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6月に一人でケープタウンから入りナミビア、ビクトリアフォールズ、スワジランド、モザンビークと順調に回り夜行バスでヨハネスブルグのパークステーション(中央駅)に着き、ミニバスでレソトのマセルに行こうとしてました。駅の中は警備員が多く危険な感じはしませんでした。
簡易案内所みたいのが有ってマセルに行きたいと言うとタクシー乗り場(本当の意味のタクシー)を指差して、あれで行けと言います。マセルが何処だか解っていない! 要は警備員の一人がインフォメーションと書かれた仮枠の中に座っているだけです。
仕方がないので朝食をして再度挑戦。 今度はマセルと言うのはレソト王国の首都でミニバスを何処かで乗り継いで行くんだと説明したら、じゃタクシーランク(ミニバスのターミナル)まで案内してやると言って、わざわざ連れて行ってくれました。何だ親切じゃん。
警備員にチップを払って無事ミニバスに乗れたというブログをいくつか読んでましたから楽勝と思ったところタクシーランクという標識の手前であそこだから行けと言います、他の人はミニバスに乗せてもらえたのに。階段を上がっていくと客引きらしき連中が屯してました。マセルに行きたいと言うと、よし俺についてこいと言って早足でドンドン歩き出した男に付いて行きました。
ところがターミナルを出て外に出てしまいました。マセルまで直行便を不定期で運行しているミニバスが1社有ると知ってましたので、そっちの方かなと思ってついて行きました。ここで人通りの少ない道に入れば頭の中で警鐘が鳴ったでしょうが、なんせ人をかき分け行くような状態なので油断してました。
随分遠いなと思った瞬間、後ろからいきなり腕が回ってきて首を絞められました。同時に4人の男が前に廻りこんで一斉にポケットに手を突っ込みます、なんせ8本の手が同時に出てきますから(誰がどのポケットか分業している様です)避けようが有りません。
そのうちに気を失ってしまい、乗り継ぎのため全財産を持ってましたから、全て盗られてしまいました。
フッと目が覚めると、まだ何人か走っているのが見えたので追い掛けました、私のバックパック持っている奴がいれば、それが犯人なので取り返すチャンスが有ると思ったのですが見つかりませんでした。
ともかくその場に居ては危ないと思ったのでダッシュで現場を離れました。
大通りに出たのでヤレヤレと思いましたが方向感覚が解らなくなっていたので、駅はどっちだと周りの人に聞きました。角の見通しの良い所に立っていた若いニイチャンがこっちだ指差ししてくれました、どうやら仲間の居る方に誘導されたようです。
15mも行かないうちに内に、またもや後ろからガット首を絞められ同時に人混みの中を前から3人が飛び出してきます。要はフォーメーションを組んで待ち伏せしているようです。さすがサッカー大国。
何も持っていないので今度は気を失う前に開放してくれましたが、その後は女の人だけに道を聞いてパークステーションに戻りました。
ヨハネスブルグの首絞め強盗の密度は半端ないと思いました。
ひと目を気にせず首絞め強盗が出来るなら、こんなに効率的な強盗はないので、さらに増えそうです。
犯罪率も年々上がっているし、知能化、凶暴化しているそうです。
リアル北斗の拳、遭遇率300%(私の場合は200%)言われてますが本当でした。
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