岡山HATO国際平和親善会議(オフ会)の旅・その3.〈祝〉新造船就航・国際両備フェリー【おりんぴあどりーむ せと】乗船記(土庄～新岡山)。

皆様、こんにちは。
小豆島の土庄港フェリーターミナルです。
これから、フェリーに乗って岡山へ向かいます。

ターミナル内で、DRUM TAO の衣装展を行っていました。

DRUM TAOは、大分県の和太鼓演奏グループです。
衣装デザインは、あの有名なJUNKO KOSHIOさん作だそうです。

11:22
まだ、船は入港していません。
時間があるので、桟橋に出てみると‥

ゴゴゴゴォー
私が高松から乗って来た、小豆島フェリー/第一しょうどしま丸が高松に向けて、出航するところです。
出航を眺める儀(単に眺めるだけ)に参列しましょう。

第一しょうどしま丸は、後進で出航し‥

湾内で、ぐるっと回頭して‥

高松へ向けて航海を始めました。

ありがとう。
さよならぁ～

※第一しょうどしま丸は、2020年4月に就航した新造船.2代目「第一しょうどしま丸」にバトンを託して引退しました。
お疲れ様でした。

第一しょうどしま丸と入れ替えに‥

あっ！
あれは‥

ズームしてみましょう。

これから乗船する、国際両備フェリー「おんりぴあどりーむ せと」が入港して来ましたよ。

= おりんぴあどりーむ せと =
総トン数‥942t
全長‥65.55 m
型幅‥14.7 m
船種‥フェリー
船籍‥日本 岡山県岡山
所有者‥両備ホールディングス
運用者‥国際両備フェリー
建造所‥藤原造船所
就航‥令和元年5月1日

湾内でぐるっと回頭して接岸体制に入りました。
接岸を眺める儀(単に眺めるだけ)に参列しましょう。

ゴゴゴォー
接岸体制に入りました。

接岸完了。
パチパチパチ‥

後ろを、土庄-高松航路に就航する、小豆島フェリー「しょうどしま丸」1,257t が、航行しています。

乗船券は出航30分前から販売となります。

かもめバスキップを購入。
このキップは、土庄～新岡山のフェリー(1,090円)と、新岡山港⇔岡山駅のバス(500円)がセットになって1,400円と、190円おトクになるキップです。

￥かもめバスキップ‥1,400円

乗るぜ、おりんぴあどりーむ せと！
岡山まで宜しく頼みますよ。

①国際両備フェリー:おりんぴあどりーむ せと.新岡山行
小豆島土庄.12:00～新岡山.13:10

11:50
では、乗船しましょう。
車と同じくスタンランプから乗船します。

出航10分前です。
儀式に参列するため、展望デッキへ‥

なっ！なんだ‥
甲板にブランコがあるぞ。

おりんぴあどりーむ せとのファンネル。
両備グループのマークがデザインされています。

出航の儀(単に眺めるだけ)に参列する筆者。

12:00
出航時刻です。
ホーサーがビットから外されました。

※ホーサー‥係留用ロープ
※ビット‥係留用鉄杭

ゴゴゴゴォー

船体が岸壁から離れていきます。
土庄～新岡山.航海距離23.5km、1時間10分の船旅が始まりました。

小豆島よ。
さらばじゃ。

「ご案内」
それでは、恒例の船内視察を始めましょう。

おりんぴあどりーむ せとは、船客が2F.客室甲板・3F.船橋甲板・4階.展望甲板に入ることができます。

2F「客室甲板」です。
乗船すると、客席が並ぶメインラウンジがあります。

んっ？
この木をふんだんに使った内装‥
どこかで見たようなデザインですね。
はい、この船の内外は、水戸岡鋭治さんがデザインを監修しているんです。
水戸岡さんは、岡山出身で両備グループデザイン顧問なんだそうです。

