2016/12/23 - 2017/01/08
1位(同エリア62件中)
ぱんスキュさん
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2016年12月24日-2017年1月8日
ずっと行きたかったイラン旅行。ついにこの年末年始で果たすことができました。
しかしイラン暦は1395年10月。年末感が全くない中での年越しは、ゾロアスター教の聖地ヤズドにて赤いきつねと緑のたぬきを食べながら、沈黙の塔の上から初日の出を拝むという、拝火教にふさわしいなんとも楽しく有難い時間を過ごしました★
■
さて、治安やらイスラム国家やらであまりイメージの宜しくないイラン。ましてや女性の一人旅は大変なことが多いんじゃないか、と思われがちですが、全くそんなことありません。
また一時期、女性一人旅ではビザ申請が降りなかったこともあり、女性の旅は難しいのではというのも今は昔。現在はアライバルで簡単に60日のビザが取れてしまいます!
確かに女性の一人旅はイラン国内では珍しいことらしいですが、かえって皆さんが気にしてくれてとても快適な旅行でした。
皆さんにもぜひイラン旅に行ってほしい!との思いから、イラン旅の準備や行き方、泊まったホテル、オススメのスポットなどをイントロダクションとしてご紹介。ハードルは高そうで、意外と低かったりするのだ。
しかしイラン最高!現地の人のホスピタリティに感激し、またペルシア文化のレベルの高さに驚きっぱなしの感動の2週間…この国の魅力を多くの人に知っていただければと思います。
そして拙旅行記をお読み下さった皆様、是非イランへ足を運んでみてくださーい!
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 20万円 - 25万円
- 交通手段
- 鉄道 高速・路線バス 観光バス タクシー 徒歩 飛行機
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
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今回は行きはエミレーツ、帰りはカタール航空を使ってイラン入り。どちらも日本航空とのコードシェア便だったため、航空会社違えど往復便扱いで取れて9万ちょいで収まった。
悩みに悩んだ旅程は以下の通り。
行き:羽田→ドバイ→fly dubaiでマシュハドin
帰り:テヘランout→ドーハ→羽田
テヘランin/outにする旅行者は多いけど、それだと移動に手間がかかる。テヘランの空港は市内からのアクセスが悪いのだ。
カタール航空だとドーハ→シーラーズ/マシュハド便もあったけど、値段が20万に一気に跳ね上がる…ムリ。
というわけで、行きはUAEでトランジット観光しつつfly dubaiで1万ちょいの便を別に取り、帰りを定番のテヘラン→ドーハ、そしてドーハでトランジット観光。後述するがこのプランは色々な意味でベストでした★ヤッタ!羽田空港 第3旅客ターミナル 空港
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ガイドブックは、地球の歩き方 イラン編の最新号('17-'18)が旅行出発の前日に出ると知り、予約して買って持っていきました。
ただこのイラン編、年々改悪が激しいのが問題で…。'12~'13のでは320ページほどあったのに、今回のはとうとう200ページを下回っています。以前は載っていたコムやネイシャブールといった魅力的な地方都市はバッサリと切られており、由々しき問題であります…。
地球の歩き方で足りないところはロンリープラネットのイラン編のpdfを携帯にダウンロードして持っていきました。砂漠や近郊都市へのアクティビティなどは、ロンプラ見れば全て載ってました。 -
イランは別名ペルシャと言い、大変古い歴史がある。アラブよりもトルコよりももっともっと古く、イランの人たちは皆自国の文化と歴史にプライドを持っていたのが印象的。
ペルシャ人が立てた主な王朝は古い順に以下の通り。
1.アケメネス朝朝(BC550-330)
2.サーサーン朝(AD226-651)
3.サファヴィー朝(AD1501-1736)
4.カージャル朝(AD1785-1925)
これをザッと頭に入れておくだけで、史跡を見るときに役立つかと思います。
またペルシャの歴史を語る際に、イスラーム伝播以前に国教だったゾロアスター教を外すことはできません。
BC1200頃に創始者ザラスシュトラによって唱えられた善悪二元論が後に発展し、様々な教義を生み出した。火を神聖なものとして崇拝する、白装束、鳥葬、太陽暦、聖典アヴェスター、緑を神聖な色にするなど。現代のイラン文化にも大きな影響を及ぼしている。イラン国内にも寺院があちこちに見られます。 -
