西日本ASBR乗りまくり&蟹,河豚食旅・その13.名門大洋フェリー/フェリーきょうとⅡ (新門司～大阪)乗船記。

16:29
北九州の新門司港にやって来ました。
これから、名門大洋フェリーで大阪に向かいます。

本日の大阪行1便の就航船は、フェリーきょうとⅡです。

新門司港は船体全体の撮影ができません。
てな訳で、ターミナルにあった模型でご了承願います。

= フェリーきょうとⅡ =
総トン数‥9,731t
全長‥167.0 m
型幅‥25.60 m
船種‥フェリー
航海区域‥沿海
船籍‥日本 大阪府大阪
所有者‥名門大洋フェリー(株)・鉄道建設・運輸施設整備支援機構
運用者‥名門大洋フェリー(株)
建造所‥三菱重工業下関造船所 (1087番船)
就航‥平成14年10月18日

只今、名門大洋フェリーでは新造船を建造中です。

新造船が就航すると、名門大洋フェリー新門司-大阪航路1便就航船「フェリーきょうとⅡ」「フェリーふくおかⅡ」は引退となります。

「乗れる時に乗っておけ！」
～てな訳で、乗りにきました。

では、恒例儀式を‥
乗るぜ、フェリーきょうとⅡ！

▼名門大洋フェリー
https://www.cityline.co.jp/index.html

16:35
では、乗船しましょう。

案内所で個室のキーを受け取る富裕層の上級船客の方々を横目に、今夜の城へ向かいます。

C03号室は‥
あっ、ここですね。
入りましょう。

=エコノミー/2等室=
フェリーきょうとⅡ.最下級船室で、船旅の基本とも言える大部屋の和室です。
通常は、このように寝具が隙間なくセットされているのですが‥

[ 客室設備 ]
マットサイズ‥1,800㎜×700㎜
共用テレビ・荷物棚・キルトケット・枕

※名門大洋フェリー公式サイトエコノミー室の画像。
フォートラベル利用規約第７条該当の恐れで削除。

コロナ禍の今、感染対策の一環として間引きされ、14名定員が6名定員となり、ビニールカーテンの仕切りも取り付けられました。

エコノミー/2等室には女性専用室があります。
※女性専用室は日によって設定のない日があるそうです。

★エコノミー/2等室(新門司ｰ大阪)‥大人6,480円～
大部屋和室:定員14～28名×10室

船旅の基本と言える大部屋の和室ですが、新造船から大部屋和室のエコノミー/2等室はなくなるそうです。

てな訳で、最も経済的な相部屋のエコノミー/2等室で、今後消えつつある船旅の基本を再確認することにしました。

=救命胴衣着用方法=
これは重要です。
よく読んで理解しておきましょう。

出航15分前です。
儀式に参列する為、甲板に出ました。

フェリーきょうとⅡのファンネル。
名門のMと大洋のTでデザインしたマークが描かれております。

名門大洋フェリーは、名門フェリー(名古屋～新門司)と大洋フェリー(大阪～苅田)が昭和59年に合併した海運会社です。

神聖なる出航の儀(単に眺めるだけ)に参列する筆者。

17:00
ホーサーがビットから外されました。

※ホーサー‥係留用ロープ
※ビット‥係留用鉄杭

ゴゴゴゴォー

巨大な船体が岸壁から離れていきます。

地上職員の方々が総出で見送りをしてくれていますよ。

さよならぁ～

只今、新門司港では‥

