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一人旅でパリ北駅に到着早々、エスカレーターに乗っている間にリュックに入っていた貴重品入れをスリに盗まれました。
一文無しになった場合の対応について、参考になればと思いクチコミします。
一人旅でパリに知り合いなし、携帯通じず、現金一銭もなし、クレジットカードも盗られたけど、パスポートだけ無事という状態でした。すられたことはすぐに気づきましたが、ちょうどホームに来た地下鉄に乗られ、荷物のあった私は追いかけられずそのまま逃げられました。
まずは、北駅の中にある交番に駆け込み、盗難届を作ってもらいました。盗難届は保険金を請求する時に使います。旅行保険に個別に入っていなくても、クレジットカードの旅行保険が自動的に適用される可能性があるので、盗難届はもらっておいた方が良いかと思います。
もっとも、英語ができる警察官は、旅行客の多そうな北駅でさえ一人しかいませんでしたので、とても少なそうでした。盗難届はフランス語で作成されるのでほとんど確認のしようがありませんが、こちらの説明がちゃんと伝わってないことがありますので、名前、住所、盗まれたものなど分かる範囲で確認してから署名しましょう。私の担当をしてくれた警察官はパスポートを見ながら入力していた氏名のスペルでさえ間違えていました。
フランスに知り合いもいないし、金もないと言うと、日本大使館に電話して助けてもらえと言われました。そのくせ、電話を貸してと言うと、最初貸せないと断られました。携帯ないし、公衆電話を使う金もないのにどうしろっちゅーねんとしつこく粘って訴えると、ようやく貸してくれました。
大使館員の方と話すととりあえず、大使館まで来るように言われます。駅員に事情を話せば券をくれるはずだからと説明されメトロへ。
大使館では電話を貸してもらえますが、国際電話がかけられませんでした(これは教えてもらったかけ方が間違っていた可能性もあります)。また、お金を借りることもできますが、公金なので金額の多寡に関係なく手続はかなり面倒らしく、ものすごく嫌がられ、結局借りませんでした。
クレジットカードはアメックス、ビザ、マスターを持っていましたが、アメックスは通常1営業日かかるらしい再発行を頼み込んで当日中にしてもらいました。受け取りにはパスポートが必要です。マスターとビザは2営業日かかると言われたので、とりあえずいらないと断ってしまいました。噂によるとJCBも当日中に再発行だか、緊急キャッシングの対応をしてくるようです。
アメックスをゲットできたものの、キャッシングの枠を設定していなかったので、このカードではキャッシングができませんでした。そこで、ビザに電話をし、緊急キャッシングをお願いしました。どこのビザカードかにもよるのかもしれませんが、私のはドル建てANAカードで50ユーロだけ貸してもらえることになりました(最初150お願いしたら断られた。)。キャッシングと言っても実際にはWestern Unionに送金され、それを受け取りに行きます。Western Unionは郵便局やTravelexに入っており、土曜日も営業しています。ここでも受け取りにはパスポートが必要です。最寄の郵便局に行ったところ、受領するのに必要な用紙に送金者の個人名を記載しなければならないと言われました。責任者をだしてもらって、ビザからの送金はcommercial transferなので個人名は記載せずにいつも受領できていると説明しても、ダメの一点張り。他方、ビザに事情を説明しても個人名は教えてくれません。仕方なく、いざとなったら記載しようと思ってビザのCEOの名前をネットで調べておいて、ダメモトで別の郵便局に行くと個人名なしでもokでした。
私の場合一文無しではあるものの、パスポートが無事だったのでクレジットカードと緊急キャッシングをすぐに受け取ることができましたが、パスポートがなければ大使館でお金を借りなければホテルにも泊まれないところでしたし、お金がないにも関わらずパリに4,5日足止めされるところでした(土日をはさむので)。そういう意味では不幸中の幸いだったのかもしれません。
~今回の教訓~
・荷物が多いときは貴重品は肌身離さない
・貴重品・現金は分散させる(緊急用に現金が20ドルでもあれば全然気持ちが楽)
・旅行保険に入る
・キャッシングの枠は少額でいいから設定する
かなりへこみましたが、何も成果のないまま手ぶらでは帰れないので(苦笑)、旅行記を仕上げました。お時間が許せばご覧下さい^^
http://4travel.jp/traveler/kum/album/10329639/
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