乗る&乗る ザ 九州・その9.〈祝〉新造船就航:阪九フェリー/せっつ乗船記 (船内視察編)

阪九フェリー/せっつ乗船記(航海編)から御移動ありがとうございます。

パンフレットを頂きました。
それでは、恒例の船内視察を始めましょう。
せっつの船客区画は5F～7Fの3層です。

5Fから見ていきましょう。
乗船口を入ると‥

エントランスホールです。
3層吹き抜けエントランスロビー中央には、エレベータータワーが立ちあがっております。

平成27年1月就航の阪九フェリー/いずみ以降のSHKグループ:新日本海フェリー・阪九フェリー、そして令和3年7月開設予定の東京九州フェリーの新造船は、このレイアウトが基準となっていますが、内装色は各船異なっており、せっつは神戸をイメージした白と青を基調としています。

3層吹き抜けのアトリウム。
こりゃ、ゴージャスだな。

キラキラ光る天井の照明も豪華絢爛です。

エントランスホールには巨大液晶テレビがあり、視聴できるようにベンチがレイアウトされています。

=案内所=
エントランスホールには、ご案内や等級変更などを承る案内所と‥

=売店=
阪九フェリーの就航地である、九州・関西のお土産品や阪九フェリーオリジナルグッズの販売をする売店があります。

なんと、阪九フェリーでは船内で焼いたパンやスィーツの販売を行っています。
また、右の用紙で予約もでき、朝、焼き立てのパンを受け取ることも可能です。

緊急時に備えて、AEDを配備。

案内所クローズ時は、左のインターホンで船員様と通話ができるようになっています。

=救命 消防設備配置および非常脱出経路図=
これも重要です。
しっかりと読んで、避難経路の確認を怠らないようにしましょう。

=自販機コーナー=
こちらは、ドリンク類・アイスクリームがあります。
ソフトドリンク:コーヒー類：120～210円
アイスクリーム：150～250円

カップ麺自販機もありますよ。

カップ麺各種：260円。

こちらは、アルコール販売機。

ビール（350ml）：290円～
ビール（500ml）：380円～
発泡酒（350ml）：240円～
発泡酒（500ml）：340円～
缶チューハイ（350ml）：210円～
缶チューハイ（500ml）：270円～
～と、言ったところですね。