「キッズクラブ」
メインラウンジ後方にお子様たちが元気に楽しく遊べるキッズクラブがあります。
お付き添いの大人は手前の席で寛ぐことができ‥

天候に関わらずご利用いただけますので、
お子様連れの場合も快適な船旅をお楽しみいただけます

奥に、ボールプールや‥

おままごとキッチン・お子様専用ミニチェアで遊べます。
おもちゃも置いてありますね。

絵本もあるんですよ。
これは、オッサンの私でも興味をそそる絵本ですね。

「フェリーターミナルのいちにち」石橋真樹子さん作・福音館書店。
→https://www.fukuinkan.co.jp/book/?id=1374

中を見てみると‥

ゴゴゴゴゴーッ

おっ！
いつも、私が乗船記で使う言葉が使われているではありませんか。
なんだか、うれしいですね。

この絵本、欲しいな。

「救命胴衣着用法」
海上が穏やかな瀬戸内海航路でも、これは重要です。
よく読んでおきましょう。

船内では、Wi-Fiがつながります。

AEDも配備。

2F「後方メインラウンジ」
客室となるメインラウンジは、売店を挟んで前後に2か所設けられており、後方ラウンジは進行方向に向かった2人掛けシートと、2人掛けシートに向かって1か所ロングソファが設けられています。

乗船時間1時間の航路なので、リクライニングしなくて背もたれの低いシートが採用されており、横になることはできません。
ひじ掛けやテーブルが木製なのが、水戸岡デザインですね。

「おりんぴあストア」
中をチラ見すると、小豆島のお土産と、アニメの玩具(チャギントン)を売っていました。

「SHOP・CAFETERIA」
オリジナル自家焙煎コーヒーやクラフト地ビール・地スイーツなどの逸品を販売していました。
かつての瀬戸内航路にはないお洒落なお店です。

「前方メインラウンジ」
こちらは、大型テーブルを備えたボックス席と‥

最前部には、展望席が設けられています。

「トイレ」
言うまでもなく、ピカピカで綺麗です。

「多目的トイレ」
おりんぴあどりーむ せとのバリアフリー設備は、公益財団法人交通エコロジー・モビリティ財団より助成を受けて設置されました。

2F後方外デッキにあった喫煙スペース。
船内は禁煙です。
おたばこはこちらでお願いします。

3F「船橋甲板」です。
天然木材をふんだんに使用したウッドデッキ。
そして滑り台があります。
これは、フェリーの常識を超えていますね。

犬小屋ではありませんよ。
お子様が元気に遊べる、小さなおうちがあり、船上はプレイランドです。

あれ、これは和歌山電鐵のTAMA駅長ですね。
なぜここに？

はい、和歌山電鐵は両備グループに属しているので、岡山の両備グルーブ企業にもイラストで姿を現しているんです。

「サロン/ビュースイートルーム」
3F屋内サロンに地ビール・バーカウンターを常設。
せとうちクル一ズの専用サロンとなっており、一般客は利用出来ません
小豆島特産の船上そうめん流し(要予約)も楽しめるそうです。

船橋(操舵室)は3F前方にあり、チラ見することができます。

4F「展望甲板」です。
ちょっとわかりづらいのですが、後方甲板と前方甲板にわかれており、両甲板は橋で結ばれています。
画像は、後方から前方を見たところです。

橋を渡って、前方から後方を眺めたところです。

後方展望甲板から3F船橋甲板に向かって滑り台が見えます。
そして、ウッドデッキには、ブランコやミニハウスなどが設置されています。
顧問デザイナーの水戸岡さんは「子どもたちが楽しめる船の旅を考え、海を楽しむ船としてデザインした」と発表しています。

あっ！
甲板に線路がありますよ。

土日祭日にはミニトレイン(200円)が運行されるようです。

このキャラクター、トーマスかと思ったら違うのね。
イギリスのアニメ、チャギントンです。
このキャラクターは'ウィルソン'と言うそうです。
両備グループでは、チャギントンとのコラボをしています。

