西日本ASBRのりまくり&蟹,河豚食旅・その2.南海フェリー/フェリーあい (和歌山～徳島)乗船記。

本日の宿泊地は、兵庫県姫路市なんですが‥
関西空港から徳島へ向かっております。

南海関西空港駅で購入した、南海電車と南海フェリーを乗り継ぐお得なきっぷ‥
とくしま好きっぷ(2,200円)で移動中です。

￥とくしま好きっぷ‥2,200円

南海電車で関西空港から58分‥

16:07
和歌山港に着きました。

次は、とくしま好きっぷの乗船券を使います。

これから乗る'南海フェリー'は、和歌山～徳島/61kmを2時間で結ぶ航路です。

和歌山港は、駅と桟橋が連絡橋で結ばれています。
これから乗る南海フェリーは南海電鉄と接続しており、今の時代、稀少な鉄道連絡船なのです。

昔は徳島側の発着港であった小松島港で国鉄小松島線と連絡しており、本州側.南海線と四国側.国鉄線をつなぐ鉄道連絡船として機能していました。
そして、昭和60年に国鉄小松島線が廃止されたのを機に、四国側は徳島港の発着となりました。

駅と桟橋を結ぶ連絡橋。
鉄道連絡船の代名詞であった、青函航路・宇高航路を彷彿させますね。

余談ですが、右の'動く歩道'‥めちゃめちゃ遅く、左側を歩いた方が早いです。

これから乗る南海フェリー下り7便.徳島行き就航船は、'フェリーあい'です。

=フェリーあい=
船種‥フェリー
船籍‥日本/和歌山
所有/運用‥南海フェリー(株)
航海区域‥限定沿海
総トン数‥2,825t
全長‥108m
全幅‥17.5m
建造所‥サノヤス造船水島
就航‥令和元年12月15日

フェリーつるぎの後継船として、令和元年12月15日下り5便 和歌山10:35発の運航から就航。
徳島のカラー藍色をまとった20年ぶりの新造船です。

※筆者が以前撮影した画像です。

=フェリーつるぎ=
平成9年7月に就航した、2,484tの中型フェリーです。
南海フェリーで22年間活躍してきましたが、フェリーあいの就役に伴い、令和元年12月15日上り4便 徳島港8:00発の運航をもって引退。
ギリシャの船主へ売船されました。

▼フェリーつるぎの乗船記。
紀伊半島陸海空乗物紀行・その4.南海フェリー｢フェリーつるぎ｣乗船記 (徳島～和歌山) 。
https://4travel.jp/travelogue/11268756

16:13
では、乗船しましょう。

南海フェリー:下り7便 フェリーあい.徳島行
和歌山.16:25～徳島.18:30

乗船しました。
和歌山の乗下船口となる後部デッキからの通路は、オーニングで覆われています。
雨天時も安心ですね。

案内所/売店に立ち寄って‥

ジャン！
奮発してグリーン券を購入しましたよ。

￥グリーン券‥500円。

=グリーン席=
落ち着いた雰囲気のリクライニング席とソファーで、ワンランク上のラグジュアリーな船旅をお楽しみいただけます。

グリーン席と言うのが、鉄道連絡船らしいですね。

短距離国際線ビジネスクラスのようなリクライニングシート。
各席には、AC100Vコンセントと収納式小型テーブル・カップホルダーを装備しています。

グリーン席は座席指定となります。

上級船客専用ラウンジもあり、ゆったりと寛げます。

眺望性を高めた広い窓から見える青い海‥
～と、宣伝されていたのですが、夜間航海に備えてカーテンが閉ざされてしまって、内部は暗い感じがします。

こりゃ残念だな。

グリーン船室は操舵室下にあるので、本来なら前方の景色を楽しめます。
カーテンの隙間から撮影。

=救命胴衣着用方法=

これは重要です。
よく読んでおきましょう。

出航5分前です。
神聖なる出航の儀(単に眺めるだけ)に参列する筆者。

16:25
ホーサーがビットから外されました。

※ホーサー‥係留用ロープ
※ビット‥係留用鉄杭

ゴゴゴゴォー

ゆっくりと離岸していきます。

紀ノ川河口に架かる紀ノ川大橋を眺め‥

和歌山港を出港します。
和歌山～徳島、61km/2時間5分の船旅が始まりました。

和歌山よ。
さらばじゃ。

=船内のご案内=
=救命 消防設備配置および非常脱出経路図=

それでは、避難経路の確認を兼ねて、恒例の船内視察を始めましょう。

和歌山から乗船すると、B甲板後部です。

グリーン船室を除く船内旅客設備はB甲板に集約され、船内での移動はフラットになっています。

=喫煙専用室=
船内は禁煙です。
喫煙はこちらでお願いします。

=洗面所=
綺麗ですね。
手をよく洗いましょう。

=トイレ=
新しいので、ピカピカ清潔ですよ。

個室はウォッシュレットも完備。

船旅の救世主‥
G〇RO袋は船内各所に配備されております。

=多目的トイレ=
フェリーあいは、バリアフリー対応船です。
右手前には、G〇RO処も設置されました。

=赤ちゃんるーむ=
小さいお子様をお連れの方がゆっくり授乳や、おむつ替えができるベビールームを備え、女性用パウダールームも併設しています。

=ドライバールーム=
我が国の物流を支えるトラックドライバー様専用室です。
2段ベッド・じゅうたんスペース・シャワールームがあります。
一般船客はご利用頂けません。