さていよいよ出発。
24日0時30分 HND→DBX
6年ぶりのエミレーツは変わらず快適。ノーストレスで朝の8時にはUAE入り。
ジュメイラ・モスクのツアーに参加し、ドバイの築地的お魚マーケットや、デイラ・スークなどローカルと移民たちの暮らしを垣間見てドバイを堪能。
旅行記1 ドバイ編
『トランジットUAE、モスク礼拝&ローカルスークと移民街めぐり 』
https://4travel.jp/travelogue/show/11259841デイラ フィッシュ マーケット 市場
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その日はドバイの空港T2に向かい、LCCのフライドバイ18:40発DBX→MHDでイラン入り。約2時間弱のフライトのち、20時半にはイラン北東部マシュハドに到着。
写真だと女性客は機内に乗る時にすでにチャドル着用してるように見えますが、実際はイランに降り立つ間際にスカーフやヒジャーブなど巻いて準備してる人が多かったです。
★
イラン入りの前にやっておくといいこと
1.VPNを入れる
イランはネット規制があり、FacebookやツイッターなどのSNSや日本のwebメールが使えません。現地の人はインスタとwhat's app、そしてgmailを利用してます。VPNという方法を使うと、イラン国内でも規制を抜けSNS各種を使ったりすることができます。詳しくは検索してね。
2.マップアプリを入れる
イラン国内は広い!そしてペルシャ語よくわからん!ってことでマップアプリに相当助けられました…!
オススメはmaps.meというアプリ。ダウンロードしておくとオフラインでも現在位置を教えてくれるスグレモノ。これが無かったら迷子になってた場面は数知れず。感謝あるのみです!
3.1泊目の宿を予約する
イランの宿は何故かホテル予約主要サイトに全然掲載が無いので、直接コンタクトが主な予約手段。アライバルビザ取得の際に1泊目の宿の連絡先を書くため、予約が必要です。なんとかどこかの宿にコンタクトをとりましょう。ほぼ英語が通じます。
4.ドル/ユーロ現金の準備
経済制裁中につき、イランではクレジットカードが使えません。ATMもなし。よってドルもしくはユーロ現金を用意し、それをイランリアルに両替して使います。
両替所や宿でのレート=いわゆる闇レートは、1ドル120円/1ユーロ128円の時で、1ドル3800~4000リアル/1ユーロ4150~4250リアル。銀行だともっと悪いです。両替商での両替をオススメします。
ちなみに私は2週間で550ドル/450ユーロ+日本円3万程度を持参。宿の予算を1泊30ドル上限(中級シングル)と設定するも、不安になり途中から20ドル上限(中級~ドミ)に変更。結局日本円には手をつけずでしたが、絨毯2枚買ったのもあり外貨はほぼ使い切る。
5.衣服の準備
特に女性は腰下まで覆うコート(現地語でマントゥ)やスカーフ必須。冬は問題なかったけど、夏場は暑そうだ…。
わたしは東京ジャーミィのチャリティバザーでヒジャーブやイスラム的洋服を破格値で何枚かゲット、それを着用してました。事前にUAEとかカタール経由ならイカしたものが買えそうです★
西洋式のコートにスカーフでも勿論良いのですが、その格好で歩いてる時に痴漢にあったので(人生初!)、ガチムスリマに近い格好推奨。みんな優しくしてくれます。そして、あーゆーむすりま?って聞かれる率もグンと上がります笑
色々書きましたが、郷に入りては郷に従え、ということであまり手間には感じず。むしろこれも旅の一環、って感じで楽しかったです。ドバイ国際空港 (DXB) 空港
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マシュハドはイラン最大のシーア派聖地で国際便も出ており、もちろんビザの取得もできます。
この便で到着した外国人はわたし1人だったためスムーズな手続きで、諸々込みで30分ちょっとでイランVISAゲット~( ´∀`)
これがテヘランinだと長蛇の列!らしく、途中で会った日本人旅行者は1時間以上かかったそうで…大変やな。そんな意味でもマシュハドinは大正解!マシュハド国際空港 (MHD) 空港
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イランビザ申請書類その1
ペルシア語だけじゃなくて英語表記なのがありがたい。名前、職業、国籍、旅行日数はよくあるけど、未婚/既婚を記入する欄があるのがいかにもイラン的!
