フェリー&温泉変態行程旅 函館湯の川温泉・その4.新日本海フェリー/あかしあ 乗船記(船内編)

新日本海フェリー/あかしあ。
通常は舞鶴-小樽航路に就航していますが、敦賀-苫小牧航路に就航する'すいせん'が東京九州フェリー(横須賀-新門司)に出向しているので、変則ダイヤとなり、今だけの臨時航路/舞鶴-苫小牧を運航しています。

あかしあの概要です。
船名は、札幌市の街路樹であるニセアカシアから由来しており、仕様は姉妹船/はまなすと共通となっております。

= あかしあ =
総トン数‥16,810t
全長‥224.82m
型幅‥26.0m
船種‥フェリー
航海区域‥近海
船籍‥日本 北海道小樽
所有/運用‥新日本海フェリー(株)
建造所‥三菱重工業長崎造船所
就航‥平成16年7月4日

それでは、恒例の船内視察を始めましょう。
あかしあの船客区画は、4～6Fの3層となっております。

=エントランスホール=
乗船すると、4Fエントランスホールです。

3層吹き抜けのエントランスが船客を出迎えてくれます。
船の中とは思えないゴージャス感が漂っていますね。

=案内所=
船内のご案内や等級変更、お弁当の注文を承っております。

船酔いの救世主‥
G〇RO袋は案内所に配備。

50km沖を航行するので、Wi-Fiはありません。

苫小牧東港→南千歳駅への連絡バス(1,200円)は予約制となっております。
案内所で正午まで受け付けております。

=呼出電話=
案内所クローズ時、こちらで船員様とやり取りができます。

=記念スタンプ=
立派な台紙が用意され、無料です。

旅の記念に1枚頂きました。
ありがとうございます。

=貸し出し品=
アミューズメントルーム(ビデオ/カラオケ)の料金はコチラ。

レンタルタオル。
囲碁将棋等の娯楽用品もあります。

=航海予定表=
掲示されているのは、舞鶴-小樽航路のものですね。

▼苫小牧向けに一部書き直しました。
23:50 舞鶴港(京都府)
　↓
00:35 博奕岬(京都府)
　↓
01:52 越前岬(福井県)
　↓
02:29 安島岬(福井県)
　↓
04:57 猿山岬(石川県)
　↓
06:03 舳倉島(石川県)
　↓
08:48 粟島(新潟県)
　↓
10:10 ※姉妹船との反航。
　↓
12:02 入道岬(秋田県)
　↓
16:00 龍飛岬 (青森県)
　↓
17:05 大間崎(青森県)
　↓
18:05 絵山岬(北海道)
　↓
20:45 苫小牧東港(北海道)

能登半島沖から男鹿半島沖にかけては、かなり沖合を航行するので、陸地は見えません。

■航海距離‥約1,000kmぐらい
■航海速力‥30.5ノット/約55.5km/h

4Fエントランスホールのレーザー製ソファです。
ホールにある新聞を読みながらお寛ぎ頂けます。

=船舶用衛星公衆電話=
NTTドコモが提供する、ワイドスターⅡと言う衛星携帯電話サービスを利用した公衆電話です。
本航路は圏外が多いので、いざというときに助かりますね。

