西日本ASBR乗りまくり&蟹,河豚食旅・その8.山口県の離島、相島を散策

12:40
萩から定期船に揺られること40分。
萩海運/つばき2に乗って、相島に着きました。
いやぁ、揺れた.揺れた。

ちなみに、相島(あいしま)の位置はココ。
山口県萩市から14kmほど沖合にある離島です。

福岡県にも同名の島があるけど、こちらは山口県萩市に属する相島となります。

※GoogleMapの画像。
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島に滞在できる時間は、1時間10分ほどです。
観光地としては地味な相島ですが、萩商港で案内資料を頂いておきました。

菜の花が綺麗。
春だね。

12:49
では、島を散策してみましょう。
島に公共交通機関はありません。

傾斜の多い島なので、港から登り坂を歩きます。

港と集落を結ぶ道路に、道祖神様が鎮座しています。

手を合わせていきましょう。
南無～

萩市の木は椿です。
白い椿が咲いていました。

ハァハァハァ‥
坂を登っていくと、家屋が見えてきました。
この先が集落のようです。

島唯一の郵便ポスト。
郵便局はありません。

=石垣道=
島ではちょっとした工事や造成を、島内の材料を用いて自分達で行ってきました。
島の石を手積みで築かれた石垣道も、先人の努力の結晶なのだそうです。

集落にも石垣が多くあります。
見事ですね。

12:58
大歳宮の鳥居。
参拝していきましょう。

=大歳宮=
豊作を願う農業の神様です。
毎年9月には、豊作祈願と家内安全を願って、大祭が行われるそうです。

島の豊作を祈願して‥
パンパン.礼。

大歳宮からは相島の集落が見渡せます。

集落を抜けると、バイパス道に出ました。
この道を登って行きます。

13:08
=石積みのだんだん畑=
島内にはほとんど平坦地がないにもかかわらず、島の面積の約40%が農地として利用されております。
これは、島の人達が耕地を増やす為、自らの力で岩石を積み上げ築いた畑で、お城のような独特の景観を造りあげています。

相島はスイカ栽培が盛んで、山口県一の栽培地だそうです。

そろそろ戻らないと‥
14:00出航の船が萩行定期船の本日最終便となり、乗り遅れると帰れません。

ここから‥

ズームしてみましょう。
島の集落と海が眺められます。

13:12
=多目的広場=
ヘリポートも兼ねた広場だそうです。

いい眺めですね。
多目的広場から島全体を見下ろすことができます。

パノラマモードでカシャ。

るんるん気分♪で島を散策する筆者。

可憐に咲くスイセンの花も綺麗だ。

13:23
相島天満宮の鳥居です。
参拝していきましょう。

=相島天満宮=
こちらは漁業の神様で、島の氏神様でもあります。

島の豊漁を祈願して‥
パンパン.礼。

=萩市立相島小中学校=
時計台に巻貝のレリーフがあしらってあるモダンな建物です。

ミャー。

あっ！
ネコがすり寄ってきましたよ。

なっ！
なんて、かわいいんだ。
オッサン(筆者)の心を癒してくれる相島ネコ。
なにもあげなくて、ゴメン。

福岡の相島は猫島として有名ですが、こちらの相島で出会えたのはこの子だけでした。

坂道を下って‥

13:32
相島港に戻りました。
フェリーとなる新造船が接岸できるように、右側では護岸工事が行われています。

あっ！
あれは‥

ズームしてみましょう。

萩海運/つばき2。
平成2年から30年あまり、島への生命線として活躍してきました。
しかし‥

今年、令和3年6月に新造船/あいしまが就航します。

これまで船客を苦しめてきた揺れはフィンスタビライザー(減揺装置)によって軽減し、バリアフリー化で移動が楽になります。
また、デリッククレーン行っていた荷役作業は、フェリーとなるので作業負担が軽減されるそうです。