あと最初の宿泊先だけ、住所・連絡先電話番号が求められます。ここには実際に電話をかけて確認されるので、偽住所は書かない方が無難です。
マシュハドではVali's Homestayという半民泊な宿の予約を取っており、そこの連絡先を書きましたが問題ありませんでした。 -
イランビザ申請書類その2
イランを旅行するには保険に入る必要があります。これはどうも強制加入のようで、ビザ代とともにデフォルトで請求されます。
イランビザ代は年々上がっており、2016年末でビザ代60ユーロ+保険代14ユーロ+送金代3ユーロ=け計77ユーロ。…高っ!ドル払いもでき、91ドルくらいだったかなー。
※この時の実勢レートは1ユーロ127円、1ドル120円ほどでした。 -
そんな大金をつぎ込んで手続きをゴニョゴニョ。で、難しいこと何一つなくすんなりゲットしたイランビザがこちら。
…ん、見てびっくり、なんと観光ビザでシングル60日も貰えてるではありまんせんかー!
ネット情報では15日だとかいや30日に増えたとかって話でしたが、いきなり想定外の60日!…ってそんなに居られないんだけど。
ちなみに2016年末はイラン暦1395年10月でした。イランは我々が使っているグレゴリオ暦ともイスラム教国で一般的なヒジュラ暦とも異なる、春分の日が新年(=ノウルーズ)となる独自のイラン太陽暦を用いてます。
VISA取得に必要なものはユーロorドル現金とパスポートのみ。写真は不要!
2017年の今、イラン旅は確実にしやすくなってますよー!
※追記 2017,10※
ついにアライバルビザが90日まで延びるようです!
すばらしい…。 -
聖地マシュハドでは、やはり聖地シャー・レザー廟詣を。昼と夜に行きましたが、夜のキンキラキンな感じの方がステキでした。基本ムスリムオンリーの入場なので色々問われる部分がありますが、そこはイスラムに対する愛情でのりきった笑。
旅行記2 マシュハド編
『シーア派聖地マシュハド、夜のキンキラ聖廟にびっくりハマムと絨毯と』
https://i.4travel.jp/travelogue/show/11259847エマーム レザー廟 寺院・教会
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それから色々なご縁があり、念願のペルシア絨毯をゲット!しかも2枚も買ってしまった…。旅の初めなのに荷物がズッシリと重い(笑)。
族によって紋様が違うらしくそれを教えてもらったため、たくさんの絨毯屋を行く先々で冷やかしながらお勉強。イラン旅を終える頃にはどの族が織ったものかなんとなく推測できるようになりました。Vali’s Non-Smoking Homestay ホテル
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マシュハド滞在中に、バスで2時間ほど離れたネイシャブールという街に小旅行。ここにはマイ三大中東ヒーローのオマル・ハイヤーム様の廟があると聞いて、恒例の偉人墓参りへ(残り2名はサラディーン様&ケマル・アタトゥルク様、すでに墓参済)。
写真はハイヤーム様の廟。数学や幾何学に精通されていたハイヤーム様ならではの、三角のモニュメントが大変印象的な立派な廟でした★ -
このネイシャブール(ニーシャブール).では、ステキな出逢いもありました。
ハイヤーム廟のお隣にある、現在建築中のハイヤーム所縁のプラネタリウムにお邪魔したところ、快く内部を見せて頂けた上に街中を案内して頂けたのでした!その時の思い出をパチリ。
ちなみにここはイラニアン・ホスピタリティを目の当たりにした最初の場所でした。
昼ごはんをご馳走になり、車で遺跡に案内して頂き、地元人しか知らない名所へ行き、ハイヤーム様の詩集をお土産に2冊も買っていただき、最後はマシュハドまでのタクシー代を出して頂くという、まさに至れりつくせりおもてなし!!!
