SHKフェリー日本縦断旅・その6.虎杖浜→苫小牧→浜厚真ケチケチ移動記

北海道 虎杖浜温泉・ホテルいずみです。
温泉で1泊まったりしました。

おっ！
このバスは、三菱ふそうエアロミディMKと言う中型観光バスではないですか。

もう製造されていないバスです。
首都圏では、ほとんど見られなくなりました。
ホテルの送迎バスとして使われているみたい。

さて、ホテルいずみでは、JR登別駅と高速バス登別バス停へ無料送迎をしています。

計画では、登別駅へ送ってもらって‥
①ホテルいずみ→登別駅 0円
②登別→浜厚真 JR1,490円で、移動するつもりでしたが‥

ホテルいずみ前から、白老町のコミュニティバスに乗れることを知った筆者。

このバス、100円なので‥
①ホテルいずみ→白老駅 バス100円
②白老駅→浜厚真 JR1,130円
合計1,230円と、登別駅へ送ってもらうより、260円も安く行けることを知りました。

9:46
てな訳で、白老町元気号に乗りましょう。

マイクロバスかワゴン車が来るかと思いきや‥
やって来たバスは、地元のバス会社/道南バスです。
白老町からの委託を受けて運行していました。

①道南バス:白老町元気号.白老駅行
いずみ前.9:47→白老駅.10:36
￥運賃100円

お客さんいませんね。

実はこの路線、元は道南バスの路線だったのですが、利用客がいない為に撤退。
白老町が経路を再編成し、コミュニティバス元気号として運行するようになりました。
町が運行するから、100円で乗せて頂けるのです。

虎杖浜よ。
さよなら。

国道235号線を軸にして走り、周辺の集落の中にもバスは入っていきます。
集落からは病院へ行かれる高齢者の方々が乗ってきます。

ややっ！
巨大な熊と鮭のモニュメントがありますよ。
網元感動市場 かに御殿と言う、海産物店とレストランのようです。

▼網元感動市場 かに御殿
https://kanigoten.co.jp/

白老川を渡ります。

令和2年5月29日にオープンしたウポポイ(民族共生象徴空間)です。
冬期休館中でした。

▼ウポポイ(民族共生象徴空間)
https://ainu-upopoy.jp/

10:36
ホテルいずみから50分。
白老駅に着きました。

=白老駅=
北海道炭礦鉄道の駅として、明治25年8月1日に開業しました。
今の駅舎は、昭和62年に改築された建物です。

待合室です。
駅舎は、ウポポイ(民族共生象徴空間)がオープンした令和2年3月にリニューアルされました。

白老駅は、北海道ジェイ・アール・サービスネットによる業務委託駅です。
きっぷ自動券売機・クレジットカード専用の指定席券売機が設置されています。

駅舎リニューアル時にオープンした、観光案内ブース。
近隣観光地のパンフレットが置かれています。

コインロッカーは、300円から500円。
清涼飲料水の自販機があります。

売店は見かけませんでした。

綺麗で清潔なトイレ。

多目的トイレも完備。
エレベーターもあり、バリアフリーに対応しています。

これから、新日本海フェリーが発着する苫小牧東港(浜厚真)へ向かいます。
白老から440円のきっぷを購入。

最新型ディーゼル・エレクトリック方式(電気式気動車)H100形が来ると思いきや‥

おっ！
古い奴が来たよ。

50系客車を改造して製作された141形気動車です。

②普通429D.苫小牧行
白老.10:44→糸井.11:00
[乗]JR北海道:キハ143-152

車内は客車時代のセミクロスシートを残し、ロングシート部の増設とクロスシート部分の3列化(2列+1列)が行われています。

北海道名物の1段上昇式2重窓。
新しい車両には採用されていないので、これも絶滅絶滅危惧種の仲間入り認定。

白老から16分。
糸井で下車しました。

駅前には温浴施設があります。

▼天然温泉しらかば温泉場
http://shirakabaonsenyu.jp/

ホームと駅舎が微妙に離れています。

糸井駅は、大正6年6月1日に小糸魚信号所として開設されました。
昭和31年4月1日、駅に格上げされ、糸井駅となったようです。

静かな待合室。
手入れされていて綺麗です。

無人駅かと思っていたら、きっぷ売り場が開いていました。
なんでも、常備券が手売りされるとのことで、きっぷマニアに人気があるとか。
糸井駅は苫小牧駅管理の簡易委託駅なんだそうです。

※この後、令和4年3月31日をもって、きっぷの販売は終了しました。

こんな張り紙が‥
糸井駅は、STB厳禁です。

STBとは？
俗に言う駅寝・野宿を意味する、STB=StaTion Bivouac/ステーション・ビバークのことを意味します。

トイレは使用中止となっていました。

こじんまりとした古い駅舎。
都会にはない風情の駅です。

駅前(南口)にお店とかはありませんね。
周辺は住宅が多く建っています。

さて、糸井で下車したのは、あのまま列車に乗っていると苫小牧で1時間17分の待ち時間が発生するのと、白老→浜厚真1,230円に対し‥
①白老→糸井440円
②苫小牧→浜厚真540円
上記だと、合計980円とさらに安くなることが判明しました。

