青春18きっぷ新潟紀行・その6.佐渡汽船【おけさ丸】乗船記(両津～新潟)。

これから、新潟へ向かいます。

佐渡汽船.新潟-両津航路フェリー便は「おけさ丸」「ときわ丸」の2隻が就航。
本日の9:15出航.新潟行就航船は「おけさ丸」です。

これから乗船する、佐渡汽船「おけさ丸」です。

=おけさ丸=
船種‥フェリー
船籍‥日本/新潟県両津
所有‥佐渡汽船・船舶整備公団(鉄道建設・運輸施設整備支援機構)
運用‥佐渡汽船
総トン数‥5,862t
全長‥134.7m
全幅‥21.0m
建造所‥神田造船所川尻工場 (第340番船)
就航‥平成5年4月

乗船券は新潟で往復分を購入発券済です。

佐渡汽船(両津-新潟)
1等/片道‥3,500円

↓佐渡汽船
https://www.sadokisen.co.jp/

8:57
出航20分前の8:55から乗船開始です。
では、乗船しましょう。

ジャン！
帰りも奮発して、1等です。

1等イス席禁煙室は‥
あっ、ここですね。
入りましょう。

帰りはイス席にしました。

「1等/イス席」
靴を脱いであがる空間に大型シートが並んでいます。
1等ジュータン席よりひとりひとりの間隔が広くとられていますね。
全席指定です。

￥1等(新潟-両津) 3,500円

私の城はコチラ‥
健康ランドのリラックスルームみたいですね。

シートはフルリクライニングすると、ご覧の通り‥
体をのばして寝られます。

それでは、恒例の船内視察を始めます。

おけさ丸船案内。
3階～6階が船客区画となっております。
3階から見ていきましょう。

「エントランス」
乗船すると、ゴージャスな3層吹き抜けのホールが船客を迎えます。
平成初期建造のフェリーは、この形のエントランスが流行しました。
おけさ丸もバブリーなフェリーなんです。

こちらは、車両甲板からのエスカレーターです。
船内にエスカレーターなんて、就航当時は斬新でした。
航海時は閉鎖されます。

「案内所」
船内案内所カウンターでは、等級変更や毛布の貸出(1枚100円)などを行い、船旅のサポートを行います。

「救命胴衣着用方法」
これは重要です。
よく読んで理解しておきましょう。

救命胴衣着用方法は人形の実演もあります。
これも、ひと昔前の船によくありましたね。

その横の2等3号室の案内版を見ると‥

んっ？
禁酒室。
はい、佐渡汽船には、禁酒室があるんです。
酒どころ新潟ならではですね。

「2等船室/ジュータン席」
船旅の基本とも言える、大部屋雑魚寝の船室です。
早いもの勝ちの自由席です。
混雑すると、横になることができず、最悪の場合、奴隷船のようになるかもしれません。
みんなで譲り合って利用しましょう。

￥2等(新潟-両津) 2,420円

「イベントプラザ」
ステージと1階席(3階)・2階席(4階)があり、船内での各種イベントをお楽しみいただけます。
イベント開催がない場合は、2等船室としてお使いいただけます。

「スナックコーナー」
佐渡汽船カレー・おけさバーガーと言ったオリジナル料理をはじめとして、新潟名物たれカツ丼、定食・そば/うどん・ラーメンなどの軽食を提供しています。

早朝・深夜の便や時期によって営業していない場合があるそうです。

メニューです。
ときわ丸と微妙に異なりますね。

越佐海峡潮ラーメン‥1,200円
佐渡汽船カレー(イカのスパイスキーマカレー)‥970円
ラーメン+ミニカツ丼セット‥970円
チャーシューメン‥920円
たれカツ丼‥900円
岩のりラーメン‥900円
ラーメン+ミニ明太ライスセット‥880円
醤油ラーメン‥670円
カキフライセット‥850円
もつ煮込み定食‥850円
海老天そば/うどん‥各690円
いわのりorながもそば/うどん‥各620円
月見そば/うどん‥各460円
ライス‥220円
みそ汁‥150円

鶏からあげ‥520円
カキフライ‥620円
もつ煮込み‥620円
味ポテト‥320円
アメリカンドッグ‥220円
おけさバーガー‥500円
おけさバーガーセット‥900円

生ビールピッチャー‥1,800円
生ビール‥560円
チューハイ各種‥450円
ハイボール‥400円

ホットコーヒー‥250円
アイスコーヒー‥300円
ジュース各種‥250円
佐渡牛乳ソフト‥370円
クリーム/コーラ/コーヒーフロート‥各460円

「飲食スペース」
スナックコーナーはセルフサービスです。
ひと昔まえのファーストフード店の風情が漂っていますね。

「ゲームルーム」
フェリーと言ったら、ゲームコーナーも外せませんね。
定番のスロット・UFOキャッチャーがあり、ガチャガチャもあります。

「船内売店」
佐渡のお土産、お菓子類やお飲物、お弁当の他に雑誌や新聞も販売しております。
また、佐渡汽船オリジナルグッズもあるそうです。

こちらも、早朝・深夜の便や時期によって営業していない場合があるそうです。

スナックコーナーと売店は、佐渡汽船商事が運営しております。
→http://sadokisensyouji.jp/03ship/

佐渡のお土産コーナー。
アイスクリームもあります。

雑誌や新聞、お弁当なども並べられていました。

「船舶用公衆電話」
海上では、携帯電話が圏外になる場合があるので、公衆電話が設置されています。

「第2売店跡」
おけさ丸には、船体前部にもエントランスがあり、第2売店がありました。
バブル時代の繁栄を伺わせますね。
こちらには、アルコールの自販機がありました。

