コーカサス三国+ドーハの旅その８　アルメニア・ゴリス編

アルメニアに入国前しました。寝台列車の車窓から朝陽を眺めました。

アララト山が私の到着を出迎えてくれました。

エレバンに到着しました。定刻です。優秀です。

エレバン駅です。本来エレバンで滞在し、休息を取ってから南部を巡る予定でしたが、ジョージア・シャティリで足止めを喰らって予定が押してしまっているので、エレバン周辺の観光を後回しにして、ダイレクトに南部を目指しました。運良く駅裏の寂れたバスターミナルから丁度良くゴリス行きのマルシュルートカに乗車出来ました。

車窓の風景は南東に進むに連れ渇いていきました。

途中休憩の場所にて。
昨日の朝は、山を越したらチェチェン共和国と言う立地のジョージア・シャティリで水害に喘いでいたのが、まるで昔話の様です。程無くイランへの国境にも程近いゴリスに到着します。移動の激しい旅になりました。

休憩所を出発すると、車は徐々に高度を上げていきました。残念な事にそれまで快晴だった天気は山地に入るとくもに覆われてしまいました。

目的のタテヴ修道院に行く機会は今日か明日朝一番かでした。天気のコンディションを考えて、明日朝に賭けようかとも思いましたが、シャティリでの一件の事もあり、先伸ばしにして今宵豪雨にでもなって、タテヴに行けなくなってしまったら元も子もないので、ゴリスに到着次第タクシーをチャーターしタテヴを目指しました。

タテヴ修道院へは、世界一長い(長かった？)ロープウェイに乗って向かう事も出来ますが、日曜日という事もあり、混雑が予想されたので、そのままタクシーで修道院へ向かいました。
山道に入り、少し進むとタクシーの運転手さんが「修道院が見えるよ！」
と言います。運転手さん、グッドジョブです！
混雑と言う事もありましたが、タクシーでそのまま修道院に向かったのは、この風景も見たかったからです。でも正確な場所は解りませんでした。それを尋ねる前に、運転手さんが先んじて教えてくれたので、感動です。
修道院が如何に絶壁の上に建てられているか解りますが、更に絶壁から降り注ぐ滝の上に修道院は建てられています。

運転手さんが車を止めてくれました。行って見ると、其処にはプールらしきものが。

岩場の谷底では少年達のハシャギ声が。どうやら水浴びが出来るポイントの様です。

やはり修道院直前の山道はオフロードに変わりました。ジョージアの山間部よりずっとコンディションは良いですが…。

修道院に到着しました。

アルメニア使徒教会はカルケドン信条を告白しない事からカソリックや正教会とは分離独立しており、シリア正教、コプト正教、エチオピア正教に近い教義を持っています。故に教会内部の様式もジョージア正教の教会とは異なります。

蝋燭を灯す風景は同じです。

修道院からの眺めです。この真下には先程眺めた滝が降り注いでいる筈です。

これで油を搾っていた様です。

修道院を一望出来るポイントにやって来ました。三方向を絶壁に囲まれ、城壁に囲まれ鉄壁な防御は要塞そのものです。今となっては、それが絶景となっています。

タテヴ修道院でもお花がいっぱい。マーガレットと一緒に修道院を写していると、草むらから何やらガサゴソと。

なんと今回はヤギさん登場でした。

今回の旅は美しい風景だけでは無く、お花や動物も加わって、楽しい撮影が出来ました。

一段上に登って修道院を眺めました。

ジョージアのカズベキに建つツミンダ・サメバ教会が天国に一番近い教会なら、タテヴ修道院は天国に一番近い修道院かもしれません。

奇岩で有名なゴリスは、今の建築も重厚な石造りです。

街の大きさに比べ人通りが少なく、ちょっと寂れた印象を受けました。タテヴ修道院へ旅する人も素通りしてしまうのでしょうか？

教会の向こうにオールド・ゴリスの奇岩群が見えます。

街の外れの小川を渡ってオールド・ゴリスに向かいます。

民家のすぐ背後に奇岩群が。昔は奇岩に人々が暮らしていたそうです。

ズームアップしました。
ゴリスの奇岩群は時にミニカッパドキアと形容されますが、現地では、そう呼ばない様にした方が良いでしょう。アルメニアとトルコは犬猿の仲ですから。

奇岩を眺めつつ奥へと向かいます。

現在では奇岩の麓は墓地となっていました。

墓地で一礼して奇岩への坂道を登らせて頂きます。

奇岩が仲良く並んでいます。

丘の斜面の草地は漏れなく牛さん達の餌さ場となっています。

奇岩溢れる丘を登ります。

奇岩溢れる丘からゴリス市内を見下ろしました。

陽も暮れ始め、飼い主さんに急かされて、牛さん達が下山します。私もそろそろ下山しましょう。

全く追いつきません！
モー待ってくれよぉ！
コーカサスの山村では滑りやすい草地の坂を登り降りする機会が多いので、トレッキング・シューズ等滑りにくい靴が大活躍するでしょう。

本日お世話になるホテル、街の規模に対してあまりにも不釣り合いな程でかいホテル・ゴリスでは無くて…

その脇に建つその名もホステル・ゴリス…(;o;)
今日は暇なんだよ(ToT)
マルシュルートカにお客様乗ってなかった？
なぁんて、宿主はぼやきながら、暇なのでワインと軽食を御馳走してくれました。

最後までご覧になってくださり、ありがとうございました。
次回はナゴルノ・カラバフ共和国を訪れます。

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