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≪Schwarzwaelder Kirschtorte≫
シュヴァルツヴェルダー・キルシュトルテ(黒い森の さくらんぼケーキ)
1930年代頃から、ドイツの各地で作られるようになり、ドイツを代表するトルテとして世界に知られている。所謂、チョコレートケーキの一種で、シュヴァルツヴァルト地方の黒い森と特産品であるKirschキルシュ(サクランボ=桜桃)をイメージして作られたトルテ=ケーキとされる。フランスでも作られるが、ガトー・ド・フォレノワールと称する。
チョコレート味のスポンジ生地にKirschwasserキルシュヴァッサー(サクランボから造った蒸留酒・度数40%と高い)を香り付けにしみこませ、サクランボ入りザーネクレームと桜桃を組み合わせたトルテである。トルテの周りには森に積もった雪を見立てたサクランボ入りザーネクレームを塗り、雪の上の落ち葉に見立てて削ったチョコレートやサクランボでトルテの上を飾っている。
だが、このトルテが何処で最初に生まれたのかは諸説があり、
一つはノルトライン・ヴェストファーレン州のBad Godesbergバート・ゴーデスベルク(Bonnボンの近郊)の菓子職人Josef Kellerヨセフ・ケラーが最初に考案した“Erfinder発明者・考案者”という説であり、
これに反論するのがテュービンゲン起源の黒い森説である。
こちらはTuebingenテュービンゲンの菓子職人Erwin Hildenbrandエルヴィン・ヒルデンブラントが“Erfinder発明者・考案者”であるという説である。
Kombination Kirschen、Sahne und Kirschwasserサクランボ、ザーネクレーム、サクランボの蒸留酒という三つの組み合わせが可能であることは、19世紀の頃に黒い森の南部地域において、既に良く知られていたと云う。
それはトルテの形になっていたのではないそうで、単に煮込んでジャム状にしたサクランボにザーネクリームを加え、サクランボの蒸留酒をかけたデザートといったものであったようです。
どちらにせよ、トルテの名前からして、黒い森説を採りたいところである。
シュヴァルツヴェルダー・キルシュトルテの名前の由来についても諸説(Wiki)あるとのことで、
1)このトルテに欠かせないキルシュヴァッサー(サクランボの蒸留酒)がシュヴァルツヴァルトの特産品であることに由来する。
2)あるいは、削ってトルテ上にのせたチョコレートの色が、黒い森を連想させることに由来する。
3)昔からあったとされるSchwarzwaldtorte(シュヴァルツヴァルト・トルテ)が進化したことに由来する。
このトルテはスポンジ生地、サクランボ、クルミ、ザーネクレームで作り、サクランボの蒸留酒はまだ使用されていなかったと云う。
4)Trachten im Schwarzwald黒い森の民族衣装、つまり、黒いスカート、白いブラウス、赤いボンボンがのった帽子(Bollenhutボレンフート=ボレン帽)の様子がトルテの形に似ていることに由来する。
話としては、見栄えのある黒い森の民族衣装・ボレン帽説に賛成したい。
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