あっ！
サッポロ新潟限定ビイル風味爽快ニシテがありますよ。
缶ビール500mlが340円・350mlが260円
缶チューハイが170円
ハイボールが210円と言ったところでしょうか。

「冷水器」
冷たい水が無料で飲めます。

「洗面室」
アイボリーを基調とした洗面室。
時代を感じますね。

「トイレ」
懐かしい便器斜め置き配置です。
ウオッシュレットは後からつけられました。

「多目的トイレ」
おけさ丸建造の1年後の平成６年に「高齢者、身体障害者等が円滑に利用できる特定建築物の建築の促進に関 する法律」が制定されました。

また、平成12年には「高齢者、身体障害者等の公共交通機関を利用した移動の円滑化の促進に関する法律」（以下、「交通バリアフリー法」）が制定され、それぞれの法律に基づき、 高齢者・身体障害者等に対する、建築物や旅客施設、歩行空間、車両等のバリアフリー化が進められてきました。

船旅の救世主‥G〇RO袋は船内各所に配備されております。

「3階甲板」
日本海の爽やかな潮風を浴びながらのクルージング。
ベンチもあるので、お寛ぎになれます。

4階に上がりました。

「喫煙室」
船内は禁煙です。
喫煙はこちらでお願いします。

給湯設備。
カップメン自販機の前にあります。

カップメンは220円です。

「1等船室/ジュータン席」
大部屋ですが、定員制で全席指定となっているので、スペースが確保されます。
各席には低反発マット・枕・毛布が備えてあり、快適にゆったりと寛げます。

3階と4階を結ぶ階段。
手すりや床材が平成初期建造船舶の共通デザインですね。

「自販機コーナー」
自販機は船内各所にあります。
缶ジュース140円～と、価格も良心的です。

フェリーではおなじみ、ニチレイの自販機‥
ホットドック・からあげチキン・フライドポテト・チキン&ポテト・ハンバーガーセット・焼おにぎりが各370円でありました。

佐渡牛乳の自販機‥
ときわ丸同様、おけさ丸にもありました。
佐渡乳業の牛乳とコーヒー牛乳。
佐渡の乳牛から採れた牛乳で、110円です。

↓佐渡乳業
http://sadonyugyo.com/

4階イベントプラザの2階席です。
側面はアコーディオンカーテンのようになっており、開けると開放的な空間となります。
フロアには、テーブルと椅子が並べられており‥

吹き抜けから3階のステージを鑑賞することができます。

「ペットコーナー」
船内でもペットと一緒に過ごしたいお客様はペットコーナーが利用できます。
コーナー内ではケージから出していただくことが可能です。
※必ず飼い主の方が同席してくださいとのことです。

さて、5階に上がってみたいのですが‥

この先、5階・6階は、特等・スイートルームの上級船室区画です。
私のような下級船客は立ち入りができないので‥

※5階に授乳室があるので、利用客は上がれます。

佐渡汽船公式サイトの画像で見てみましょう。

5階「特等船室」
全室予約制のシティホテルと同様の広々とした個室の客室です。
ゆったりとした優雅な船旅をお楽しみいただけます。
テレビ１台・ベッド２台・３人掛けソファー１脚・１人掛けソファー１脚が設置されております。

￥特等(新潟-両津) 6,760円

6階「スイートルーム」
おけさ丸の最上級船室です。

応接室とベッドルームが別々になった優雅な空間です。
応接室には、テレビ・冷蔵庫・３人掛けソファー１脚・１人掛けソファー４脚。 ベッドルームには、ベッド２台・３人掛けソファー１脚・１人掛けソファー１脚・プライべートデッキ・お手洗いがあり、最上級の船旅をお楽しみいただけます。
完全予約制です。

￥スイートルーム(新潟-両津) 15,970円

おけさ丸のファンネル。
佐渡ヶ島からデザインした、佐渡汽船の社章です。

出航5分前です。
出航の儀(単に眺めるだけ)に参列する為、甲板に出ました。

神聖なる出航の儀(単に眺めるだけ)に参列する筆者。

レッコー。
出航の合図と共に、ホーサーがビットから外されました。

※レッコー‥出航の合図でレッツゴーの略。
※ホーサー‥係留用ロープ
※ビット‥係留用鉄杭

ゴゴゴゴォー
巨大な船体が後進で離岸していきます。

狭い湾内で回頭します。

あっ！
あれは‥

佐渡汽船のRO-RO船 「日海丸」497t ですよ。

平成9年に日本海内航汽船のRO-RO船として就航しましたが、平成25年に同社が佐渡汽船に吸収合併された為、本船も佐渡汽船に移籍しました。
新聞やカーフェリーでは輸送できない危険物等の貨物を担当し、新潟港を早朝出港、午後に両津港から新潟港へ戻るダイヤで運航しているそうです。
人前には出ない佐渡汽船の影の力持ちです。