今年7月1日に開業予定の東京九州フェリー(横須賀～新門司)の新門司ターミナルを建設中です。

▼東京九州フェリー
https://tqf.co.jp/

あっ！
フェリーが並んでいますね。
新門司港はフェリー天国です。

ズームしてみましょう。

さて、コチラのフェリーは‥
新門司-徳島-東京航路に就航する、オーシャン東九フェリー/フェリーりつりん(12,636t)です。

▼オーシャン東九フェリー
https://www.otf.jp/

あちらの船は、新門司-泉大津航路に就航する阪九フェリー/ひびき(15,897t)。
平成27年4月に竣工した新しいフェリーです。

▼阪九フェリー
https://han9f.co.jp/

奥の船舶は新門司-神戸航路に就航した、阪九フェリー/つくし(13,353t)。
平成15年6月に竣工。

昨年6月に乗船しました。
▼阪九フェリー【つくし】乗船記(神戸～新門司)。
https://4travel.jp/travelogue/11633474

新門司港を出港します。

滞在1時間たらずだったけど‥
九州よ、さらばじゃ。

新門司～大阪 458km/12時間30分の船旅が始まりました。

それでは、恒例の船内視察を始めましょう。
フェリーきょうとⅡの船客区画は、5F～7Fの3層となっております。

5Fから見ていきましょう。

=エントランスホール=
乗船すると、広いエントランスホールが船客を迎えます。

=テレビコーナー=
エントランスホールにあります。

記念スタンプもありますよ。
押していきましょう。

=案内所=
案内所は船内のご案内、上等級への変更手続きや船内のご案内を行います。

=売店=
関西･九州のお土産やお菓子・飲み物・日用雑貨を取り揃え、名門大洋フェリー太平洋フェリーオリジナルグッズも販売していました。

=船舶用公衆電話=
瀬戸内海上では、携帯が一部つながりにくい海域があるので、公衆電話が置かれております。
初掛け(34秒)100円・追加(60秒)100円だそうです。

=貴重品ボックス=
ご自身の貴重品は自分で守りましょう。
貴重品ボックスは暗証番号式で無料です。

右側には、携帯電話用の「有料充電器」が置かれていました。
携帯電話充電器(iPhone/スマートフォン対応)‥30分 100円です。

=自販機コーナー=
アルコール&ドリンク類・カップ麺・アイス・ニチレイ軽食などがあります。
ビール（350ml）：240円～
ビール（500ml）：320円～
発泡酒（350ml）：190円～
発泡酒（500ml）：250円～
ワンカップ白鹿：380円
缶ジュース（350ml）：130円
ペットボトル（500ml）：160円
カップ麺：290円 ～と、言ったところでしょうか。

ニチレイの自販機がなくなって‥
新たに電子レンジが設置されていました。

=給湯器コーナー=
カップ麺の調理にかかせないアイテムですね。
熱湯と冷水があり、紙コップも用意されています。

=ゲームコーナー=
定番のスロットとUFOキャッチャーがあり、退屈しません。

=コインロッカー=
小 100円（縦40㎝×横41㎝×奥行42㎝）
中 200円（縦53㎝×横41㎝×奥行42㎝）
大 300円（縦80㎝×横41㎝×奥行48㎝）です。

