パリ(フランス) のクチコミ一覧

スリの被害に遭わないための予防策

旅行時期:2016/04

5.0

世界一の観光都市パリでスリに遭ったというクチコミ・旅行記を見るにつけ、少しでも参考になればと思い対策をまとめてみました。パリ以外でも有効です。最後まで読んで実行してください。四文字熟語「自己責任」「有備無憂」(備えあれば憂いなし)を肝に銘じて。

私自身はかなり注意しているためか、「何かを持っている」(斉藤佑樹)ように見えないためかスリに遭ったことはありませんが、メトロのオペラ駅で目の前の二人連れの日本人中年女性が少女スリ団にやられたのを目撃したことがあります。
発車間際の車内での被害で、ドアが閉じた時にはスリはいません。一瞬の早わざです。一人の財布が足元に落ちたジャンパーの下で見つかりましたが中身は無く、もう一人はバッグの底の財布ごとすられたそうです。財布のある場所を熟知しているようです。
ジャンパーや新聞紙などで覆う役と抜き取る役が手分けしているのです。

読みもしない新聞を持った少年・少女グループや一見可愛くて人なつこそうな少女達、おしゃべりしながらメトロに乗り込んでくる少女達には特に要注意です。

日本と違い混雑していても押して乗る人はいないので、押されたらスリと思って「やめてー!」と日本語で遠慮なく大声をあげましょう。

最近は人気が高く、闇での換金性が高いスマホを狙う署名スリなども増えているようなので、目立たないように持ち歩きましょう。歩きスマホは”カモネギ”かもね。(笑い)

<スリ被害の背景>
海外旅行に慣れていない日本人女性のペア、グループは特に狙われやすいです。理由はスリのことより、買物・食事・お金など他の様々なことに注意や興味、関心が向いているからです。
ブランド・ショップの袋(ブランド品そのものではない)を持ち歩くのは「狙ってください」と同じです。何万から十何万円もする高級品を買う人はタクシーや車で移動するのが普通です。もっとも、お金はあっても普通のマドモアゼルは分不相応な高級品は娼婦のようにみられるのを嫌い、日本人のようにはむやみに買わないようです。
また、外国の一部には「金持ちからお金を奪うのは悪いことではない」という考えが社会の底流にあることも否定出来ません。「富の再分配」「脱法ビジネス」の感覚なのです。
周囲も「見て見ぬふり」の感じです。悪いのはスられた側というのは日本人の感覚からは理解し難いでしょう。
さらに、旅行会社やガイドブックのスリ対策への取り組みも不十分です。「地下鉄や人混みではスリに十分注意しましょう」では具体性が無く、何もできませんね。

<具体的な対策>
■万が一被害にあっても最小限で済むように現金の持ち歩きは必要なだけにする。(100ユーロ程度)その程度の現金は財布よりバッグのポケットに分散してじかに入れたほうが安全です。日本人の財布好きは見透かされています。

■財布やスマホは50cmくらいのしっかりした紐やロープでバッグなどと結んでおく。外からその紐がよく見えるようにすることが大切です。(対策誇示・予防安全)
私は男性ですからロープの端をズボンのベルト通しに結んでいます。シカゴの博物館へ行く時、タクシーの車内に財布を落とし入場券を買えずに途方にくれているところへ、日本人を乗せたことを覚えていた親切なドライバーに届けてもらった奇跡を経験しているからです。
あるいは財布をバッグに入る限り大き目のロックつきのプラスチック・ケース(書類入れ、食品入れなど)に入れてからバッグに入れる。そうすればケースごとすられることはまずないでしょう。
また財布から紙幣を取り出すのを人に見られない工夫をしましょう。(財布はバッグの中で開ける等)
私のロープ付き財布と書類ケースの写真を関連旅行記の末尾に掲載しました。
2016年の類似商品:アディダス adidas 二つ折り財布 ドット 46017
http://store.shopping.yahoo.co.jp/newbag-w/adidas-46017.html