4Fサイドデッキは…
フェリーとしては高速の30.5ノット/約55.5km/hで航行。
強風が吹き付け波飛沫がかかるので‥

安全上航海中は入れません。

=コインロッカー=
相部屋の場合、荷物が心配な方はここに預けて置けば安心です。
100円硬貨が必要で使用後に返却されます。

=自販機コーナー=
カップ麺・アルコール類・清涼飲料水・アイスクリームなどがあります。

カップヌードルを筆頭に、日清食品のラインナップ。
カップ麺.各種200～250円です。

グリコのアイスクリーム。
各種150円です。

キリンのビール‥
・缶ビール350ml‥270円
・缶ビール500ml‥350円
・発泡酒350ml‥200円

同値段で、アサヒもありますよ。

コーヒー・お茶・ジュース類は、120～160円。

タバコもあります。
540円から600円と、言ったところですね。

=マッサージチェア=
旅で疲れた体を揉みほぐしましょう。

10分/100円です。

=ゲームコーナー=
定番のスロット・UFOキャッチャーの他にテレビゲームも配備。
長時間の船旅でも退屈しません。

=ドライバールーム=
我が国の物流を守るトラックドライバー様専用の区画です。
一般船客は入れません。

=チルドレンルーム=
小さなお子様でも、長い船旅で飽きさせません。
※コロナ禍で閉鎖されていました。

=エレベーター=
船内の上下移動も楽々です。
時化航海時は安全の為、運転中止となります。

=売店=
新日本海フェリーオリジナルグッズ・寄港地のお土産品。
カップ麺やお酒類など、船上で必要な日用品等、数多くの品数を揃えております。

=洗面室=
この船が就航した当時は、相部屋の和室が主流だったので、洗面台が多く配置されています。

=トイレ=
就航から18年が経過していますが、今も清潔に保たれております。

ウォシュレットは後付けなので、便座が通常より高くなっております。

=多目的トイレ=
あかしあは、平成12年11月に施行された'交通バリアフリー法'に準拠した設計となっております。

=コインランドリー=
数多くある乗り物で、洗濯ができるのフェリーだけです。
これは助かりますな。

￥洗濯機1回 200円
￥乾燥機10分 100円
￥洗剤 50円

=給湯室=
カップ麺調理に欠かせない設備で、浄水器を経由した熱湯と冷水機があります。
冷蔵庫がない下級船室利用の私にとって、冷たい水が無料で飲めるのはありがたいです。

=ツーリストA=
2等寝台にあたる2段ベッドの船室です。

新日本海フェリーの2段式寝台は、上段と下段で区画がわかれており、こちらは下段の区画。
各室一部の寝台は構造上、上段がないので、右側のように1段のみで天井が高くなっています。

こちらは上段。
階段で上がれるようになっており、安全です。

さて、こちらはカーテンで仕切られた客室が並んでいますね。
ツーリストSの区画です。

=ツーリストS=
特2等船室に相当し、かつてはS寝台と呼ばれていました。
おひとり様向け船室の元祖と言ったところで、カーテンで仕切られたテレビ付き半個室タイプとなっています。

￥ツーリストS 17,500円～

=スモーキングルーム/Sunset Street=
サロンを兼ねた喫煙室です。

飲食物の持ち込みや仮眠はご遠慮願います。

Sunset Streetは船首部にあるので、お煙草を吸いながら前方の景色がご覧頂けます。

5Fに上がってみましょう。

=5Fホール=
吹き抜け階段を中心として、ホールから前部は客室とフォワードサロン。
後部はレストラン・浴室・プロムナード・カフェラウンジ・アウトデッキが配置されています。

