SHKフェリー日本縦断旅・その8.新日本海フェリー/らいらっく 乗船記(船内編)

苫小牧-新潟航路に就航する、新日本海フェリー/らいらっく。
本編は、この船の船内をご覧頂きます。

では、まいりましょう。

らいらっくの概要です。
姉妹船/ゆうかりと共通となっております。

= らいらっく =
船種‥フェリー
船籍‥日本国小樽
所有/運用者‥新日本海フェリー(株)
航海区域‥近海
総トン数‥18,229t
全長‥199.90m
全幅‥26.50m
建造所‥石川島播磨重工業横浜第3工場
就航‥平成14年4月5日

それでは、恒例の船内視察を始めましょう。
らいらっくの船客区画は3F～5Fの3層です。

=エントランスホール=
乗船すると3Fです。
広いエントランスホールが船客を出迎えます。

モニュメントが置かれたホール。
飾り付けがなされ、まるで異空間にいるみたい。

そして、ホールは3層吹き抜け構造となっております。

=案内所=
等級変更やご案内などを承っております。

案内所では、図書の貸し出しが行われています。
寄港地となる秋田の郷土図書が多いですね。

船旅の救世主‥G〇RO袋は案内所や各所に配備されております。

エントランホールを囲むように椅子が設置され、お寛ぎ頂けます。

他社では休止中の船長の制服。
らいらっくでは再開し、記念撮影やコスプレが楽しめるのですよ。

=船舶現在地情報=
船がどこを航行しているのか、モニターでわかるようになっております。

=記念スタンプ=
立派な台紙が用意され、無料です。

右下に、新日本海フェリー/らいらっく・東京九州フェリー/それいゆのスタンプを押して、今回の旅の主旨であるSHKコラボを実現させました。

=衛星公衆電話=
NTTドコモが提供する、ワイドスターⅡと言う衛星携帯電話サービスを利用した公衆電話です。

Wi-Fiがつながるようになりました。

※海域によってつながらない場合もあります。

=OAコーナー=
コンセントのあるデスクです。
船の上でもビジネスに励むことができます。

=コインロッカー=
相部屋の場合、荷物が心配な方はここに預けて置けば安心ですね。
100円硬貨が必要で使用後に返却されます。

=ビデオルーム=
個室でビデオを楽しむ事ができます。
DVDのレンタルは案内所で受けたまります。

=エレベーター=
船内の上下移動も楽々できます。
時化航海時は安全の為、運転中止となります。

=自販機コーナー=
アルコール類・清涼飲料水・カップ麺・アイスクリーム・タバコの自販機が並んでおります。

アルコール類は‥
・ビール‥350ml.270円・500ml.350円
・発泡酒‥350ml.200円・500ml.270円
・缶チューハイ‥350ml.170円
～と、言ったところですね。

※飲酒運転撲滅の観点から、自動販売機によるアルコール類の販売は停止される時間があります。

こちらは、清流飲料水～
・ペットボトル500ml各種 お茶/ブレンド茶/烏龍茶/コーラ/レモン/水など‥120-160円。
・ペットボトル小・缶飲料など‥130円。

マウンテンデューがあるよ。
懐かしいな。

船旅の友、カップ麺。
カップヌードルを筆頭に、日清食品の商品をとり揃えております。

・普通サイズが200円。
・BIGサイズは250円です。

ボウリング場で見かけるセブンティーンアイスクリームが船上で味わえます。
各種150円です。

タバコもありますよ。
一番安いKENTが520円。
あとは、540円・580円・600円と各種あります。

それにしても、高いねー
筆者の財政状況では、毎日一箱吸ったら破産しちゃいますな。

=キッズコーナー=
長い船旅でも、お子様がのびのびと遊べるのですが‥
コロナ禍で閉鎖されていました。

キッズコーナーは開設していると、こんな感じです。
一日も早く再開することを祈ります。

※令和元年5月10日筆者撮影。

=サイドデッキ=
潮風にあたれる外部デッキです。
風があると閉鎖されてしまい、開放率は極めて低いです。

乗船した日も閉鎖されていました。

=救命脱出経路図=
船の図面をそのまま掲示したような立派なもので、これは重要です。
避難経路の確認も行っておきましょう。

マリンガールにボーイ‥
この船が就航した頃の時代が伺えますね。

=救命胴衣着用法=
これも重要です。
よく見ておきましょう。

=船内時計=
明治14年服部時計店として創業し、我が国有数の時計メーカーとなったSEIKOの時計です。

揺れる船内でも誤差なく時を知らせるSEIKOの技術を感じますね。

=洗面室=
ボウルの数が多いのは相部屋主流だった証です。

アルボース液体石鹸が配備されています。
手をよく洗いましょう。

=共用トイレ=
ウォシュレットがついて清潔です。
便座クリーナーもあります。

=車椅子対応トイレ=
らいらっくは、平成12年11月に施行された'交通バリアフリー法'に準拠した設計となっており、日本国内の長距離フェリーでは初のバリアフリー対応船なんだそうです。

