長崎&鳥取変態行程旅・その6.【祝】新造船就航:名門大洋フェリー/フェリーきょうと乗船記(船内編)

17:21
福岡県北九州にいます。
名門大洋フェリー/新門司ターミナルに着きました。

フェリーターミナル内には、名門大洋フェリー就航船の模型が展示されていました。

■フェリーおおさかⅡ (14,920t)
平成27年9月16日就航。
フェリーきょうと(3代目)が就航するまで、姉妹船のフェリーきたきゅうしゅうⅡと共に名門大洋フェリー最大級&最新鋭船でした。
就航から2便を担当し、新造船就航によって1便へ転配されます。

これから乗船する「フェリーきょうと」の歴史を見てみましょう。

■初代・フェリーきょうと (7,167t)。
名門大洋フェリー発足後の新造船第一船として、ニューぺがさすの船名で平成元年年1月に就航。
平成4年4月9月、フェリーきょうとへ改名。
平成14年、2代目となるフェリーきょうとⅡの就航により引退。
フィリピンへ売船されました。

■2代目・フェリーきょうとⅡ (9,731t)。
初代の後継船として、平成14年9月3日就航。
3代目となるフェリーきょうと就航により、令和4年1月13日をもって引退しました。

▼フェリーきょうとⅡ乗船記
https://4travel.jp/travelogue/11682817

■3代目・フェリーきょうと (15,025t)。
フェリーきょうとⅡの後継船として、令和3年12月16日に就航。
名門大洋フェリー最大級の新造船です。

船名はフェリーきょうとⅢとならず、数字が外されました。

これは、大きいフェリーですね。
名門大洋フェリー最大級船舶なんですよ。

= フェリーきょうと =.
総トン数‥15,025t
全長‥195m
型幅‥27.5m
船種‥フェリー
船籍‥日本 大阪府大阪
所有者‥名門大洋フェリー(株)・鉄道建設・運輸施設整備支援機構
運用者‥名門大洋フェリー(株)
建造所‥三菱重工業下関造船所
就航‥令和4年12月16日

名門大洋フェリーは、大阪-新門司458kmを12時間30分で結ぶ航路です。

3代目/フェリーきょうとのファンネル。
名門のMと大洋のTでデザインしたマークが初代から継承されております。

名門大洋フェリーは、名門フェリー(名古屋-新門司)と大洋フェリー(大阪-苅田)が昭和59年に合併した海運会社です。

ターミナル3階には、待合室とレストランスペースがあります。

レストランのメニュー
営業時間が11:00～14:00なので、フェリー利用者の為と言うより、近隣港湾で働く方々の為の施設みたいです。
土・日・祝、ゴールデンウィーク・お盆・年末年始は、お休みです。

小倉の老舗菓子店/シロヤで購入した、人気商品・オムレット(1個50円)でお茶にしましょう。
クリームの甘さがヤミツキなんです。

■オムレット‥50円

令和3年12月16日現在‥
新門司19:50出航便(2便)には、フェリーきょうと・フェリーきたきゅうしゅうⅡが就航しています。
乗船開始は、18:30～です。

※令和4年3月28日大阪出航便から、新造船/フェリーふくおか就航予定です。

18:30
時間になりました。
乗船しましょう。

案内所で個室のキーを受け取る富裕層の上級船客の方々を横目に、今夜の城へ向かいます。

G07号室は‥
あっ、ここですね。

=ツーリスト/2等洋室=
2段ベッド相部屋のフェリーきょうとで、一番安い等級です。

■名門大洋フェリー第2便ツーリスト(WEB割)6,750円

▼公式サイトWEB予約すると、2便は2割引きとなります。
https://www.cityline.co.jp/reserve/operation

こちらは下段で、上段は階段で上がるようになっております。

近年のフェリーの寝台は、階段式が主流になりつつありますが、名門大洋フェリーがフェリー業界で初めて階段式寝台を採用したのです。

ツーリストには、女性専用のレディースルームがあります。
但し、日によっては設定のない日もあるそうです。

私の城はコチラ‥
一番奥の上段寝台を指定しました。

中を見てみましょう。

厚手の寝具と枕。
シーツは敷かれています。

寝台灯・コンセント・ペットボトルホルダー・網の小棚。

フックとハンガーは2箇所。

空調吹出口。
初期の階段式寝台はこれがなく、暑かったのですが、改良されました。

寝台内には、棚もあります。

引きこもるには最適。
こじんまりした空間です。

カーテンを閉めると、プライベートな空間となります。

荷物置場には、ゴムロープが備え付けられました。

=救命胴衣着用方法=
これは重要です。
よく読んで理解しておきましょう。

=非常時の心得・脱出経路図=
これも重要です。
この後、船内視察を兼ねて避難経路も確認しておきましょう。

=フェリーきょうと 船内マップ=
それでは、恒例の船内視察を始めましょう。
フェリーきょうとの船客区画は、6～8Fの3層となっております。

6Fから見ていきましょう。

=エントランスホール=
乗船すると、広いエントランスホールが船客を迎えます。

エントランスは、2層吹き抜けになっております。

白を基調とした明るい船内。
ベンチタイプの椅子で寛げます。

=船内モニター=
船舶の現在地を見ることができます。

=自販機コーナー=
アルコール&ドリンク類・カップ麺・アイスなどがあります。
・ビール（350ml）240円～
・ビール（500ml）320円～
・発泡酒（350ml）190円～
・発泡酒（500ml）250円～
・缶チューハイ 180円
・ブラックニッカ 250円
・缶ジュース（350ml）130円
・ペットボトル（500ml）160円
・アイスクリーム 180～230円
・カップ麺 290円 ～と、言ったところですね。

