2020/11/18 - 2020/11/18
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オーヤシクタンさん
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この旅行記のスケジュール
2020/11/18
-
徒歩での移動
※徒歩(約3.4km) 元町港.9:02スタート。
-
溶岩流遊歩道.9:32-10:00
-
元町港.13:33到着。
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この旅行記スケジュールを元に
第177部-769冊目 7/8
皆様、こんにちは。
オーヤシクタンでございます。
さて、今回は‥
①伊豆急ウォークBコース/15kmを歩く。
②温泉で日頃の疲れを癒す。
③船旅をする。
④離島を旅する。
上記をミッションとする3泊4日の旅に出ました。
本編は、昭和61年の三原山噴火で元町を襲おうとした溶岩流を見学し、自然災害の尊さを学びます。
拙い旅行記ですが、ご覧頂けたら幸いです。
表紙画像‥元町港で来島者を歓迎するスーパーあんこ娘。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
令和2年11月15日~18日 3泊4日
11月18日(水) 第4日目-1 晴れ
※徒歩(約3.4km)
元町港.9:02
:
溶岩流遊歩道.9:32-10:00
:
大島郵便局.10:40
:
御神火温泉.10:56-13:21
:
GH甚之丸.13:27
:
元町港.13:33
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
御神火温泉‥1,780円
元町港売店‥1,000円
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 3万円 - 5万円
- 交通手段
- 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
-
7:30
おはようございます。
伊豆大島に滞在中です。 -
旅は最終日となりました。
今日も良い天気です。 -
朝食にしましょう。
大島牛乳は、島の牧場で採れた生乳100%使用し、75度で20分かけた低温殺菌で手間をかけて作られた牛乳なんです。
※一般的に市販されている牛乳は、120度2秒殺菌が主流です。
①マヨネーズパン 半額‥55円
②エネルギーゼリー‥108円
③明日葉‥50円
④大島牛乳‥117円 -
8:49
荷物を預かってもらって、チェックアウトしました。guesthouse 甚之丸<大島> 宿・ホテル
-
赤門です。
源為朝が、保元の乱で敗れて捕えられ、大島へ流され住んだ館の跡と伝えられているそうです。 -
8:52
宿から徒歩3分。
元町港船客待合所です。
ここで‥ -
本日の出帆港を確認しておきましょう。
東海汽船4代目マスコットガール、小池夏海ちゃんが案内してくれますよ。
おっ!
今日は、ここ元町港ですね。 -
スーパーあんこ娘.参上!
今日は出番がありますよ。 -
元町港の桟橋。
室町時代(1338年)の三原山噴火で、海に流れ出た溶岩が海岸に突き出た形となって残りました。
その溶岩を土台にしたのが、今の桟橋です。 -
8:58
今までに幾度の噴火を起こしてきた三原山‥
昭和61年の大噴火でも、溶岩流が元町に迫って来ました。 -
今日は、昭和61年の大噴火で元町に迫った溶岩流跡を見学して自然災害を学びます。
元町から往復1時間ほどのトレッキングをしましょう。
※GoogleMapの画像。
フォートラベル利用規約第7条該当の恐れで削除。 -
はいびすかす。
伊豆大島でも可憐に花を咲かせていました。 -
だらだらとした登り坂を歩きます。
-
ハァハァハァ‥
歩く筆者。
今日は暑いよ。 -
9:24
元町から26分。
そろそろ、溶岩流遊歩道に着くはずなんですが‥
あっ、ここかな。 -
長沢に建設された大きな堆積工の上部を歩き‥
-
ススキが生い茂るところを入っていくと‥
-
ありゃりゃ。
行き止まりですよ。 -
9:31
来た道に戻り、先へ進みます。 -
長沢です。
水が流れていませんね。
伊豆大島の火山砕屑物は水はけが良いため,沢には普段ほとんど水が流れていません。
さて、昭和61年の大噴火では、この長沢に沿って溶岩が流れました。
その為、防砂指定地である長沢が埋没して河川機能が消失した状態となったので復旧事業が行われコンクリートで固められました。 -
昭和61年11月15日‥
山頂の竪坑状火孔(A火口)で始まった噴火は一時小康状態になったものの、11月21日になると、昼過ぎからカルデラ北部で地震が頻発し、カルデラ床からの割れ目噴火(B火口)が発生。
この噴火は一連の噴火で最大級のもので、噴煙は高度8,000mに達しました。
そして、11月21日17時46分。
三原山外輪山北西山腹で割れ目噴火(C火口)が始まります。
C火口から噴出した溶岩が元町に向かって、長沢沿いに流下。
当時の町長が「これまでの噴火とは様子が違う」と判断したのが決め手となり、大島全島民10,226名の島外避難命令が下されました。 -
溶岩が流れた地点に着きました。
今は道路になっていますが、左から右へ溶岩が流れました。 -
左側をみてみましょう。
流れた溶岩が3mほど堆積しているのがわかりますね。 -
んっ、なんだこれは?