ホール中央に階段が設置され、今の新造船より吹き抜けの開放感が薄れますが当時は斬新でした。

天井の照明。
高級感が漂っています。

=喫煙室=
船内は個室・アウトデッキを含めて禁煙です。
喫煙は、こちらでお願いいたします。

=プロムナード=
5F右舷に配置され、窓からの景色とともにお寛ぎいただけるスペースです。

個室化が進む近年の新造船は、プロムナードが縮小される傾向にありますが、あかしあのプロムナードはゆとりがありますね。

窓の外は日本海。
非日常の風景をお楽しみ下さい。

=カフェラウンジ=
カジュアルな雰囲気の中で、飲食やご歓談ができるスペースです。

小さなステージがあるので、ちょっとしたイベントが行われることがあります。

新日本海フェリーでは、船内クイズラリーやビンゴ大会、ミニライブショーなどイベントが開催されていましたが、コロナ禍で中止となっていまいました。

=カフェ/Arc en ciel=
カレーライスや麺類等の軽食や生ビールなどを販売しています。
9:00-10:00だけの営業に短縮されています。

カフェのメニューです。

▼カフェのご案内(新日本海フェリー公式サイト)
https://www.snf.jp/attraction/gourmet/meal_cafe/

=オープンデッキ=
あかしあは、全長224.5mもある巨大フェリーですが、外に出られるのは船体後部にある、わずかなスペースのオープンデッキのみとなります。

=レストラン/Vent Vert=
あかしあのメインダイニング。
海を眺めながら、洋上で食事をすることができます。

バイキングではなく、カフェテリア方式です。
ちなみに新日本海フェリーの船内レストランは、朝・昼・夕、各1時間しか営業しないので注意が必要です。

メニューを見てみましょう。

朝食は、和定食・洋定食/各920円・カレー/600円・お粥/400円。

昼食は、北海道料理、ホエー豚の豚丼/1,020円。
ザンギ定食/1,020円・新潟のたれかつ丼/920円。
知床塩ラーメン/770円・新日本海フェリー特製ビーフカレー/720円。

そして、夕食メニューは‥
一番高価格な料理で、北海道産牛ロースステーキ定食/2,000円！
人気料理は、ホエー豚の豚ジンギスカン風定食/1,200円。
単品で720円だったビーフシチューが1,000円に値上げされちゃいました。

クルーズの食事に相応しいグレード高い料理ばかりです。
みんな、美味しそう！

▼レストランのご案内(新日本海フェリー公式サイト)。
https://www.snf.jp/attraction/gourmet/meal_restaurant/

お弁当の販売もあります。
但し、事前予約制となり、昼食は朝食営業時間終了の9:00まで。
夕食は昼食営業時間の13:00までに予約が必要とのことです。
レストランで食事できる時間は限られているので、自分の好きな時間に客室(個室)やカフェラウンジでお弁当を食べるのもいいですね。

=グリル/霞=
予約制のダイニングです。
北行きは、オーセントホテル小樽.菅原総料理長が監修。
南行きは、オーセントホテル小樽.金見料理総括顧問が監修。
共に豪華なコース料理を船上で堪能できます。
海況が穏やかな、4月～10月の限定営業です。

▼グリルのご案内(新日本海フェリー公式サイト)。
https://www.snf.jp/attraction/gourmet/meal/

苫小牧行きメニューを見てみましょう。

ディナー =暖かな春の木漏れ日=
￥メイン料理、肉・魚どちらか一品 4,500円
￥メイン料理、肉・魚両方 6,000円

・アミューズ/北海道産 春ニシンのマリネ
・オードブル/フレッシュホワイトアスパラのオリーブソース
・スープ/ズワイガニとそら豆のコンソメジュレ

【メインメニュー】
◆魚料理/北海道産カレイとムール貝のナージュ仕立て
◆肉料理/道産牛のモッツァレラチーズファルシ ソースシャスール
じゃがいもと十勝ラクレットチーズ(モールウォッシュ)

・オーセントホテルメイド バターロール.バゲット
・デザート/オーセントホテル謹製 苺とチョコレートのムースとカヌレ
・コーヒーor紅茶

－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－
ランチ =春の海鮮ランチ=
￥基本コース 3,500円
￥◎追加コース 4,500円

・揚物/春の天ぷら 天つゆ レモン 塩
・蒸し物/茶碗蒸し 蟹餡かけ
・お食事/海鮮ちらし重
(だし巻き玉子/鮪/〆鯖/サーモン/帆立/烏賊/いくら/牡丹海老)
・お椀/あおさの味噌汁 小葱
・甘味/オーセントホテル謹製 抹茶のムースと桜のアイス

◎珍味三種/烏賊たらこ和え.しらすの煮凍り.菜の花の胡麻和え)
◎海鮮ちらし重にシャコ追加

－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－
◆幼児/ランチ‥800円・ディナー‥1,200円
◆お子様/ランチ‥1,500円・ディナー‥2,000円

