東京離島旅/神津島・その6.月例登山報告/天上山(後編)

只今、10月の月例登山として、伊豆諸島神津島の天上山に挑んでおります。

さて、今日の登山計画です。
白島登山口から入山して、天上山を登頂。
山頂部を周回して、黒島登山口へ下山する6.6kmを歩きます。

本編では‥
不動池→新東京百景→裏砂漠→表砂漠→黒島展望山→千代池→黒島登山口を歩きます。

※徒歩(天上山登山/4.0km)
不動池
：0.2km
新東京百景
：1.0km
裏砂漠
：0.7km
表砂漠
：0.8km
黒島展望山/524m
：0.2km
千代池
：0.1km
黒島10合目/476m
：1.0km
黒島登山口/190m

8:32
天上山の山頂台地トレッキング中。

「不動池」に着きましたよ。
雨が降らないと池は枯れてしまうそうですが、今日は水がありました。。

不動池を眺められる地点に行ってみましょう。
樹林のトンネルを抜けて、5分ほど歩くと‥

おっ！
眺めの良い場所に着きましたよ。
下に見える不動池をズームすると‥

はい、不動池がハートの形をしているのがわかりますね。
パワースポットとして、これを見るために、天上山に登る方も多いそうです。

不動池に戻りました。
池の中央の祠に、クラクラ剣と石の竜王が祀ってあります。
島の言い伝えによると、竜王は鬼気迫るものがあり「むやみに祠に近づき中を見るべからず」とされているそうです。

不動池には、トイレがあります。

中はこんな感じ。
バイオ式トイレとなっており、用を足した後、右の自転車に股がってペダルを漕ぐと、おが屑が撹拌されて、し尿が処理される仕組みです。

不動池に竜神を祀っていたことから、この場所は神聖な池を望む雨乞いの神事が行われていた場所として伝えられ、石垣が残っていました。

「不動尊石像」
池から少し離れた高台にあり、池を見守っています。

不動明王は、仏教の信仰対象なので‥
合掌、礼拝。
摩訶般若波羅密多心経～

8:49
次は、新東京百景展望地へ歩きましょう。

8:54
不動池から0.2km/5分。
「新東京百景展望地」に着きました。

ここからは‥
櫛ヶ峰越しに見る、伊豆諸島の展望が楽しめます。

ズームしてみましょう。
ここからも、式根島・新島・利島が一望です。

手前の櫛ヶ峰の稜線部を‥

ズームしてみましょう。
バームクーヘンのような断層が見えます。

海側の眺めにプラスして、山側(山頂台地)の眺めもすばらしい！

パノラマモードでカシャ。

これ、明日葉だよね。

9:13
新東京百景展望地から1km/17分
「裏砂漠展望地」に着きました。

ここからの展望はどうかな？

うわっ！
すごい崖だょ。

落ちたら人生終わりだな。

おぉ～
新東京百景展望地とまた違った眺望だ。

ズームしてみましょう。
三宅島がうっすらと見えますね。

下に浮かぶ島は、祇苗島です。
陸の祇苗島と沖の祇苗島の二つの島からなっているそうです。

このダイナミックな風景‥
写真では伝えきれません。

パノラマモードでカシャ。

9:28
白砂の美しい「裏砂漠」です。
かつての噴火口跡には草木が生えず、強烈な風雨によりできた砂漠景観となりました。

ここは本当に島なのか？
裏砂漠を歩く筆者。

ここに降った雨は全て大地に染みこまれて、やがて伏流水として島人に数百年の飲水を保証してきたそうです。

高台から眺めた裏砂漠。
なんだか、火星や月の上みたいだ。←(行ったことないけど)