はい、これは樹木が溶岩流に飲み込まれ,内部だけが消失することで形成される溶岩樹型と言うそうです。
溶岩熱の恐ろしさを物語っていますね。 -
溶岩の上に上がりました。
画像の奥から手前に向かって、流下しました。
上に向かって歩いてみましょう。 -
木が生い茂って、先に進むのは困難になりました。
溶岩流によって焼け野原になった一帯は34年が経過した今、植生が復活しています。 -
上から下の方を眺めます。
真っ赤に熱を帯びた溶岩は、冷えて黒くなっています。 -
昭和61年11月21日に噴出した溶岩。
軽いですね。 -
先ほどの道路の地点です。
溶岩は、毎時150mの速度で元町へ向かって流れ、この少し先‥ -
元町のはずれまで200mの地点。
溶岩はここでくい止められました。
くい止められたと言う表現をしているのは、11月24日13時00分から開始された溶岩流冷却活動が、大島町消防本部職貝と大島町消防団による活動部隊によって行われ、命がけで行った放水のお陰で溶岩の流れをくい止め、島を守ったのです。
▼溶岩流冷却大作戦(東京消防庁の文献)。
https://www.isad.or.jp/pdf/information_provision/information_provision/no8/22p.pdf -
9:42
GoogleMapでは、この一帯が溶岩流遊歩道となっていますが、それを示す看板等はありませんでした。
長沢に沿って道が続いていますので、もう少し歩いてみましょう。 -
9:46
展望広場です。
ここを造った時は眺めが良かったと思うのですが、樹木が成長して眺めはイマイチになっていました。 -
ハァハァハァ‥
坂を登ると‥ -
9:51
ここにも、大きな堆積工がありました。
伊豆大島の自然災害と言ったら、昭和61年の大噴火が真っ先に浮かび上がりますが、平成25年10月16日の台風26号豪雨による土石流災害も忘れてはなりません。 -
この先、ふたつの砂防ダムがあるそうです。
防災を学ぶ意味で、行ってみましょう。
この道を右へ登っていきます。 -
9:54
あっ!
1つ目のダムが見えてきましたよ。 -
ススキが生い茂る踏み跡をガサゴソ進むと‥
-
おおぉ!
砂防ダムの正面に出ましたよ。
この一帯は、14世紀の噴火の溶岩に堆積していた火山灰を主体とする表層土となっています。
その為、狭い範囲に多くの表層崩壊が集中し、大量の泥流と流木が発生しやすい環境となっているので、砂防ダムが島を守っているそうです。 -
伊豆大島の沢は普段ほとんど水が流れていませんが,逆に降雨の際には大量の雨水を一気に流下させるそうです。
頑丈に作られた鉄骨‥
ここで、泥流や流木を食い止めるんですね。 -
9:59
更に先に進むと、舗装路は終わり‥ -
2つ目の砂防ダムが出現しました。
平成25年の災害で長沢は難を免れたものの、長沢の南隣に位置する大金沢において、同年10月16日午前2時半頃に大規模な土石流が発生。
死者/36名・行方不明者/3名・住家全壊被害/46戸・住家半壊被害/40戸の被害をもたらす大惨事となりました。
犠牲になられた方々のご冥福を、心からお祈り申しあげます。 -
10:01
それでは戻りましょう。
行きは、ハァハァ登り‥ -
帰りは下りです。
ズームすると、海が見えます。 -
来た道を戻っています。
案内板等によると、昭和61年11月C火口から噴出した溶岩流はこの辺りで右から左へ長沢を横切ったようです。 -
下から振り返ってみましょう。
画像のような感じで溶岩は流れたようです。 -
長沢を横切った溶岩は左岸へ‥
この辺りですが、34年経過した今日、溶岩上に樹木が成長しています。
生命の力強さを感じますね。 -
自然災害の恐ろしさを実感し、元町へ向かって歩く筆者。
-
10:36
元町にある大島郵便局に寄っていきましょう。 -
ハガキを出して、風景印を押して頂きました。
大島局の風景印は、ツバキ・あんこ姿の島民・三原山がデザインされています。 -
大島町役場です。
島の行政を担います。 -
10:46
元町港の船客待合所に戻りました。 -
あっ!
ジェット船が停泊していますね。
セブンアイランド愛(手前)と、セブンアイランド大漁です。 -
ガオォォー
長根浜公園には、ゴジラ像が鎮座しています。 -
10:56
元町港近くの「御神火温泉」に着きましたよ。
昭和61年三原山大噴火の置き土産として、湧いた温泉だそうです。
温泉で旅の疲れを癒していきましょう。
▼愛らんどセンター御神火温泉
https://www.town.oshima.tokyo.jp/soshiki/kankou/gojinka.html愛らんどセンター 御神火温泉 温泉
-
露天風呂はありませんが、打たせ湯・ジャグジー・サウナ・水風呂などがあります。
また、水着着用の25m温泉プールもあるんですよ。 -
いい湯でさっぱりしました。
湯上りの〈生〉は美味い!
