怪我の療養.東北湯治旅・その2.羽根沢温泉/加登屋旅館逗留記

16:08
横浜から普通列車を乗り継いで10時間。
山形県/新庄に着きました。

今宵の宿は、新庄駅から西へ17km。
鮭川村の羽根沢温泉です。

新庄駅から車だと25分ほど。
鮭川村営バスが1日5本あり、徒歩だと3時間27分です。
さて、お世話になる加登屋旅館では、一人でも送迎をして下さるので‥

※GoogleMapの画像。
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16:10
女将さんが迎えに来て下さいました。
一人でも迎えに来て頂けるなんて、助かりますね。
宜しくお願いします。

16:41
新庄駅から雪道を走ること30分。

今宵の宿に着きました。
羽根沢温泉 '加登屋旅館' です。

実はこのお宿、4年半前の平成28年9月に泊まったことがあるのです。
その時、なにもないところにあるのが魅力で、以前から冬期に連泊したいと思っていました。
今回もお世話になりま～す。

▼みちのく帰省旅・その1.なにもない贅沢‥羽根沢温泉でまったり。
https://4travel.jp/travelogue/11171071

1泊目は、1泊2食6,600円のお手軽プランで宿泊します。

= 羽根沢温泉 加登屋旅館 =
お手軽プラン2食付(簡単な和定食.部屋食)
和室1名1室‥6,600円(税/サ込)
入湯税150円別途。
楽天トラベルで予約しました。

※4トラベル宿泊検索の画像。
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かえでの間。

落ち着きある10畳の和室でWi-Fiがつながります。
なんと、4年半前と同じお部屋でした。

寛ぎの間。

奥には洗面台があります。
水道が壊れているので、右のポリタンクから給水されます。
写っていませんが、椅子の下に冷蔵庫があります。

お部屋からの眺めは一面の雪景色です。

ポットにお茶と冷水が用意されています。
お茶請けは、新庄市内にある矢作菓子店の最上川名物.味噌まんじゅうです。

お手軽プランでは、浴衣・バスタオル・小タオル・ハブラシは付きません。
浴衣・タオルセットは各200円(税別)の別料金となるそうです。

避難経路案内図。
これは重要です。
よく見ておきましょう。

避難経路の確認を兼ねて、館内を見てみましょう。

1階ロビーです。
ゆったりとしたソファに、多くの漫画本が置かれています。

ロビーには囲炉裏があって、炭火が焚かれています。
なんだか、心が和みますね。

玄関上二階の展望フロア？。
右に壁ができて、スペースが半分になっていました。

舞台付き大広間。
昔は多くの宴会が行われ、それはもう賑やかだったそうです。

加登屋旅館は、池の上に建つ珍しいお宿です。
この季節は氷結していますね。

トイレは共用です。
部分的にリフォームされていました。

ウォッシュレット完備です。

自炊場がありました。
左のガスコンロと電子レンジが使えるようです。

自販機コーナー。

缶ビール500ml‥400円
缶ビール350ml‥300円
缶チューハイ・カクテル‥180円
ノンアルコール類‥120～150円

～と、言ったところですね。

浴室は内湯のみとなります。

羽根沢温泉は、大正8年に石油の採掘を行った時に湧出した温泉です。
泉質は含食塩重曹アルカリ泉。
とろっとして肌がツルツルするお湯が源泉かけ流しで楽しめます。

冷えた身体を温めましょう。

いい湯でした。
新庄銘菓.最上川味噌まんじゅうと、峠名物.力餅でお茶にしましょう。

ちょっとだけ、お昼寝。
ZZZ‥

19:00
夕食の時間になりました。

食事は、部屋出しor別室での個室対応となります。
この日は、別室に用意して頂けました。

1泊2食6,600円お手軽プランの夕食です。
家庭風おかず3～4品と米飯・汁物のお手軽な和定食となります。

まずはビール！
山菜と共にビールを頂きましょう。

①ゼンマイ惣菜
②蛸とあさつきの酢味噌和え
③大瓶ビール‥700円

さくさくの天ぷら。
美味しいね。

天ぷら
(海老/舞茸/獅子唐/茄子/南瓜)

体が温まる鴨鍋。
冬は鍋物だね。

鴨鍋
(鴨肉/つくね/豆腐/榎茸/水菜/白菜/長葱/牛蒡)

地元産米に舞茸のお吸い物。
鮭川村はキノコ類が特産品で、山形県のきのこ生産量の約半分を占めており、年間を通じて出荷されているそうです。
自家製の浅漬けもなかなかいけますね。