レ、レベルが違いすぎる…日本もこれくらいやらないと、おもてなしをウリにする事は出来ないと思ったのでした。 -
ネイシャブール地元人しか知らない名所の一つ、それが郊外にある総木造りのモスク。木造の教会はロシアやルーマニアにありますが、木造のモスクはなかなか無いと思います。しかも出来たのは近代っぽい。お世話になったメシカディアンさんとパチリ★
旅行記3 ネイシャブール編
『古都ニーシャープール~オマル・ハイヤームに会いにいく、そして驚愕のイラニアンホスピタリティ!』
https://4travel.jp/travelogue/11259849 -
マシュハドからシーラーズまでの移動は、夜行列車を使いたかったのですが、生憎希望の日には運行がなく飛行機で移動。
産油国イランは、バスにしても飛行機にしても破格!で国内線も大体50~70ドルほどで飛びます。
エアチケットは念のため日本のエージェンシーにお願いしましたが、現地で買った方が安かったです。ちなみに航空会社HPもチケットも全てペルシャ語表記なので、ネット直売は不可能だと思ってください。素直にエージェントを通しましょう。
日本国内から頼めるエージェンシーではこちらがオススメです。日本人スタッフが丁寧にかつ的確に対応してくれました。料金も円建てで日本の口座に振り込み可能で助かりました。
Homafaran Khorshid Savar
http://www.irantravelingcenter.com/
イラン国内線の旅客機は、経済制裁のため新型が買えず年季が入ったものを使用しており、ちょっとヒヤヒヤ。おまけに半分はディレイやらキャンセルやらで、かつ離着陸前に乗客がお祈りを始めるという、なかなかスリリングな展開wまあ無事に飛んでくれたので何よりでした。マシュハド国際空港 (MHD) 空港
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続いて飛行機でマシュハドからシーラーズへ。有名なピンクモスクを始め、藩王の城やハマームなど、美しい歴史的建造物の数々が大変魅力的な街でした。
宿泊ホテル
parhumiに予約を入れるも手違いで入っておらず、そこのスタッフにforough hotelというホテルを同じ値段(1泊30ドル)で紹介してもらいました。ここが素晴らしい内装で雰囲気も抜群に良かったです。
http://picbear.com/foroughboutiquehotel
★
旅行記4 シラーズ編
『トキメキのピンクモスクとブルータイル -ロマンあふれる古都シーラーズ』
https://4travel.jp/travelogue/11277167マスジェデ ナスィーロル モスク 寺院・教会
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そしてシーラーズと言えばバザール!夜遅くにも賑わいを見せる巨大バザールは圧巻!ここで日本で仕事をしてるというおじさまに色々案内してもらい、お茶やご飯をご馳走になりました★( ´∀`)
ヴァキール バザール 市場
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シーラーズには2泊3日の滞在。
その中日には現地ツアーに参加し、世界遺産のペルセポリスなどへ。これで中東3P制覇★
ペトラ・パルミラに比べて保護されてる感が強いペルセポリスでしたが、アケメネス朝を知る上では欠かせない遺跡でペルシャ文化に興味あるならマスト!
