SHKフェリー日本縦断旅・その2.太平洋フェリー/きたかみ 乗船記(航海編)　

18:40
仙台港フェリー埠頭にやって来ました。
これから、北海道苫小牧行のフェリーに乗ります。

▼太平洋フェリー
http://www.taiheiyo-ferry.co.jp/index.html

検温をして乗船手続き完了。
乗船券を頂きました。

￥C寝台(仙台-苫小牧)‥大人8,200円
※太平洋フェリー公式ホームページから予約し、10%割引となりました。

以前、こちらには「東日本フェリー」の窓口があったそうです。

東日本フェリーは、北海道東北地区を核とした航路を運航するフェリー会社で、仙台-苫小牧航路も運航。
太平洋フェリーのライバルでしたが、経営が困難となり会社更生法を申請。
しかし、その後も燃料費の高騰や利用客は伸びず、最終的には平成21年11月1日：現津軽海峡フェリーに吸収合併され、解散。
45年の歴史に幕を下ろしました。

太平洋フェリーのフラッグシップ/いしかりの模型が展示されています。
船尾の傷は、震災でキズついたものなのです。

乗船は18:15からです。
もう、始まっていますね。

太平洋フェリーには、いしかり・きそ・きたかみの3隻が在籍しています。
本日の就航船は「きたかみ」です。

岸壁に建造物ができて、船体のまともな画像を撮影できなかったので‥

筆者が以前撮影した画像で、ご了承願います。

=太平洋フェリー/きたかみ=
初代きたかみ(平成元年就航)からバトンを引き継ぎ、平成31年1月25日に就航した2代目きたかみです。

18:52
では、乗船しましょう。

えっと、672号室は‥
あっ、ここですね。

=C寝台=
最も安い等級の船室です。

フェリーの最下級船室と言ったら、以前は大部屋雑魚寝の2等が主流でしたが、2代目きたかみは大部屋和室を廃止しまして‥

今流行りの、階段式2段ベッドとなりました。

私の城はコチラ。
下段です。

カーテンでプライバシーが保てるようになっております。

寝台には、キルトケット・枕を配備。
シーツは敷いてあります。

右側には荷物を置くスペースがあって、寝台内にスーツケースを置くことができます。
これは便利ですね。

寝台内にはフックが2か所・タオル掛け・ハンガーを常備。
引きこもるには最適の空間です。

寝台灯・コンセントもありますよ。

バーン.バン.ババババーン！
出航前の銅鑼の合図が鳴り響きました。

甲板に出て‥

毎度のことながら、神聖なる出航の儀(単に眺めるだけ)に起立して参列する筆者。(笑)

岸壁の反対側では、宮城マリンサービス所属の'東北丸2号'が出航のアシストをするスタンバイ中です。

ホーサーがビットから外されました。

・ホーサー‥係留用ロープ
・ビット‥係留用鉄杭

19:40
ゴゴゴゴォー

巨大な船体が岸壁から離れ‥

タグボートがぐいぐい引っ張っていき‥

船体を180度回頭させていきます。
小さいけど、すごい力持ちですね。

右舷にあったターミナルが左舷にきて、回頭完了。
きたかみはゆっくりと前進を始め、仙台→苫小牧・約560km/15時間20分の船旅が始まりました。

★航海予定です・
19:40 ①仙台港(宮城県)
　↓
21:30 ②金華山(宮城県)
　↓
23:10 ③気仙沼沖(宮城県)
　↓
00:40 ④釜石沖(岩手県)
　↓
01:25 ⑤トドヶ崎(岩手県)
　↓
04:35 ⑥八戸沖(青森県)
　↓
07:15 ⑦尻屋崎(青森県)
　↓
08:30 ⑧恵山岬(北海道)
　↓
11:00 ⑨苫小牧西港(北海道)

街の明かりが小さくなっていきます。

仙台よ。
さらばじゃ。

ひと風呂浴びて、夕食にしましょう。
イオン多賀城店で、いろいろと食材を仕入れてきましたよ。

仙台名産/笹かまぼこ。
笹かまぼこは、明治時代に仙台市内のかまぼこ店が、ヒラメを用いた笹の葉型の焼きかまぼこを売り出したのがはじまりと言われているそうです。

①笹かまぼこ‥106円、
②かつおたたき‥30%引132円
③さば味噌煮‥30%引119円
④赤えび塩焼き‥30%引76円
⑤酢飯‥30%引74円
⑥ほろよい白いサワー‥98円
⑦本搾りぶどう&りんご‥118円

