静かにお忍び湯治旅・その2.鳴子温泉郷中山平温泉「星の湯旅館」に逗留

7:50
おはようございます。
飯坂温泉に一泊して、再び飯坂温泉駅にやって来ました。

福島交通/いい電で、福島へ向かいましょう。

￥福島交通(飯坂温泉→福島)370円。

東急1000系だった電車が、福島交通1000系として活躍しています。
では、乗りましょう。

①福島交通:福島行
飯坂温泉.8:00→福島.8:25
[乗]福島交通:1202

8:26
飯坂温泉から25分。
福島に到着。

あっ！
向こうに停まっている電車は‥

阿武隈急行8100系ですよ。
阿武隈急行開業の昭和63年から活躍する電車で、往年の国鉄車両を彷彿させます。

JR東日本E721系のコピー新型車両AB900系がデビューしたので、今のうちに乗っておきたいですね。

阿武隈急行に乗りたいところですが、本日は行程の都合でJR利用です。
途中下車印を押して頂いた乗車券で、福島から先へ進みましょう。

さて、この職員通路みたいなところを抜けると‥

あっ！
JRのホームに出た。
ここ、福島交通/阿武隈交通ホームとJRホームをつなぐ乗り換え通路なんです。
‥って、Akr様の旅行記を見ていなかったら、知らないで通り過ぎてしまったと思う。

快速シティラビット1号で仙台へ向かいましょう。
高速バスに対抗する快速列車ですが、何気に停車駅は多いです。

②快速3571M 仙台シティラビット1号.仙台行
福島.8:55→仙台.10:12
[乗]JR東日本:クモハE721-1015

10:13
福島から1時間17分。
仙台に到着。

なんと！
福島から乗って来た列車が、そのまま普通2537M.小牛田行となるそうなので‥

③普通2537M.小牛田行
仙台.10:39→小牛田.11:23
[乗]JR東日本:クモハE721-1015

車内に居座り、寛ぐ筆者。

東北本線/東仙台→岩切を走行中。
広大な更地がありますが、新仙台貨物ターミナルがここに移転してくるとのこと。
２年後に完成予定だそうです。(4トラ.Akr氏談)

それにしても、雪ないな。

10:58
わずかな距離ですが、日本三景.松島を眺めます。

東北本線と仙石線をつなぐ連絡線。
共に電化されていますが、東北本線は交流。
仙石線は直流電化なので、連絡線は非電化とし、ここを走る列車は'HB-E210系'と言うハイブリッド気動車で運転されています。

11:09
品井沼に停車。

おっ！
やっと、雪国らしくなってきましたね。

11:24
仙台から44分。
小牛田に着きましたよ。

ノリホ入れ。
ノリホとは，'乗'と'報'からとられた乗車人員報告の電略です。
乗務員は列車の乗車人数を調べて報告することになっており、'旅客列車乗車人員報告書'を記入し、この箱に入れていたそうです。
現在は電子化されているので、この箱を見ることがなくなりましたが、小牛田駅には残っていました。

小牛田で陸羽東線に乗り換えましょう。

④普通1729D.鳴子温泉行
小牛田.11:34→鳴子温泉.13:01
[乗]JR東日本:キハ111-221

これから乗る列車は、かつて陸羽東線を走っていた観光列車'リゾートみのり'の後継となった、快速'湯けむり'として運用されるディーゼルカー(キハ110形)です。

キハ40形を魔改造した観光列車'リゾートみのり'の後継列車なんですが、湯けむりの車内は一般のキハ110形と全く変化がありませんね。

'快速湯けむり'として運用される時、クロスシートは指定席となり、530円課金されるそうです。
ちなみに今、この列車は普通列車での運用なので課金はありません。

快速ゆけむり.指定席運用時は、こんな感じ。

座席に変化はありませんが、とあるグループの方々が、窓枠にお酒を並べて鉄旅を楽しまれていて、指定席の面目が辛うじて保たれていますね。
裏話なんですが、この列車に乗車された時点で「これで530円取るのか。詐欺だべえ」といったブーイングが飛び、幹事様はすぐに火消しに走ったそうです。

※画像提供‥4トラ.Akr氏。
▼満を持して、Akr57 超移動総会！　東北・新潟 「快速」呑み鉄旅【快速湯けむり編】。
https://4travel.jp/travelogue/11652894

新幹線との接続駅.古川を過ぎると‥

おおぉ！
車窓は一面、白銀の雪景色ですぞ。

さて、中山平温泉へ向かっているのですが、私が所持している乗車券は川渡温泉までです。
①東京都区内→中山平温泉/445.0km=7,480円なんですが‥
②東京都区内→川渡温泉/433.8km=7,150円。
③川渡温泉→中山平温泉/11.2km=240円。
‥と、分割すると、②③合計7,390円と①より、90円安くなりました。