腹八分目で、健康に良い量でした。
ごちそうさまでした。

①米飯
②舞茸と豆腐のお吸い物
③自家製浅漬け

20:00
外はしんしんと雪が降っています。
今日は長旅だったので、もう寝ましょう。

6:30
おはようございます。
2日目の朝を迎えました。

朝風呂に入りましょう。

いい湯だな。
アハハン♪

7:30
朝食です。
鮭川村を流れ、村の名前になっている鮭川には鮭が多く遡上し、鮭の孵化や加工事業が盛んです。
塩鮭がとても美味しかったです。

①焼き塩鮭
②温泉玉子
③焼き海苔
⑤たらこ
⑥もやしとホウレン草のお浸し
⑦米飯
⑧味噌汁
⑨沢庵漬物
⑩お茶

今日は雪が降ったり、やんだりを繰り返しています。

大きなつらら。
厳冬期ならではの景色です。

本日2日目は、なにもしないでぐうたらするだけです。
湯治なので、ゴロゴロまったりして過ごします。

11:51
食って・飲んで・風呂入って・寝るだけ‥
理想的な行動パターンですが、やっぱり身体に良くありませんね。
体にムチを打って、外に出ました。

ふわふわな新雪パウダースノーです。
足が30cmほど埋まってしまいました。
長靴を履いてきて良かった。

羽根沢温泉周辺に徒歩で行ける名所はなく、なにもありません。
逆にそれが良くて、再訪しました。

温泉街の奥地へ進んでいくと‥

5分ほどのこの上で除雪は終わりとなり、行き止まりになりました。

冬の閉ざされた空間‥
行き止まり地点から、パノラマモードでカシャ。

宿前に戻りました。
羽根沢温泉の駐車場があり、除雪がちゃんとなされています。
どん詰まりの場所にありますが、鮭川村がちゃんと除雪を行うので、積雪で閉ざされて、どこにも行けなくなる事態は過去に一度にないそうです。

鮭川村羽根沢地区集会所。
手前には、集落の守護神様が鎮座されております。

集落の一角にある共同浴場。
人が近づくとセンサーが作動し、200円投入すると解錠されるハイテク仕様になっていました。

かつては山交バスが運行されていましたが、今は鮭川村村営バスが運行されています。

バスの時刻表。
羽根沢温泉発のバスは1日4本。
県立病院行きとありますが、新庄駅を経由します。
運賃は大人200円だそうです。

▼鮭川村村営バス
http://www.vill.sakegawa.yamagata.jp/seikatsu/traffic/741

道路脇の積雪。
約2mほどと言ったところでしょうか。

イエーイ！
雪国を楽しむ筆者。

県道の標識もぎりぎり頭を出していますね。

温泉街に戻りました。

羽根沢温泉は、宿泊施設3軒と食堂が一軒、共同浴場があるだけの鄙びた温泉地です。
その、鄙びた感じがまた良いんです。

12:20
お腹すきましたね。
温泉街唯一の食堂「加登屋食堂」です。
ここで、昼食にしましょう。

メニューです。
何にしようかな‥

中華そばにしました。

シンプルな醤油ラーメン。
大衆食堂に入ると、こういうラーメン食べたくなるんだな。
体が温まって美味しいよ。

中華そば‥530円

12:40
ごちそうさまでした。
食堂を出ると‥

おっ！
晴れ間が出てきましたね。

加登屋旅館(左)と加登屋食堂。
食堂は旅館の親戚が営んでおり、旅館連泊の昼は出前をしてくれます。

大正8年に当時の日本石油が石油の掘削を開始したのと同時に、別の地にあった加登屋旅館がこの地に移転。
大正10年、突然温泉が湧き、加登屋旅館は温泉旅館になりました。
羽根沢温泉で営む旅館の中で一番の老舗なんだそうです。

さっき歩いたところを再び歩きましょう。

雪中行軍ならぬ、雪中行進をする筆者。

さっきの行き止まり地点。
夏は田んぼやそば畑なんです。

羽根沢温泉から先、県道315号線が与蔵峠を越えて酒田方面へ抜けることができますが、難路で冬期通行止です。
橋も雪に埋もれていますね。

日本海に向けた山の方から天気が崩れてきています。
そろそろ、宿に戻りましょう。

13:00
宿に戻りました。
今日の宿泊は、私だけのようです。

さて、2泊目です。
奮発して、郷土料理膳のプランで泊まりますよ。

= 羽根沢温泉 加登屋旅館 =
おいしい山形の四季折々、郷土料理膳プラン（朝/夕２食付）。
和室2食付1名1室2食付9,350円(税/サ込)。
入湯税別途150円
楽天トラベルで予約しました。

