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カッパドキアには、【男の村】と呼ばれる地域がある。
この村の別名は【男の楽園】。
でも、この名前から、怪しげなコトを想像してはいけない。
この村は、アナトリア地方に古くから残る風習を今も受け継ぐ村で、その風習故に【男の村】と呼ばれている。
この村を訪れると、まず驚くことがある。
それは、村の中に女性の姿がないからだ。
ごくたまに、女の子の姿は見られるが、大人の女性はいない。
女のいない村→男の楽園…という訳ではない。
この村では、基本的には女性は家の外には出ない。
女の仕事は、家事のみ。
村の風習で、女性は家の外には軽々しくは出てはいけないことになっている。
対する男の仕事は特産品であるジャガイモつくり。
男たちはジャガイモつくりに精をだし、そしてその日の仕事が終われば、たとえそれが朝の10時であろうとも、その先は村のカフェでまったりとした1日を過ごす。
私たちが訪れた5月初旬のマズの村。
カフェには、確かに男しかいなかった。
勿論、ウェイトレスなんていない。ウェイターというにはかなり貫録のあるおじいさんがお茶を運んでいた。
私たちがこの男の村であるマズ村を訪れたのは、真実の地下都市を見学するため。
不思議なカラクリを持つ王宮を従えたアドベンチャー度満載のこの地下都市は、個人旅行ならば☆☆☆☆☆☆…星がいくつあっても足りないくらいのお勧め度の場所(有名どころの2か所よりもお勧め♪)だ。
そして、このマズ村を訪れる際、最大限に気を付けなければならないことがある。
それは、マズ村の村人たちは写真にとられるという事を嫌う人が多い。ということだ。
写真を写してもらうことが大好きなトルコなので、珍しい風景についついカメラを構えたくなるが、マズ村では、案内してくれるガイドさんに必ず写真OKかの確認をしてから。
さもないと、争いへと発展する可能性も捨てきれない。
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