=優先席 (じゅうたん)=
お年寄りや体の不自由なお客さま、妊娠されているお客さま優先のじゅうたん席です。
団体様にあてがわれることもあるようです。

平成23年から南海フェリーをPRする美少女キャラクター‥

阿波野まいちゃん。
和歌山生まれの徳島育ち、おしとやかな高校2年生だそうです。

あと、高野きららちゃんも在籍しています。
萌え～

=案内所/売店=
売店ではお弁当や各種おみやげなどを取り揃え、グリーン券も発売しております。

【船内売店の営業時間】
平日・日曜　上下5便～上下8便　各港停泊中出航5分前まで営業。
土曜・祝日　上下4便～上下7便　各港停泊中出航5分前まで営業。
※出航5分前～船舶航行中は閉店となります。

ちょっと怪しいけど‥
売店では、銘菓.徳島の恋人を販売していますよ。

案内所/売店の横には、四国・近畿地方の観光資料が置かれています。

=ファミリー席 (テーブル席)=
グループやファミリーをはじめ、談笑したり持ち込んだ飲食物を楽しむスペースとして活用できます。
コロナが収束するまでは、静かに過ごしましょう。

=カウンター席=
紀伊水道や淡路島を眺められる景色を見ながら寛げます。
AC100Vコンセントも備えております。

=優先座席=
お年寄りや体の不自由なお客さま、妊娠されているお客さまに配慮した優先座席です。

=自販機コーナー=
カップメン各種‥320円
アルコール類‥270～430円
ジュース類‥130～210円
アイスクリーム‥150～210円
～と、言ったところですね。

=運航表示モニター=
GPS信号から現在地や船が進んでいるスピード、おおよその到着時刻が表示されています。

船内はFree Wi-Fiも完備。

=ゲームコーナー=
UFOキャッチャーがあります。

=ビジネスコーナー=
時間を惜しまないバリバリのビジネスマン向けに、AC100Vコンセントと読書灯を備えたパーティション付の席が12席用意されています。

船体前部は、静かに寛げる船客区画が集約されています。
では、見てみましょう。

=車椅子スペース=
フェリーあいのバリアフリー設備は、'交通エコロジー モビリティ財団'の助成を受けて設置されております。

=じゅうたん席=
これぞ、船旅の基本‥
広々とした、大部屋雑魚寝の普通船室です。
女性専用じゅうたん区画もあります。

ごろごろと寝ころがれるのは、船旅の醍醐味ですね。

グリーン船室は、この階段の上.A甲板にあります。

=椅子席=
航空機エコノミークラスより間隔が広いリクライニングシート席。
全76席で自由席となっております。

=A甲板デッキ=
船尾にあるアウトデッキです。
ベンチやテーブル/椅子を設置しており、潮風を感じながら寛げます。

=フェリーあい・船名3つのキーワード=
①「Ｉ：私」→海を渡る旅の主人公は私（I：あい） …という思い。
②「愛」→愛する家族、友人、恋人と出会うための楽しい船旅。
③「藍」→徳島名産の藍染めの色を基調とした船。

船名は一般公募され、上記 愛・藍・I：私 の３つのキーワードとして「フェリーあい」に決定されたそうです。

=A甲板後部=
操舵輪を模したフォトスポット‥
カップルや家族での旅行の記念に撮影をお楽しみいただけ、インスタ映えすること間違いありません。

=展望デッキ=
操舵室と同じ高さの航海船橋甲板にあり、淡路島南部と紀伊水道の景色が楽しめる開放感のあるエリアです。

上級船客に就任。
グリーン席で寛ぐ筆者。

そろそろ、姉妹船との反航の儀(単に眺めるだけ)の時刻です。
展望デッキに出ました。

あっ！
来ましたよ。

ズームしてみましょう。

平成10年に就航した、フェリーかつらぎ(2620t)です。

17:28
反航します。
汽笛はならしませんね。

17:28
フェリーかつらぎ。
青函連絡船八甲田丸みたいなフォルムをしていますね。

フェリーかつらぎは、和歌山へ向かっていきました。

さよならぁ～

さて、本日の日の入りは18:09です。

17:45
展望デッキから夕陽を眺めます。
西の空には雲が張り付いて‥

17:50
日の入り時刻より早く、ぼんやりと日が沈んでしまいました。
おしまい。

フェリーあいは、航海速力16.13ノット(29.4km/h)で航行中です。

奮発したグリーン席。
寛がないと勿体ない。

18:16
前方窓カーテンの隙間から外を覗いてみると‥

あっ！
もう徳島が近づいていますね。

徳島港に入港します。

北九州・東京行きフェリーが発着する、オーシャン東九フェリー沖洲ターミナルを眺めます。

甲板へ‥
接岸の儀(単に眺めるだけ)に参列する筆者。

あっ！
今までなかった新しい橋が架橋されていますよ。

建設中の四国横断自動車道(沖洲高架橋)のようです。

船旅のフィナーレ。
橋の下を抜けます。

四国横断自動車道の橋をくぐり抜けると‥

接岸地点となる、南海フェリー徳島港のりばが見えて来ました。

接岸体制に入りました。

あぁ～
楽しい船旅が終わっちゃうよ～

ホーサーがビットにつながれました。

18:28
接岸完了。
パチパチパチ‥

18:30
名残惜しいですが、下船しましょう。

ようこそ徳島へ。

はい、四国.徳島に上陸しましたよ。
徳島駅行き路線バスへの接続は5分！
急ぎます。

間に合ったぁ～
徳島市営バスに乗って‥

徳島市営バス:徳島駅前行
南海フェリー前.18:35→徳島駅前.18:54
￥運賃210円

18:56
南海フェリーのりばから20分。
徳島駅に到着しました。

本編は、ここまででございます。
拙い旅行記をご覧下さいまして、誠にありがとうございました。

つづく。