=バリアフリー浴室=
ご利用は案内所へどうぞ。

=コインランドリー=
長旅に重宝するアイテムです。

・洗濯機1回‥200円
・乾燥機30分‥100円
・洗剤‥50円

=給湯室=
カップ麺調理に欠かせないアイテムです。
冷水もあります。

=ペットルーム=
ペット様の専用室です。

ご家族同様のペット様とご一緒したいお気持ちがあると思いますが、船内客室にペット様のご入室はできません。
ペット様用ケージ(高67cm×幅57cm×奥90cm)でお預かりします。
必ず予約が必要とのことです。

ペット様ケージに入らない大型のペット様等はお預かりすることができません。
また、航海中は車両甲板への立入が禁止となっており、さらに排気熱等で高温になる可能性がある為、車中にペット様を残してのご乗船をお断りしています。

=ドライバーズルーム=
我が国の物流を支えるトラック運転手様専用区画です。
専用のサロンと浴室があり、休息をおとり頂けるようになっております。

一般船客は入れません。

=ツーリストJ=
2等にあたる、船旅の基本とも言える相部屋の和室です。
以前、らいらっくの船室はこのタイプが主流で、22室ありましたが、平成29年の船内改装をきっかけに、この船室は定員12名1室だけを残してツーリストA船室に変更されました。
通常の販売は行っていないようです。

★ツーリストJ(苫小牧ｰ新潟)‥大人7,300円～
絨毯敷和室 (1室12名相部屋)×1室

[ 客室設備 ]
荷物棚・更衣スペース・毛布・枕

=ツーリストB=
2等寝台に値する、梯子式2段ベッドです。
階段式2段ベッドが登場するまで、2等寝台と言ったらこのタイプが主流でした。

★ツーリストB(苫小牧ｰ新潟)‥大人8,600円～
梯子式2段ベッド (1室24名相部屋)×10室

[ 客室設備 ]
荷物棚・寝台灯・コンセント・毛布・枕・シーツ

=ツーリストA=
階段式2段ベッドの客室です。
下段と上段が互い違いの入口になっているため、プライベート空間が確保され快適性が向上しております。
女性専用席もあります。

★ツーリストA(苫小牧ｰ新潟)‥大人9,700円～
階段式2段ベッド (1室9-10名相部屋)×21室

[ 客室設備 ]
荷物棚・寝台灯・コンセント・キルトケット・枕・シーツ

=ツーリストS=
お一人様でも快適にお過ごしいただけるシングル簡易個室です。
ベッドルームの入口はカーテンになりますので施錠はできません。

★ツーリストS(苫小牧ｰ新潟)‥大人11,300円～
簡易個室（1名ベット)×36室

[ 客室設備 ]
荷物棚･テレビ・キルトケット･枕･シーツ

=喫煙室=
館内各所に設けております。
船内は個室を含めて禁煙となっておりますので、喫煙室のご利用をお願い申しあげます。

次は、4Fに上がってみましょう。

3層吹き抜けのホール。
この船が建造された頃は、斬新だったのですよ。

=カフェラウンジ=
カジュアルな雰囲気のスペースです。
ご飲食やご歓談ができます。

=カフェ/Habana=
レストランの営業時間外にカレーやスパゲティ・そば・うどん・丼ものなどの軽食類や、生ビール、コーヒーやソフトクリーム・ドリンク類を販売しています。

※本航海での営業はありませんでした。

▼カフェのご案内
https://www.snf.jp/attraction/gourmet/meal_cafe/

=売店=
寄港地となる北海道･秋田県･新潟県のお土産。
新日本海フェリーオリジナルグッズ。
雑誌やアルコール類、カップ麺もありました。
豊富な取り揃えで、ご利用をお待ちしております。

=マッサージ機コーナー=
長い運転の疲れや旅の疲れを癒し、リラックスしましょう。
10分/100円です。

=プロムナード=
海を眺めながらお寛ぎ頂ける空間です。
相部屋が主流だった時代の船舶なので、パブリックスペースが充実しています。
下級船客の筆者には、ありがたい事です。

日本海を眺めてのんびりと‥
クルーズを堪能しましょう。

=スポーツルーム=
おっ！
昔懐かしいエアホッケーがありますよ。
これ、真剣にやると、汗かくんだよな。

=ゲームルーム=
船内のゲームコーナーでは、お馴染みのスロットマシンやUFOキャッチャーなどがあります。

ブーム復活！
ガチャガチャもあるよ。

=レストラン/Tahiti=
船上で楽しい食事を堪能できます。

営業時間は、朝・昼・夕 各1時間と決まっています。
のんびりしていると、食事にありつけなくなるので注意が必要です。

メニューを見てみましょう。

=モーニング=
定番の和朝食・洋朝食から朝カレー・お粥などがあります。

※価格は令和4年3月7日のもので、後に改定されております。

=ランチ=
豚丼・ザンギ定食・知床ラーメンなど北海道や新潟たれかつ丼など、寄港地にちなんだ料理や、新日本海フェリーオリジナルビーフカレーなど、豊富なバリエーションです。

