ブリューゲルをたずねる旅～2017年6月ミュンヘン再訪「老農婦の肖像」を見に行きました。

今日は日曜日で入場料は1ユーロです。
今回は細長いシールを腕に巻くよう言われました。
シニア料金は？ありませんという返事でした。

入場券の絵柄は確か、ルーベンスの新しい奥さんと息子の絵の部分だと思います。

シールも巻きました。
緑色地に黒文字でALTE PINAKOTHEKと印刷しています。曜日によって色が変わるのでしょうかね？

オーディオガイドのカウンターを右に見て進むとブリューゲルのある部屋です。
でも、それらしいドアがないのです。オーディオガイドの女性に聞いてみました。展示ギャラリーには階段かリフトで上がれと言われました。

展示場所が大きく変わったのだと思いました。
2階で女性の監視員に、ブリューゲル(父)の２つの作品はどこだと質問しました。
返事は思いもしないものでした。

ブリューゲルの2枚は下の展示フロアーです。(展示替えではなかったのです)
今工事中です。残念ですが貴方は見ることができません。

展示の部屋のソファーにあるブリューゲル作品の解説ページです。

今回の旅行の当初の案はスイスのヴィンタートゥールとベルリンでした。ベルリンの美術館にはメールをうって油絵2枚とペン画2枚がある事を確認していました。全てのブリューゲル作品があったのです。

ヴィンタートゥールの帰り道をベルリンからミュンヘンに変更した段階で何故かミュンヘンも大丈夫と思ってしまったのです。アルテピナコテークへ(ブリューゲルはありますね)の確認メールをしないまま旅行日程を決めてしまいました。

アルテピナコテークの解説本でもブリューゲル(父)の作品はメインで取り上げられています。

さっきの女性の監視員が解説本を見ている僕によって来て「そうです。その絵です」と言いました。
以下彼女との会話です。
改築中で作品を見ることが出来ないのは分かった。いつオープンの予定なの？
来年です。
来年といっても12ケ月あるけど？
ミドルです。
と言う事は、来年の夏まえに再開ですか？
多分

これが前回見れなかった作品です。
あの時はこの作品は修復中でした。

携帯が鳴って、妻からLINEの画像電話でした。Wi-Fi接続で無料で動画電話が出来る時代です。便利な時代ですね。美術館はWi-Fiは飛んでいません。Vodafone のプリペイドSIMカードをさしています。展示ルームを出て廊下で、ブリューゲルが見れなかったいきさつを話すと、妻から慰められました。

1ユーロ入場日の割には客はまばらでした。

せっかくなので、一応見て回りました。

アルテピナコテークの目玉はルーベンスだとあらためて思いました。
大型の絵はアントワープのルーベンス工房で大勢の弟子たちがそれぞれの得意分野を担当して分業で描いています。
毛皮や髪の毛の表現に天才的能力を持った弟子は、次の絵、次の絵とその部分だけを描いていたのです。

アルテピナコテークの２つのルーベンスルームにある下絵のような小品はルーベンスが頭から最後まで描いたことが伺えます。

工房の弟子たちに指示する指図書的なものだったのかも知れません。それらの作品たちにはルーベンスの天才的な躍動感、ほれぼれする魅力がありました。

手塚治虫の漫画でも、手塚治虫が描いた作品と、部分はアシスタントが描いた作品では迫力が違うし、絵のバランスが違います。

せめて、ミュージアムショップで何か買おうと思いましたが、何もありませんでした。


帰りぎわに、チケットカウンターの男性に再確認したました。下のフロアの再開は2018年の6月からだそうです。

外に出たらさすような日差しというか焦げるような日差しでした。少し遠回りしてホテルに戻りました。

ホテルの手前でクラシック路上ライブをやっていました。

https://youtu.be/6Svr4T0CEHw