デザートは‥
宮城の和菓子、枝豆を使ったずんだ餡のおはぎです。
甘ったるくなくて、大人の味だ。
美味い！

①ずんだおはぎ‥108円
②おかかおにぎり‥73円

21:18
きたかみは、宮城県金華山沖を航海速力21.3ノット(39.4km/h)で航行中。
これより進路を変えて、北上します。

甲板に出てみると‥
撮影技術が未熟で恐縮ですが、金華山がぼんやりと見えました。

21:50
眠くなってきました。
就寝。

5:38
おはようございます。
きたかみは、航海速力21.3ノット(39.4km/h)で航行中。
今、どこかな？

青森県下北半島沖ですね。

さて、本日の日の出は5:59です。

甲板に出てみると‥
寒い！

6:00
あぁ～
今日は見えませんね。

寒くて凍え死にそうなので退散。

朝風呂に入って、朝食。
朝から缶チューハイを頂きます。

■おかかおにぎり‥74円
■Pasco銀チョコロール‥65円
■バニラクリームパン‥65円
■仙台辛味噌ラーメン‥126円
■トップバリュ梅サワー‥94円

某情報番組で紹介されたパスコの銀チョコロール。
ミルクホイップクリームとチョコホイップクリームをはさんだコッペパンをチョコでコーティングした逸品です。

■Pasco銀チョコロール‥65円

東北の味、仙台辛味噌ラーメン。
なんでも、仙台は伊達政宗の時代から味噌が特産品であり、味噌ベースのラーメンが比較的多いそうです。

■仙台辛味噌ラーメン‥126円

船旅にはカップ麺。
うん、これぞ仙台の味だ。←(ホントにわかっているのか？)

どんよりとした天気。
甲板には冷たい空気が漂い‥

雪がぱらついてきましたよ。
北に向かっていることを実感しますな。

7:25
仙台から11時間45分。

青森/北海道の県道境となる津軽海峡沖を航行。
きたかみは、北海道の海域に入ります。

はい、津軽海峡沖の景色はこんな感じです。
雲がないと、下北半島と北海道が見えるのですが、今日はダメですね。

船室でぼんやりする筆者。
これも船旅の醍醐味。

あっ！
他社フェリーがこっちに向かって来ますよ。

ズームしてみましょう。

苫小牧-八戸航路に就航する川崎近海汽船・シルバーフェリー/シルバーエイト(9,483t)です。

おぉー
キタキタ！

ズームしないと、小さいですね。

10:09
反航します。

シルバーエイトが八戸に着くのは18:00。

ご安航をお祈り申しあげます。
さよならぁー

苫小牧の街が見えて来ましたよ。

今日は比較的海況が穏やかで、快適な船旅でした。

船室のモニターで操舵室からの前方風景が見えます。

苫小牧西港に入港していますね。

儀式に参列する為、甲板に出ましょう。
これから着岸する苫小牧西港フェリーターミナルが近づいていますよ。

神聖なる着岸の儀(単に眺めるだけ)に参列する筆者。(笑)

ゴゴゴゴォー

バウスラスター2基+スタンスラスター1基を巧みに操作し、これから船体を180度回頭させます。

※スラスターとは船舶の推進装置の一部で、船を横方向に動かすために横方向に向けたスクリューのことを意味します。
さらに設置位置に着目して、これらが船首に設置されている場合バウスラスター、船尾はスタンスラスターと呼びます。

狭い湾内で、全長192.5mもの巨大な船体を180度回頭中。

回頭完了。
着岸態勢に入り、巨大な船体を岸壁に寄せていきます。

最終の着岸態勢に入りました。

船尾のスタンランプ(車両乗降口)を、陸側とピッタリと合わせなくてはなりません。
いつ見ても、巧みな操船です。

ホーサーがビットにつながれました。

・ホーサー‥係留用ロープ
・ビット‥係留用鉄杭

あぁ～
楽しい船旅が終わっちゃうよ～

10:45
着岸完了。
パチパチパチ‥

10:52
名残惜しいですが、下船しましょう。

仙台→苫小牧・約560km/15時間20分の船旅は、あっという間に終わってしまいました。

次作は、太平洋フェリー/きたかみ船内視察編を本編と同時配信です。
→https://4travel.jp/travelogue/11751701

ご覧頂きまして、誠にありがとうございました。

-つづく-