- 4.5
- コストパフォーマンス:
- 4.0
- 手作りを考慮すれば安いかも
- 料理・味:
- 5.0
- 老若男女に受け入れられる優しく懐かしい味
2013年12月31日で閉店しました。
事業を引き継ぎたいNPO法人もあったそうですが、お断りを
したそうです。
閉店しても敢えてクチコミは残しておきます。
桂大橋から八条通を300mほど西に「桂飴本家 養老亭」の屋号で
飴屋さんが1656年より営まれ、現在の12代目まで続いています。
かつては代々飴を作り宮家に献上し、桂御所(桂離宮)御用飴所の
称号を頂き、飴屋理兵衛の名を現在も当主が引継がれています。
「かつらあめ」の歴史は大和時代の応神天皇(270~310年)にまで
遡り、女人だった桂姫が手作り飴で幼少期の皇子を育てたことに
由来しております。
その後桂姫は桂の里(現在の西京区桂界隈)にて飴の製法を伝授
し、代々継がれて初代飴屋理兵衛が店として創業しました。
養老亭では固形の飴と2種類の水飴しか製造されていません。
固形の常饌飴は、麦芽水飴と三温糖のみで煮詰めて固められた
もので、400円(200g)で販売されています。
写真にある麦芽水飴は、甘藷澱粉と大麦麦芽のみを煮詰め封入
され、800円(700g)で販売されています。
いずれも無添加なのは言うまでもなく、優しい味わいに老若男女に
受け入れられるでしょう。
場所は八条通と桂川街道の交差点ほぼ南東角にあり、バス停なら
下桂や桂離宮前の近く、阪急電鉄:桂駅の東口から八条通を1km
ほど東にあります。
かつらあめの名は桂姫・桂の里に加え、物売りの桂女(かつらめ)と
引っ掛けているようです。
また飴は穀物がベースのため、体の毒素を取り去り滋養にも利くと
言われ、皇子に与えたことの歴史にも裏打ちされているでしょう。
製法はガスで焚く以外は殆ど変わっておらず、常に煮詰めながら
かき混ぜる重労働のため、大量に作ることもできません。
桂離宮や和菓子屋「中村軒」へ足を運ばれる際には、ここでしか
入手できない「かつらあめ」もお勧めします。
いいね!:10票