※4トラベル宿泊検索の画像。
フォートラベル利用規約第6条該当の恐れで削除。

昨夜のお手軽プランでつかなかった、バスタオル・タオル・浴衣・ハブラシがこのプランではつきます。

では、温泉に入りましょう。

源泉かけ流しの天然温泉‥
いい湯だな♪
アハハン～♪

いい湯でした。
湯あがりの一杯を飲みましょう。

サッポロビール‥195円
駄菓子セット‥108円

飲酒の後はお昼寝‥

ぐうたらワールドに突入！
昼寝して、温泉入ったりを繰り返します。

今日のお三時は‥
福島県郡山銘菓、三万石/ままどおる。
山形県高畠銘菓、日本乳業/おしどりミルクケーキ。
銘菓で、お茶するざます。

温泉でぐうたらサイコー！
酒飲んで、昼寝して、お茶して、風呂入ったりを繰りかえしていたら‥

日が暮れて、暗くなりました。

19:00
夕食「宴」の時間です。
今夜は山形の郷土料理ですよ。

さて、今夜は何かな？

今日は、地酒を頼みました。

明治26年創業.山形県酒田市の東北銘醸酒造/初孫･生粋純米本辛口です。
鳥海山の伏流水で仕込まれた、キレ味抜群のすっきりとした辛口の純米酒です。

初孫･生粋純米本辛口‥600円

田舎の素朴な料理。
都会に住んでいると、こういう物食べたくなるんですよね。
では、頂きま～す。

①平茸の油炒め
②牡蠣の南蛮風味
③なめこ
④茶碗蒸し

[ お造り ]
最上地方名物/馬刺し

馬刺しと言ったら、熊本・信州・会津などが有名ですが、最上地方も古くからの馬の産地で馬肉食の習慣がありました。
地酒が馬刺しに良く合いますな。

[ 焼き物 ]
鰤の照り焼き
しそ巻き

山形県は日本海に面しており、有名ではありませんが、冬の味覚.鰤も味わえます。
しそ巻きは宮城県の郷土料理でもあるのですが、山形県でも保存食として地元の方々に愛されている一品です。

[ 揚げ物 ]
天ぷら
(鶏肉 オクラ 薩摩芋 しめじ)

やまがた最上鶏としめじは鮭川村産。
鮭川村の味を堪能しましょう。

ちょっと、失敬して‥
持っていた地酒をこっそり飲んじゃいましょう。

月山酒造(寒河江市)の代表銘柄 銀嶺月山/純米大吟醸酒。
厳選した酒造好適米/山田錦と月山の伏流水で醸し上げた地酒です。
月山酒造は、設樂酒造/明治29年創業・鈴木酒造/元禄13年(1700年)創業・西村山郡朝日町の八幡屋酒造店-安永9年(1780年)創業/寒河江市)の3社が昭和47年に設立した蔵元です。

銀嶺月山/純米大吟醸酒‥506円

[ 火の物 ]
五目鮭鍋
(鮭/つみれ/鶏肉/豆腐/白菜/葱/白滝/水菜/榎茸)

鮭・やまがた最上どり・榎茸は鮭川村の味。
身と心が温まる鍋物です。

〆に地元産米と浅蜊の味噌汁を頂きましょう。

山形県の味を堪能しました。
ごちそうさまでした。

米飯
浅蜊の味噌汁
野沢菜漬

21:00
外は雪がしんしんと降っています。

6:55
おはようございます。
3日目の朝を迎えました。

まだ、雪が降っていますね。
朝風呂に入って‥

7:30
朝食です。
今日は長時間の移動になるので、しっかり食べておきましょう。

①焼き鯖
②焼き海苔
③目玉焼き
④ベーコン キャベツ添え
⑤蕗の煮物
⑥納豆
⑦ボイルブロッコリー
⑧米飯
⑨なめこ味噌汁
⑩沢庵・梅干・漬物

あっ！
雪がやみましたよ。

9:15
チェックアウトしました。
女将さんに新庄駅へ送って頂きます。
2泊3日、お世話になり、ありがとうございました。

9:45
羽根沢温泉から30分。
新庄駅に着きました。

これから、新潟へ移動しますが、本編はここまででございます。
拙い旅行記をご覧下さいまして、誠にありがとうございました。

つづく。