=洗面所=
ヘアドライヤー完備。
アメニティはありません。

=トイレ=
ウォッシュレット付で綺麗に清掃されております。

波が穏やかな瀬戸内海航路を航行するので、船旅の救世主G〇RO袋は配備されておりません。

=多目的トイレ=
身体の不自由なお客様にも安心してご利用頂けます。

=脱衣室=
展望浴場の脱衣室です。
早朝帯は更衣室として利用可能です。

=展望浴室=
あまり広くありませんが、風呂に入れるのは船旅の醍醐味ですね。
16:00～22:00までご利用頂け、朝風呂はありません。

船内設備案内サイン。
この形の船内サインも減りつつありますね。

=ツーリスト/2等洋室=
私がよく利用する等級で、階段式2段ベッドの相部屋です。

★ツーリスト/2等洋室(新門司ｰ大阪)‥大人7,360円～
階段式2段ベッド・定員8～28名×16室

[ 客室設備 ]
階段式2段ベッド
ベッドサイズ‥2,000㎜×800㎜
小型網棚・寝台灯・コンセント・キルトケット・
枕・シーツ・スリッパ

=ドライバー室=
我が国の物流を支えるトラックドライバー様の為の区画です。
一般船客は入れません。

=展望レストラン=
フェリーきょうとⅡのメインダイニング。
夕暮れから夜の瀬戸内海を眺めながらお食事をお楽しみ頂けます。

次は、6Fに上がってみましょう。
画像はありませんが、エレベーターもあります。

6Fです。

=展望ストリート=
瀬戸内海の風景や沿岸の夜景を楽しみながら、ゆったりとした時間をお過ごし頂けるスペースです。

=マッサージコーナー=
長い運転の疲れや旅の疲れを癒すにはもってこいのマッサージコーナー。
船内で身体をほぐし、リラックスできます。

10分.300円

=喫煙室=
船内は、個室を含めて禁煙です。
おたばこは、コチラでお願いします

=シャワー室=
個室タイプのシャワー室を完備。
シャンプー/トリートメント/ボディソープの用意があり、16:00～下船10分前まで利用できます。

=ファースト/1等室=
シングル・ツインルーム・4名様洋室・和室と、お一人様からファミリー、グループ旅行と用途にあわせて選択できます。

★ファースト/1等室(新門司ｰ大阪)‥大人13,270円～

※ファースト/1等室の画像。
フォートラベル利用規約第７条該当の恐れで削除。

シングル洋室:定員1名×8室
ツイン洋室:定員2名×8室
2段ベッド洋室:定員4名×27室
和室:定員2～3名×8室

[船室設備]
洋室広さ‥5.30～10.60㎡
和室‥広さ‥8.00～9.90㎡
ベッドサイズ‥2,000㎜×800㎜
洗面台・テレビ・コンセント・
浴衣・フェイスタオル(小)・
歯ブラシセット・スリッパ・ドライヤー・
ポット＆茶器セット

なぜか、ここだけ通路が激狭です。

7Fに上がりました。
こちらは、特別室と特等室のみの上級フロアとなっています。

私のような下級船客は入れませんので‥

パンフレットの写真で船室を見てみましょう。

=デラックス/特等室=
ゆとりあるのハイグレードな空間は、船旅の気分を盛り上げてくれます。

★デラックス/特等室(新門司ｰ大阪)‥大人18,820円～
ツイン洋室:定員2名×7室

[船室設備]
広さ‥16.10㎡
ベッドサイズ‥2,000㎜×1,000㎜
バス・トイレ・洗面台
テレビ・冷蔵庫・コンセント
浴衣・茶羽織・バスタオル・
フェイスタオル・歯ブラシセット・
スリッパ・ドライヤー・
ポット＆茶器セット・カップコーヒー
アメニティセット
(髭剃り/ヘアーブラシ/巾着袋/シャワーキャップ/綿棒/入浴剤)

※デラックス/特等室の画像。
フォートラベル利用規約第７条該当の恐れで削除。

=スイート/特別室=
フェリーきょうとⅡ最上級船室です。
エグゼクティブホテルのような豪華な雰囲気は、ハイクラスな船旅を満喫できます。

★スイート/特別室(新門司ｰ大阪)‥大人18,820円～
特別室使用料(ルームチャージ)+5,000円必要。
ツイン洋室:定員2～3名×2室

[客室設備]
広さ‥24.90㎡
定員‥2～3名
ベッドサイズ‥2,000㎜×1,200㎜
エキストラ(2,000㎜×800㎜)
バス・トイレ・洗面台
テレビ・冷蔵庫・ズボンプレッサー・
コンセント・浴衣・茶羽織・バスローブ・
バスタオル・フェイスタオル・
歯ブラシセット・スリッパ・ドライヤー・
ポット＆茶器セット・
カップコーヒー・ミネラルウォーター500ml×2本
アメニティセット
(髭剃り/ヘアーブラシ/巾着袋/シャワーキャップ/綿棒/入浴剤)