生ビール‥420円 -
お昼は、醤油ラーメンを頂きます。
シンプルなラーメン、こういうの食べたくなりますよね。
ラーメン‥650円 -
船の時間まで、大広間休憩室で寛いでいきましょう。
-
13:27
guesthouse 甚之丸。
預かって頂いた荷物を回収に宿へ。
元町港から徒歩3分の場所にあるので便利です。
お世話になりました。guesthouse 甚之丸<大島> 宿・ホテル
-
13:33
島での楽しい時間はあっという間に過ぎてしまい、港にやって来ました。
伊豆大島.元町港の船客待合所です。 -
船客待合所の売店で、大島名物の牛乳煎餅を購入。
◎牛乳煎餅‥6包入480円・8包缶入620円
大島産の牛乳と卵を使用し、真心こめて焼き上げた創業100年余りを誇る'善菓子屋'の銘菓です。
◎明日葉‥1束/188円
明日葉は、元町のスーパーべにやで買いましたよ。 -
13:41
あっ!
沖にちょこんと、さるびあ丸が見えて来ました。 -
桟橋へ‥
昭和61年、大噴火した三原山は11月23日午後に活動を停止しました。
以来、三原山は平穏を保っています。 -
さぁ、お迎えが来ましたよ。
-
現実の世界へ帰る船‥
東海汽船:さるびあ丸.東京竹芝行です。 -
沖で回頭して、接岸体制に入りました。
大きな船体を岸壁に寄せていきます。 -
13:55
接岸完了。
パチパチパチ‥ -
次回、さるびあ丸で東京へ向かいます。
本編は、ここまででございます。
拙い旅行記をご覧下さいまして、誠にありがとうございました。
つづく。
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この旅行記へのコメント (2)
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- Akrさん 2021/01/22 17:12:19
- 大島の歴史は噴火の歴史
- オーヤシクタンさま
こんにちは。Akrでございます。
伊豆大島といえば三原山ですね。御神火と呼ばれ古くから火山とともに生きて来た島なんですよね。昔、熱海から船で行きました。それ1回限りでしたが噴火について勉強したことを思い出しました。
それにしても溶岩が町に迫りくるなんて想像を絶します。昭和61年の噴火は凄かったですね。ニュース映像で見て驚きました。確か私が高校3年生の頃だったと思います。
三原山と言うと、日本航空もく星号が墜落したのも山頂付近でした。あとは、1984年版のゴジラで最後は三原山火口に落とされて死ぬというストーリーでした。旅行記を見るうちにいろいろ思い出しました。
日本は地震と火山の島なんだなあと痛感しました。だから温泉も豊富なんだけど。
次回作も拝見致しましたが、やはり東京の夜景の中へと入って行くのは現実世界に引き戻される感が半端ないですね。
伊豆急ウォークしたり、静岡行ったりと全編変化に富んだ内容で楽しく拝見させていただきました。
-Akr-
- オーヤシクタンさん からの返信 2021/01/22 19:59:39
- Re: 大島の歴史は噴火の歴史
- Akr様、こんばんは。
オーヤシクタンでございます。
富士山から一直線上に連なる伊豆諸島‥
みんな火山島です。
一番最近では、三宅島の雄山が噴火し、長期に渡り全島民が避難しました。
そして、伊豆大島の三原山‥
昭和61年です。
私が住んでいた三浦半島にも、噴火の震動が伝わり、赤く染まる三原山が見えました。
それ以前にも三原山の噴火はあったのですが、噴火した溶岩が外輪山を越えることはなかったので、昭和61年は噴火でも最初は驚くことなく、噴火を見に来た観光客で賑わったのですが、割れ目噴火が起きて事態は一変!
更にC火口の割れ目噴火は溶岩が島の中心元町へ向かって流れ始めたものですから、当時の町長の判断で全島民避難となりました。
この噴火では犠牲者がゼロだったのが何よりの幸いでした。
噴火はその後ありませんが、台風豪雨による土石流によって犠牲者が出てしまいました。
我が国は、本当に災害が多い国であることを実感させられました。
ゴジラで最後は三原山火口に落とされて死ぬというストーリーなんですね。
元町の公園にゴジラの石像があるのはその為でしたか。
伊豆大島~東京への4時間の航海はアッと言うまでした。
東京の夜景を見ると、ホント、現実に戻された感じがします。
185系から始まって、伊豆急ウォーク・静岡・駿河湾フェリーに離島とたくさん詰めこんだ旅になりました。
楽しかったです。
ありがとうございました。
オーヤシクタン。
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