ホテルではパスポートよりカードの方が信用を保証します

海外のホテルではチェックイン時にクレジットカードの提出を求められることが多いです。カードがその人の支払い能力を保証し、たとえなんらかのトラブルがあって客が逃げてしまったり支払い拒否をされても、ホテルはカード会社に費用弁償を求められるからです。かつて日本ではクーポンと称するチケットのような宿泊券を発行していたりしましたが、現在はたとえ旅行社がクーポンを発券しても現地ではまるで信用されません。また、身分を保証するつもりでパスポートを提示しても、あまり役には立たないようです。高齢の知人夫婦がロンドンのホテルでクーポンがあるのになぜチェックインができないのかと１時間も粘り、パスポートも出して身分保証をしたのに、無駄だったという話を聞きました。結局、フロントが現地在住の娘さんに電話し、娘さんが自分のカードで決済するということで解決したようです。泊まる人がどんな人であろうと関係なく、支払いがきちんとされる保証としてのカードを持っているかどうか、ホテル側の関心事はそこにあるようです。