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此処「タリン」は、旧ソビエト連邦に属していたバルト三国の一つであり、フィンランド、スウェーデン、ラトヴィア、ロシアに囲まれたバルト海沿岸に位置するエストニアの首都で・・・
物価は安い!とは聞いていたが、我々観光客が訪れた旧市街のレストランはそれ程安くはなかった。
又、人口は約40万で、中世にはハンザ都市として栄えた旧市街は世界遺産であり、中世の雰囲気が漂う美しい街であった!
その神髄は明日の徘徊で、山の手地区(別名「トーンペア地区」)の何ヶ所にも及ぶ行き止まりの展望台から眼下にする事になる。
そんな平穏な徘徊を否定するか如くの事件に遭遇した。
『もう雨は大丈夫であろう』と傘はもたずに夕食に出掛けた旧市街地のレストラン[PEPPERSACK]で摂った「シーフードコース(サラダ、スープ、サーモン、アップルパイ、コーヒー)」は、旨かった。
終えて出た外は、日も暮れて雨脚が強かったが・・・
車に乗るには中途半端な距離故に・・・
二人とも上着を頭からすっぽりと被って、足元の水溜りに注意を払いつつ前後に位置して・・・
建物沿いに少しでも雨をさけようと小走りに進んだ。
大きな通りに出る街灯も無い角を曲がった時、後ろでパートナーが叫ぶ声を聴いた様な気がしたが・・・
まさか事件に遭遇していると迄は思いが及ばなかった。
振り向き近づいた途端、、、
ジプシー風の女が大声で叫び出した!
叫ぶ言語内容は不明ながら・・・
そのジェスチャーで、自分のバッグを突出しながら《我がパートナーが、彼女のバッグの中に手を突っ込んで来たのだ!》と吠え付いて来た。
我がパートナーは英語で、『この女性が間一髪のところで財布を盗る事に失敗するや・・・
逆に居直って来たのだ!』と猛然と抗議した。
でも、、、強雨の夜道には、行交う他人も目撃者もいなかった。
不審オンナの目に余る所業に堪え切れずに・・・
「腕力に物を言わそう!」とした我を止めたのは・・・
“碧い瞳”のパートナーであった!『ポリスが来る事になったら、外人のアナタが理屈抜きで不利ですよ!百戦錬磨の彼女は、その事を知っているので・・・逆切れ芝居を打っている。』って。
以降の道中、この体験談を披露する機会があったが・・・異口同音に『我がパートナーの対応が正解であった(外人の方が悪いと決めつけられて・・・即、留置場に入れられる可能性大だ)!』と慰められた。。
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