旅行記5 ペルセポリス1day tour編
『ペルシャ王国の生まれた場所へ-ペルセポリス、ナクシュ・エ・ロスタム、パサルガダエへの1dayツアー』
https://4travel.jp/travelogue/11286620ペルセポリス 史跡・遺跡
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シーラーズからは夜行バスでヤズドへ。
ノンビリした旧市街の雰囲気が沈没系なこの街は、ゾロアスター教信者が多く住む街でもあります。沈黙の塔というゾロアスターの鳥葬施設は現在は観光用として解放されてますが、そばにはゾロアスター教信者専用の墓地があるのがリアルです。
現地でわかったのですが、残念ながら沈黙の塔が2016年より有料化(80000リアル)、入場時間が出来たため自由に行き来出来なくなり…(T_T)
しかし柵は建設途中…ということで、その隙をぬって1月1日の早朝に沈黙の塔に登り、初日の出を拝んできました。こんなことできるのも今のうち!決行して良かったです★
宿泊ホテル
フレンドリーホステル
最新版(16~17)の地球の歩き方に掲載。わたしは早朝のバス停で客引きに会い連れてかれました。シングル1泊20ドルが空いておらず、同じ値段でトリプル使っていいと言われる。翌日は別の旅人とシェアして1泊17ドルに。
設備が新しく中庭的な作りが快適。フリーチャイフリー朝食でお値打ち。ドミは8ドルだけど地下で雑魚寝。色々な人が出入りしてるが旅の相談はボスみたいな人にするべし。 -
ヤズド滞在中には、チャック・チャックと呼ばれるゾロアスター教の聖地に行きました。砂漠の中にあって不思議と水が滴る岩清水、仕組みが謎でまさに聖地に相応しかったです。
その他にもカラナックという土で出来た廃村や、メイホド城というこれまた土で出来たBC1500年前の城がとても良かった。詳しくは下記旅行記にて。
旅行記6 ヤズド編
『HAPPY NEWYEAR de ゾロアスター★ 沈黙の塔の初日の出と年越しソバ in ヤズド』
https://4travel.jp/travelogue/11277168 -
ヤズドの次は、イランと言えばココ!
通称:『世界の半分』イスファハン
16世紀、サファヴィー朝の都として栄えたこの街は、大きな大きなイマーム広場が圧巻!夏場はもっと賑わいをみせるのだろな…。
イスファハンでは、2泊したうちの1泊はレガシーホテルのアッバスィーに投宿。その見事なお庭やゴージャスな朝食を楽しみました(^_^)
宿泊ホテル
1泊目 アミール・キャビール
日本人御用達の安ホテル。ドミと言う名のトリプル相部屋で1泊15ドル。イスファハンは宿事情が悪く、グレードは他都市に比べ下がる。フリー朝食。
2泊目 アッバスィー
レガシーホテル。前日にフロントに直接予約に行ったら、次の日来て予約が見事に入ってなかった…。まあ予想通りの展開だけど、対処してくれたから良しとする。
エージェンシーを通しての予約が確実のようだけど、シングル288000=約73ドルが、エージェンシー料金100ドルだった。
部屋はやや年季入ってますがバスタブがあり。あと素敵なお庭に豪華朝食付きなのが嬉しい!ただ庭園は夏に行った方が良い。
年始ということでギャズというイスファハン名物菓子と薔薇の花をサービスで頂きました★イスファハンのイマーム広場 広場・公園
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またイスファハンは移民に寛容な政策で繁栄を築いた都市でもありました。街の中心部から少し外れた場所にある、アルメニア人地区やゾロアスター教地区などを訪ねました。ユダヤ人地区もあるそうですが探しきれず、そこは心残りだった。
ここでも日本在住経験ありのアルメニア系イラン人の方に出逢い、この一帯を案内していただけるという僥倖に恵まれます。本当にイランのおもてなし感はハンパない!