コロナ禍で収入減なんです。
セコくてすいません。

江合川を渡ります。

この川は北上川の支流の一つであり、宮城県北部の荒雄岳に源を発する全長約93kmの一級河川なんだそうです。

13:00
小牛田から1時間27分。
鳴子温泉に到着しました。

鳴子と言ったら、こけしです。
唄いましょう。

【 こけしの唄 】
みち〇くの 〇もな〇村に 生〇れた〇けし～♪
悲〇いこま〇し～♪
(中略)
こ〇し お〇は 友〇がな〇～♪

鳴子温泉で、新庄行に乗り換えます。

⑤普通725D.新庄行
鳴子温泉.13:05→中山平温泉.13:12
[乗]JR東日本:キハ112-216

鳴子温泉を発車し、鳴子トンネルに入りました。

トンネルを抜けると‥

13:09
陸羽東線の絶景スポット‥
大谷川(鳴子峡)に架かる鉄橋を通過。
渓谷の景色を撮影しようとしたら‥

ありゃりゃ。
列車は徐行することなく、次のトンネルに入ってしまった。

てな訳で、4トラ.Akr様が車内から撮影した鳴子峡をお持ちでしたので、ご覧願います。
冬の画像があって助かりました。

※画像提供‥4トラ.Akr氏。
▼リゾートみのりの指定席が取れたので緊急招集！冬の山形雪見旅。【後編】。
https://4travel.jp/travelogue/11474613

外から見た鉄橋。
ここは有名な鉄道撮影スポットです。
どんな場所かと言いますと‥

はい、こんなところです。
鳴子峡の断崖絶壁にぽっこりとトンネルを掘削し、深いV字谷に鉄橋を架橋しました。
ちなみに、この区間が開業したのは大正6年11月のことですから、難工事だったことが伺えますね。

グオォォー
新潟鐵工所製/DMF13HZAディーゼルエンジンを唸らせながら銀世界を走るキハ。
これぞ、冬のローカル線だ。

13:13
鳴子温泉からひと駅/7分。
目的地となる、中山平温泉(宮城県大崎市)に到着しました。

この駅は、宮城/山形県境の宮城側の駅です。
次は界田駅(山形県最上郡最上町)となります。

県境となる中山峠付近は中央分水嶺でもあり、宮城側は北上川水系江合川として太平洋へ、山形側は最上川水系小国川として日本海へ注ぎます。

駅前には、大桜の大木があります。
シーズンになると、華麗になるそうです。

駅前には、'簡易郵便局'と'倉加屋'と言う酒屋さんがあります。

倉加屋は昭和2年創業。
中山平温泉の地域になくてはならないお店で、ガス・灯油、薬や日用品から雑貨、お酒も扱っているだけではなく、中山平温泉の観光案内所にもなっているそうです。

= 中山平温泉駅 =
大正6年に中山平駅として開業。
平成9年に中山平温泉駅となりました。
今は無人駅となり、コンクリート造りのかわいい駅舎です。

駅舎内待合室は綺麗に保たれています。
宿のチェックインまで、まだ時間があるので、ここで待つ事にしましょう。

13:40
そろそろ行きましょうか。
中山平温泉駅から今宵の宿へは、1.2km/徒歩14分ほどです。

※GoogleMapの画像。
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13:54
今宵の宿‥
中山平温泉「星の湯旅館」に着きました。
お世話になりま～す。

▼星の湯旅館(公式サイト)
http://www.hoshinoyu.jp/

今夜は、料理控えめの2食付6,600円の格安プランで泊まります。
ここも、4トラで見つけました。

[ 星の湯旅館 ]
ひのき風呂＆宮城の山の幸・海の幸！湯～ったり温泉満喫.品数抑え目プラン。
和室2食付1名1室2食付6,600円(税/サ込)。
入湯税別途150円

※4トラベル宿泊検索の画像。
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101号室。
お部屋は、落ち着きある和室です。
Wi-Fiはつながりません。

客室備品・その2。
浴衣・丹前・バスタオル・小タオル・ハブラシ。
緑茶と七福茶の二種類のお茶が用意され、お茶請けはしょうが煎餅でした。

窓際には、テーブルと椅子が置かれた寛ぎのスペース。
左には、お湯が出る洗面台。
右には、冷蔵庫が置かれています。

窓からの眺めはご覧の通りです。

客室にはトイレもあります。
ウォッシュレットは、客室・共用共にありませんでした。

館内には自販機があります。

清涼飲料水が、100～170円と言ったところですね。
缶ビールは、350ml缶/300円・500ml/400円でフロントで21時までの販売です。

電子レンジがあります。

コイン洗濯機(200円)があります。
乾燥機はないので、部屋で干すことになるそうです。

敷地内にある自家源泉。
中山平温泉のお宿は泉質が全て異なるそうです。

浴室。
内湯のみで露天風呂はありませんが、自家源泉から引湯されたかけ流しのお湯は塩素消毒や循環を一切行っておらず、檜の香りが漂っています。
画像に写っていませんが、右側にお湯/水がでるシャワー付カランが2か所。
泉質は、アルカリ性単純温泉です。

