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日本在住の台湾人が、日本発の飛行機でグアムにビザなし入国ができるのか?
質問サイトにも何度もアップされていますが、決定的な答えが出ていません。
それは経験者がいない(質問サイトに接触していない)からだと思います。
結論から言うと、日本発でビザ無し入国出来たので、何かの参考になればと思い書いておきます。
ただし、ナーバスな問題を孕んでいるので、あくまで我が家の例であり、全ての在日台湾人に適応する保証が無いのは当然のこととしてお読みください。
ウチは私(世帯主・夫)が日本国籍で、妻と息子(15歳)は台湾国籍です。
グアムに行くのは私と息子だけで妻は行きません。
色々な資料を見ると、台湾人がビザ無しでグアムに入れるのは『台湾発の直行便で入国した場合のみ』となっています。
グアム政府観光局の台湾人用サイト(http://www.visitguam.org.tw/travel/travel_visa.asp)では、一般論として
『持中華民國護照,自台灣境内搭乘台北直飛關島班機者,可免簽證入境關島停留45天』(台湾パスポートを持ち、台北から搭乗する直行便でグアムに来た者は、ビザ無しで45日滞在できる』
となっていて、同じページのVisa Waiver Programの説明には
『持下列國家護照之旅客,進入美國不需要簽證便可於美國停留90天,由於關島為美國領土,因此也同樣適用』(下記の国のパスポートを持つ旅客はアメリカにビザ無しで入国して90日滞在できる。グアムもアメリカ領なので同様に適用する)
と書かれ、列記される国名に台湾があります。
さらにCNMI Visa Waiver Program(グアムだけのビザ無しプログラム)の説明には
『關島特別提供多個國家免簽進入關島 中略 台灣 (需持身分證並從台灣直飛) 後略』(グアムは特別にいくつかの国にビザ無し入国を認めます 中略 台湾(身分証を持ち台湾からの直行便であることが必要) 後略)
となっています。
これらの記述から、台湾直行便であることが必須かと思われ、前述のように質問サイトでも解決しないので私も困りました。
そこで、アメリカ本国のイミグレではなくグアムのイミグレ、しかもヘッドオフィスではなく空港のイミグレオフィスに電話をしました。
空港のオフィスなら“実際に最前線で入国審査をしている人”がいると思ったからです。
『そういう事はヘッドオフィスに聞け』などとたらい回しにされる事もなく、ちゃんと答えてくれました。
向うの疑問は『なぜ台湾人が日本からの飛行機で来るのか?』でした。
『日本人の夫と、台湾人の妻子という家族で、日本に住んでいる。台湾には住所が無いので台湾からの直行便には乗らない』
というと、『台湾に住所が無くて、台湾人のIDはもっっているのか?』というので、『それはある』と答えると『それならばESTAを取って来れば良い』ということになりました。
実は電話のやりとりの中で何度も何度も『hold the line』(ちょっとお待ちください)というのが繰り返され、最終的にESTAを取得すれば大丈夫ということになったので、向うも真剣に調べてくれたようなので大丈夫そうだぞと、日本からのビザ無しに賭けてみることにしました。
今にして思うと、録音をしていなかったし相手の名前も聞いていなかったので、現地のイミグレで拒否されたらそれまで…というかなりの賭けでしたが。
ESTAの取得は自分でネットでやったのですが、出発地に日本の地名を入れ、到着地にグアムと入れて許可が出たので、一安心。
空港でのチェックインでは、カウンターの若い女性が判断できず上司を呼んできました。
上司は『ESTAが出ているので、たぶん大丈夫でしょう』と搭乗を認めてくれましたが、『たぶん』という言葉に若干の不安があるのを感じました。
(チェックインのプロがそれでいいのか?というのは、この項では問いません・笑)
そして、グアムの空港ではESTA所持者の窓口に並び(未成年の息子と2人なので、入国審査でバラバラにならないように日本人の私もESTAを取って行きました)、無事に入国が許可されました。
(なお、母親の旅行同意書、法的な親子関係を示す公的書類と英訳は当然持参し、提示しました)
繰り返しますが、他の在日台湾人の方で日本からグアムへの旅行を考えている人全てがビザ無しで入国できるという保証はありません。
ひょっとしたら、台湾人が未成年で日本人の親に同行されていたという事情で特別に許可されたという可能性も否定できません。(台湾国籍の妻が同行していないので、成人の可否が検証できません)
日本人との家族だからOKで、台湾人だけの家族だったらNGという可能性も否定できません。
私からアドバイスできるのは、空港のイミグレオフィスに直接聞くというのは、けっこう有効かも…ということです。
電話でやり取りできる英語力は必須ですが、英語力に不安のある人は出来る人を頼んででも直接聞いてみるのがいいと思います。
質問サイトでは解決しません。
追記
近日中に同じ2人でアメリカ本土に行くことになりました。
ESTAの更新をしたところ、何の問題も無く承認されました。
そこから類推するに、結論としては
・台湾パスポートはアメリカ合衆国への入国にビザ免除、ESTA入国が可能な対象国になっている
・機内で配られる用紙に記入するタイプのグアムのビザ免除プログラムを使おうとせず(←この場合は台湾発の飛行機に乗ることが必要と思われる)、
アメリカ合衆国に入国するという意味でESTA入国をすればOK
ということのようです。
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