9:33
山頂部はまだまだ続きますよ。
次は表砂漠へ行ってみましょう。
0.2kmとありますが、遠回りするので0.7kmほど歩きます。

9:48
「表砂漠」に着きました。
天上山の噴火口のひとつで、山頂最大のくぼ地だそうです。
春になると、つつじが美しく咲き、殺風景な砂漠が美しく彩られます。

表砂漠を歩く筆者。

白島10合目から山頂部に入って、2時間が経過。
広いですね。

9:52
あとは、千代池を黒島下山口に向かう予定だったのですが‥

天気が良いので、黒島展望山にも登っていきましょう。

ハァハァハァ‥
あっ、あれが黒島展望山かな？

10:05
着きましたぁ～
標高524mの「黒島展望山」です。

黒島展望山登頂。

ばんざーい。
ばんざーい。
ばんざーい！

登頂の証し。
三角点に触っておきましょう。

おおぉー！
朝、登頂した天上山最高地点が見えますよ。

ズームしてみましょう。
裸地の斜面に段々に大工事を成し遂げ、46年の当時としては国内最大級の第5号砂防堰堤(治山工事跡)が望めます。
あんなところを工事するなんて、先人達の偉業に感動です。

黒島展望山からは、村落と前浜港も望めます。

あっ！
あれは‥

ズームしてみましょう。
昨夜22:00に東京港竹芝桟橋を出航した、東海汽船:さるびあ丸が到着していますよ。

島の南側を眺めます。
突き出た半島の南海岸をズームすると‥

神津島空港が見えます。
平成4年7月1日に開港した東京都営空港です。

開港時に路線開設された、新中央航空(神津島-調布)が1日2～3便就航しています。

ここから眺める山頂台地は、カルスト台地のようです。

そして眼下には、千代池が見えます。

10:12
では、下山しましょう。
次は、眼下に見える‥

千代池に行ってみましょう。

10:19
「千代池」に着きました。
天上山の頂上台地には、火口跡に雨水が貯まってできた池が点在しており、千代池はその中でも最大の池です。
渇水期は水がなくなってしまうそうです。

千代池から黒島展望山を見上げます。
なんだか、蓼科山に似ていますね。

10:25
いやぁ、見ごたえのある山でしたね。
石が並べられているのが見えます。
下山する前、最後に寄ったのは‥

「オロシャの石塁」です。
徳川末期、アメリカや英国船などの異国船が出没するようになったことから、幕府は伊豆の島々に島を守るように命じ、異国人が上陸した時、この山に引き寄せて戦えるように石積防塁を300mに渡って築いた'文政の石積跡'です。
その跡が天上山頂に付近に残っていますと案内版にあるのですが‥
実際は石材を切り出していた頃の名残と言う話しもあるそうです。

10:26
黒島10合目(標高476m)です。
黒島登山口から登って来ると、ここが頂上台地の入口となります。

では、大パノラマを眺めながら下山しましょう。

10:29
9合目を通過。

下界を眺めていると‥

あっ！
さるびあ丸が‥

ズームしてみましょう。

ゴゴゴゴォー
東海汽船:さるびあ丸が東京へ向けて出航しましたよ。

10:32
8合目です。

ボォォォー！
出航の汽笛が山上にも響いてきました。

さるびあ丸は定刻に、神津島前浜港を出航しました。

今日は凪です。
動揺なく快適な船旅になることでしょう。

東京へは8時間30分の航海です。

さよならぁ～
明日、頼むよ。

10:38
さぁ、ガンガン下りますよ。
7合目を通過。

10:41
6合目を通過。

るんるん気分♪で下山する筆者。

10:46
5合目(標高333m)を通過。
ここで半分。

10:56
4合目を通過。
登って来る方の為に、所々にはベンチがあります。

10:53
3合目を通過。

10:56
2合目を通過。
あと、少しだ。

10:56
さぁ、1合目ですぞ。
ゴールは目前！

あっ！
車道が見えてきましたよ。

11:01
黒島10合目から35分。
村落(松工橋)を朝5:55に出発して、5時間6分。

標高203mの黒島登山口に到着。
ゴール！です。

無事に下山。
達成感に浸る筆者。

黒島登山口から天上山を見上げます。
無事に天上山登山を終えました。

本編はここまででございます。
拙い旅行記をご覧下さいまして、誠にありがとうございました。

つづく。