旅行記7 エスファハン編
『The half of the world-移民に支えられた王都イスファハーン』
https://4travel.jp/travelogue/11288517ヴァーンク教会 寺院・教会
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イスファハンからはさらに北のカーシャーンへ。バラとペルシャ絨毯で有名なこの街は、最近は豪商の邸宅を改装して一般開放していることで有名。何軒も訪問させて頂きましたが、どれもが素晴らしく目の保養~( ´∀`)★
宿泊ホテル
エフサンヒストリカルゲストハウス
Ehsan historical guesthouse
伝統的邸宅を改装した宿。飛び込みで行くも地下ドミ12ドルしか空いておらず。個室希望は事前予約が吉です。地球の歩き方カシャーンの欄外に掲載あり。
フリー朝食、夕ご飯は有料だけど美味です。スーツケースだと入口の階段が少し辛いかも。でも値段の割にステキな宿。隣接して同系列の小さな博物館があり、宿泊客は無料で入れます。
カシャーンには他にも伝統的邸宅を改装した宿がいくつかあるので、現地でいろいろ見て決めるのもアリだと思います。
http://www.ehsanhouse.com/home/en/ -
そして世界遺産の1つ・ブィーン庭園にもお邪魔。チャールバーグという四分割式庭園がこれまたとても素晴らしく、ペルシャの庭園文化の洗練っぷりを全身で体感することができます。いやー、お庭ってこんなに気持ちが優雅になるものなんですね…。
カーシャーンも含め、イラン人の庭に対する想いがひしひし伝わってきました。女性好きする街だとおもいます。
旅行記8 カシャーン編
『ロマンティックが止まらない~美しい庭園建築と貴族の邸宅カシャーン』
https://4travel.jp/travelogue/11288520 -
最後は首都テヘランへ。
この超大都会では、カウチサーフィンで一般家庭にお邪魔しつつ、帰国前の街散策へ。名物のバザールはこれまた超巨大!で、人の往来も多くうかうかしてるとリヤカーに轢かれそうになります…。だ、大都会ェ…。
宿泊ホテル
カウチサーフィンでホームステイ
宿代の高いテヘランなので、ここはカウチサーフィンでホストさんを探してタダで民泊(気持ち程度の日本のお土産を持参)。
ここの家は新興住宅街のアパートメントでかなりモダン。何が凄いって、室内犬を飼ってたことです。イスラム教国では珍しい!また年配カップルなのに子供がいない、インテリ職に就いてるとかなり都会的なお宅でした。イランの固定概念を崩すような家庭で、いろいろと興味深かったです。あとここで食べた夕食がシンプルだけど最高に美味でした。テヘランのバザール 市場
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テヘランでどうしても見ておきたかったのが国立博物館。ここにはペルセポリスの出土品はじめ、イスラム化前の古代ペルシャ文化の展示や、BC6000年前の人類初期文明跡の展示などがとっても見応えあり!
また別館にあったイスラム期からの展示も、非常に高いレベルの職人技が見てとれて眼福~。ペルシャ文化に興味がある方はもちろんマスト!あまり興味がない方も是非その貴重な展示の数々をご覧になってください。
旅行記9 テヘラン編
『テヘランの普通の人たちの暮らし~ホームステイ、そして衝撃の地下鉄…! 』
https://4travel.jp/travelogue/11297356イラン国立博物館 博物館・美術館・ギャラリー
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テヘランからはドーハ経由で日本に帰りました。山に雪積もるテヘランから一転、日中は薄手の長袖でOKなドーハ。街並みも一気に豊かになりました。
翌朝7時発の便のため1泊し、スーク・ワキーフをブラブラしてアラビアンスイーツで茶しばいたり、イスラム美術館へ行ったり。
金曜なので街は静かかと思いきや、逆に祝日でレストランなどが賑わってるところが経済大国カタールらしい。ストイックなイランとの違いを感じます。スーク ワキーフ 市場
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イスラム芸術博物館は、カタールが国の威信をかけて作っているのもあり、アラブのみならず広くイスラム教国の文化や展示物について集められていたのが印象的。
イランのものも勿論あり、イラン国立博物館を補完するような内容でとても良かった。
金曜の夜は8時までやっているので是非!イスラム美術館 博物館・美術館・ギャラリー
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そしてイスラム芸術博物館の脇にあった公園では、第一金曜ということもありインターナショナルマーケットなる催し物が開催中。
カタールに住む移民たちがオラが国や地域のお料理などを持ち寄って販売するという、エスニックタウンマニアなら垂涎モノのイベントが偶然にも開かれており、大興奮!!!
