新造船八苫フェリー旅・その1.鉄道の街だった岩手県一戸町をぶらぶら(墓参)

八戸-苫小牧航路を運航するシルバーフェリー(川崎近海汽船)に新造船/シルバーブリーズが就航しました。

実は、昨年6月に就航したのですが、なかなか乗りに行けず、1年が経とうとする今頃になって、ようやく乗りに行くことが決まりました。

さて、八戸に行かなくてはならないのですが‥
今回も行く日が決まったのが4日ほど前なので、JR東日本えきねっとの割引きっぷはすでに完売。

東京→八戸をまともに払うと、16,390円！
やっぱり高いですね。

※ジョルダン乗換検索の画像。
フォートラベル利用規約第７条該当の恐れで削除。

えきねっとのサイトに「ダイナミックレールパック」と言うのがあり、八戸で検索したら‥
・東北新幹線 (横浜市内→二戸・八戸→横浜市内)
・ホテルパールシティ八戸 (シングルルーム素泊まり1泊)
↑上記合計22,900円！
これは安いですね。

速攻で予約しちゃいました。

▼びゅうトラベル
https://www.jre-travel.com/

ネットで予約した後、駅の指定席券売機で発券します。

八戸へ行くのですが、ダイナミックレールパックは、同駅発着でなくても近隣駅ならチョイスすることができるので、往路は二戸を目的地としました。
また、乗車券は東京発でなく横浜市内発で購入できました。

6:54
さて、当日。
東京駅から旅が始まります。

新幹線に乗るので、奮発して崎陽軒シウマイ弁当を買おう。

ありゃ？
シウマイ弁当を売っている売店がなくなっていますよ。

どうやら、工事でここに並んでいた売店は近隣へ移転したみたい。

近くのお店に行ってみると‥

あちゃー！
崎陽軒の商品入荷は7時30分頃だそう。

7:32発の新幹線に乗らなくてはなりません。
他の店を回ったりしたけど、みんな入荷はまだみたい

7:28まで粘ったけどシウマイ弁当にはありつけず‥
残念！

私の身分では滅多に乗れない富裕層向け高速鉄道の改札口に向かいます。

東北新幹線.E5系新幹線電車。
長さ15mのフロントロングノーズがひときわ目を引きますね。

①東北新幹線3005B:はやぶさ5号.新青森行
東京.7:32→二戸.10:12
[乗]JR東日本:E525-140

7:31
発車1分前‥
では、乗りましょう。

急げ！

7号車3E席は‥
あっ、ここですね。

ダイナミックレールパックは、ネット申込み時に座席の指定はできませんが、窓側・通路側と車両の端か中央かの希望は入力できます。

言うまでもないのですが‥
グランクラスやグリーン車ではなく、普通車です。

普通車でも足下、広いね。
高速バスより、ゆとりがあります。

トイレにはウォッシュレットがついているよ。
列車のトイレも日々進化していきますね。

洗面台。
昔の列車には、洗面台の脇に痰流しがあったけど、富裕層向け高速鉄道にはありませんね。

滅多に乗れない新幹線で寛ぐ筆者。

朝食です。
シウマイ弁当の予定が、NewDay'sのおにぎりになってしまいました。

■ツナマヨ‥124円
■たまごかけご飯風‥130円
■北海道産昆布‥118円
■UCC微糖コーヒー‥41円

荒川を渡ります。

東京よ。
さらばじゃ。

朝早い新幹線だからか？
空いていました。

8:16
速い！
通過する駅名が見えません。

那須の山々を眺めながら、はやぶさは北へ向かいます。

吾妻連峰の山々が見えると‥

8:46
福島も通過。
はやぶさ5号は、大宮から仙台まで停まりません。

9:08
仙台を発車。
在来線の車両が見えます。

いつもはあっちに乗って、見下される身分なんですが、今日は上から見下してやる。←(アホか)