▼追記
取材時は、新造船/あいしまが就航する予定だったのですが、造船会社のミスによって新造船/あいしまの建造契約は白紙となりました。

※萩海運新造船イメージ図の画像。
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平成初期建造の貨客船/つばき2。
30年に渡って島に貢献してきた古き英雄が、この航路で活躍するのも、あとわずかです。

▼追記
新造船/あいしまの就航が見送られたので、つばき2が継続して就航します。

= つばき2 =
船種‥貨客船
船籍‥日本/山口県.萩市
航海区域‥沿海
所有/運用‥萩海運(有)
総トン数‥113t
全長‥33m
建造所‥三菱重工業下関造船所
就航‥平成2年

つばき2に乗って、萩へ戻りましょう。
帰りも宜しく頼みますよ。

①萩海運:つばき2.萩行
相島.14:00～萩.14:40

相島→萩の乗船券を買いました。

￥萩海運(相島→萩) 620円。

では、乗船しましょう。

船室に荷物を置いて‥

出航の儀(単に眺めるだけ)に参列しようと、甲板に出ると‥

3月は別れの季節。
島を離れる方のお見送りが島民総出で行われようとしています。

13:59
タラップが収納されました。

ゴゴゴゴォー

出航です。
船内には、別れのワルツ(蛍の光)が流れ始めました。

さようならぁ～
元気でなぁ～

桟橋に歓声があがる中、つばき2はゆっくりと後進で離岸していきます。

ああぁ～
テープが切れていくよ。

ボォォー
汽笛が鳴りました。

やばい。
俺、関係ないけど、泣けてきそう‥

切れたテープがゆらゆらとなびいています。

狭い港内で回頭しています。
巧みな操船です。

回頭完了。

ゴロゴロゴロ‥
ゴゴゴゴォー

船が島から離れていきます。
わずか1時間たらずだったけど、来て良かった。

相島よ。
さらばじゃ。

船は往路と同じく、動揺しています。

復路は寝ていきましょう。
身体がふわっと浮いて沈む揺れで、フライングカーペットに乗っているみたいです。

ドドドォー
ザババーン！

ひと眠りして目が覚めたらので、甲板に出ました。
相変わらず動揺しています。

後ろを眺めると‥
もう、相島が小さくなっていますね。

つばき2は萩沖を航行中。
本土がだいぶ近づいてきました。

ドドドドォー
海流が激しくて航跡が定まっていません。

左に'笠山'が見えます。
玄武岩台地にトロイデ状の溶岩が噴出した標高112mの小さな火山だそうです。

相島から32分。
萩商港に入港します。

ボォー
汽笛を鳴らして入港し、減速します。
港内に入ると、動揺が嘘のようにおさまりました。

接岸地点が見えてきました。

あっ！
あの船は‥

萩-大島航路に就航する、萩海運/はぎおおしま(323t)ですね。

萩海運/はぎおおしまは、平成25年3月に就航したフェリーで、萩から9kmほど沖合の大島へ30分ほどで結んでいます。

港内で回頭して‥

接岸体制に入りました。

ホーサーがビットにつながれました。

※ホーサー‥係留用ロープ
※ビット‥係留用鉄杭

あぁ～
楽しい船旅が終わっちゃうよ～

14:38
接岸完了。
パチパチパチ‥

名残惜しいですが、下船しましょう。

萩海運/つばき2
平成初期の建造から30年あまりが経過する船体は老朽化が進んでおり、時代遅れ感は否めませんが、なかなか味のある貨客船で、東日本人民の私から見ると、伊豆諸島開発/ゆり丸と重なって見えます。

つばき2・ゆり丸、共に'揺れる船'と揶揄されましたが、両船とも多くの功績を残し、今年中に引退となります。

▼追記
新造船/あいしま就航が見送られたので、つばき2は引退しません。

引退まで、残り3ヶ月。
私が乗ったのはたった1回でしたが、つばき2よ。
30年間お疲れ様でした。

本編はここまででございます。
拙い旅行記をご覧下さいまして、誠にありがとうございました。

つづく。