電子レンジは2台配備。

=給湯器コーナー=
カップ麺の調理にかかせないアイテムですね。
熱湯と冷水があり、紙コップも用意されています。

セーフティボックス 無料(暗証番号式)。
携帯電話充電器。
両替機です。

=ゲームコーナー=
コロナ禍で閉鎖されていました。

※画像は、フェリーきたきゅうしゅうⅡのものです。

=営業時間のご案内=
船内各設備の利用可能時間が一目でわかるようになっています。

=売店=
名門大洋フェリーオリジナルグッズ、関西・九州土産や日用品の販売を行っています。

おっ！
船旅の友.カップ麺がたくさんあるよ。
あと、菓子パン・お茶漬け・味噌汁もあって、品揃えが豊富でしたよ。

いま人気の御船印‥
加盟57社あるうち、20社以上の御船印を集めると、一等航海士・40社以上で船長の称号が頂けるマスター制度があるみたいです。
マスター認定者一覧を見ると、4トラベラー様の名前もありました。

▼御船印めぐりプロジェクト
https://gosen-in.jp/

=案内所=
案内所では、船内のご案内と、個室利用上級船客様へのカギを受け渡しを行っております。

=呼出電話=
案内所クローズ時、こちらで船員様とやり取りができます。

=キッズルーム=
小さなお子様がのびのびと遊べます。
長い船旅も退屈しません。

※コロナ禍でクローズでした。

=コインロッカー=
大部屋でも、ここに荷物や貴重品を預けておけば安心ですね。
冷蔵ロッカーが新設されました。

▼コインロッカー
・小 100円（縦39㎝×横35㎝×奥行45㎝）
・中 200円（縦53㎝×横35㎝×奥行45㎝）
・大 300円（縦80㎝×横35㎝×奥行51㎝）
・冷蔵ロッカー 200円

=6F TVラウンジ=
大型テレビを見ながら寛げるスペースです。
船室にテレビがない下級船客の筆者には、ありがたい設備です。

=ミーティングルーム=
団体のお客様の為の設備です。
一般船客は利用できません。

=展望レストラン=
フェリーきょうとのメインダイニング。
夕食は夜景を、朝食は瀬戸内海を眺めながらお食事をお楽しみ頂けます。

レストランには製氷機があります。
トラックドライバー様が、焼酎を飲むのに利用していました。

=6F エレベーターホール=
船内の上下移動はエレベーターをご利用頂け、ベンチ席を設けてあります。

長崎船舶装備株式会社様より贈られた新造船就航の祝花です。
名門大洋フェリー様、おめでとうございます。

=フェリーきょうと命名・進水記念の画=
船好きのイラストレーター/柳原良平.画伯(故人)の作品が、商船三井から贈られました。

=船舶衛星公衆電話=
瀬戸内海上では、携帯が一部つながりにくい海域があるので、公衆電話が置かれております。
初掛け(34秒)100円・追加(60秒)100円だそうです。

記念スタンプが一新されました。
押していきましょう。

=喫煙室=
船内は個室を含めて禁煙です。
喫煙は船内各所にある、喫煙室でお願いします

=プロムナード=
瀬戸内海を眺めながら、持参したお弁当などを飲食できるスペースです。

=乗用車両甲板=
バリアフリー化の為、乗用車の車両甲板は6Fに設置されました。

広い通路。
次は、6Fの前部を見てみましょう。

=救護室=
医師は乗っていません。
緊急時用の部屋です。

暖簾の奥は、男性用トイレと洗面所です。
入ってみましょう。

=洗面室=
ドライヤー完備。
アメニティはありません。

=トイレ=
ウォッシュレット付で綺麗に清掃されております。
船体動揺がない瀬戸内海航路を航行するので、船旅の救世主G〇RO袋はありません。

=多目的トイレ&シャワー室=
身体の不自由なお客様にも安心してご利用頂けます。

バリアフリー設備は、公益財団法人交通エコロジー・モビリティ財団の助成を受けて設置されました。

=パウダールーム=
女性のお客様に安心してご利用頂けます。
また、授乳室もあります。

パウダールームは、こんな感じになっているそうです。
名門大洋フェリーの女性社員の意見が取り入れられました。

=コンフォート/2等洋室=
ここは、計画の段階で最も経済的な大部屋雑魚寝タイプのエコノミー船室2室となる予定でしたが、コロナ禍をふまえ設計を急遽変更し、新たに設定された船室です。