広大な田んぼが広がる中を走行中。
たぶん300km/hぐらいかな。

9:51
盛岡を発車。
岩手山は雲に隠れちゃっていますね。

10:13
東京から601km/2時間40分
岩手県の二戸で下車。

もう、着いちゃった。
40年前では考えられぬ。

2022年3月30日、東北地方を襲った地震によって郡山-一ノ関が不通となりましたが、懸命な復旧作業によって、5月13日から通常ダイヤでの運行を再開しました。

二戸から盛岡方面へ隣駅の一戸に向かいます。
元東北本線のIGRいわて銀河鉄道線に乗り換えるのですが、盛岡方面は10:08に出てしまいまして、次は11:49。

新幹線接続に考慮されていないダイヤなんです。

てな訳で、バスに乗ります。
二戸駅東口には、JR東北バスの営業所があります。

ちなみに私が乗るのは、JRバスでなく、岩手県北バスです。

あれっ？
私が乗りたいバスが時刻表にないぞ。

もしやと思って、西口に行ったら‥

あっ！
バスがいました。

おぉ、危ない.危ない。

②岩手県北バス:御所野縄文公園行
二戸駅.10:30→一戸駅.10:45
￥運賃360円

世界文化遺産となった御所野縄文公園に行く急行バスが1日1本新設されました。

御所野遺跡の世界文化遺産登録決定を記念して、IGRいわて銀河鉄道と岩手県北バスでは、約20%お得になる鉄道・バスの往復乗車券+御所野縄文博物館の入館券・ミュージアムショップお買い物券のセット券をデジタルチケット限定で販売しています。

▼御所野縄文きっぷ(岩手県北バス)
http://www.iwate-kenpokubus.co.jp/archives/22860/

二戸駅を発車。

お客さんいませんね。
私一人の貸切です。

=馬仙峡=
二戸市に位置する県北有数の渓谷です。
画像左の三角形の大岩は男神岩(比高180m)、右は女神岩(比高160m)で、陸上にある夫婦岩としては全国最大の規模を誇ります。

10:43
一戸本町バス停。
ホントはここで下車したいのですが、急行バスなので通過。

10:46
二戸駅から15分。
一戸駅に着きました。

では、歩きましょう。

一戸町の下水管マンホールは‥
川の流れに「水、きれいに。」とデザインされ、下部に一戸町・下水道とあります。

駅前通りを歩きます。
人がいません。

=野田トーイセンター=
玩具と釣具のお店。
今も頑張って営業していました。

=一守書店=
昔からある本屋さんで、看板に｢いなかっぺ大将｣が描かれています。

=高見氏邸宅=
左の大きなお屋敷で、昔は南部鉄器を作っていたそうです。

右の酒屋さんも歴史ありましたが、廃業してしまいました。

=萬代館=
明治42年に人形芝居小屋として開館。
今は、北岩手に唯一現存する映画館です。
文化庁の登録有形文化財に登録されました。

私事で恐縮ですが、私の父方のご先祖様が眠るお寺様です。
2年ぶりに、ご先祖様に挨拶をします。

12:04
一戸町の商業の中心、イコオショッピングセンター。

イコオには、一戸町の特産物を販売する産直センターがあります。
ここで売っているある物を買いに、今回も立ち寄りました。
あるかな？

あった！
無添加の田舎味噌。

父の実家で頂いた味噌汁の味に近く、美味しいのです。
購入していきましょう。

￥自家製無添加味噌‥580円。

=馬淵川=
岩手県葛巻町東部の北上高地袖山付近に源を発し、一戸町・二戸市を経て青森県に入り、三戸町・南部町を流れ、八戸市を河口とする延長142kmの一級河川です。

一戸町消防団 第2団第3部詰所と火の見やぐら。
街の暮らしを守る消防団です。

芝桜。
綺麗ですね。

12:19
一戸駅に戻りました。

駅舎は、平成27年にリニューアルされ、ミニストップが開店したのですが、残念なことに令和3年2月28日閉店。
ミニストップ跡は、一戸町が運営する地域交流スペース/いちドキ広場となりました。

平成4年・東北本線開通100周年を記念して描かれた、世界的グラフィックデザイナーの(故)福田繁雄さんデザインの壁画です。

一戸駅は明治26年2月15日開業。
昭和43年まで駅舎は今の駅前広場の位置にありました。
旧駅舎が建っていた名残として、駅舎とホームをつなぐ入口部分がコンクリートで閉ざされています。

一戸駅は旧東北本線の難所だった十三本木峠(中山峠)越えの為に、蒸気機関車を重連にする為に機関区があり、鉄道の街として栄えた一戸‥
東北本線の電化によって機関車増結の必要はなくなり、鉄道の街としての役目は終わりました。