チュニジアのスイーツやらカタールの田舎料理やらに舌鼓を打ちました。初めて見るお料理も沢山あり、ここは本当にエキサイティングな体験でした(*^o^*)
旅行記10 カタール編 -
楽しかったドーハ散策、最後はハマド空港から東京・羽田空港へと帰国。約2週間の旅、今回も充実した経験ばかりでとても楽しかったです。
願わくはこれを見て、イラン旅行の検討をされる人が増えますように…。日本ではあまりよろしくないイメージの国のように思われますが、人も文化も本当に素晴らしい国です!一度でもイランへ行った旅人でイランを悪く言う人はいないのも、この国の良さの証明なんじゃないかと思ってます。
意外にもフランス、イタリア、スペインなどヨーロッパ各国のツーリストで賑わうイラン。負けじとこれを読んだ皆さま、今度の長期休暇は是非イランへ!素晴らしい体験を保証しますよ…(*^o^*)ハマド国際空港 (新ドーハ国際空港) 空港
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この旅行記へのコメント (6)
-
- aquamarine_324さん 2017/03/05 10:38:41
- わかりやすい!
- ぱんスキュさん
私も今年のGWに11連休でイラン訪問予定です(仕事を休めるかは知らないw)
ビザのこととか丁度調べ始めていたところだったので、とても助かりますし勉強になります!
長い旅行になると、こういうダイジェストを最初に入れるのも全体像がつかめてとてもいいですね!一般的でない国だと尚更です。
私はスターアライアンス派なので、昨年から運行が始まったばかりのバンコク→テヘラン(タイ航空)を使うことにして、往復ともにテヘランinですが。。
テヘランでは運が悪いとアライバルビザ取得に2〜3時間掛かることもあるとかで、マシュハドのようにはいかないかもしれないので、どうしようか思案してます。
毎度のごとく、旅行前に熟読します笑
続きを楽しみにしています。
aquamarine_324
- ぱんスキュさん からの返信 2017/03/13 21:46:44
- RE: わかりやすい!
- aquamarine_324さま
お久しぶりです!
わたしの友人女性もGWからイランへ行くと言ってました。
ひょっとしたら遭遇するかもしれませんね笑
イラン、ここに来て周りでも熱い国の1つになってきました。
GWだと春過ぎの新緑の心地良い時期で羨ましいです…
イラン魅力の1つに庭園文化がありますが、
やはり春夏が最高のシーズンだと思います。
その他、文化的に豊潤な国ですので、
是非11日間をうまく使ってたくさんの場所を訪れ、たくさんのイラン人にもてなされてみてください。
一生の思い出になること間違いなし!です。
いやー、楽しみですね★
ぱんスキュ
ぱんスキュさん
>
> 私も今年のGWに11連休でイラン訪問予定です(仕事を休めるかは知らないw)
> ビザのこととか丁度調べ始めていたところだったので、とても助かりますし勉強になります!
> 長い旅行になると、こういうダイジェストを最初に入れるのも全体像がつかめてとてもいいですね!一般的でない国だと尚更です。
> 私はスターアライアンス派なので、昨年から運行が始まったばかりのバンコク→テヘラン(タイ航空)を使うことにして、往復ともにテヘランinですが。。
> テヘランでは運が悪いとアライバルビザ取得に2〜3時間掛かることもあるとかで、マシュハドのようにはいかないかもしれないので、どうしようか思案してます。
>
> 毎度のごとく、旅行前に熟読します笑
> 続きを楽しみにしています。
>
> aquamarine_324
-
- mahaさん 2017/03/02 21:45:20
- 素晴らしい!