よって、船旅の基本となる大部屋は廃止されました。

コンフォートは、個室感覚の1段ベッドになりました。
バリアフリー対応で、車椅子やご年配のお客様も安心してご利用いただけます。

￥コンフォート(通常期) 9,830円

寝台はツーリストと同じですが、天井が高い分だけ快適に過ごせます。

=ツーリスト/２等洋室=
階段式2段ベッドの船室です。
エコノミー室廃止によって、最も安い等級となりました。

ドアがオートロック方式のレディースルームの設定もあります。

￥ツーリスト(通常期) 8,530円

=ドライバールーム=
我が国の物流を支えるトラックドライバー様の為の区画です。
一般船客は入れません。

それでは、7Fにあがってみましょう。

吹き抜け階段には、日本の伝統工芸作品が見られます。
フェリーきょうとの内装は"古都のたたずまい"をコンセプトに、和風の雰囲気で統一されているそうです。

吹き抜けは、他の姉妹船より解放感が増しました。

7F吹き抜けのまわりにはベンチ席が設置されました。
ここでも、お寛ぎ頂けますね。

それでは、上級船室です。
下級船客の筆者は立ち入りできないので、名門大洋フェリーの公式サイトで見てみましょう。

=ファーストS/1等洋室=
ひとり旅に最適。
手軽に利用できるシンプルなシングルルームです。

￥ファーストS(通常期) 11,630円

[船室設備]
定員‥シングル1名
・テレビ・洗面台・コンセント

=ファーストJ/1等和室=
純和風でゆっくりと くつろげる畳のお部屋です。

￥ファーストJ(通常期) 14,030円
※ファースト以上の個室船室を定員数に満たない人数でご利用の場合、貸切料(各料金の50%×未使用席数)が必要です。

[船室設備]
定員‥和室4名
・テレビ・洗面台・コンセント

=ファーストB/1等和洋室=
ツインベッドと畳敷きのお部屋です。
ご家族やグループに最適ですね。

￥ファーストB(通常期) 14,030円

[船室設備]
定員‥和洋室2～4名
・テレビ・コンセント・洗面台

=スペーリア/1等洋室=
2段ベッドが置かれた、新設の等級です。、
女性限定のお洒落なお部屋のご用意もあります。

￥スペーリア(通常期) 16,630円

[船室設備]
定員‥洋室2～3名
・テレビ・シャワー・トイレ・洗面台・コンセント

=シャワー室=
浴室が閉まっている時間でもご利用頂けます。

=脱衣場=
ドライヤー付きの洗面台。
広くて明るい雰囲気です。

=展望浴室=
大海原を眺めながら、広い湯船で ゆったりできます。
これぞ、船旅の醍醐味。

▼利用可能時間
・18:30～24:00
・6:30～入港10分前まで

※入浴客がいないことをに確認して撮影しております。

密対策のため、展望浴場入口に入浴している人数が表示されています。

混んでくると、このような表示に変わります。

=展望ラウンジ=
ダウンライトで薄暗く照らされ、のんびり静かに夜景観賞ができるようになっております。

=7F 自販機コーナー=
飲み物と給湯/冷水器が置かれています。

この給湯/冷水器‥
出て来るお湯や冷水が自動停止しません。
停止ボタンを押さないと、お湯・冷水が永遠と出続けるのでご注意下さい、

=7F 後方ホール=
車いすでも楽々通れる広さを保ち、壁に沿ってベンチ席が設けられています。

=7F TVラウンジ=
7FにもTVラウンジがあって寛げます。

=7F エレベーターホール=
こちらにもベンチ席が設けられ、座ってエレベーターを待つことができます。

=エレベーター=
船内にエレベーターは前部・中央部に1基ずつ、合計2基設けられました。

次は、8Fに上がってみましょう。

8Fは、スイート(特別室)とデラックス(特等室)専用の上級フロアとなっていました。
下級船客の筆者は入れません。

=デラックス/特等室=
特等に相当するデラックスルーム。
シティホテルのような、ゆとりあるのハイグレードな空間です。

￥デラックス(通常期) 19,680円

[船室設備]
定員‥ツイン洋室2名
・テレビ・冷蔵庫・バス・トイレ・洗面台・空気清浄機・コンセント

=スイート/特別室=
洋室と和洋室が各1室ずつ計2室限定の、フェリーきょうと最上級船室です。
エグゼクティブホテルのような豪華な雰囲気は、ハイクラスな船旅を満喫できます。

★スイート(通常期) 22,180円

[客室設備]
定員‥ツイン洋室2～3名・和洋室3～4名
・テレビ・冷蔵庫・バス・トイレ・洗面台・空気清浄機・コンセント

各階後方には、展望デッキがあります。

= 展望デッキ=
外の展望デッキに出ました。
瀬戸内海の島々や星空を眺めたりすることができます。

次回、航海編です。
拙い旅行記をご覧下さいまして、誠にありがとうございました。

-つづく-