=展望浴室=
これぞ、フェリー旅の醍醐味！
雄大な海原を眺めながらリフレッシュできます。

ボディソープ・シャンプ・リンス配備されています。

=サウナ=
ミストサウナでととのうことができます。

=バリアフリー浴室=
体の不自由なお客様は専用の浴室でリフレッシュできます。
案内所へお申し出て下さい。

=フォワードサロン/Aurora=
操舵室の真下にあるサロンルームです。
全等級のお客様がご利用頂けます。

フォワードサロンでは、寛ぎながら船の前方の景色を眺めることができます。
なお、飲食は禁止となっております。

おぉー！
日本海の大海原が一望ですぞ。
まるで、操舵室にいるみたいだ。

=ステートルームB 洋室=
ビジネスホテルのように機能的なツインルームです。

ステートルームBは、トイレ・冷蔵庫がなく、あかしあにステートルームAの設定がありません。
また、インサイドのお部屋は窓はあるものの、海は見えないそうです。

￥ステートルームB 洋室 20,800円～

※新日本海フェリー公式サイトの画像。
フォートラベル利用規約第７条該当の恐れで削除。

インサイド客室の窓の外はこんな感じ。
海が見えませんが、光は入るようになっております。

=ステートルームB 和室=
1等に相当し、リーズナブルに畳の個室でお寛ぎ頂けます。
お茶をすすりながら、まったりしたくなる船室です。

￥ステートルームB 和室 20,800円～

※新日本海フェリー公式サイトの画像。
フォートラベル利用規約第７条該当の恐れで削除。

=ステートルームB 和洋室=
1等に相当する2段ベッド4名定員の個室です。
洗面台と奥には絨毯スペースがあります。

￥ステートルームB 和洋室 20,800円～

※新日本海フェリー公式サイトの画像。
フォートラベル利用規約第７条該当の恐れで削除。

まだまだありますよ。
船客区画最上階の6Fに上がりましょう。

最上階吹き抜けの壁には、波をイメージしたオブジェがあります。

=コンファレンスルーム=
船内シアターです。

航海中に1回の映画上映があります。
無料でご覧頂けます。

=芸術作品=
船内には絵画やオブジェが置かれており、目の保養ができるんです。

富裕層向け上級船室のエリアです。
私のような下級船客は入れませんので、いつものように案内資料で船室をみてまましょう。

=デラックスルームA 和室=
和風旅館のような佇まい、デラックスルームAの和室です。
設備は洋室と同じで、畳でゆっくりとお寛ぎ頂けます。

￥デラックスルームA和室 31,800円～

※新日本海フェリー公式サイトの画像。
フォートラベル利用規約第７条該当の恐れで削除。

=デラックスルームA 洋室=
特等に相当する船室です。
バス・トイレ・洗面台に加えて専用テラスもあり、リゾートホテルに引けをとらないツインルームとなっております。

￥デラックスルームA洋室 31,800円～

※新日本海フェリー公式サイトの画像。
フォートラベル利用規約第７条該当の恐れで削除。

=スイートルーム=
あかしあの最上級船室で、専用テラス・窓ありバス・トイレ・洗面所・ツインベッド・リビング・ダイニングスペースが配置された、豪華クルーズ船に引けをとらない船室です。

￥スイートルーム 54,900円～
※料金には3食付(昼/夕はグリル霞)です。

私が利用しているツーリストA(10,700円)と44,200円もの差が…
私の財力では高嶺の華です。

※新日本海フェリー公式サイトの画像。
フォートラベル利用規約第７条該当の恐れで削除。

以上で、船内視察は終了です。

新日本海フェリー/あかしあの船旅‥
舞鶴→苫小牧・約1,000km/20時間40分はあっと言う間でした。

▼航海編はコチラ。
https://4travel.jp/travelogue/11768570

次回は、苫小牧のはずれ、勇払と言う街に泊まります。
ご覧下さいまして、誠にありがとうございました。

-つづく-