- ぱんスキュ様
お久しぶりです。
とうとうイランに行かれたのですね!
すごい!
私もイランは、ず〜っと行きたい国の一つなのですが、女性の一人は難しいといわれていたのでため息ばかりついていました。
カタール航空のセールの時も、いつもイランをチェックしていましたが、でも女性一人は行けないのよね〜と、涙を呑んでいました。
旅行記拝見して、なんだか目の前が急に明るくなったような気がしました!
ぜひぜひ参考にします。
旅行記、楽しみにしています!
maha
- ぱんスキュさん からの返信 2017/03/13 21:40:59
- RE: 素晴らしい!
- mahaさま
ご無沙汰しています。
念願のイラン旅、ついに決行して参りました!
アライバルビザも、女一人旅も、ホテルの事前予約がネットからだと難しいのも、
全部ドキドキでしたが大丈夫でした!
数年前から観光客を増やしたい政府の以降もあるみたいで、
それがいい感じに働いてるみたいです。
また思ったよりもイラン女性はしっかり者のオープンマインドで、
今まで持っていた不安なイメージは一気に崩れ去りました。
本当にオススメです!
わたしの周りの友達は、今年中にイランに旅立つ方が3組もいます。
やはり話を聞いてその気になったみたいです。
mahaさんなら大丈夫でしょう!
アメリカに行く予定がなければ、是非この素敵な国へとお越しください!
もー最高ですよ!
ぱんスキュ
ぱんスキュ様
>
> お久しぶりです。
> とうとうイランに行かれたのですね!
> すごい!
> 私もイランは、ず〜っと行きたい国の一つなのですが、女性の一人は難しいといわれていたのでため息ばかりついていました。
> カタール航空のセールの時も、いつもイランをチェックしていましたが、でも女性一人は行けないのよね〜と、涙を呑んでいました。
> 旅行記拝見して、なんだか目の前が急に明るくなったような気がしました!
>
> ぜひぜひ参考にします。
> 旅行記、楽しみにしています!
>
> maha
>
-
- らびたんさん 2017/03/01 19:32:31
- イラン行かれましたね!
- ぱんスキュさん、こんばんは^^
イラン旅行記待ってました〜\(^o^)/
楽しまれたようで何よりです♪
おもてなし、ほんと素晴らしいですよね。
どの国よりも温かくて、かつウザくない◎
2週間じっくりイラン、なんてうらやましい!
こちら5泊7日だったのでヤズドやカシャーンには行けず、
イスファハンでは暑い日中の観光がメインになってしまい。。
続きも楽しみにしています(^^♪
らびたん
- ぱんスキュさん からの返信 2017/03/03 17:49:24
- RE: イラン行かれましたね!
- らびたんさま
おひさしぶり、そしてただいまです!
おかげさまで大きなトラブルなく帰ってくることができました★
らびたんさんの言われるように、本当に温かくかつウザくない国で、
そのホスピタリティの高さに感動しっぱなしで…
らびたんさんの旅行記を読んで、アライバルビザもすんなり取れるとは分かっていたのですが、
やはり貰えるまではドキドキしてました笑
でもやっぱり拍子抜けするほど簡単に貰えてビックリてす!
今後もまとめたことを旅行記にポツポツと書いていこうと思います。
この感動をイランへ行かれた方とも、検討してる方ともシェアしたいです〜(*^o^*)
ぱんスキュ
> ぱんスキュさん、こんばんは^^
>
> イラン旅行記待ってました〜\(^o^)/
> 楽しまれたようで何よりです♪
>
> おもてなし、ほんと素晴らしいですよね。
> どの国よりも温かくて、かつウザくない◎
>
> 2週間じっくりイラン、なんてうらやましい!
> こちら5泊7日だったのでヤズドやカシャーンには行けず、
> イスファハンでは暑い日中の観光がメインになってしまい。。
>
> 続きも楽しみにしています(^^♪
>
>
> らびたん
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