2015/03/21 - 2015/03/30
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neisanさん
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イタリアには、国内の鉄道路線としてローマ発パレルモ/シラクーザ行きという長距離路線があります。日本でいえば東京発松山・徳島行きのようなものですが、シチリア島へ渡るメッシーナ海峡には橋が架かっていません。かつて宇高連絡が貨物列車をフェリーで四国へ渡したように、ここでは、乗客の乗った列車をそのままフェリー積み込み、シチリアまで直通運転をしています。宇高連絡線も青函連絡船もなくなった日本では想像のつかないことですが、列車ごと運んでしまうおうとする乗客サービスとエネルギー効率の悪い輸送方法に興味を持ち、今回シチリアに向かうにあたり、一日かけてこの渡り鳥ラインを楽しむことにしました。使用する列車はナポリ発9:50インターシティ723。乗車するナポリから本土側の終点ヴィラ・サン・ジオバーニまでが約450Km。掛川?宇野の距離に相当します。メッシーナ海峡を渡り終点パレルモまでは約230Km。乗車時間は9時間10分の予定です。
- 旅行の満足度
- 3.5
- 交通
- 3.5
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 20万円 - 25万円
- 交通手段
- 鉄道 高速・路線バス 徒歩
- 航空会社
- エミレーツ航空
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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ナポリ中央駅にローマ発パレルモ/シラクーザ行きが入線してきました。すでにこの時点で30分遅れ。今日は一日この列車に乗っているだけなのですが、到着が遅くなることは気になります。夜のパレルモの街を、荷物を引いて歩きたくはありません。
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長距離を安く行くにはこの列車ですが、意外と乗客が少ない様子。ナポリ−パレルモ間は、夜行のフェリーか飛行機でしょうね。
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予約を入れておいた8号車66シートです。
イタリア鉄道のバウチャーがEメールで送られてきてから、二つのことがとても気に掛かりました。一つは、この列車はパレルモ行きとシラクーザ行きを併結していきます。本当にこの車両はパレルモへ行くのか。当然?ながら車両には行き先を示すサボはついていません。もう一つはスーツケースを置く場所があるのか。心配を抱えての乗車でしたが、無事パレルモに着き、コンパーメントも最後まで貸し切りでのんびり行くことができました。 -
ナポリ中央駅は、頭端式プラットホームのため、到着した機関車を付け替える時間が必要です。30分の遅れを回復することなく、そのまま遅延で発車しました。ここはイタリアです。運転していれば良しとしなければ・・・。
しばらくするとヴェスビオ山が車窓に見えてきました。日本でいえば裏富士に相当します。列車は100Km/hほどの速度で揺れもなく快調に走っています。
この線区はロングレールなのでしょうか? -
コンパーメントの入り口にある座席表です。66シートが窓側であることがわかるようなデザインになっています。
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列車は西海岸に沿って快調に走り続けます。途中の駅で遅れを取り戻すような日本的なことは行いません。停車時間はきちんと守っています。
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新しい郊外型電車にすれ違いました。
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Eメールで送られてきたイタリア鉄道の乗車券です。車掌が検札に来たらこのバウチャーを見せるのみです。
早期割引で、わずか19ユーロでパレルモまで行くことができました。 -
コンパーメントの通路です。この列車は全車両2等車のモノクラスです。この価格であるならば、1等車を使いたいところ。しかし一人で1コンパーメントであれば十分ゆったりできました。
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残念なことに、この列車は食堂車を連結していません。車内販売もありません。ナポリ中央駅で売っていたのは、マック,ピザ、これらは冷めたら頂けません。その点日本の駅コンビニは利用者のニーズをよくつかんでいます。他に冷たくても食べられるものとして並んでいるものはリッツでした。今回はおそらく車内で食べるものが手に入らないと思い、我が家の近くのスーパーでリッツを買い持ってきましたが、やはりわびしい昼食です。
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いよいよ本土の先端、ヴィラ・サン・ジオバーニが見えてきました。
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駅の構内に列車が進入していきます。
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駅のホームに入ってきました。
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結構大きな駅です。そしてホームも長い。向こうにはフェリーが見えます。
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ようやく列車が停止しました。人が降りる雰囲気はありませんが、ずいぶん長い編成の列車を止められるようになっているみたいです。
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しばらくホームに列車は停車の後、フェリーに向かうため引き込み線へと進み始めました。
隣の線路をフェリーから列車を引き出してきたディーゼル機関車が、推進運転で客車をホームへと押していきます。
フェリーから列車を出し入れする機関車は、機関車本体がフェリーに入らないよう、客車との間に無蓋貨物をつないでいます。 -
私の乗っている列車が推進運転でフェリーに向かい始めました。
隣のフェリーもまだ積み込み口を明けたままです。 -
列車の先端がフェリーの中に入り始めました。
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今、自分の乗っている車両が連絡橋を渡っています。
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フェリー船体へと車両が入ってきました。
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前半分が、先に入れられ、後ろ半分はバランスがとれるよう離れた線路に進入していきます。
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車両が船体に固定されて後、列車の入り口が開けられました。
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各客車には、フェリーから電源と圧縮空気を送っています。
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船の階段を登りデッキへ向かいます。
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客室です。外は寒くて長い時間おれません。それにしてもこれで採算がとれるのでしょうか。
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海峡は風が強く少し時化ています。
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メッシーナ港が近づいてきました。
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列車に戻ります。
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各車両の扉の下に大きな踏み台がセットされていました。
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フェリーのバルで買ったシチリア名物ライスコロッケです。トマト味のリゾットを丸めて揚げたもの。中にチーズも入っていました。味はその通りの味です。2.5ユーロ也。
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メッシーナ駅を出発し、一路パレルモを目指します。陽光のシチリアをイメージしてきたのですが、外は早春の裏日本のようです。
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列車はメッシーナ駅で少し時間を回復し、快調に運転を続けています。
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無事パレルモ中央駅に到着。少し遅れました。周りはすっかり暗くなっています。
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今回の旅はパレルモを早朝に出発します。少しでも駅に近いように、駅から歩いて数分のホテルを予約しておきました。
ホテルのレセプションはエレベータで登った3階。なかなかクラシックなエレベータです。初めての人は戸惑うでしょうね。
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