4F自販機コーナーには、携帯電話充電コーナー(有料)と、持ち込んだ食材を温めるのに便利な電子レンジが配備。

=リラックスルーム=
高性能電動マッサージ椅子で、疲れを癒せます。
15分200円と、なっております。

=せっつ営業時間のご案内=
大浴場・レストラン・案内所・ショップ等の営業時間が一括でわかるようになっています。

=喫煙ルーム=
船内は個室を含めて禁煙です。
喫煙は船内各所にある喫煙ルームでお願いします。

=衛星公衆電話=
NTTドコモが提供する、ワイドスターⅡと言う衛星携帯電話サービスを利用した公衆電話です。

=エレベーター=
乗ってみましょう。

エレベーターには窓があって、エントランスホールを見渡せます。
船の中にいるのが、信じられませんね。

再び4Fに戻ってきました。
エレベーターの前にベンチがあります。

=ゲームコーナー=
フェリーでは定番のスロットとUFOキャッチャーがあり、長い船旅を退屈させません。

=キッズルーム=
小さなお子様が遊べるスペースです。

コロナ禍で使用中止となっていました。

=授乳室=
赤ちゃん連れのお客様が人目につかないよう、安心してご利用頂けます。

=セフティーボックス=
貴重品は、こちらに預けておけば安心ですね。

=多目的トイレです=
せっつのバリアフリー設備は、公益財団法人交通エコロジー・モビリティ財団より助成を受けて設置されました。

=洗面室=
広くて綺麗ですね。

=トイレ=
ウォシュレットがついて清潔です。

=給湯室=
カップ麺調理に欠かせない給湯器と冷水器が配備。
紙コップも無料で用意されています。

船室は、頂いた阪九フェリーのパンフレットで見てみましょう。

=スタンダード和室=
2等にあたる客室で、5Fインサイドに配置。
船旅の基本とも言える、開放的な相部屋の和室です。

￥スタンダード和室(新門司－神戸) 6,590円～
※令和3年4月1日～6月30日までの運賃です。

=デラックス洋室 バリアフリー=
1等にあたる客室で、5Fアウトサイドに2室配置。
車椅子でも楽々移動できるツインルームです。

￥デラックス洋室/バリアフリー(新門司－神戸) 13,930円～

=デラックス洋室=
1等にあたる客室で、5Fアウトサイドに配置。
2段ベッド4名定員で、寛げる絨毯スペースもある個室です。

￥デラックス洋室(新門司－神戸) 9,740円～

ペット様ご同伴のお客様におススメする客室がコチラです。

=デラックス洋室 ウィズペット=
ペット様とご一緒に滞在できる1等相当のツインルームです。
フェリーはペット様連れの旅でも、安心して楽しむことができるんです。

￥デラックス洋室(新門司－神戸) 13,930円～

=ペットルーム=
こちらはゲージ室ですが、ベンチやテーブルを装備し、ペット様と過ごせるようになりました。

=カラオケルーム=
カラオケを歌って、みんなで盛り上がれる個室空間です。

※コロナ対策で休止中でした。

=ドライバー専用区画=
5F後方左舷は、我が国の物流を守る長距離大型トラックドライバー様専用区画となっており、客室・浴室・サロンがあります。
一般船客は入れません。

=ドライバールーム=
快適に休息をとって頂けるよう、個室となっています。

トラック需要が少なく一般船客が多い多客期は、スタンダードシングルとして一般に販売される期間があります。

6Fにあがってみましょう。

6Fからアトリウム空間を眺めてみます。
巨大テレビの前は小さなステージスペースとなっていて、ちょっとしたイベントが開催できるようになっています。

ステージ前を囲むように、テレビやイベントを鑑賞できるベンチ席が設けられています。

=6Fロビー休憩スペース=
ソファとテーブルが置かれ、飲食や御歓談ができるスペースです。

=フォトスペース=
せっつをバックに記念撮影ができるスペースです。
ここで記念撮影をすれば、インスタ映えしますよ。

=船内モニター=
船の現在地がわかるようになっています。

=6F自販機コーナー=
販売している品目は、5F自販機コーナーと同じです。

=レストラン=
せっつのメインダイニングです。
明るめのウッディーなイメージとなっており、中央にサークル状のテーブルを配置。
その周りをテーブル席が囲み、窓側にカウンター席があります。

=レストランメニュー=
阪九フェリーのレストランはカフェテリア方式。
定番の和食・洋食・中華料理以外にも、料理長オススメの厳選料理・季節限定メニューなど、多種多彩なメニューをご用意しています。

=スタンダード洋室=
2等寝台にあたる客室で、5F・6Fインサイドに配置。
プライバシーが確保された階段式2段ベッドの船室です。

￥スタンダード洋室(新門司－神戸) 7,640円。

=デラックス和室=
1等にあたる客室で、6F左舷アウトサイドに配置。
日本人の習慣に合わせた、ゆったりと寛げる畳敷き3名定員のお部屋です。

￥デラックス和室(新門司－神戸) 13,930円～

=デラックス和洋室=
1等にあたる客室で、6F両舷アウトサイドに配置。
ツインベッド+絨毯スペースに布団を敷くと3名様までご利用頂けます。

￥デラックス和洋室(新門司－神戸) 13,930円～

=展望ルーム=
他社ではフォワードサロンと呼ばれる船首部の展望ルームです。
室内は飲食禁止となっております。

展望ルームからの眺め。
まるで、操舵室にいる気分ですね。

これで終わりではありません。
それでは、最上階の7Fに上がりましょう。

3層吹き抜けのアトリウム。
上から見てもゴージャスだな、

7Fから吹き抜け空間を眺めます。

=展望ロビー=
7F両舷にソファを配置し、大きな窓から瀬戸内海を眺めることができます。

おっ！
ここには、阪九フェリーの歴代就航船が掲示されていますよ。

日本国内航路の長距離フェリー第1号は、阪九フェリーで、昭和43年8月10日、小倉-神戸航路に就航したのが始まりなんです。

阪九フェリーの歴代船舶、一部だけ紹介します。

★第1番船 =フェリー阪九= 5,201t。
昭和43年8月10日～昭和51年1月24日就役。
我が国の長距離フェリー、記念すべき第1号船となった船舶です。

★第11番船 =ニューやまと= 11,919t
昭和58年10月16日～平成8年2月21日就役。
船舶の大型化が進み、阪九初の1万トン級フェリーです。

★第17番船 =フェリーせっつ= 15,188t
平成7年12月22日～平成27年3月16日就役。
先代の'せっつ'で、阪神淡路大震災の約1年後に就航したことから、平成26年まで船体側面には'We Love KOBE'のロゴが描かれていました。