※価格は令和4年3月7日のもので、後に改定されております。

=ディナー=
最高額料理は、道産牛ロースステーキ定食2,000円。
夕食の人気ナンバーワンは、新日本海フェリーオリジナルビーフシチュー。
ホエー豚のジンギスカン風定食やハンバーグ定食、海老グラタン・軽いそば/うどんも取り揃えております。

※価格は令和4年3月7日のもので、後に改定されております。

=ドリンク類=
寄港地である、北海道・秋田・新潟の地酒やキリン一番搾り生ビールなどがありますね。

※取材後に価格改定が行われ、令和4年5月現在、価格が異なります。
▼レストランのご案内
https://www.snf.jp/attraction/gourmet/meal_restaurant/

=グリル/Sounion=
予約制のダイニングで、レストランよりワンランク上のクルーズに相応しい料理を堪能できます。
海況が穏やかな、4月～10月の限定営業です。

▼グリルのご案内
https://www.snf.jp/attraction/gourmet/meal/

=展望デッキ=
潮風にあたれる開放感のある外部デッキです。
6Fサイドデッキが閉鎖されても、こちらは開放されていることが多いです。

※海況が悪い場合は閉鎖されます。

=脱衣所=
コインが戻るロッカーを設置。
洗面台にドライヤーがあります。

=展望浴場=
日本海を望む展望風呂です。
これぞフェリー旅の醍醐味ですね。
ミストサウナもあるんですよ。

=ステートルームB=
1等にあたる船室で、ツイン・2段ベッド・和室と多様な個室をご用意しております。

★ステートルームB(苫小牧ｰ新潟)‥大人14,400円～
ツイン(2名)×30室・2段ベッド(4名)×24室・和室(2～3名)×20室

[ 客室設備 ]
洗面所・テレビ(BS対応)・ロッカー

=フォワードサロン/La Plage=
船首部操舵室の下に位置するフォワードサロンです。

全等級のお客様がご利用頂けます。
ご利用は朝から22:00まで。
飲食物の持ち込み及び仮眠はできません。

さて、本来なら前方の眺めが抜群で、操舵室にいる気分に浸れるのですが‥

※令和元年5月10日らいらっく船上から筆者撮影。

冬は荒れることが多い日本海では、ブリッジまで波をかぶることがあります。
安全上、冬季は窓に鉄板をかぶせるので、景色はご覧いただけません。

こりゃ、残念！

船内には絵画が掲げられております。
芸術を鑑賞して、目の保養をしましょう。

まだまだ続きますよ。
5Fに上がりましょう。

=ビデオシアター=
航海中、映画が上映されます。
洋上で映画が楽しめるなんてすごいですね。
なんと！無料です。

5Fには、富裕層向け上級船室エリアがあります。
私のような下級船客は立ち入ることができないので‥

毎度の事で恐縮ですが‥
新日本海フェリー公式ページの画像でご了承願います。

=デラックスルームB=
特等にあたるツインルーム(洋室)です。
落ち着きある和風のお部屋(和室)もご用意しています。

★デラックスルームB(苫小牧ｰ新潟)‥大人21,600円～
ツイン(2名)×6室・和室(2～3名)×4室

[ 客室設備 ]
バス・洗浄機付トイレ・洗面所・テレビ(BS対応)・ロッカー・冷蔵庫

=デラックスルームA=
一流リゾートホテルに引けをとらないツインルーム。
専用テラスもあり、心地よい潮風を感じることができます。

★デラックスルームA(苫小牧ｰ新潟)‥大人23,600円～
ツイン(2名)×20室

[ 客室設備 ]
バス・洗浄機付トイレ・洗面所・テレビ(BS対応)・ロッカー・冷蔵庫・専用テラス

=スイートルーム=
らいらっく最上級船室です。
専用のテラスに加えてオーシャンビューの浴室を備えた上質な空間。
潮風に吹かれながら最上級なクルージングをお楽しみいただけます。
食事付です。

★スイートルーム(苫小牧ｰ新潟)‥大人40,700円～
ツイン(2名)×4室

[ 客室設備 ]
ベッドルーム・リビング・バス・洗浄機付トイレ・洗面所・液晶テレビ(BS対応)・DVDデッキ・冷蔵庫・ロッカー・専用テラス

新日本海フェリー/らいらっくは、船内設備が充実していましたね。
苫小牧→新潟・約560km/15時間20分の船旅は、あっという間でした。

次回は、新潟→横須賀へ移動します。
ご覧下さいまして、誠にありがとうございました。

-つづく-