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トルクメニスタンの陸路での入国について~地獄の門へ

旅行時期:2016/05

Yumi

Yumiさん

4.0

「地獄の門」にいくためにウズベキスタンのヒバから60kmの国境「Shavat-Dashoguz」でトルクメニスタンまで陸路で国境越えしました。

 トルクメニスタンに入国するには当然のことながらビザが必要となりますが、これがなかなか難関です。
 旅行者が取得するビザは観光ビザ、もしくはトランジットビザになるかと思いますが短期旅行者は通常観光ビザで入国することになります。私は観光ビザで入国しました。

 観光ビザを得るためにはトルクメニスタンの旅行社から、もしくはトルクメニスタンに住んでいる親戚等からのLOI(Letter of Invitation,招待状)が必要になります。LOIがあれば日本のトルクメニスタン大使館でもビザ申請できると思われますが、国境「Shavat-Dashoguz」で入国する場合はLOIさえあれば日本で観光ビザを取得していく必要はありません。国境でビザ申請、アライバルビザを得ることができます。

 トルクメニスタンの旅行社からLOIを得るためには事前(出発前のおおむね1カ月前まで)に日程、ホテル、ドライバ―等は全て決めていなければなりません。ガイドは任意のようですが、ドライバー、車、ホテルは必ず旅行社に依頼しなければならないようです。ですからけっこうお金はかかります。私はウズベキスタンの旅行会社Advan tourに依頼し、その会社が提携しているOWADANというトルクメニスタンの旅行社からLOIを得ることができました。内容は3泊4日でドライバー(車、主要の観光込、国境から国境まで全て専用車で移動,主要観光地の入場料込)、トルクメニスタン国内航空券(Asgabat-Mary)、宿泊(1泊キャンプ Darvaza gas crater、2泊4つ星ホテル Asgabt, Mary)、ガイド(ガイドを除けば当然その分少し安くなります)で合計1,430ドルでした。日程をすべて旅行開始1カ月前くらいまでに決め、同時に旅費をすべて支払い、PDFでLOIを得て、それをプリントアウトして国境でアライバルビザを得ました。海外送金なので手数料50ドルくらいかかりました(クレジットカードは使えませんでした)。また、国境でビザ手数料が60ドル~70ドルくらいかかります(日数によるようです)。

  私はネットでウズベキスタンの会社で申し込みをしましたが、直接OWADANに申し込みをすればウズベキスタンの会社に払う手数料がなくなる分、もう少し安く済むようです。現地で知り合った日本人のグループはガイドなしで私と似たような日程ですが一人300ドル強くらいとのことでした(車などを4人でシェアしたのでその分安いです。)。日本からのツアーも少ないですがいくつかあります。ただ日本のツアーはさらに+数万円高かったです。

 ウズベキスタンの会社も(おそらくトルクメニスタンの会社も)ネットでやりとりをするので本当に信用できるのか?という心配はありました。あと全て英語でのやりとりになります。私は女性一人で砂漠に泊まるということもあったのでかなり慎重に準備しました。女性ガイドをお願いし、ネットでAdvantourの口コミを確認し、何度もメールで担当者とやりとりをして、100%信用していたわけではありませんが95%は信用できると思ったので申し込みをし、結果満足のいくものでした。

 経済面重視の長期旅行者で、訪問先が地獄の門だけでよいというのであればトランジットビザを申請する人も多いかと思いかます。私が調べた限りでは日本のトルクメニスタン大使館ではトランジットビザをとることはできないので、トルクメニスタンの周辺国、ウズベキスタンなどの大使館に申請し、そこで1週間~2週間ほど待機して取得できるようです。トランジットビザの場合は事前に旅程などを組む必要がないので滞在日数のしばりはありますが、ある程度自由に歩くこともできて、経済的負担も少なく済むようです。前述したように周辺国で数日間滞在する必要があるので、短期旅行者は難しいと思います。

 実際の出入国ですが出国時ウズベキスタン側国境では入国時に2枚提出して1枚スタンプと共に戻してもらった税関申告書とともに出国のための税関申告書を再度作成、提出しなければなりません。出国時に記載する出入国申告書の持参金欄が入国時の税関申告書に記載の金額より多く記載するとめんどうになるようです。ということなので私はそのようにきちんと記載したのですが、なぜか係員に出国の税関申告書の持参金欄は記載しないように!と言われてボールペンで消されたうえで回収されてしまいました。私は数日後にウズベキスタンに再入国し、そこから帰国する予定だったので万一面倒が起きてはいやなので、何度も確認したのですが問題ないとの返事でした。ただ私の前にいた日本人のツアー参加者たちは同じように税関申告書の金額欄に記載されていたのですがそのまま通っていたので、なぜ私だけ消されたのかいまだにそこは謎です。最終的に再入国時に全く問題なかったです。
 ウズベキスタン出国後、トルクメニスタン国境まで1キロほどあるのですが、ここの道は車での移動、もしくは歩いて移動になるようです。国境警備隊の指示に従うことになるようです。私がいった時は車で行けとのことでしたが、普通サイズの車1台で往復していたので、団体客も前にいたため15分ほど待って移動しました。私の前から到着していた団体客の人が国境警備隊に歩いていっていいか?との質問をしたところ“歩いてもいいが、笑いながら銃で撃たれる”と言われたので誰も歩いていませんでした。もちろん冗談だとは思いますが...そんな冗談の後に歩く気にならないですよね。車の運賃は一人一律1ドルでした。

 トルクメニスタン側に着いてからは私はガイドが迎えに来ていたので必要書類も全部ガイドが適当に記載してくれていました(持参金等も適当に記載してくれていました。後でガイドに聞いたのですが、ウズベキスタン出入国時に書いた持参金額と異なっていても問題ないとんことでした。実際問題なかったです)。トルクメニスタン入国時はガイドのおかげか、荷物見せたりみせましたが、何の問題もなくすんなり通れました。係員の人も冗談を言ったり、とてもフレンドリーでした(ダメ元で写真を撮れないか聞きましたがそれはさすがに無理でした)。ガイドを頼まない場合はここは自分ですることになります

 ちなみにトルクメニスタンから出国する時は南のMaryの45kmほどのFarab-Alatと(ウズベキスタンブハラから車で1時間くらいのところ)いう所から国境越えしましたが、動きとしてはだいたい同じです。ただこの国境は大型トラックが何キロにもわたって並んでいました。私はその列にならぶ必要はなく、案外早く国境まで行くことができました。ここの国境ではトルクメニスタン出国後はウズベキスタンの国境までの中立地帯をトラックの横を約15分、一人で歩いて渡りましたが、楽しかったです。

 もちろんトルクメニスタンのガイドがいなくても国境越えの対応はできると思いますが、ガイドから「Travel pass」なるものを渡されて、”出国時にもし国境警備隊員にこれについて見せるように聞かれたら見せてください。何もいわれなかったら記念にとっておいてください。”とよくわからない書類を渡されたりしたので、もしガイドを雇っていなければなんだかわからない書類について聞かれたりする可能性もあるので精神的にちょっと苦労するかもしれません。まあお金払っている分、楽はできますよね。


 トルクメニスタンの旅行は準備が大変でしたが、その分旅行後は感慨深いものがあります。また国境越えは楽しいですね!!

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