★第19番船 =やまと= 13,353t
平成15年3月27日～令和2年3月10日就役。
泉大津-新門司航路を担当した後、第21番船'いずみ'就航によって神戸-新門司へ転配。
第23番船'せっつ'の就航により、スウェーデン・ステナライン系列のStena RoRoへ売却されました。
◆乗船記→https://4travel.jp/travelogue/10908643

★第20番船 =つくし= 13,353t
平成15年6月12日～令和3年3月22日就役。
第19番船'やまと'の姉妹船として、泉大津-新門司航路を担当した後、第22番船'ひびき'就航によって神戸-新門司へ転配。
第24番船'やまと'就航によって、貨物需要の高い泉大津-新門司航路に転配され週2往復の増便分を受け持つ計画とされたのですが、新型コロナウイルスに伴う旅客需要の減少で計画は断念し、令和3年3月22日に引退。
フィリピンの2GO Travelに売却されました。
◆乗船記→https://4travel.jp/travelogue/11633474

こちらから、阪九フェリー現役船舶です。

★第21番船 =いずみ= 15,897t
平成27年1月22日～ 泉大津-新門司航路に就航中。
◆乗船記→https://4travel.jp/travelogue/11006561

★第22番船 =ひびき= 15,897t
平成27年4月21日～ 泉大津-新門司航路に就航中。

昭和43年の就航から半世紀‥
阪九フェリー最新鋭船舶です。

★第23番船 =せっつ= 16,300t
令和2年3月10日～ 泉大津-新門司航路に就航中。

★第24番船 =やまと= 16,300t
令和2年6月30日～ 神戸-新門司航路に就航中。

最新鋭の2船は、"星空と海を楽しむ癒しの旅"をコンセプトに、2020年から世界全海域を対象としたSOx(硫黄酸化物)規制の環境対策として、スクラバー(排ガス処理装置)を国内フェリーとして初搭載しました。

この作品は‥
細川文代氏作 = まほろば-雨 = です。

フェリーでは、芸術鑑賞もできるんです。
よく見ておきましょう。

7F展望ロビー後方のベンチです。
この画像左側が真後ろで‥

展望デッキがあります。
外に出てみましょう。

解放感溢れる展望デッキには椅子とテーブルがあります。
潮風にあたりながら、ゆったりとした時間が過ごしましょう。

=大浴場=
フェリー旅の醍醐味と言ったら、お風呂に入れることですね。

大浴場には、瀬戸内海を望む広々とした内湯と露天風呂があります。
グループの新日本海フェリーにあるサウナは設置されませんでした。

シャワー室も設けられています。
大浴場休止中の時間帯でも、ご利用になれます。

=デラックスシングル=
1等にあたる客室で、7Fインサイドに配置。
ひとり旅に最適なシングルルームとなっております。

￥デラックスシングル(新門司－神戸) 11,310円～

こちらは、7Fアウトサイドの上級船室フロアです。
通路にも高級感が溢れていますね。

=スイート=
特等にあたる客室で、7F両舷アウトサイドに配置。
シティホテル並みのツインルームは、大きな窓からの眺めが良くゆとりある空間です。

￥スイート(新門司－神戸) 19,160円～

=ロイヤル=
せっつの最上級船室で、2室限定の客室です。
ツインのベッドルームとリビングが分離しており、海が見える浴室・プライベートデッキも備え、最上級のクルージングがお楽しみ頂けます。

￥ロイヤル(新門司－神戸) 25,460円～

いやぁ、せっつの船内設備は充実していますね。
以上で、船内視察は終了です。

それでは、(航海編)へ戻りましょう。
▼こちらをクリック願います。
https://4travel.jp/travelogue/11689914

→続きます。