頂きまーす。

①肉じゃが
②胡瓜の酢の物
③ポテトコロッケ/カレーコロッケ
④キャベツ/ブロッコリー/トマト/りんご果実
⑤米飯
⑥コーンスープ
⑦白菜漬&沢庵

※キリン一番搾り(中瓶)‥650円

こちらは、平成18年2月に泊った時の夕食。
今と同じですね。

食事が済んだら、配膳台に下膳します。
昔は、食後、食器をホステラーが洗うYHもありました。
今ではなくなりましたが、色々と規律を学ぶことができたのもYHの特徴でした。

19:10
かつて、YHでは夕食後にミーティングと称する集いがありまして、ペアレントとホステラーが交流し、歌を歌ったり、中にはフォークダンスをするYHもありましたが、今ではありません。

さて、私は夜景を見ようと、外に出ました。

少し、歩いたところから東京の夜景が見えます。

設定を明るくして撮影。
木々や建物の屋根がくっきりと写りました。

ズームしてみましょう。
東京都の夜景が美しいですね。
同じ都内でも、ここは別世界なんです。

19:15
おぉ～、寒い.寒い！
体が冷えぬうちに戻りましょう。

21:50
かつてYHでは消灯時間が厳守され、午後10時にはホステラーの寝室も含めて館内の灯火をほとんど全て消灯していました。
今は行っていませんが、規律通り、もう寝ましょう。

5:45
おはようございます。
そろそろ、夜明けです。

6:25
YHの窓から日の出を拝みましょう。
今日の日の出は6:25です。

ズームしてみましたが、モヤっていて日の出は見えませんね。
残念！

7:02
朝食です。
夕食同様、配膳台に取りにいき、部屋で頂きます。
今日は、たくさん歩くので、ここでしっかり栄養補給をしていきましょう。

①目玉焼き/キャベツ添え
②サツマイモ煮
③山芋
④味付け海苔
⑤米飯
⑥味噌汁
⑦梅干し/白菜漬/胡瓜漬
⑧緑茶

7:35
チェックアウトしました。
ペアレントの須崎さん夫婦、お世話になりました。
ありがとうございます。

今日の登山行程です。
御岳山→大岳山→鋸山→奥多摩駅の10.5kmを歩きます。

※ヤマレコ登山地図の画像。
フォートラベル利用規約第７条該当の恐れで削除。

なお、本編は‥
御岳山山上の御師集落(標高約850m)から大岳山(1266m)へ3.7km/標高差417mを登山する内容となります。

※ヤマレコ登山地図の画像。
フォートラベル利用規約第７条該当の恐れで削除。

出陣の儀。

大岳山に挑むぞ。
エイエイオー！

「御岳山の御師集落」
山上には、江戸時代より続いている御師(御祈祷師)の家が建ち並んでいます。
御師は、信者(講中)が参拝する際には祈祷をおこなったり、宿坊として信者をもてなし、御師の宿坊はすべて武蔵御岳神社の神職が営んでいます。

7:48
御岳山の「武蔵御嶽神社」。
昨日、参拝したので、今日はスルーして‥

大岳山に向かいましょう。
4.2kmのコースです。

「長尾茶屋」
週末のみ営業の小さな茶店です。
なんでもここでは、美味しいワインが頂けるらしい‥
都内一流ホテルでソムリエをしていた川崎直之さんが営んでおり、天空のソムリエとして有名なんだそうです。

7:52
長尾茶屋からコースを0.3kmほど外れたところに、展望台があります。
ちょっと、寄り道をしましょう。

ここは、緊急時にヘリポートになる場所だそうです。

7:56
着きました。
「長尾平」の展望台です。
どれどれ‥

南東の方角です。
あきる野市の方を眺めます。

パノラマモードでカシャ。

北西の方角です。
右の三角の山は、鍋割山(1084m)で、尾根を左にいったところにある小さな盛り上がりが、これから向かう大岳山だと思います。

パノラマモードでカシャ。

8:05
寄り道終わり。
では、大岳山に向かいましょう。

8:09
奥ノ院分岐です。
右の鳥居から奥ノ院に行けます。

今日は、奥ノ院へは行きません。
3.6kmの楽な方のコースを歩きましょう。

'天狗の腰掛け杉'。
樹齢推定350年・樹高60m・目通り6.5mの巨木です。

しばらくは、平坦な道を進みます。

8:22
こちらにも、防災ポイントが置かれています。
ここは、御嶽神社を起点として1.2km地点。
大岳山へ続く大岳道No1です。
ここには‥

8:22
奥ノ院口便所があります。
まだ、新しいですね。

中を見てみましょう。
洋式トイレで、おむつ交換台も設置されています。
とても綺麗です。

このトイレは、、汚水を微生物などで処理するバイオトイレです。
水資源を守り、自然にやさしいトイレとありますね。

これから、芥場峠(赤枠)へ登ります。
大岳山は、あの峠のさらに先です。

水場を通過。
この先、水場はないので、水が必要な方はここで補給していきましょう。

8:23
御嶽神社から1.6km
大岳道No2を通過。
大岳山へ2.5kmです。

8:31
御岳神社から1.8km。
左のロックガーデンからの道と合流。
ここは、御岳沢です。
この先、登山道が冬期凍結するので、アイゼン等の滑り止めを携行するよう、注意書きがありました。

大岳山へ2.2km。
さぁ、ここから本格的な登りですよ。
しばらくは、御岳沢に沿って登り‥

やがて、沢から外れると、芥場峠への登りとなります。

ハァハァハァ‥
登山を楽しむ筆者。

8:50
芥場峠に着きました。
樹林に囲まれていて、展望はありませんね。

8:55
芥場峠から5分で、奥ノ院からのコースと合流点に着きます。

あっ！
こんな所に、YHの看板があるよ。
このマークはYH世界共通マークなんです。
余談ですが、私は若い頃、タイとマレーシアのYHに泊って旅をしました。
今となっては若き思い出です。

9:03
ややっ！
この先、岩場の難所です。

登山道は鎖場となっています。
細心の注意をはらって通過しましょう。

鎖場を慎重に進む筆者。

9:25
御嶽YHから1時間50分。
大岳山荘跡に着きました。
こちらは以前、宿泊ができたのですが、廃業となり廃墟化しています。

気温は3.5度です。
歩いて来たせいか、寒さを感じませんね。

トイレがあります。
昔ながらの和式ボットン式トイレですが、こんな山の中にトイレがあることに感謝しなくてはなりません。

ここに
眺めの良いテラスがあるのですが‥

老朽化していて危険なので、立入禁止となっています。

9:29
大岳山荘の向かいに「大岳神社」があります。
山頂は近いですぞ。

大岳神社(大嶽神社)は、徳川幕府の江戸城守護の祈願が行われていたと言う伝えがあります。

登山の安全を祈願して‥
パンパン.礼。

大岳神社から山頂へは急登です。
ファイトォー！

ハァハァハァ‥
無心で登る筆者。
あと、少しだ。
ガンバレ.俺。

あっ！
あれは‥

9:46
御嶽YHから2時間10分。
着きましたぁー。
標高1266mの「大岳山」山頂です。

いい所ですが、本編はここまででございます。
拙い旅行記をご覧頂きまして、誠にありがとうございました。

つづく。