では、温泉でさっぱりしましょう。

いい湯でした。
湯あがりに一杯やりましょう。

氷結.岩手産ブルーベリー‥110円
亀田柿の種‥108円
やわらか絹とうふ‥1丁あたり34円
しょうが煎餅‥0円

酒を飲んだら眠くなってきた‥
昼寝をします。

目が覚めたら、暗くなっていました。
温泉に入って‥

18:00
夕食「宴」の時間になりました。

料理は、お部屋出し。
1泊2食6,600円の格安プランですが、食事の内容が充実していますね。

まずは、ビールね。
湯あがりのビールは美味いなぁ。

大瓶ビール‥693円

モツ煮込こみ
めかぶ&とび子

お酒が欲しくなる一品ですな。
頂きまーす。

[ お刺身 ]
マグロ・タイ

マグロの赤身は鉄分たっぷり。
白身の鯛も美味しいね。

[ 揚げ物 ]
カキフライ
ポテトサラダ
キャベツ

カキと言ったら宮城県の冬の味覚ですね。
とてもジューシーです。

ちょっと、失敬して‥
持っていた地酒をこっそり飲んじゃいましょう。

享保９年(1724年)創業.宮城県塩竈市の蔵元.佐浦の「浦霞純米酒」です
米の旨味と酸味が調和した、すっきりとした味わいの純米酒で、2020年第20回全米日本酒歓評会純米酒部門〈金賞〉を受賞しております。

浦霞純米酒‥594円

[ 煮魚 ]
カレイの煮つけ

半身ですが、肉厚のカレイ。
これだけで、ごはんが進みそう。

[ 火の物 ]
牛肉の陶板焼(牛肉/椎茸/もやし)

おっ！
今夜は贅沢に牛肉ですぞ。
牛肉なんて久しぶりだなぁ。
味わって食べましょう。

〆に宮城県産米とみそ汁を頂きましょう。
漬物の茄子がとてもかわいいですね。

米飯
味噌汁
漬け茄子

食後にリンゴのデザートもついてきたよ。
七福茶は、大麦・ほうじ茶・はと麦を主原料に、熊笹・よもぎ・松葉・柿の葉などの自然の薬草７種をブレンドした仙台生まれの体に優しい'健康茶'です。

ちょうど良い量でしたね。
ごちそうさまでした。

リンゴ
七福茶

21:30
では、寝ましょう。
おやすみなさい。

おはようございます。
3日目の朝です。

画像ではわかりにくいのですが、天気は雨です。
今日は暖かいですね。

朝風呂に入って‥

8:00
朝食です。
頂きま～す。

①ホッケ焼き
②納豆
③笹蒲鉾
④温泉玉子
⑤米飯
⑥味噌汁
⑦たくわん

本日3日目は、なにもしないでぐうたらするだけです。
外は雨なので、ゴロゴロまったりしていたら‥

おっ！
雨がやんで、晴れ間が出てきましたよ。

11:06
食って・飲んで・風呂入って・寝るだけ‥
理想的な生活ですが、身体に良くないので、外に出ました。

鳴子峡の絶景スポットである'大深沢橋'へ散歩をします。
宿から片道1.8km/徒歩24分ほどです。

※GoogleMapの画像。
フォートラベル利用規約第７条該当の恐れで削除。

では、歩きましょう。

中山平温泉を流れる'大谷川'です。

北上川の支流である江合川の支流で、宮城/山形県境付近の大柴山が源流になっており、鳴子峡を経て、鳴子温泉付近で江合川と合流します。

鳴子峡遊歩道入口。
歩いてみたかったのですが、冬期通行止なので‥

国道47号線を歩きましょう。
歩道があるので、安全に歩けます。

宿から徒歩20分。
国道47号線に架かる'大深沢橋'に着きました。

うわぁ～！
すばらしい眺めですね。

プワーン♪
谷底から汽笛の音が響いてきましたよ。

あっ！
あれは‥

11:27
ズームしてみましょう。
鳴子トンネルから出た陸羽東線のローカル列車が鉄橋を通過していますよ。
慌ててカシャ！

= 鳴子峡の絶景 =
花渕山の南山麓を大谷川が侵食して形成されたもので、落差80～100mあまりの断崖が、長さ4～6kmにわたって続いています。
上流の方からスパっと切れ落ちたV字谷が続き‥

陸羽東線の鉄橋辺りから大谷川は大きくUの字を描くように蛇行しています。
白色の石英粗面岩質凝灰角礫岩台地が侵食されて生じた奇岩が連なっているのが見えますね。

下流、鳴子温泉方面を眺めます。

パノラマモードでカシャ。

真下を見ると‥

ひぇぇー！
高度感あって足がゾクゾクするよ。
高所恐怖症の方は、下を見てはいけません。

11:32
寒いから帰ろ。
来た道を戻ります。

北海道みたいな風景。
今年は、雪が多いそうです。

11:54
宿に戻りました。
この後は、のんびりだらだらと過ごします。

本編は、ここまででございます。
拙い旅行記をご覧下さいまして、誠にありがとうございました。

つづく。