※スイート/特別室の画像。
フォートラベル利用規約第７条該当の恐れで削除。

さて、今日の日の入りは18:24です。
甲板に出てみましょう。

18:02
おぉ！
今日は夕日がすばらしいです。

西の彼方に日がゆっくりと沈んでいきます。

私は今、感動している。
黄昏る筆者。

あと、少し‥

18:14
日が沈みました。

おしまい。
パチパチパチ‥

赤く染まる水平線。
すばらしい景観だ。

船内レストランはビッフェ形式です。
今夜の「宴」は、奮発して、船内レストランで頂きましょう。

フェリーきょうとⅡ.夕食‥1,600円

ソフトドリンクは飲み放題！

■コカコーラ
■ファンタメロンソーダ
■リアルゴールド
■カルピス
■カルピスソーダ
■ミニッツメイドオレンジ
■アイスティー
■烏龍茶
■挽きたて珈琲

19:20
貧乏魂が炸裂して、一通りとってきましたよ。
それでは、突撃！

食べることに専念する為、アルコールは自粛。

①冷奴
②コーン生野菜サラダ
③カルピスソーダ

一の膳
①刺身蒟蒻
②かつおたたき刺身
③わかめ
④蒸し鶏
⑤コンキリエサラダ
⑥いんげん胡麻和え
⑦ボイルブロッコリー
⑧ゆかりごはん
⑨蒟蒻煮

二の膳
①白身魚フライ
②ミニトンカツ
③手羽先揚げ
④小魚天ぷら
⑤揚げ餃子
⑥たこ焼き
⑦枝豆
⑧ミミンガー
⑨磯辺揚げ

三の膳
①高野豆腐
②肉じゃが
③いわし煮
④ハンバーグ
⑤ホワイトシチュー
⑥鶏肉のトマト煮
⑦筑前煮
⑧ウインナー/フライポテト
⑨塩焼きそば

ご飯と汁物に突入！

①鶏のからあげ
②カレーライス
③福神漬
④中華スープ
⑤豆腐とわかめの味噌汁

苦しくなってきたけど、デザートは別腹なのだ。

①安倍川餅
②チョコカステラ
③ライチ果実
④ソフトクリーム
⑤杏仁豆腐
⑥ホットコーヒー

完食！
もぉ、食えません‥
ごちそうさまでした。

すっかり暗くなりました。
夜のクルーズを楽しみましょう。

船室でゴロゴロ寛ぐ筆者。
寝っ転がって寛げるのは、船ではの醍醐味。

21:03
瀬戸内海を東へ航行中。
今、どこかな？

愛媛県松山市沖ですね。

※GoogleMapの画像。
フォートラベル利用規約第７条該当の恐れで削除。

21:35
相部屋の下級船室は、21:30をもって消灯されます。

では、寝ましょう。
おやすみなさい。
ZZZ‥

4:06
おはようございます。
フェリーきょうとⅡは、兵庫県淡路島と明石沖を航行中です。

※GoogleMapの画像。
フォートラベル利用規約第７条該当の恐れで削除。

4:12
淡路島を眺めます。
まもなく明石海峡大橋の下を通過しますよ。

舞子の夜景を眺めながら、明石海峡大橋を通過しました。

名門大洋フェリーでは「夕食バイキング利用で、軽朝食サービスキャンペーン」を実施しているんです。
このサービスは、第1便（17時出航）限定で、夕食レストランをご利用いただいたお客様に対して、軽朝食を無料でご利用頂けると言う、なんとも太っ腹なサービスなんです。
平成29年4月1日から実施しておりますが、ご好評につき、期間延長が続いております。

ちなみに、軽朝食のみのご利用料金は、小学生から大人まで一人300円(税込)・幼児は無料となります。

※この後、このサービスは終了しています。

てな訳で、朝食券を頂きましたよ。

では、恩恵にあやかり、無料朝食を頂きましょう。
頂きま～す。

①ゆでたまご
②生野菜サラダ
③バターロール
④トースト
⑤オレンジジュース
⑥ホットコーヒー

5:23
接岸地点となる大阪南港フェリーターミナルが見えてきました。

神聖なる接岸の儀(単に眺めるだけ)に参列する筆者。

接岸体制に入りました。
第5バースに接岸するようです。

あぁ～
楽しい船旅が終わっちゃうよ～

ホーサーがビットにつながれました。

5:30
接岸完了。
パチパチパチ‥

5:36
名残惜しいですが、下船しましょう。

平成14年10月に就航したフェリーきょうとⅡ。
令和3年12月.新造船の第1番船就航をもって引退となり、この雄姿が見られるのも残り9ヶ月となります。
あと、何回乗れるかな？

この後、関空経由で帰宅となりますが、本編はここまででございます。
拙い旅行記をご覧下さいまして、誠にありがとうございました。

つづく。