■買物・支払いはできるだけICチップ付きクレジット・カード(暗証番号PIN入力が必要なカードなど)を利用し、そのカードは首から提げる名札入れ(会社の身分証ケースなど)で持ち歩く。スリも女性の胸元にまでは手を入れません。スリの自白のようですね(笑い)。この方法はすでに知れ渡っており、紐を引っ張られて危険だという異論も投稿されていますが、この部分だけ批判するのは片手落ちだね。
なおカード紛失時のカード会社連絡先は控えておくこと。50から100ユーロ札を1枚同様にするとイザというときに安心です。

■LV,CCのバッグなどのブランド品の購入時は、目立つ店の買物袋のまま持ち歩くと狙われやすい(その品物でなくお金を)ので目立たない買物袋を持参して、それに詰めて帰りましょう。心配するよりタクシーを利用するほうがマシです。タクシー利用にはホテル・カード又はホテル名と住所を書いた(12P位の大きい文字で印刷した)カード(写真参照)を用意すると、迷子になった時などなにかと便利です。私が添乗員ならお客さんのために用意します。

■買い物に行くときはジーンズにダウンコート(冬)などの地味な服装が良いでしょう。

■メトロに乗ったら「スリが発車間際に仕事をするドア付近」には立ち止まらず、乗ったらすぐに車内中央へ移動し、空席があれば掛けましょう。

■署名スリ
 クリップ・ボードを持った二人連れの「署名集めを装ったスリ」(多くがロマ=ジプシー女のようです)がモンマルトルやシャンゼリゼ、美術館周辺、ノートルダム寺院などに頻繁に出没します。話を聞いたりしていると仲間がスリを働いて被害に遭いますので絶対相手にしないことです。しつこく近づき、ボードを押し付けてきたりしたら周囲に聞こえるように大声で「アッセ!Assez!」(もうたくさんだ!)と怒鳴って追い払う方法もあります。男性なら勇気を出して試してみましょう。2011年にも効果確認済みです。
ただし、モンマルトルの署名スリ少女たちには、支配する男が遠くに居て、指令でいっせいに集合するのを目撃したことがあるので、手荒な反撃はしないほうがよいでしょう。

■スリではないが、目の前で指輪を落とし、「この指輪はあなたが拾ったのよ。幸運ですね。」と手渡して分け前をゆする指輪詐欺が流行っています。目を合わせず、言葉も交わさずにその場を立ち去るのがベストです。

■お守りがわりに、バッグの底に棘のあるオニアザミの葉を忍ばせておけば敵は悲鳴を上げて退散するでしょう。
スコットランドの国花は城の空堀に植えて敵を退散させたアザミです。
http://www2k.biglobe.ne.jp/~c-navi/britain/scotland.htm

★スリの被害に遭わないためには心に余裕を持った行動が欠かせません。
そのために「パリ街歩きガイド 未来旅行記1,2」を書いたので参考にどうぞ。
http://4travel.jp/travelogue/10592998
http://4travel.jp/travelogue/10664951

★いろいろ書きましたが、「スリとの勝負を楽しむ」つもりで用心さえすれば怖がることはありません。私は○○勝0敗、勝率10割です。
楽しい旅は「周到な準備と確実な実行」が支えてくれることを忘れずに!
ここまで注意してスリの被害に遭ったら、貴重な体験談をクチコミに書いてください。

写真はスリを目撃したメトロ駅のあるオペラ座前の凛々しい(りりしい)婦警さんですが事件とは関係ありません。見とれているとスリにあいますよ!(笑)
     投稿日 2011.3.28  yamada423(1943-)
参考旅行記http://4travel.jp/traveler/810766/album/10540135/
下記の関連旅行記にリンクが貼ってあります。

このクチコミは毎月アクセス数がトップで関心の高さに驚いています。
2015年11月のパリの同時多発テロの後、しばらく半減しましたが、観光客の激減の影響でスリの被害が減ったわけではないようです。
2017年はじめからアクセスが以前と同じ水準になりましたが、喜ぶことではありません。

このクチコミが広まって一人でも被害者が減ることを願っています。
<旅行業界の方はこのクチコミを積極的にお客さんにご案内ください>

いいね!:197

パリ(フランス) の観光地

パリ(フランス) のグルメ・レストラン

ホテルやスポットの閲覧履歴

閲覧履歴をもっと見る

PAGE TOP

ご利用の前にお読みください。