一戸駅前で、大正・昭和・平成・令和と百年以上、人々に愛され続けた奈良屋食堂。
残念なことに、令和2年3月末日をもって閉店しました。

一戸駅名物/とんかつ弁当。
蒸気機関車の時代は補機関車連結の為、全ての列車が停車した一戸駅。

山口松山堂と言う弁当屋さんが、一戸駅の名物駅弁として販売したのが'、とんかつ弁当'と'ロースカツ弁当'で、一戸産豚のカツがグリーンピースで彩られていました。

駅売りだけでなく、特急はつかりや急行八甲田で車内販売を行い、新幹線開業後ははやてで車内販売が行われました。
残念なことに2007年3月をもって山口松山堂は廃業となりましたが、別業者によって復刻版とんかつ弁当(期間数量限定)の販売が行われたようです。

それでは、八戸へ向かいましょう。
IGRいわて銀河鉄道と青い森鉄道で、八戸へ向かいます。

￥IGRいわて銀河鉄道(一戸→目時)530円
￥青い森鉄道(目時→八戸)690円

かつて、東北本線の駅だった一戸駅‥
今は2～4両編成の電車しか停まらないので、ホームの立ち入りが規制されていました。

あの当時を知っていると、寂しさを感じますね。

昔は、この先にも三角屋根のホーム上屋があったんです。
ひとつだけ残された三角のフレームが当時の面影を残しています。

12:27
あっ！
電車が来ましたよ。

昔、一戸駅に停まる普通列車は‥
旧型客車。
↓
レッドトレインと呼ばれた赤い50系客車。
↓
急行列車用のおさがり12系客車。
↓
今はJRから移籍したIGR7000系と青い森701系(共に旧JR701系)と時代の流れと共に列車も変わってきました。

③IGR/青い森:普通4529M.八戸行
一戸.12:28→八戸.13:22
[乗]IGR:700-102

IGRいわて銀河鉄道の車両は、JRから移籍した701系ですが、オールロングシートでなく、一部がクロスシートに改造された車両が活躍しています。

定刻に一戸を発車。

一戸よ。
さらばじゃ。

12:34
二戸に8分停車。

この顔の電車を見ると、東北に来たとしみじみ感じてしまう。

12:54
岩手/青森県境となる馬淵川を渡ります。
いよいよ青森県に入りますよ。

12:55
青森県最初の駅、目時に停車。
当駅から青い森鉄道の管轄になります。

りんご畑。
青森県に来たことを実感。

13:23
一戸から56分。
八戸に到着。

13:37
八戸駅近くのよこまちストア一番町店。
この後のフェリー旅に備え、買い出しをしていきましょう。

おっ！
活ホタテを売っているよ。
1枚108円とは安いね。

さすが、青森県だ。

14:29
八戸駅に戻りました。
路線バスに乗りましょう。

④十和田観光電鉄:八戸線.元町東行
八戸駅.14:30→小田.14:43

14:44
八戸駅から13分。
小田で下車。

この時間、八戸港フェリー埠頭への公共交通機関はありません。

そこで小田バス停から3.7kmを歩いて、八戸港フェリーターミナルへ向かいます。

※徒歩/3.7km
小田バス停.14:45→八戸FT.15:30

※GoogleMapの画像。
フォートラベル利用規約第７条該当の恐れで削除。

マエダストア日計店。
ちょっと、ここにも寄り道。

昔懐かしい昭和弁当。
こう言うのあると、買いたくなってしまうんだよね。

八太郎トンネル(延長205m)を抜け、ひたすら真っ直ぐ歩くと‥

15:52
八戸港フェリー埠頭に着きました。

=八戸港フェリーターミナル=
青森県フェリー埠頭公社運営の県営ターミナルです。
苫小牧航路のフェリーが発着しています。

あっ！
コロコロコミックだ。

40年前、ドラえもん・オバQなどが連載されていたけど、今もあるんだね。
懐かしいなぁ。

昔懐かしい昭和弁当。
このパッケージに魅了され、買ってしまった。

昔懐かしいハムカツのお弁当。
名産のホヤ貝も頂きます。

■昭和弁当‥431円
・ハムカツ
・鮭塩焼き
・玉子焼き
・赤ウインナー
・ナポリタン
・ひじき煮
・沢庵
・梅干

■蒸しほや‥半額140円

新造船/シルバーブリーズ。

次回は、乗船記です。
ご覧くださいまして、誠にありがとうございました。

-つづく-