船内には、チャギントンのパネルがたくさん掲示されています。
左から、ハンゾー・ウィルソン・ブルースター・ココと言うそうです。

操舵室上に半屋根のベンチ席があります。
中央に舵があって、記念撮影ができるようになっています。

4F展望甲板は、ぐるっと一周できるようになっていて‥

操舵室上から、進行方向の眺めを堪能することができるんです。

12:11
船内視察はここまでです。
船内モニターで、現在地を知ることができます。
船は、小豆島から離れるところですね。

おりんぴあどりーむ せとは、航海速力 13ノット(約24km/h)で、瀬戸内海を航行します。

あっ！
あれは‥

ズームしてみましょう。
新岡山11:20に出航した、「おりんぴあどりーむ」967tです。
あちらは、水戸岡デザインの第1船として平成17年6月に就航しました。

12:16
反航しますよ。

ボオォォー
～と、汽笛を鳴らさず‥

お互い、静かに反航しました。

波がなく穏やかな海況です。
瀬戸内海なので動揺もなく、快適な船旅を楽しんでいます。

12:22
出航から22分。
そろそろ、香川/岡山県境です。

12:23
あっ！
県境を越えますよ。
岡山県に入ります。

外を眺めても、線が引いてあるわけありませんよね。
左が岡山県。
右が香川県です。

前方‥
本州が見えてきました。

後方‥
小豆島です。

左舷からの眺め‥
あちらは豊島です。
香川県になります。

瀬戸は日暮れて 夕波小波～♪
あなたの島へ お嫁にいくの♪
この歌が頭を過ってきました。

船内で寛ぐ筆者。

12:40
土庄から45分。
船は、児島湾に入ります。

児島湾に入りました。
右は本土。
左は児島半島です。

12:54
児島湾をぐんぐんと奥へ航行しています。

児島湾は、岡山市にある湾で瀬戸内海の一部です。
江戸時代～明治時代の干拓事業により、江戸時代以前に比べ湾の大きさはかなり小さくなっているそうです。

そろそろ入港です。
接岸の儀(単に眺めるだけ)に参列する筆者。

前方に橋が見えてきました。
さて、あの橋は‥

ズームしてみましょう。
昭和58年に開通した延長931mの「児島湾大橋」ですね。
あの橋の奥は、締切堤防によって淡水湖の児島湖となったそうです。

児島湾大橋の手前で、右に曲がると‥

前方に新岡山港が見えてきました。

平成31年4月30日まで、土庄-岡山航路に就航していた、国際両備フェリー「にゅうおりんぴあ」690t が、係留されています。
本船.おりんぴあどりーむ せとの就航で引退となりました。

ほどなくすると、接岸地点が見えてきまして‥

接岸体制に入りました。
船首を頭に接岸するようです。

あぁ～
楽しい船旅が終わっちゃうよ～

ホーサーがビットにつながれました。

13:13
接岸完了。
パチパチパチ‥

名残惜しいですが、下船しましょう。

港から岡山駅へは11kmほど離れています。
バスに乗り換えましょう。

13:18
次に乗るのは岡電バスです。
岡山駅まで40分かかります。

あっ！
このバスは‥

②岡電バス:岡山駅行
新岡山港.13:20→岡山駅.14:00

やって来たのは、TAMAバスでした。
和歌山電鐵のたま駅長のイラストが描かれています。

降車ボタンはニタマ仕様。
ボタンを押すと、たま駅長の後継となったニタマの声でミャーミャーとなきます。

あっ！
岡山電気軌道の路面電車が姿を現しましたよ。

道路に電車と車が走る光景は、関東人民の私にとって珍しいです。

14:02
新岡山港から40分。
岡山駅に着きました。

岡山駅前の桃太郎像です。
さて、次回は旅の本題となる、HATO国際平和親善会議(オフ会)となります。
本編は、ここまででございます。

拙い旅行記をご覧下さいまして、誠にありがとうございました。

つづく。