糸井駅→苫小牧駅は4.8km/徒歩59分です。
苫小牧.12:25発の列車に間に合います。

※徒歩/4.8km
糸井駅.11:13→苫小牧駅.12:16

11:13
てな訳で、歩きましょう。

苫小牧市のマンホールは‥
アイスホッケーと市の花/ハスカップがデザインされております。

公営住宅でしょうか？
煙突がある長屋が北海道にいることを実感しますね。

苫小牧ネコ。
パトロール中です。

国内最長鉄道直線を走る特急北斗10号(札幌→函館)です。
室線本線/白老-沼ノ端の約28kmは、鉄道直線で国内最長を誇るそうです。

新苫小牧川を渡ります。

=青葉駅=
昭和63年11月3日、JR北海道により新設された比較的新しい駅です。

グオォォー
ディーゼルエンジンをぶん回して、特急北斗5号(函館→札幌)が来ましたよ。

王子製紙の社宅跡。
今は使われていないみたい。

王子製紙苫小牧工場です。
苫小牧は製紙産業が盛んな街です。

線路に沿ってひたすら歩きます。

あっ！
あの列車は‥

JR東日本から撲滅したキハ40形ディーゼルカーですよ。
北海道の恵みシリーズ車のひとつ[道央 花の恵み]で、北海道ゆかりの草花や動物たちを表現したラッピングが施されています。

12:16
糸井駅から1時間3分。
苫小牧駅に着きました。

苫小牧から再び鉄道を利用します。
新日本海フェリーが発着する苫小牧東港の最寄り駅、日高本線/浜厚真へ向かいます。

￥JR北海道(苫小牧→浜厚真) 540円

あっ！
さっき見たキハ40が来ましたよ。
乗りましょう。

④普通4229D.鵜川行
苫小牧.12:25→浜厚真.12:46
[乗]JR北海道:キハ40-1780

北海道の恵みシリーズ車のひとつ[道央 花の恵み]列車。
各地域をイメージし、内装は木材及び木目材料が使用されています。

グオォォー
ディーゼルエンジンを響かせて、北海道の大平原を列車は走ります。

あっ！
鹿がいますよ。

おぉ～
たくさんいるよ。

列車は警笛を鳴らしながら走行中。
こりゃ、運転大変だろうな。

厚真川を渡ると‥

12:49
苫小牧から24分。
浜厚真に到着。

浜厚真(ハマアツマ)駅は、大正2年10月1日に苫小牧軽便鉄道の厚真(アヅマ)駅として開業。
大正14年11月15日、浜厚真(ハマアヅマ)駅に改称。
現駅名のハマアツマとなったのは、苫小牧軽便鉄道から国鉄になった昭和2年8月1日のことです。

今は、ホーム一面の棒線ですが、かつては相対式ホーム2面2線を有する列車交換可能な交換駅であったそうです。

駅舎は昭和62年からある貨車駅舎。
北海道では、引退した車掌車を駅舎に転用する事例が多いですね。

中はベンチがある待合室となっています。
暖房はないけど、雨風は十分にしのげます。

駅ノート。
見てみると、新日本海フェリーの利用者が多く、STBした人もいるみたい。

STBの模擬体験をする筆者。(笑)

駅周辺にはコンビニや商店どころか、民家すらもありません。

これから、苫小牧発の新日本海フェリーに乗るのですが、苫小牧発と言っても太平洋フェリーが出港する'苫小牧西港'とはまったく別の場所にある'苫小牧東港'からとなります。

この苫小牧東港‥
徒歩客にとっては、とんでもなく辺鄙な場所にあるんです。

浜厚真駅から1.6km歩きます。

※徒歩/1.6km
浜厚真駅.13:04→苫小牧東港周文FT.13:25

では、歩きましょう。
ホント、何もありませんね。

あっ！
これから乗船するフェリーが苫小牧に入港するところですね。。

厚真川を渡ります。
この季節は凍結して真っ白です。

さっき乗った列車が折り返してきました。
日高本線は、路線の8割となる鵡川-様似(116.0 km)が令和3年4月1日、廃止されてしまったのです。

厚真川をトコトコと渡る、キハ40形 [道央 花の恵み] 列車。

鉄橋中心あたりを走る列車を撮影したかったけど、失敗！

河口はすぐそこで、浜厚真海浜公園があります。

13:25
苫小牧東港、新日本海フェリー周文ターミナルに着きました。

次回は、新日本海フェリー/らいらっく 乗船記です。
ご覧下さいまして、誠にありがとうございました。

-つづく-