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2013年12月~2014年1月にヨルダンを旅し、様々な経験をしました。
その中で、これからヨルダン旅を計画する方に少しだけ知っていて欲しい情報があります。
それは、ヨルダンでは“水が貴重である“という事。
ヨルダンの南部は砂漠に覆われた乾燥気候。
更に高い山もない為に、いつ降るとは分からない雨や近隣の国から分けてもらえる水が彼らの生活用水の水源となります。
そんなヨルダンでは水 = Goldとは言いませんが、水はかなり価値あるモノなのです。
宿でシャワーを浴びる時に少しだけ、このことを思いだしてもらえたら…と思います。
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日本は四季のある国。
6月には梅雨があり、恵みの雨が大地を濡らします。
どこへ行っても豊かな水量を誇る河川があり、渇水の夏を除いては生活用水に困るという事はまずありません。
しかし、私が旅したヨルダンでは、水はとっても貴重なモノ。
雨が降っても、その水は乾燥した大地に吸いとられ、川までたどり着く水はごく僅か。
河川の水は人々の生活を潤すには十分ではなく、ヨルダン政府は近隣諸国より真水を買い付けています。
そして、ヨルダンには日本では馴染みのない【水の日】と云う日があります
【水の日】とは国から居住区に水が供給される日で、その日は週に1回か2回のみ。
水の日が来ると、その日は洗濯日和。その地区の住民はお洗濯に励みます。
では、【水の日】ではない日はどの様に生活するのか。
ヨルダン家庭の屋上や地下室に必ずあるのが特大の水タンク。【水の日】にはそのタンクが国からの供給水で満タンになり、各家庭では次の【水の日】まで計画的に水を利用することになります。次の【水の日】までの間にタンクの水キレを起こしてしまった場合は、日常生活の炊事・洗濯等の水仕事はできないことに…。
そんな時は、水屋さんの出番。水屋さんとはタンクローリーで水を売る業者のことで、水屋さんを呼ぶと、水屋さんはタンクに水を供給してくれるそうです。
でも、その水の価格は、国が支給する水の5倍以上の価格。
ヨルダンでは水はとっても貴重なモノなのです。
ツアー旅行者が泊まるホテルでは真水を大量に確保してあり、シャワーの水が水切れ…なんていうことは起こりません。
しかし、限りある資源である水、旅行者だけがジャブジャブ使ってもいい。なんていうことはありません。
滞在中はできるだけ水を無駄にしない様、大切に使う努力をすることが大事ですね。
また、あまり知られていないことですが、ヨルダンの水事情の改善に日本も少なからず貢献しているのです。ヨルダン北部の森林地帯ジェラシュには北部ヨルダンの水甕ともいうべき大きなダムがあり、ダムの建築にあたり日本は無償資金援助をしたそうです。
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