※RO-RO船‥旅客扱いをしない貨物専用のフェリーのこと。

金北山。
佐渡ヶ島最高峰の山です。

回頭が完了しました。
両津→新潟・67.2km/2時間30分の船旅が始まります。

ゴゴゴゴォー

あぁ～
島が離れていくよ。

佐渡ヶ島よ。
さらばじゃ。

船室に戻りました。
1等船室で寛ぐ筆者。

姫崎沖を航行中。
両津湾を出て、日本海に入りますよ。

朝、波が強かったのですが、この時間は穏やかな海況です。
この様子なら揺れないでしょう。

おけさ丸は、航海速力20ノット(37km/h)で航行しています。

見事な航跡です。
近年の新造船は、船尾最後部に船客が入れない構造が増えているので、こうして航跡を眺めることが難しくなっているんです。

あっ！
あれは‥

10:18
我々より15分遅く9:30に両津を出航した、ジェットフォイル「すいせい」が我々をぶち抜きます。
高い運賃を払っているジェットフォイルの船客に優越感を味わってもらう佐渡汽船の演出です。
ちなみにジェットフォイルだと新潟10:37着。
我々より1時間8分も早く、新潟に着くんです。

あと、ジェットフォイルの運賃は、6,510円。
フェリーの2等2,420円・1等3,500円より高いんです

あっ！
あれは‥

ズームしてみましょう。
新潟を9:20に出航した「ときわ丸」です。

おぉ～、来ましたよ。
昨日乗ったのですが、時化で揺れました。

反航しますよ。

ボオォォー
～と、汽笛を鳴らさず‥

10:33
お互い、静かに反航します。
今日は動揺していませんね。

さよならぁ～
昨日はありがとう。

奮発して1等にしたので、ちょっと寝ましょう。
のんびり、昼寝できるのも船旅の醍醐味です。
20分ほど寝て‥

スナックコーナーへ。
ちょっと早いですが、お昼にしましょう。

佐渡汽船カレーと称するイカのスパイスキーマカレー
カレースパイス料理研究家、一条もんこさんが監修。
佐渡産イカを使った本格カレーだそうです。
これ、食べてみたいですね。
注文してみましょう。

イカのスパイスキーマカレー
佐渡ヶ島を模ったライスが佐渡汽船らしいですね。
口の中で辛さが広がるスパイシー風味。
これは初めて食べるカレーの味です。
こりゃ高級店の味だな。

イカのスパイスキーマカレー‥970円
サッポロ一番.GP塩レモン味らーめん‥168円

そして、船旅にはカップメン。

限定販売のサッポロ一番グリーンプレミアムたっぷり野菜塩レモン味らーめん。
さっぱり風味が美味しいね。

昨日は時化で動揺しましたが、今日は快適な船旅です。
先の方を‥

ズームすると、新潟の街が見えてきました。

11:28
海の色が青から茶色に変わりました。
新潟港に入港します。

日の丸掲揚。

君が代は
千代に八千代に
さざれ石の
いわおとなりて
苔のむすまで～♪

神聖なる接岸の儀(単に眺めるだけ)に参列する筆者。

新潟港に入りました。
信濃川をゆっくりと航行します。

あっ！
あれは‥

おぉー！
新潟-小樽/苫小牧航路を運航する新日本海フェリーですよ。
正面からカシャ。

船名は何かな？

新日本海フェリー「ゆうかり」18,229t ですね。
敦賀-新潟-秋田-苫小牧の経由便の就航船で、通常この時間に新潟に停泊していることはないのですが、新潟-小樽航路就航船の代船で入港しているとみました。

あっ！
佐渡汽船のジェットフォイルが出航しましたよ。

新日本海フェリー「ゆうかり」と佐渡汽船ジェットフォイル「すいせい」のコラボ！
船好きにはたまらない光景だ。

さっき、我々をぶちぬいたジェットフォイル「すいせい」は、もう両津へ折り返していく。
働き者だな。

カシャカシャカシャ‥
撮影しまくる筆者。

佐渡汽船新潟港フェリーターミナルが近づいて来ました。
船旅が終わろうとしています。

最終の接岸体制に入りました。

あぁ～
楽しい船旅が終わっちゃうよ～

ホーサーがビットにつながれました。

11:45
接岸完了。
パチパチパチ‥

名残惜しいですが、下船しましょう。

さようなら、また佐渡へお越しください。
2時間30分の船旅はあっと言う間に終わり、新潟に戻りました。

本編は、ここまでとなります。
拙い旅行記をご覧下さいまして、誠にありがとうございました。

つづく。